※この作品はR-18です。

重婚提督はハーレムの夢を見るか   作:@新十二

7 / 26
鶴姉妹の御勤め その7

 一物をはみ出させたバスローブ一枚の提督が離れの扉を開けると、そこは妖精さん達が忙しく働く地下施設の現場だった。

 

 母港のある湾内の、出口近くにある島。

 半ば趣味でこの島をまるごと要塞化しつつある提督と妖精さんは、この地下部分を海中から浮上させ、艦娘が緊急出撃する射出口とするための、ロマン溢れる企みに利用している。

 艦船を射出するなどと、重力下で掛かる負荷を考えれば全く持ってナンセンスと言える設備だが、船よりも軽くて頑丈な艦娘に限る事により、更には艦娘や妖精さん達にもなじみある蒸気式を採用することで、技術改良や転用を見越して実現へと踏み切った。

 そしてこのスチームカタパルトは——

 

バタンッ…

 

 

ガチャッ…

 

 

 若干萎縮した一物をはみ出させたバスローブ一枚の提督が離れの扉を開けると、そこは翔鶴の準備によって暖められた洋室、行われる営みのために直接照明は落とされ、間接照明のみによって照らされた、提督の妄想をより捗らせる雰囲気の広がる空間となっていた。

 

 元は一部屋だけだったものが不思議改装で間取りも大きな二部屋となっており、シーズンに応じて職人妖精さんが改装を施すので、その時々でそれぞれ洋室であったり和室になってたりする。

 

 現在この洋室は、ジョイントによって4、5人が寝られる大きなベッドにソファーやテーブル、収納や冷蔵庫トイレにシャワーと、頓挫したスパリゾート計画で使われるはずだった宿泊施設の物が流用されている。

 

 そのベッドは掛け布団がめくられた状態で畳まれており、寄り添わせる様に置かれた3人分の大きめな枕、そしてシーツの上から更に大きなタオルシーツが敷かれている。

 照明の落とされた天井では、暖気を対流させるためのシーリングファンが回っており、枕元と一部の壁にある間接照明に照らされ間延びする影が、気持ち萎縮した一物の気分を再び盛り上げさせた。

 

 

 いそいそと歩き回ったものの特にすることもない提督は、枕元、そのヘッドボードに置かれた常温にされたミネラルウォーターのペットボトル3つ。

 その脇に1つ滋養強壮のための栄養ドリンク?を見つけると、翔鶴の施した準備に一物でビシィっと敬礼し、キュッキュと蓋を開けて一気に飲み込んだ。

 

 

 

 さぁ~どうしてくれようか。

 

 ベッドの真ん中に横たわり、念のため腹辺りまで布団を掛けた提督は、頭の後ろで腕汲みして、一物と共に姉妹との妄想へ耽ってゆく…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

——あれ。

 

 

 自分の両脇でベッドが沈み込む感触に、意識が覚醒する。

 

 

……

 

「どう?」

「う~ん、潜ってる訳ではなさそうだから大丈夫」

 

 覚醒した聴覚が二人の会話を拾うと、額と首元で様子を観ていた温かい手の感触が去り、左のベッドの沈み込みが遠ざかって行く。

 

 

 ふぅ…

 

 

 安心したようについた吐息が聞こえ、右側の沈み込みが増したのを感じた時、唇に熱く潤う柔らかい感触が押し当てられた。

 二、三度はむはむとついばみ離れた感触に、どんな顔で彼女がそれをしたのか一刻も早く確認したくなり、提督はパチっと目を開いた。

 

 

 そこには、瞳を潤わせながら少し心配そうな表情から、にへらっと顔を崩した瑞鶴。

 風呂上りの身を白いバスローブで包み、下ろした髪を毛先の方でゆるく一つにまとめた彼女が、覗き込む様にこちらを見ていた。

 

 

「寝ちゃう?」

 

「やだ、まだ寝ない」

 

「無理はダメですよー」

 

 

 瑞鶴の問いに子供のような返事をした提督を、壁掛けの関節照明の下で何やらメモ書きする翔鶴が、背中越しに窘めた。

 

 

「でも~こんなんじゃぐっすり眠れないです…」

 

「…あ~、ほんとだっ」

 

 

