※この作品はR-18です。

重婚提督はハーレムの夢を見るか   作:@新十二

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休暇中の提督の元を訪れる五航戦姉妹です


鶴姉妹の御勤め その1

 夕食を済ませ、 司令官庁舎の居間として使っている洋室のソファーに身体を埋める。

 すぐ目の前にあるテーブルに資料を広げたまま、ぼ~っと思いを馳せていたところを、玄関チャイムの音に促されて立ち上がる。

 緊急の報せや歓待が必要な客人であれば、事前に大淀か当直の秘書艦から電話等の連絡が入るはずだ。

 おそらくよく見知った間柄の存在、その私的な来訪だろうと高を括る。

 

 この季節、まだまだ外の空気は冷たい。

 部屋着のままだが厚手の上着を羽織り、廊下の空気との温度差に背中を丸ませながら玄関へ向かった。

 玄関の扉を開くと更に冷たい外気が侵入し始め、若干肩をすくませ来訪者を迎える。

 

「こんばんは」

「ただいま、提督さん」

 

 普段の戦装束とは違い私服姿の翔鶴と瑞鶴、五航戦や鶴姉妹と呼ばれる二人だ。

 

 あまり見慣れぬ装いに(ほほぉう)と感嘆していると、マフラーに口元を埋め、緑の上着のポケットに手を突っ込んだまま 「さぶさぶッ!」と言わんばかりに体をゆする瑞鶴が、「取り合えず上がっていい?」と聞いてくる。

 

「あいよ」

 体をどかすように屋内へ促すと、「お邪魔しますね」と言う翔鶴を後目に、

「ふい~っ」と息をつきながら瑞鶴がすべり込む。

 慣れた調子で自分と姉の分のスリッパを出し始め、そそくさ履き替えるやいなや、客間や応接室など見向きもせずに、スリッパを若干引きずるような小走り具合で居間まで一直線だ。

 

「空母組は休暇中、温泉へ行ってるんじゃなかったのか?」

 

「元々一日早く戻る予定だったんです。夕方こちらに着いたんですよ」

 後から続く翔鶴が、脱いだ白い上着を腕に掛けながら返してきた。

 

「後詰めも必要だし、鳳翔さんの手伝いもあるしね」

 洋室の扉を開け、上着のポケットに入れたままの左手で「早く早く」と急かすように招きながら瑞鶴も答える。

 

 

 

 瑞鶴は先に二人を居間へ通し、温かい空気がこれ以上逃げない様しっかり扉を閉め、脱いだ上着とマフラーをソファーの背もたれに引っ掛けると、さっそくヒーター前でしゃがんで手足を摩る。

 

 膝上あたりも“さすさす”するので、白いニットのワンピースが若干捲れ、太ももとニーハイの絶対領域が上下する。

 チラチラするワンピースの裾と太ももが目を引くので、

(どれどれオジサンが摩って温めてあげようかな?)などと下卑た思いを廻らせていると、それを先んじて制するかのように瑞鶴がこちらを振り返った。

(気づかれたか。さすがに感がいいな、ちくしょう)

 

 瑞鶴はこういった、何かを察知する(・・・・・・・)事に関して仲間内でもかなり優れている方だ。

 一瞬「またセクハラ?」と抗議めいた視線を向けられたが、かといって裾を整えるでもなく、むしろ逆に少し太ももを見えやすくした?具合にし、視線をヒーターに戻して暖気に手を当てている。

 

 彼女達がその気になれば(・・・・・・)、この程度の寒さなどに微塵も影響されないはずなのだが、今は休暇中とあってか、そういった力(・)もオフにしているようだ。

 それにしても、以前はセクハラしようものなら爆撃隊を発艦させる事すら厭わなかった瑞鶴が大人しい。

 しかも仕草が妙に股間にキュンっと来る。

 

 視線を外してくれたのを幸いと、太ももを遠慮なく眺めながらソファーに座り込む。

 よくよく見ると、ニットのワンピースは襟元が広いデザインのもので、肩まで見えそうな作りだ。

(前は見た時はハイネックじゃなかったっけ?)

