やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。with 貞操逆転世界 作:神納 一哉
「…雪ノ下家って凄いんだな」
「あなたもその一員なのだけれど」
「うん。まあそれはそうなんだけど、
「それだけ
「うん。まあそうなんだけど」
「少しずつ慣れていくしかないわね。私もサポートするから」
「うん。ありがとう」
退院して
そして驚いたことに、この高層マンション一棟が丸ごと
「普通さ、こういうのって
「住宅は重婚可能な男性の名義にした方が色々と優遇されるの。こういった集合住宅だと所有者とその家族は住宅関係の税金を免除されたりとかね」
「とりあえず
「ええ。下階の2001号室が姉さんの家になるわ。
「基本的に実家に住む人に、部屋を割り当てても意味がないんじゃないか?それに陽乃さんも基本的に実家住みじゃないのか?」
「姉さんは
「ラブホ代わりって…。それって水道光熱費とかどうなるの?」
「この建物は屋上に設置された太陽光発電装置と大型蓄電器によって電力を賄っていて、電力会社とも提携しているので各戸への電力供給は問題ないの。むしろ現状は供給過多になっていて、買い取ってもらっている状態ね。全戸に人が入っても賄えるだけの蓄電量があるから大丈夫よ。売電代金は八幡の口座に入るようになっているわ。水道は発電施設の横に水道管直結の大型貯水タンクがあって、そこから浄水器を経由して各戸に分配されているので、施設管理費と一緒に徴収されるので各戸に支払い義務はないわ」
「電気と水道はタダって太っ腹すぎねえ?」
「タダはタダでも家族限定だから。
「スケールがでかすぎるっての。今気づいたけど、水道代って俺が払うの?」
「そうなるわね。でも半年は
それって、搾精とかで稼ぐってことだよな。一回の搾精で10万円、子供が生まれれば500万円の報奨金が出るってことだし。でも子供が生まれるまでは
「それって、搾精だけじゃ稼げないよな」
「ええ。搾精だけじゃ稼げないわ。でも、私が妊娠して、ハーレムが正式に動き始めれば、
「断れない縁談はなるべく来ないで欲しいけどな。ところで、情交ってなに?」
「情交希望登録している女性が排卵期のときにマッチングして、高ランクの男性がセックスすることを情交と言うのよ。情交代金は搾精と同じ10万円だから
「それって抱かれろってこと?それとも俺が抱いていいの?」
「女性によりけりじゃないかしら。抱かれたいという女性もいるでしょうから」
「雪乃は抱かれたい方だよな。俺も抱きたい方だけど」
「一度抱かれれば抱かれたい方になるわよ。ただ、女のプライド的には処女喪失は抱いて済ませたいでしょうね」
「なんかこうやって他の女を抱く話をして普通に受け入れられているのが不思議な感じなんだが、それだけ慣れてきたってことなのかね」
「そうかもしれないわね。いい傾向だわ」
「俺としてはもっと雪乃の独占欲を見せてもらいたいんだが」
「私が妊娠するまで他の女とヤらせないようにしていることで、十分に独占欲を見せていると思うのだけれど」
雪乃はそっと俺の胸元に手を当ててシャツのボタンを外し、インナーシャツの中に手を滑り込ませて鎖骨をなぞるように肩口を露出させると、鎖骨の上あたりに吸い付いた。
「とりあえず、独占欲を先払いしてここに証を付けておくわ。妊娠したらそのときは他の女を抱く前に全身に付けてあげる」
「俺の独占欲の証も付けていいか?この辺に」
雪乃の首筋に手を添えてそう尋ねると、彼女は小さく微笑んだ。
「ええ。あなたからの証はいつでも歓迎するわ。このまま一戦する?」
「一戦交えるのは飯食った後の方がいいだろう。それにヤるなら
「そうね。じゃあ私は夕ご飯の下準備をするわ。何か
「久しぶりに揚げ物が食べたいかな。唐揚げとか」
「わかったわ。八幡はとりあえず休んでいて」
「いや、家の中見て回ってもいいか?自分の部屋とか見てみたいし」
「寝室の右隣が八幡の部屋で、左隣が私の部屋よ。まあ内扉で繋がっているのだけれど」
「ほーん。了解」
こうして俺は松葉杖を突きながら家探索に向かう。廊下を進み一番奥の部屋の扉を開けて中に入ると、そこには比企谷家の俺の部屋にあった家具(ベッドを除く)や段ボールが重ねて置かれていた。おそらく段ボールの中に本や雑貨、衣服などが入っているのだろう。机の上には一昨日陽乃さんに預けた高校の教科書なんかが置かれている。
「なんか貧相に見えるなあ。てか、部屋が広い」
本棚や机が置かれている一角を見た感想をつぶやきながら、内扉を開いて寝室を覗き込む。部屋の広さは俺の部屋と同じくらいで、部屋の真ん中にクイーンサイズのベッドが鎮座していた。そして反対側にも今俺が開いているのと同じような扉が見える。あの扉の向こうは雪乃の部屋なのだろう。見てみたい気がするけれど、許可を取ってから堂々と見ようと決めて視線をベッドへと戻す。
ヘッドボード側の壁にはクローゼットがあり、おそらくシーツなんかの寝具が収められている。よく見るとヘッドボードの雪乃部屋側には
俺の部屋から廊下に出てリビングの方へと戻り、もう一方の廊下へ行き手前の部屋から覗いていくと、俺の部屋と同じくらい大きさの空っぽの部屋があった。内扉は無い代わりに窓の向こう側には庭が見える。隣の部屋も角の部屋も同じように空っぽで、窓の向こう側に庭が見える部屋だった。
それぞれの廊下のリビング側にはトイレがあり、廊下は玄関前のエントランスに繋がっている。玄関の正面はリビングに繋がっており、夫婦の寝室側に風呂場と脱衣所兼洗面所兼洗濯場があり、個室側にはリビングに繋がる形でダイニングキッチンがあり、雪乃がシンクで何かをしているのが見えた。とりあえず邪魔をしないでおこう。
玄関の外にはホールがあり、その向こう側にエレベーターが2基並んでいて、その隣に階段へと続く扉がある。ホテルとかのエレベーターホールみたいな感じだ。
リビングへと戻り、ガラス越しに奥に見えるテラスを見る。ウッドデッキの向こう側には庭があって、ある程度行ったところで木製の柵があり、その外側にはコンクリート製の壁が
家探索を終えてリビングのソファーへと腰を下ろす。傍らに松葉杖を立て掛けて、一息つくのであった。
この世界の雪ノ下建設は大手ゼネコン並みの資本力があります。(ご都合主義炸裂)故に高層マンション1棟を先行投資するのも大した手間ではありません。
建物の名称
雪ノ下パレス
地上21階地下3階建
171戸(内訳:庭付6LDK×1戸、4LDK×30戸、3LDK×140戸、地下駐車場210台)
各戸オール電化で家庭用蓄電器(10kWh)標準装備
大型太陽光発電装置、大型蓄電器、集中管理大型貯水タンク(浄水装置付)
共用施設
エントランスホール
コンシェルジュカウンター
B3階~15階エレベーター3基
B3階~21階エレベーター2基
B3階~21階階段
多目的ルーム
ジム
郵便箱
共同ゴミ捨て場
駐輪場
中庭(公園)