 体を起こそうとした所を瑞鶴に唇でむちゅっと追い返され、もそもそと右隣で布団に入ってきた彼女は、さっそく一物に手を這わして確認する。

 

 仰向けの胸の上に顎を乗せる瑞鶴の髪を撫でながら、風呂上りの二人の香りに気が付き、漲り始める一物をなでなでされていると、左側から四つ足で翔鶴がベッドを上り始める。

 近づいた翔鶴は、提督の顔色を確かめる様に覗き込むと、そのまま枕上のヘッドボードへ目向ける。

 

 

「お水が減っていませんよ~」

 

 

 ペットボトルをきゅきゅっと開け水を含んだ翔鶴は、そのまま口移しで水分補給を促す。

 鼻先まで迫る彼女の香り吸い込みながら、零れぬようにゆっくりと移される水、より体に浸透しやすくなったような喉越しをコクコクと鳴らす。

 

 アルコールなど一切ないのに酔った心地で飲み終えると、いつの間にかペットボトルを受け取った瑞鶴が準備を終えており、潤んだままの瞳で口移してくる。

 

 移す量が若干姉より多めの、その姉妹の違いに心を綻ばせながら、コクコクと喉を鳴らす。

 なんだろうか、二人とも同じトイレタリーを使っているはずなのに、瑞鶴の香りの方が若干強く感じる。

 

 もう一往復水を移されて、量の大まかな確認をするためだろう、瑞鶴が開いたペットボトルを残りの2つとは少し離してヘッドボードに置くと、姉妹はこれまでと同じに、翔鶴は腕枕で、瑞鶴は腕に絡む様に密着する。

 翔鶴が風呂上りの彼の首筋に深く息をしながら吸い付き、瑞鶴は口移しの続きとばかりに舌を絡めて再び一物をなでなでする。

 

 

 若干瑞鶴のが高く感じる二人の体温を腕で抱えながら、三人同時に舌を舐め合っていると、撫で続けていた瑞鶴が布団に潜り込み、舌で一物を味わい始める。

 掛け布団の奥から舌を這わせる音が響いてくると、合わせて翔鶴が胸元を弄り始め、妹に呼応して舌フェラで昂ぶりを促してくる。

 

 

ちゅる…っちゅぱ…ちゅぱ…

ぐぽっ…ぐっぽっ…じゅっぽぉ…

 

 

 早くも喉奥でくぐもった音を鳴らす瑞鶴と、唾液も口移すように舌を吸う翔鶴に、ふーふー息が乱れる提督は、その感触に腰をゆるく上下させる。

 

 まもなく掛け布団の中でふうぅ~と鳴らした瑞鶴が息継ぎに戻ってくると、そのまま蓋の空いてないペットボトルを手に取り、熱かったのかゴクゴクと水を飲んだ。

 瞳が潤ったまま顔も赤くした彼女は、ペットボトルを戻して寝そべると、ビクビクする勃起をまた撫でながら姉に尋ねる。

 

 

「…翔鶴ねぇ、先に貰ってもいい?」

「だと思った、別に構わないわよ?」

 

 胸辺りでされる姉妹のキャッチボールに、提督はムラムラと期待をしながら成り行きを見守る

 

「譲って貰ってばっかでごめんね」

「そうでもないと思うけど…。それに私も沢山して貰うから心配いらないわ」

 

「だって、頑張ってね提督さんっ」

「愚問だな! 翔鶴少し待っててな…」

「はぁい。んっ…あんっ」

 

 

 ここでも妹に先攻を譲る事となった姉に、挨拶—にしては眺めに舌を絡める。

 そして我慢して待つだろう翔鶴を敢えて焦らすために、バスローブの胸元から手を這わせて柔らかい弾力を撫でつけておく。

 すると既に焦れた瑞鶴が、袖をクイクイ引っ張りながらねだり始めてしまう。

 

 

「んねぇ提督さん、早くぅ…しよー?」

「うん、今行く」

 

 言わされてしまった瑞鶴は、提督が振り返ると期待に潤んだ瞳を嬉し気に見開き、ベッド上を移動し正面に周る彼を目で追いながら、後ろ手に枕を掴んで位置取り準備をし始める。

 

 

「瑞鶴の事、やっつけちゃっていいですよぉ」

「え~? わたし何されちゃうのー?」

 

 