 いつだかの記憶と照合しているのをよそに、翔鶴は広げていた資料を簡単に片づけ、テーブルの端へまとめている。

 

「あ、翔鶴ねぇありがと」自分の上着もハンガーに掛けて貰っていたようだ。

「いいのよ~」 と軽く受け答える翔鶴が、持っていた紙袋をテーブルにスッと差し出した。

「これお土産です」

「お、ありがとな」 紙袋の中身を覗き込む。

「他の方からも沢山いただくでしょうし、お茶とお菓子にしました」

 

 なるほど、かさ張らないよう小さめにまとまっている。

 

 

 

 

 

 現在当鎮守府は、年末から年始にかけての防衛作戦を無事に終え、遅くなった正月休みを交代で消化中である。

 旅行なり帰郷なりする者が、それぞれお土産を持って帰ってくるので、それらが積み上がり始めているのだ。

 一応皆気を使って、後々場所を取らないように消費できる物をお土産に選んでくれているのだが、なにせ人数が多い。好きそうな連中に余りそうな物はどんどん配っている。

 提督が下戸であるのは知れ渡っているため、お酒のお裾分けが期待できないのを嘆いている一部の者はいるが…。

 

「せっかくだし、これであったかいの淹れるか」

「あ、私がやりますね」

「翔鶴ねぇ、わたしやるよー?」

「大丈夫よ、提督のお相手をしていて?」

「はーい」

 テーブルの上にあったマグカップを下げながら翔鶴が台所へ向かった。

 

 どことなく、普段より妹(・)をしてる瑞鶴が可愛らしい。

 いや、普段から翔鶴の妹である事に違いはない。

 しかし、オフ中かつ相手が姉とあって気を緩めているせいだろうか、若干甘えたになってる気がしないでもない。

 

 お姉ちゃんの言葉に従うためか、瑞鶴もソファーに座り込んでくる。

 ヒーター側、スペースの狭い方に座ったので、距離が近い。

 生足の太ももがさっきより近づいた。

 裾が乱れない様に、手を添えながら座らなかったのはワザとだろうか?

 

 翔鶴が隅にまとめた資料に視線をやりながら、

「新しい娘達どう?」と、尋ねてくる。さっきまで見ていた資料の内容ズバリだ。

 

「ああ、皆可愛いぞ。峯雲ちゃんは色気も凄いしな!」

「そうじゃなくて…。ちゃんと馴染めそうか~とか、しっかりやれてるか~とかよっ」

  何でそうなるのよ、といったジト目を向けられる。

 

「すーぐエロい事ばっかりになるんだからっ、まったく」

 

 

「そっちも心配なさそうだよ。いつも誰かしら声を掛けているようだし、演習もバリバリ熟せているしな。周りの皆も慣れたもんだ。一次改装も済んで、ぼちぼち通常任務でも成果を出せるだろう」

「別にあっち?の心配はしてないんだけど、大丈夫そうならいいか」

 

 そのまま新着任した艦娘達の運用案を話し、仕事もしてますアピールをしていると、翔鶴がお茶を持って戻って来た。

 夕食後なのを察してか、お茶請けは個別の封を開けないままにしてある。

 淹れなおされて温かさが戻ったお茶をさっそく啜る。お土産は小豆茶かな?

 翔鶴は瑞鶴の逆隣りに納まり、二人そろって落ち着いた所で。

「温泉はどうだった?」

 他愛無い話を始めた。

 

「良かったですよ。ゆっくり出来ましたし、御飯も美味しかったです」

 翔鶴が逆隣りにいる瑞鶴の顔が見やすいように浅く座りなおす。

 

「近くに神社が在るって聞いて、一応お参りも出来たしね」

「正月らしい事出来なかったものなぁ~」

「作戦があったんですもの、仕方ありません」

 

「他の皆も戻ってるのか?」

「はい。一航戦、二航戦の方たちも戻っています。さっきまで鳳翔さんの所で御夕飯を一緒していました」

「すぐにお酒入っちゃってさ~あの人達わたしに絡んでくるんだもん。途中で抜けてきちゃった、お土産もあったし」

 

「態々寄ってもらってありがとうなぁ」

「いえいえ。でも瑞鶴ったら、旅行中もずっと皆さんに可愛がられてたわね」

「何かっていうと茶化してくるんだもん。あの人達」

「気に入られてる証拠じゃない」

 

 

 瑞鶴も分かってるのか、プリプリしつつもトゲトゲしくはない。

 しかしなんだろう?

