「君は、一体自分が何をしたのか分かってるのかい?」
「す、すみませんッ! ……で、でも、たった一人に教えただけでっ、貴方を裏切ろうとしたわけでは決してっ!」
「……もういい」
「あ、ありがとうございますっ!あいつにも、決して広めるなってちゃんと言っておきます!」
「その必要はないよ。彼はもう処分したし、君もそうなるんだから」
「…はっ? えっ!?」
「最期はせめて私の役に立ってもらわないとね」
うん。
干からびて死んだね。
ルールーシーやティアを抱けたんだから、幸せな人生だったんだろう。
全く。
今の彼らといい、大司教や貴族といい、どうして自制出来ないのかな。
また仕事が増えてしまったよ。
ねぇ、そうは思わないかい?
「は、はい…っ。すみませんシソ様…っ」
どうして君が謝るんだい?
君はしっかりと動いてくれてるじゃないか
それとも、私に黙って何かしたのかな?
「ひっ…。ぃ、いいえ、俺は何も…っ!」
そうだよね。
君がそんなことをするはず、ないよね。
私のことを理解出来ない、自分は破滅したくないって言ってたのを覚えているよ
「そう…、です。お、俺は、し、死にたくありません…っ」
そうだよね。
誰だって、特別な事情でも無い限りは死にたくないはずだ。
……
君がルールーシーに何をしているのかは知っている。
もちろんそれで君を処分しようとは思わないから安心していいよ。
「…は、はい。ありがとう、ござい、ます」
でも、私は別に彼女達に苦しんで欲しいわけじゃないんだ。
沢山の子を産んでもらいたいから結果的にああなってしまっているだけで、本来は傷付けたくはない。
傷付けたくはないけど、君達が奮起するために必要だと、色々黙認してるというのが現状なんだよ。
……まあルールーシーも、あれはあれでタフなところがあるからね。
孕ませてくれるなら今のようなやり方でも構わないよ。
「ありがとうございます! 俺、あの魔道具職人には任せておけないと思ってましてっ、それであんな風に寝取ったらアイツも喜んで…っ!」
分かった分かった。
プレイの内容は好きにすればいいから
「はいっ! この前のプレイで良いことを思いついたんですよ。今度、アイツの旦那が近くに来た時に俺が」
「―――はぁ?」
「……ッ!? ぁ…、か………ッ、っひ、……ぃ」
「―――村長がなんだって? 村長に何をするつもりなんだい? 村長を使おうと思っているのかな?」
「ちが…ッ、ぁ…っ、ち、ちがい、ちがいます……ッ。そ、んなことは、けっしてッ、けっしてッッ!」
「―――いいかい。私はね、極論、君達が彼女らをどう使おうが構わないんだ。だが、だが村長を巻き込むのは許さない。自身が存在することを呪うほど後悔させてから消滅させてやる。私が許すことは絶対にない。それだけは胸に刻んでおくといい」
「はいッ! はいぃ…ッ! 絶対に忘れませんッ! 二度と考えませんからッ、どうか、どうかッ……!」
「―――はぁ。 本当に不快だったよ、二度と言わないで欲しい。 それさえ忘れなければ、君は好きに生きていられるんだからね」
「はいっ、申し訳ございませんでしたっ!」
「じゃあもういいよ。報告はこれで終わり。産まれた子についてはいつものところに送っておいて。それじゃあもう行きなさい」
「分かりました!では失礼します!」
はぁ…。
あ、何かやらかしてそうだから追及しようと思ってたのに帰しちゃった。
はぁ、もう、抜けてるなぁ。
村長のことになるとこれだ。
それにしても…
アレで優秀なんだから、私の手駒は本当に……
普段は傍若無人を絵に描いたような態度だと言うのに、少し威圧しただけであんな風にペコペコして。
魔道具職人に発破をかけるために送り込んだというのに、コレかぁ。
うーん。
ティアのところは王国で管理させるようにしたら楽になった。
リアもあの国王たちのおかげで子作りには前向きだ。
ハクレンのところの彼は私の意向通り動くし、何よりリスクなく孕ませることに徹底してるのが良い。
まったく。
自分の手駒だけがこうなってると考えると情けなくなる…。
この分だと、セナくんたちを預けてる連中も見回らないといけないかなぁ。
処理をした人数が少ないから増長するとか…。
ありえるかもしれない。
思えば大司教も、好きにさせすぎたからああなったのかもしれないなぁ。
大樹の村のみんなが羨ましい。
いや。
それもこれも村長がいるからだね。
村長だからこそ優秀な人材が集まってくるんだろう。
はぁ…。
村長。
村長。
神の使い。
僕は……。
……
必ず。