 裾が乱れるのも構わずに、既に脚の間に提督を位置取らせた瑞鶴は、姉の軽口に応える。

 

 

「これの虜にされちゃうかもなぁ~」

 

 

 提督は変態顔で、口に含む際瑞鶴が紐を解いたバスローブの前を開き、彼女の唾液で濡れる反り返りを見せつける。

 

 

「な~に言ってんだかっ」

 

 

 台詞の割に潤んだ瞳は勃起へ釘付けで、期待に息を弾ませながら胸が上下してしまう。

 瑞鶴は覆いかぶさってきた彼に脚をM字に広げ、バスローブの下に何も身に着けていない下半身を露わにしながら迎えると、すぐに腕を首に回して抱き寄せる。

 

 

「もう…、そうなってるでしょ?」

 

 

 近寄る彼の顔が鼻先まで来ると、瑞鶴は心と身体の在りかを伝え、唇を触れ合わせた。

 

 

「ちゅ…ちゅぅ…、はむ…

 ふぅふぅ…んっ、れる…れろぉ…」

 

 

 彼女の好む最初のキスだったのだが、思った以上に身体を熱くさせてる瑞鶴は、急かすように舌を絡め始めたので、提督も応えながら広げた脚に手を這わせていく。

 

 湯上りにではなく、始まった営みに既に火照る白い肌を膝からゆっくり撫でつけて、太ももの外側を通り、そのまま流れる様に括れをなぞらせる。

 途中邪魔をするバスローブの結び目と合わせをするりとほどいて、こちらも何も纏っていない上半身を露出させてゆく。

 

 もう息を乱しながら軽く喘ぐ瑞鶴は、腹部辺りに押し当てられている勃起に陰毛を擦り付けるように腰を動かし、昂りを伝えたがっている。

 約束通り優し気に、そして舌を絡めるのを忘れずに、彼女の裸体にゆっくりと手を這わしていると…。

 

 

「はぁ…んはぁ…。提督さぁん、もう挿入れてぇ」

 

 

 火照りで頬を染める瑞鶴は、潤いを増した瞳でとろんと眉を下げさせて、照準を合わせたそうにもじもじとしながら甘える様に訴える。

 

 

「いっぱいしてくれた瑞鶴の事、俺もちゃんと気持ちよくしてやりたいんだけど…」

「ぅん…、挿入れてからしてぇ。もうここ切ないの…」

 

 

 素直に甘えねだる瑞鶴に腰がぶるっと震えた提督は、少し心配はあったのだが、応えるために位置をズラし始めた勃起を彼女の秘部が撫でつけて、その潤いが、心配は杞憂である事を伝えてきた。

 

 いつもなら、すぐに繋がる事が出来る程二人は慣れているはずなのに、瑞鶴が急いで照準を合わせようと腰を動かしたのと、彼女の昂りで腹を叩いていた勃起がズレを生じさせ、入口を撫でつけただけで上側へと逸れてしまった。

 

 

「んっ! …早くぅ」

 

 

 瑞鶴は逸れた感触に切な気な声を上げ、急いで勃起へ手を添える。

 

 

ぷじゅっ……ぬりゅるる……

 

 

 侵入を果たした先が、彼女の肉厚部で溜りを作る愛液で音を鳴らし、安心するような心地に深く息を付きながら身体を震わせるその奥へ、ゆっくりと進んでいく。

 しばらくぶりに奥までやってきた愛しい熱に、もう軽く達してしまった瑞鶴は、その勃起がいつもより、そして先ほど口に含んだ時よりも膨らんでいるのを感じ取る。

 

 

「はあぁ…んっ、さっきよりおっきいね…」

「瑞鶴もだぞ。こんなに熱くして欲しがられたらこうなる」

 

「もっとエッチになるから、わたしでいっぱい興奮してぇ…」

 

 

 嬉し気に抱き寄せ舌を絡める瑞鶴は、早くも膣内を窄ませる。

 応えるように、窄まる彼女の好きな奥を、優しく亀頭で撫でてやる。

 

 

「あんっ…かたぁい」

 

 

 全体を確かめるように吸い付かせた腰を上下させる瑞鶴に、勃起を一度ゆっくり入口まで引き抜いて、肉厚部をカリで少しひっかくと、また膣内の蜜を纏わらせながら奥へと戻って、全体の硬さを伝えてやる。