 五航戦、特に瑞鶴は空母組の中でも巡り合わせが遅かった方で、そのためか、着任間もない頃は先任の空母達に確かにイジられていた。

 

 そのイジられ甲斐あってかメキメキ実力を伸ばし、二次改装を終えた頃からの二人は、所属する誰もが機動部隊の中核と認める程の存在にまで成長を果たしている。

 今やエースと言って過言でもない二人、 今更茶化すような事もないだろうに。

 以前の作戦の活躍を含めて、二人の成長が嬉しい先輩冥利というやつだろうか。

 

 オフを過ごす空母達の先輩後輩模様に若干の興味もあって、

「何言われてたん?」冷やかし半分に軽い気持ちで聞いてみる。

 

「んーそれは、別にぃ…」

 袖から指だけ出した手で、裾を少し引っ張りながら言い淀んだ。

 

「瑞鶴、それもあって来たんでしょ?」

 ちゃんと話しなさい的にお姉ちゃんが促す。

 何か悩みがあるのだろうか?深刻化する前に解消できるならそれに越したことはない。

 茶化された事が繋がっているのなら、それとなく諫める必要があるな。

 翔鶴が既に促してくれていたので、こちらからは敢えて口にせずに瑞鶴が話すのを待った。

 

「――前のさ、レイテで戦ったのあるじゃない?」

 頷いて返す。時節を跨いで続いた大規模作戦だ、忘れようもない。

 勿論二人も出撃し、激戦の中大戦果を挙げている。

 

「あの時わたしが言った事、覚えてる?」

 

 

 

 艦娘達が持つ力と、そして存在そのものに深く関わる記憶。

 レイテでの戦いは、多くの艦娘達の記憶に、ある意味最も縁深いモノでもあった。

 他の娘達もそうだったが、それに挑む瑞鶴の覚悟は凄まじく、妖精さん達が専用の装束を新たに拵えたほどだった。

 

 針の穴を通すような作戦を繰り返し、やっとの思いで誘引した敵主力の大部隊に対し、総力を挙げて見事勝利を捥ぎ取った艦娘達は、これまでにない喜び様を見せた。

 武蔵などは勝鬨を吠え轟かせた後、そのまま眠りこけてしまった程だ。

 

 例に漏れない瑞鶴だったが、

「ただいま…」

と穏やかに、だがどこか悲し気に憂いた表情で帰投を告げた時は、胸に込み上げるものや、皆の懸けた思いと無事も相まって、涙ぐんだのを覚えている。

 

 それを思い出し、若干目頭が熱くなったのを自覚しながら、

「あの時はよく無事で還って来たな」

と応えたつもりだったのだが、

「あ、んと…それじゃなくってさ」

 あれ?っと的を外したバツの悪さに翔鶴を見ると、嬉しそうに優しく微笑まれてしまった。

 聞いてあげてください。翔鶴の笑顔がそう言ってるようなので再び瑞鶴に向き直る。

 

 

 

 少し口先を尖らせ、つま先をパタパタと上げ下げしながらモジモジしていたが。

 やああって、

「あの時提督さんにも言ったじゃん?――あ…愛してるって!」

 

 …言ってた!翔鶴と一緒に確かに言われてたわ、俺!!

 恥ずかしさで居た堪れないのか無言が怖いのか、続け様に早口でまくしたてる。

 

「あれ、なんだか全部隊に聞こえちゃってたみたいでさ?皆一斉に冷やかして来てさ?もう集中砲火よ。青葉なんか提督さんに今のお気持ちどうですか?とか取材みたく始めちゃってさ?金剛型はバーニング祝砲ぶっ放してたし、合流したら提督さんと一緒に胴上げされちゃうし、母港戻ったら提督さんは上層部から呼び出されてすぐ行っちゃうし?その後もずぅーっと言われ続けるし?旅行中も愛深まってますか?とか聞かれまくるし。自分達だって指輪持ちなのにさ?しかも空母組じゃわたし二番目だよ?翔鶴ねぇの次だったんだし。でも何か有耶無耶って言うかしっちゃかめっちゃかって云うか、そのままになってるでしょ?だから…」

 

 確かにその通りだった。

 丁度その時は、羅針盤妖精さんからOKサインが出て無線封鎖が解除された後だった。

 勝利に沸き立っているところに“瑞鶴全チャ告白”が加わり、大盛り上がりしながらの帰還だった。

 

 

 

「あれから大分経つけど、もう一度ちゃんと伝えておこうと思ったの…よ」

 

 

 

 

 

 エッ!?あらヤダ何この娘?

 耳までどころか首元まで赤くして俯いちゃっテ、とっても可愛いらしいじゃないノ。

 

 

「わたし、その場の勢いとか一時の気の迷いとかじゃなくて。ちゃんと今までもこれからも、その…提督さんの事。

す、あ…愛してる――!から…ね?」

 

 

 ほぁぁぁ――!!とってもイジらしいったらないワ!それで今日は様子が違っていたのネ?

 これはもう全力で抱きしめて愛に応えないといけないわネ!

 

 

「それを伝えにワザワザ…?」

「あ、うん。あと――」

 

 スッと立ち上がったので瑞鶴の言葉が遮られる。

 そしておもむろに、人差し指で首元をクイクィッと直すが、部屋着なので別にネクタイはしていない。

 そんな事より。もう…もう、ちんぽビンビン股間ギュンギュンなのだ!

