「ふむ、孕んだ、のう」
受精したと感じた時も思ったが、やはりここまで胎が大きくなると実感してくるものよな。
以前とは違い、どの男の種かは分からんが…。
まぁ、子は子。
我の子であるのは間違いないのだ。
ならば種が誰かなどはどうでもよいわ。
産んだ後はしばらく会えんだろうが…。
ヒトエの時と同じ思えば良かろう。
あれも会いに行くのは一年毎だったしの。
不死人の王も、定期的に機会を設けると言うておった。
しかし、今日も集会か。
我もなんとも……
いや。
我は我だ。
変わるものか。
それに、今日の集会が終わる頃には、出産に必要な精の力が溜まるだろう、と言っておった。
今日の出産でしばらくは胎も休められるであろう。
しかし不死人の王。
この前まで、我が選り好みをしておるから中々淫紋に精が溜まらんと嘆いておったようだが……
なんぞ計り違いでもしておったのかの。
む。
そろそろ時間か。
先にヒトエに会ってからと思うておったが。
まあ良かろう。
向かうとするか。
「ほれ、次はお主だ。はよう尻を出せ」
「はいっ、ありがとうございますヨウコ様っ!」
我がこのような集会を開くようになった理由。
それは以前、村長に挑んでしまった時にあった賭けのせいだ。
不死人の王と賭けをしたのだが……
愚かなことをした。
あのように安請け合いをしてしまうとは。
そして後日。
その履行を迫られ、断りきれなかったのだ。
内容を聞かされた時は、不快過ぎて思わず殴り飛ばそうとしたのだが……
あの時は、怒れる蜘蛛の女王や群れた角狼達に折檻されてかなり弱体化しておった。
なので悔しいことに、相手にもならんかった。
無念。
それに、なんでも一つ命令を聞くと言ってしまったからの。
その負い目もあって、思うたように力を出せなんだ。
仕方なく、淫紋を受け入れ、多数の男に抱かれるという契約を結ぶことになったのだが……
解放条件を明記しておらぬ。
それを指摘しても、笑っていなすだけで取り合わぬ。
こちらが牙を剥いても、十人産めば解除しようと言うだけだ。
所詮は口約束。
守るはずもないとは分かっておったが……、
当時の我では、譲歩させるほどの力もなかった。
それからは、せめてもの抵抗と、力が戻るまでは狐の姿で待機していたのだが……
五村での仕事が決まった。
「ちゅぷっ、ちゅっ、ちゅ。ぇれ~…っ、れろれぉ…っ、ちゅぶ、ぇ~~っ、ろぉ…」
後ろから不浄の穴を舐めほぐしてやり、手ではペニスを擦って射精を促す。
この我の責めに、一定時間耐えたものや、手のひらに射精させた量や濃さで、我を抱かせるかを決めておる。
ま、中々くぐり抜けるものはおらぬから、不死人の王からは選り好みしておると苦情がくるのだろうがの。
しかし、こやつの不浄の穴も、大分こなれて来たの……。
その内、他のものと同じように、こちらも貫いてやろう。
良き声で鳴きおるはずよ。
おっと、その前に、褒美をやらねばな。
先に貫いてしまうと、折角の溜めた精液を無駄撃ちしてしまう。
以前それで失敗してしもうた。
ちゃんと我の胎で子種を出させんと孕まんから、そこだけは注意せねば。
不死人の王との契約がある。
どうせ子を孕まねばならぬ。
ならば、我の身体を使う以上、五村や村長のためにもなる方法を選ぶ方がましというもの。
それでこの集会を開くようになったが……。
こやつら、すこぶる優秀であっという間に五村や、その他管理体制も整ったわ。
我を孕ませる子種の提供者となるのだ。
それくらい当然と言ってもいいかもしれんがな。
さて、今日はあと二人を処理して…、
む。
なんだお主ら。
今日は呼んでおらぬぞ。
如何なる要件で我の集会に
「僕が呼んだんだよ」
不死人の王か。
もしや出産準備に入るのかの?
ならば観衆はお断りよ。
我は見せ物になる気はない。
「ううん、彼らは観衆じゃなくて、必要人員さ。君の出産のための、ね」
……
二度は言わんぞ。
さっさとここから
「ああ、違う違う。そうじゃないんだ。僕、前に言ったよね、君が選り好みをするせいで、中々必要な精が溜まらないって。それを補ってもらうために呼んだんだよ」
まさか…
っ…!
許さぬ。
そのようなこと、我は了承しておらぬぞ!
「残念ながら、君の了承はいらないんだ。そういう契約だっただろう? では、君の子宮がいっぱいに…、いや、淫紋に吸収されるからいっぱいにはならないか。まじゃあ、出産出来るほどの精を胎に貯めるまで、彼らに頑張ってもらうといい。大丈夫、君なら簡単なことさ」
許さぬ、決して許さぬぞ。
必ず破滅させてやるっ。
いつまでも我らがこのままでいると思うな…っ。
必ず。
必ず報いを受けさせてやるっ!
「………さあ、君達、何をしているんだい。早く彼女に命令して、思う存分精を注ぎ込むといい。あの大妖狐が君達の手で、淫らに啼いて精を求める様が見たいのだろう?」
「よ、よろしいのでしょうか…。ワシらがヨウコ様に」
「彼女は今、君達に逆らえない。試しになんでも命令してみるといい」
「な、なんでも…。じゃ、じゃあ、ヨウコ様、股を開いてくださいっ」
「お、おおっ!」
「…あ、ああ……、ヨ、ヨウコ様が、ま、股をひら、ひらいて」
「本当のことなのか…」
「……じゃあ、僕がいると君も素直に楽しめないだろうから、僕は出て行くよ。一晩の予定だったけど、彼らが満足するまでは戻ってこないから、存分に醜態を晒すといい」
……
決して、思い通りになど、させぬ。
このような契約…、必ず、我らで……。
覚えておけっ。
我らを、舐めるな!
何をされようが、諦めてなどやらぬ。
必ず追い詰めてやる。
「そう、なると良いね。 肝に、銘じておくよ」