 

 

「はぁぁぁ…んっ、はぁぁぁぁ~」

 

 

 あまり腰は動かさず、奥を優しく撫で上げるだけにしながら、大きく息を淫す彼女の脚から、掌の熱を伝える様に続きの愛撫を送っていく。

 もじもじと身体を逸らして胸を強調するので、焦らす事はしないで先の尖りを手で覆い、弾力をしっかり掌で納めながら、指の間で挟んで擦りあげる。

 

 

「また可愛くなってる」

「んぅ…んんっ! ここも提督さんのだから…、いっぱい可愛がって?」

 

 

 彼女のお願いに、ぷくっと尖る乳首をすぐに口に含んで応えながら、少し引いた腰でまた入口近くの肉厚を引っ掛けると、瑞鶴は高く鳴き始める。

 

 

「んっ…んぅっ! もっと動いていいよ?我慢しないでぇ」

 

 

 膣内でビクビクっと擦り上げる熱を感じて彼女は伝えてくるが、いじらしく敏感に反応する瑞鶴をもっと喜ばせたい提督は、勃起で膣内を撫でながら唇と舌を使った愛撫を続ける。

 

 

「我慢はしてない。もっと、優しいのしてような」

「…うん、嬉しい」

 

 

 

 彼は、健康的に引き締まるそれでいて弾力と曲線をしっかり残し、男を知って括れる瑞鶴の肢体を撫でながら、唾液に乳首を浸してしゃぶり、ぺろんぺろんと舐めまわして、徐々にその円を大きくさせる。

 

 彼女の胸の膨らみの、その外側のシルエットに舌を這わせ、形を損なわぬように唾液の筋を作りながら舐め上げる。

 そのまま瑞鶴の左胸を昇っていき、ビクビク震える彼女の脇を開かせて、音がなるほど溜めた唾液をべっとりと塗りつける。

 

 いつもなら、恥じらって一声かけて来そうなものだが、今の瑞鶴はくすぐったそうにはしながらも、されるがままに身を預け受け入れてくれる。

 

 

「はあぁっ…あんっ、はぁぁ~…はあぁ~…」

 

 

 激しい動作はほとんどないにも関わらず、、瑞鶴はどんどん息を大きく淫れさせ、火照る身体が汗ばんでいく。

 瞳を随分と潤ませる、その彼女の望むまま、ゆっくりじっくり優し気に高めてやりたい。

 

 

 再び瑞鶴の右胸の乳首を含んでから、乳房の外周をなぞって脇へと這わす。

 今度はそのまま腕も昇り、肘の内側に口付けし、彼女の手へと音を鳴らしていく。

 

 その手の平、細い手首としなやかな指であるのに、もう何度もマメを潰したのだろう、固くなってしまっている皮膚の箇所、その一つ一つを丁寧に口付けしていく。

 右手の全ての箇所に口付けを終えると、潤む瞳で顔を綻ばせた彼女が見つめており、息を淫したままの彼女にも、精一杯優しく、日ごろの想いを込めて唇を合わせる。

 

 

 

 ふぅ~ふぅ~と乱れる息を感じながら、瑞鶴の顎から首すじへ、そのまま鎖骨を通って左腕へと唇を這わせる。

 やがて左手にたどり着き、先ほどと同じようにマメの痕へ口付ける。

 

 

 手の甲もその指先も、しっかりと熱を伝えるように唇を押し当てて、薬指に嵌まる決して新しくはない、幾何か年月を感じるその指輪へ、ぎゅうっと胸から込み上げるものが全部伝わる様に、長く長く、これまで以上の想いを込めた口付けを送った。

 

 

 

 瑞鶴はその口付けに潤む瞳を細めると、繊細な割れ物でも扱うかのように、された薬指に急いで右手を添えて、大事そうにしながら胸元へ戻すのだった。

 そうして添える手をそのままに、祈るかのように目を瞑ると、自らも指輪へ唇をそぉっと押し当てる。

 

 瑞鶴のその表情と仕種があまりにも愛おしく、胸をぎゅうっと込み上げるものが溢れ出しそうになる。

 目を瞑り指輪へ口付けたままの彼女の髪を優しく撫で付けて、そのまま頬へふわりと手の平を添わせた。

 