 

 

――競泳のスタートでも切るかのように、瑞鶴へダイブした。

 

 

 

 ムチュウウウウウ!ブチュウウウウウウ!

 口をタコの吸盤かの如く尖らせ、チッスの嵐を降らせる。

 

「ぅうわっ!!ちょっ…キモッ…何!?」

 

 ソファーの端で押し倒されているのにも関わらず、瑞鶴はチッス爆撃を的確に回避する。

 平手で顔を押し返された。

 

「ぶへっ、何じゃないよ。こんだけ盛り上げといておふゃまるとでも?」

「嫌っ、違うで…しょ!?そんなリアクション求めないでしょ、ひぅっ」

 

 顔を押し返し続ける手の平をペロペロしてやった。

 一瞬手を戻した隙に、チッス爆撃で唇を奪いに行くと見せかけ、顔を背けた拍子に露わになる首筋に吸い付く。

 

「あっ…」

 今日の瑞鶴感度高くなーい?

 

「あんっもうっ!翔鶴ねぇ助けて」

 両肩を押しのけられて少し上体が起こされると、後ろからふんわりと抱きしめるように、首に翔鶴の両腕が巻き付いてくる。

 

 

「あら瑞鶴、元々そのつもりで来たんでしょ?良かったじゃない、提督はお悦びよ?」

「あ、やっぱりそうなの!?」

 

 すぐ横に嬉しそうな翔鶴の顔がある。

 頬ずりする様に顔を寄せてくるので、いつもと違う香水の匂いが、翔鶴の体臭と髪の香りと混じり合って鼻奥から脳の裏までまとわり始める。

 

 余計に股間がギュンギュンしちゃうじゃないか!

 

 

「今日の瑞鶴、一々エロいって言うか思わせぶりだものな!ワンピースも前より丈の短いのだし、襟元の露出多いし! オシャレには違いないけど、余所行きとか御出掛け用じゃ決してないね! エロ行きとかスケベ用だコレ!」

 

「提督のために、一度宿舎に戻って着替えてから来たんですよぉ」

 

 姉からの援護はなく、しかも秘めていた企みを暴露されてしまった瑞鶴は、「うぅ…」といった具合に鼻白む。

 

 

「なぁ~~んだよぉ~う瑞鶴ぅ~~」

 服の上から乳首あたりをツンツンしてやろうとしたが、さっとガードされたので腕を代わりにツンツンする。

 ガードしたにも関わらず。それでも瑞鶴は腕ツンツンにピクリと反応した。

 

 

「明日もお休みですし、今夜はこのまま私たちが夜の御勤めをいたしますね」

 いよいよ頬ずりを始めた翔鶴が、瞳を熱っぽく潤ませながら告げる。

 

 

「ヨロコンデ!!あ、でも?」

「ちゃんと御勤めの当番も交代して貰ってありますので、大丈夫ですよ」

 首に回していた腕で今度は胸を弄り、こちらのギュンギュンゲージを盛り上げてくる。

 事前に準備は整えてあると言う、これは姉からのGOサインだ!

 

 

「この後私はお台所の洗い物を片づけて、お風呂と離れの準備をしておきますので、

提督は先にたぁっぷり瑞鶴を可愛がってあげてください」

「あぁ…、任せてくれ」

 

 鼻の下を伸ばしながら口角を上げる、さぞ汚らしいネバっ濃い笑顔になっている事だろう。

 その表情を見た瑞鶴は「うわぁ~…」といったドン引き顔だ。

 

 

「その後は私にも…、沢山くださいね?」

 翔鶴は頬ずりの接地面を支点に、互いの顔を向き合わせた後、一瞬瑞鶴へ視線を送ってから、吐息を交えねっとりとしたキスをしてきた。

 

「あ…」瑞鶴が声を漏らす。

 

 

 唾液を絡ませワザと音をたてるように舌を吸いながら、翔鶴は胸を弄っていた手を見せつけるように股間の怒張へ降ろしていく。

 初弾及び次発装填までもを促すように弄り、ムクムクとズボンとあっちのテンションを盛り上げている主砲の先っぽだけを露出させると、既に先走った分泌物でヌメらせているそれを掌で包み込む。

 何度か撫で回した後、密度の濃い吐息と共にやっと口を離すと、涎で怪しく潤った口元をそのままに、掌に付いた分泌液を舐めとった。

 

 

「それでは提督ごゆっくり。瑞鶴、ちゃんと素直になるのよ?」

 

