「ごめんごめん、待たせちゃったね」
「いえ、身体を慣らしてましたので…」
媚薬スライムの棺桶から出された後、始祖様が出してくれたソファーで休ませてくれました。
正直言って身体が敏感になりすぎて、身動きするのも辛いくらいでしたので、本当にありがたかったです。
そういえばハクレンさんはどうしたのでしょうか?
私を休ませてくれてから、ハクレンさんも棺桶から出されましたが…。
私達の淫紋での絶頂抑制を解いたら、そのまますぐにハクレンさんを連れて転移していったのでこれ幸いと休ませてもらいましたが…。
「ハクレンの方は終わったからね。次はリアなんだけど…、そろそろ服は着れそう?」
「え、あ…、はい。そろそろ動けそうです」
そういえば裸のままでした。
さっきまで見られていたと思うと、なんだか恥ずかしくなってしまいます。
「そう、良かった。じゃあ衣装を用意してあるから、それを着て隣の部屋まで来てね。少し休憩したいから、動くのが辛いならゆっくりでいいよ」
「あ、ありがとうございます」
「うん。じゃあ後でね」
……。
えっと、なんだか…。
いえ、それより衣装、ですか。
もしかして、娼婦みたいな卑猥な…。
…あれ、普通?
い、いえ、これってかなりの高級品では…!?
うーん。
下着も卑猥というよりむしろ高貴さを前面に押し出したようでいて清楚さすら感じさせる一品。
こちらも衣装に負けず劣らずの高級品…!
わ、私が身に着けてもいいものなのでしょうか…。
…まあ、折角ですし、始祖様も待ってることですから、とりあえず着るだけ着てみましょう。
うわぁ…。
肌触りがすごい。
これって本当にいくらくらいするのでしょうか。
服の構造は…、そこまで複雑ではありませんね。
貴族のような服だったので不安でしたがどうやら杞憂でした。
私一人でも十分に着られるようです。
…いつの間にか置かれていた大きな姿見の前に立つと、そこにはまるで上級貴族の令嬢のような…!
いえ、流石に言いすぎですね。
訂正します。
上級貴族夫人です。
それにしてもこれは…、普段とは違うので少し恥ずかしいですが、なかなか似合っているのでは?
村長にも披露したいところです。
……これが終わった後に引き取れないか交渉してみましょう。
それにしても、この衣装を着て何をするのでしょうか。
さっきまでや、ルーさんの件、それに私達への契約のことがあるので、性的なことは間違いないのでしょうが…。
まあ、そう酷いことにはならないでしょう。
棺桶の媚薬スライムも、最初はびっくりしましたが、脅されていたほどではありませんでしたし…。
まあここで考えていても仕方ありません。
始祖様も待っていますし、そろそろ行きましょう。
三ヶ月も村長と会えないのは悲しいですし、これから不義をはたらくことになるのも辛いですが…。
村長への愛さえあれば大丈夫でしょう。
「ふむ…。やっぱりとても良く似合ってるね。イメージとぴったりだよ」
「ありがとうございます。ですが、普段と違うので少し恥ずかしいですね」
「ふふ、これから行ってもらう場所には二部屋丸ごと使った衣装部屋があってね。それと同じ格の衣装が取り揃えてあるんだ。だからまあ、すぐに慣れるさ」
「そ、それは…凄いですね。それで……」
「うん、分かってる。リアへの頼み事は、とある王国で期限まで働いてきて欲しいんだ。詳しい内容は向こうに着いたら王が言ってくれるだろうけど…。まあ、簡単に言うと、幼い王子達への筆卸し兼、性教育さ」
「……性教育」
「あの王はね、影で好色王って呼ばれるくらいに手が早くて、本当に子供が多いんだ。その上かなりの子煩悩だから、なんとか子供達に最高の相手をと考えていてね。そこで出てきたのが死の森に住むと言われているマンイーター、つまりハイエルフだったんだ」
「はぁ…、そうなんですか…」
「ただ、さっきも言ったとおり、王はとても子沢山。それでいて子煩悩だから、最高の相手を一人だけに与えると他の子供が可哀想ってことで、リア一人で相手して欲しいんだ」
「その、何人くらいなんでしょう…?」
「11人」
「……継承権とか大丈夫なんですか?子煩悩、なんですよね?あと何歳なのでしょうか」
「その辺は王妃の格で決まってるから大丈夫らしい。本人としては平等に扱いたかったらしいんだけど、王妃に周りが引くくらいめちゃくちゃ怒られたようで、ちゃんと納得しているようだよ。それで、…リアに相手してもらうことになる王子達は、一番上は12歳で、一番下は9歳の計五人」
「…五人。それに年齢が…」
「王は子供達を愛しすぎて少々ウザがられてるようでね、ここで点数稼ぎをしたいんだよ。だから君にはとても期待しているようで、最高級の待遇が用意されてる。さっき言った衣装部屋もこの点だね」
「わ、分かりました。私に出来るかは不安ですが、なんとかしてみます」
「ありがとう…、本当にありがとう。これで少しは肩の荷が下ろせるよ。まだまだ動かなきゃならないことは沢山あるし、君達にはとても申し訳ないことをしてもらうわけだけど、よろしくお願いするよ。じゃあ、行こうか」
「はいっ」