 瑞鶴は、頬を覆うごつっとした骨格の、その手の平の温かさを確かめる様に少し首を傾げると、ゆっくり目を開いて見つめ返したのだが、潤む瞳には涙が溢れ、ぽろっと目じりの先から零れてしまう。

 

 

「瑞鶴……」

 

 

「ぐすっ……。すん…すん…、うぅぅ……ぐす…ぐすっ…」

 

 

 

 少し眠たそうに横たわっていた翔鶴が、泣き出した瑞鶴にはっと身を起こして近づいて来るが、すぐに察したのかほっと目尻を下げて、何も言わずに妹の髪を撫で始める。

 

 瑞鶴は、髪を撫でてくれる姉に笑顔で応えようとするのだが、それは叶えられずに表情は歪んでしまい、ぽろぽろ止まらず零れる涙で跡を作ってしまう。

 

 

「うぅ…ぐすっ、大丈夫。優しくして貰えてわたし…。ごめんねぇ泣いちゃって…」

 

 

「ばかっ、謝る事ないだろ…ずびっ」

 

「うぇぇ…ぐすんっ、何で…ぐすっ、提督さんまで涙目なのー?」

「な、泣いてないっ」

 

 

「だってほらぁ~ぐすっ…すんっすん、ぅへへぇ~」

 

 

 一緒に鼻を啜り出した彼に泣き笑いになった瑞鶴は、嬉しそうにしながら抱き着いた。

 

 その耳元で

 

「提督さんありがとっ。ぐすっ…

 愛してるからね…ずっと、これからもぉ…ぐしゅっ」

 

 

 もうダメだった、提督の方が決壊した。

 

「˝おっ…。おでもぉ~瑞鶴の事、

 ˝あ˝い˝し˝て˝る˝よぼぉぉぉ…ぶへっ…ずぴぃっ」

 

 

「二人とも可愛い…」

 

 

 裸でまぐわいながら、二人してぐしゅぐしゅ泣きながらひしっと抱き合う様子に、翔鶴はなんだか顔が綻んでしまった。

 心配はなさそうな二人の好きにさせるために、また翔鶴は少し距離を取って横たわる。

 

 

 

「だいじょぶだからぁ、泣き止んでぇ~? 嬉しかったんだよぅ」

「あぁ…あぁっ、わかってる。俺もだ瑞鶴ぅ…すべっ」

 

 

「もぉ~ぐしっ…、泣いてるのにこんなにおっきくしてぇ~。すけべぇ~」

「だぁって、泣き顔の瑞鶴綺麗で可愛いのに、俺のちんぽ締め付けてるのエロい…」

 

 

「いいかたぁ~。でも、泣いてるわたしもかわいいの?」

「˝うん…ずひっ」

 

 

「むへへっ…、ねぇキスしよー?」

 

 

 淫靡さとは違う高まりに、また少し身体が火照った瑞鶴は、ぴったりと密着しながら気持ちを溢れさせて舌を絡めると、少しはしゃぐように吸い付かせた腰も上下させる。

 

 

「んふぅ…あん、おちんちんでも優しくキスしてぇ~。

 奥…んっ、そこぉ~」

 

 

 汗ばむ彼女の身体がより密着感を増加させ、もじもじと嬉し気に捩らせる肢体は、奥で優しく撫でる勃起に敏感に反応する。

 また時々、入口近くの肉厚を擦りあげると溜まる潤いが音を鳴らし、ビクンと震えて高く鳴く瑞鶴は、みるみるうちに昂っていく。

 

 

「はぁぁ…はぁぁ…、ゆっくりなのにぃ、すごくきもちーよぉ」

 

「いいんだぞ、ほらっここも」

 

「あぁっ…あんぅ~…。くちゅくちゅするの恥ずかしぃ…」

 

 

 乳首を啜られ、太ももや括れを撫で付けられながら、入口と奥にじっくり先を押し当てられて、もうどこに触れてもビクビクと震える瑞鶴は、すぐそこまで迫った事を伝えだす。

 

 

「はぁぁ~、んはぁ~っ。どうしよぉ、おっきいのきちゃうぅ…」

 

「イっていいぞ。ちゃんと見てる」

 

 

「あっ…んはぁ…きちゃうぅ…。

 イクよぉ…イクっっっ、イクねぇっ?