 男性器を弄る淫靡な行為から打って変わり、そつのない所作で立ち上がると、テーブルの湯飲みとお茶請けを下げ、出入り口の扉へ向かって行く。

 

 これで、勢い余ってテーブルのお茶を零すという心配も取り除かれた。

 

 

 

 

 

 瑞鶴は耳まで赤く染めたまま、眉を八の字にした困り顔で口を尖らせている。

 顔を背け所在なさ気に身を固くしているが、未だ押し倒された体勢のままだ。

 何とか素直になろうとしたのか、そろ~っと視線を戻してきたのと、翔鶴が扉を閉めた音を皮切りに、再びチッス爆撃を浴びせ掛けた。

 

 

「いやいやいや?だから違うって!そうじゃない、そうじゃないってばっ!」

「何だよ~。もぉいいじゃねーかよ~」

「ぁんっもぅ、ちょ…分かったからぁ…。――雰・囲・気っ!そーゆーの大事っ!」

 

 わちゃわちゃとしたやり取りを再開させつつも、瑞鶴の抵抗は弱い。

 両肩に添えた手を、今度は優しく押しとどめる様にして若干の猶予を欲しがっていた。

 

 

「あ…ん…ねぇ、わたしまだ提督さんの返事聞いてないんだけど?」

 

――そう言えば、テンション上がり過ぎて言ってなかったかもしれん。

 

 

「提督さんはわたしの気持ち…どうなの?」

「あぁ、嬉しいぞ。俺も瑞鶴の事を愛しているし大好きだ!」

 

 応えたのだが、溜息といった感じに鼻を鳴らされ、またもやジト目を向けられてしまった。

 

「――それ、他の娘達皆に同じこと言うんでしょ」

 

「勿論だとも!」

 

 

“全艦ケッコンでハーレム実現宣言“をしている身としては、自信たっぷりに、これは譲れないぜ!といった勢いで頷いて見せる。既に指輪持ちの艦もかなり増えており、中でも瑞鶴は上からすぐに数えられるほど早い順で指輪を受け取っているのだ。なので今更ではある…のだが、否定的に捉えられても文句は言えない。

 

 

――しかし、

 

「こんのぉ…スケベっ!」

 

 ムスっとしたジト目顔が、晴々とした?様などこか挑戦的でもあるニヤリ笑いに変わる。

 そして今度は瑞鶴が首に腕を回し、固くしていた身を解くように体勢を開くと、体重を利用しながらしんなりと抱き寄せて来た。

 

 

 重なり合い、もう少しで鼻先同士がくっ付く距離で見つめ合う。

 響く音にはならない…が、この距離なら十分な小声で、

 

「言うと思った」

 

 優しく穏やかな瞳でそう呟くと、そのまま目を閉じつつ、ゆっくりと唇を重ねて来た。

 

 

 普段から、ワチャワチャとしたやり取りになってしまいがちな瑞鶴。

 そんな彼女がする唇を重ねるだけの最初のキスは、肌を交える際によく行われる切り替えのための合図だ。

 今夜そのつもり(・・・・・)で準備を整え、あらためて愛を告げに来た彼女が望んだ雰囲気。

 そーゆー大事な事。

 

 どこか浮つき甘えたになっていた相手、それは自分の姉ではなかったのだ。

 そしてそのサインは、最初から自分の望む相手に、きちんと全力で発せられていた。

 

 

 重ねるだけのキスから、徐々に舌を扱うモノに移行していく。

 時々息継ぎをするかのように、一度離れては見つめ合い、ついばみ、なぞる様に吸い付き、相手の口内への浸食を始める。

 

 吐息が大きくなり、呼吸を乱しながら絡め合う。

 瑞鶴はピクリ、ピクリと反応しながら、擦り合わせるように太ももを捩らせる。

 

 翔鶴によって既に露わになっている先っぽが新な分泌物を垂れ流しており、重なり合う事で丁度触れている瑞鶴の太ももの一部を、もう大分湿らせてしまっている。

 瑞鶴はその湿り気がより増していくのを望む様に、又それとは別の湿り気が露呈せぬよう隠す様に、じっくりと太ももで摩り上げてそちらへの意識を高める。

 

 

 やがて…

 

 

「提督さんの…、もうはち切れそう」

 

 吐息混じりに告げた後、再び舌を絡め合うのをねだりながら、

 分泌液で鈍く光る先っぽへ手を伸ばすと、とうとう全てを露出させ、ビクンビクンッと脈打ち熱持つそれを慈しむように撫で上げ始めた。

 

 

 

 つづく

 

 

 

 

 

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