 はんっっっ…んうぅぅぅぅっぅぅ——」

 

 

 頭に敷いた枕を両手で握りしめ、ゆるく伸ばした脚のつま先でシーツ掴み、身体を仰け反らせて大きく震える瑞鶴を、提督はしっかり抱きしめる。

 

 

「んん~~~っ! はぁぁぁっ、はあぁぁぁっっ、

 すごっ……イっくぅぅ——」

 

 

 膣内の奥を勃起の先で撫でられ続け、瑞鶴はその度に絶頂を繰り返していく。

 

 

「んぁぁぁぁっはあぁぁぁっっ…。

 これだめぇっっっ、またっ…ぁぅんっぅぅぅ——」

 

 

 大きく高く鳴きながら、潤み緩くなった瞳でまた涙を湛え、腕の中でこんなにも達し続ける彼女を、もう少しだけ力を込めて、淋しがらない今のうちから舌を絡めて安心させる。

 

 絶頂に震え、鼻で大きく息を付きながら、夢中で舌を絡めて応える瑞鶴は、無意識の内に膣内をぎゅぅ~っと窄め吸い付かせてしまう。

 その全力でねだり始めた彼女の蜜壺に、半ば自動的に彼の勃起が一気に込み上げをフル稼働させる。

 

 

ビュクン…………ビュクン…………

 

 

 撃ち抜く激しい射精ではなかった。

 彼女にちゃんと熱を伝えたい、しっかりと注ぎ込む射精が始まった。

 

 

「はぅっ!? ……でてるっ」

 

 

「˝んあっ! 止まらない、止めたくないっ」

 

「あぁんっ! うれしっっ……。きてぇ? 全部愛してあげるっ」

 

 

「ああっ頼むっ! 気持ちいい、瑞鶴……瑞鶴ぅっ!」

 

「うん、うんっ…。いんだよ?

 わたしっ提督さんのだから…いっぱい奥にぃっ——」

 

 

 ゆっくりと射精に膨張する勃起を動かし、ちゃんと肉厚部を擦るのを忘れずに、そうして奥へピタリと押し当ててから、大きな脈動と共に重たい熱を注いでいく。

 その動きに合わせ、瑞鶴もしっかり腰を吸い付かせて弧を描き、窄める膣内で勃起を蜜で抱きしめる。

腕も脚も舌も彼に絡ませて、舌フェラでも膣フェラでも促して、奥で熱が注がれるのを感じてから、自分も絶頂に身体を反響させる。

 

 

「はぁはぁ、˝ん˝んっ! 瑞鶴…イキ顔可愛い!」

 

「ちゅぷっ…れろぉ、んはぁぁっ…見ててぇ~。

 ちゃんと提督さんのっ……、せぃえきでイクっっからぁ——」

 

 

ビュルルッビュルルッ…………チュクゥ…………

ビュクンッビュルルッ…………

 

 

「じゅるっ…ぐっ! 瑞鶴っまだ出るぅっ!」

 

「はむっれるぅ…。いいよ、いいよっ?

 もっとわたしでっ……、おまんこでいっぱい˝イってぇっ——」

 

 

 

 健気に身体を震わせながら、肢体も膣内も全部で抱きしめて、愛情いっぱいの瑞鶴の蜜壺は、じっくり彼の勃起を絞っていく。

 涙で瞳を潤わせ、奥で注がれる白濁に絶頂し、舌を絡めてもっとと誘い、再び彼と溶け合うような反響の中、彼女は心も身体も膣内も溢れ満たされてゆく。

 しっとり緩やかなまぐわいで、それでも密度ある絶頂を越え、瑞鶴は顔をとろかしたまま、怒張を鎮めてく勃起に優しく促した。

 

 

「ん…、ほらぁ力抜いて。最後まで止めないでぇ…」

「はぁぁはぁぁ…んくっ……」

 

 

 注ぎ切れずにいた精液が、背中をさすりながら膣内をゆるく窄ませた瑞鶴に促されて、力なく零れ出た。

 

 

「あんっ、溢れちゃった…」

「ふぅふぅ…すまん。我慢しなかった」

 

 

「ううん、すごく嬉しかった…。ねぇ、キスしてぇ」

 

 

 精液を溢れさせてる瑞鶴の膣内から、一物は抜かないままで抱き合う。

 余韻で絡める腕にあまり力が入っていないのに、大人しくなった一物を彼女はまだ蜜で抱きしめてくれる。

 そんな瑞鶴に提督は優しく舌を吸いながら、髪を撫で頬を撫で、互いの呼吸が落ち着くまで口付け合った。

 

 

 瑞鶴が解いた腕をベッドに落とす。

 その手を指を絡めるように繋いで額にキスすると、彼女はにこやかに頬を綻ばせ、心も身体も大分昂った反動か、そのまま目を瞑ると、すぅすぅと寝息を立て始めてしまうのだった。

 

 

 眠ってしまった瑞鶴、その涙の跡を指の背で拭う。

 まだ深い眠りではないせか頬がピクリと反応するので、妨げにならないよう提督は彼女の膣内から一物を引き抜いた。

 

「ん……」

 

 小さく喘いだ瑞鶴の股から、精液が垂れ伝う。

 そこも拭ってやらねばと思ったが、彼女はいつも恥じらい以外の理由でそれを嫌がるので、少し逡巡してしまう。

 そうしてるうちに、力なく開けた脚を瑞鶴が閉じてしまい、それならばと、そこはいつもの彼女の要望通りにして、脱がせたバスローブを上から掛けてやる。

 

 ベッドを降りていた翔鶴が瑞鶴側にやってきて、いつのまにか持ってきた薄手の掛け布団で妹を覆う。

 おそらくそれは抱き枕にされてしまうので、更にその上から、まぐわいに捲られていたベッドを覆える掛け布団の半分位を被せていた。

 

 瑞鶴の目元にハンドタオル押し当て終えた翔鶴は、ペットボトルの残りの水を飲む提督に、彼が脱ぎ去ったバスローブを纏わらせる。

 袖を通して紐は結ばず前を軽く合わせ、眠る瑞鶴から少し距離を取って横たわった提督に、翔鶴は胸を押し当てる様に絡みついた。

 

 

「もう、妹をあんなにして…。いけない人」

 

 頬にキスして首筋に鼻を埋める彼女に答える。

 

「何か瑞鶴の気持ちが嬉しくて…」

 

 胸に這わせた翔鶴の唇が、段々と下へ降りていく。

 

 

「あんなに念を押すようにされたら、ひとたまりもないんですよ?」

 

「別にそんなつもりじゃ、おふっ」

 

 下半身を横に寝そべるように翔鶴が一物を口に含み、ゆっくり上下させてコンディションを確かめ始める。

 

 

はぷっ…、ちゅぽ…じゅる……じゅっ…ぽぉ……。

 

 

「ほらぁ凄い匂い。あんなにしたんですから、これからもちゃんと瑞鶴を可愛がってくださいね?」

 

「もちろんだ。それに翔鶴もな!」

 

「…ちゅぱ。んふふっ、はぁい…」

 

 

 枕に寝転がる提督の股間で横に寝そべる翔鶴は、背中側でなく、乱れた裾と胸元を彼に見せつけながら、妹を幸せに泣かせた一物の、そのまぐわいの残り香をねっとり味合う。

 彼は、若干こちらに向け寄せられてる下半身の、脚から手を這わせてバスローブに侵入し、太ももと尻を撫で回す。

 

 その感触に、翔鶴は鼻で少し強く息を付きながら、依然ゆっくりと喉奥までしまい込む。

 太ももの内側へ手の平が這いよると、彼女は少し脚をずらして、より内側へと招いてくる。

 

 そのまま、翔鶴の秘部へ手を這わせると、上下する彼女の頭が一瞬止まるが、すぐにまた喉奥までの往復が再開される。

 親指以外の指の腹で、揉み上げる様にくちゅりくちゅりと潤いを撫で回され始めると、翔鶴は鼻で吐息をつきながら、膝を立てて脚を広げる。

 

 日頃彼女が絶対にしない姿勢。

 例え、余暇の時間、和室で座布団を肘立て枕にテレビを見るにしても、行儀の良い翔鶴が取らない体勢だろう。

 

 その彼女が示し、そして要求する。

 脚を広げて迎える相手へ、妹と同じに、自分もまたそうであるのを確かめさせようとしている。

 

 

 誘われるまま、提督はそれを確かめに、翔鶴の顔を跨いでのしかかる。

 仰向けに横たわった彼女に互い違いに折り重なり、相手の股間が目の前になる。

 提督は肘で身体を支え、翔鶴の少し内股に揃えた脚を腿の裏側から手を這わし、ぐっと開いて秘部を露わにする。

 

 はだけたバスローブの裾、広げた股から、風呂上りの香りと共にむわっと匂い立つ。

 鼻の奥から脳の裏へまとわり付くような発情した雌の誘惑に、翔鶴の口の中でビキビキと勃起が首をもたげる。

 

 少し声をくぐもらせた彼女の股は、充血しサーモンピンクに華開いており、トロリと潤い雄の役割を呼び起こす匂いを、提督は鼻を鳴らして大きく吸い込む。

 口の中でビクビク動く勃起に唾液を纏わせながら、自分の発情を嗅覚で確かめられた恥じらいに、翔鶴は太ももを閉じたい気持ちが沸いて出たが、それは彼に許されず、尻肉を掴む様にして左右へ広げられる。

 

 提督は、秘部へ熱い息を吐きかけながら、自分を誘う雌の発情へ舌をべっとりと這わし、 陰唇を広げ陰核を吐き出させ、蜜を啜りながらべろんべろんと舐めまわす。

 

 勃起を咥えながら喘ぐ彼女は、役割を思い出し、込み上げを始めた彼の腰を引き寄せて、勃起を喉のさらに奥へと飲み込んでいく。

 

 苦し気に鼻で息をするのが聞こえるのも構わずに、提督は腰を上下させ、翔鶴の喉奥を勃起で圧迫してゆく。

 彼を誘う彼女の発情が気づかう心を取り払い、段々とこの雌をむさぼり尽くしたい独善的な欲望が隆起する。

 

 

「んぐっ…ごふっ」

 

 

 苦し気にむせるが、翔鶴は提督の腰を離さない。

 彼も構わず彼女の喉駆へ勃起を送り込み、まもなく受け入れされる肉壺をじゅるじゅる舐ってしらしめる。

 

 

「んごっ…、ごほっっ、はあーはあー…」

 

 

 勃起を喉奥から引き抜かれた翔鶴が息をむせる。

 

 提督は、唾液にまみれた口元を袖で拭う彼女の腕を引っ張ると、そのまま枕へと放る。

 素直に押し倒された翔鶴の、バスローブを邪魔だとばかりにがばっと剥ぎ取り、股座に割って入って脚を開かせると、、何の合図も確認もしないまま、ずっぷり怒張を突き入れた。

 

 

「あうぅっ! かたぃっ……」

 

 

 と鳴いたのもつかの間、雄に昂る彼がすぐさま抽挿を開始する。

 

 

バチンッバチンッバチンッ…

 

 

「˝あんっ! あっあつあっ——

 もっと…もっときてぇっ。 私もちゃんと味わってっ」

 

 

 無言を息を切らしながら、激しく腰を打ち付けてきた彼に、翔鶴は更に蜜を溢れさせる。

 広げる脚を自分で抱え、彼が表し始めた攻撃性、その暴力性を更に煽っていく。

 

 

バチュッ! グチュッ! バチュッバチュッ!

 

 

「はあっはああぁっ! 遠慮しないでっ、優しくなくていいからっ、

 あなたの嫁艦まんこっ、全部確かめてくれなきゃダメぇっ」

 

 

 その言葉に彼は怒張を打ち付けながら、翔鶴の腰を掴むその親指で下腹部をぐぐっと押し撫で始める。

 

 

「んああぁっ! それ、開いちゃう…」

 

 

 何か特別な事をしている訳ではない。

 ただ単に交わり慣れた嫁艦達が、じんわり察知するようになってしまったその箇所を、指の腹で撫で付けてる、しいて言うならおまじないみたいなものだ。。

 

 最初は旺盛な勢力に付いていけず、慣れて余裕の出てきた頃から深まり始める相性が、徐々に更なる快楽の扉を開けてしまう。

 もちろん瑞鶴もこれを知っており、気持ちを高めていた今夜の彼女は、この部屋に来る時もう既に、そうなるようにちゃんと自分で開いて準備していた感覚。

 

 相性が良いと言われる妹よりも、嫁艦としては一日の長がある翔鶴は、それ故に、そして相手たる彼の要求ゆえに、抗いなどは始めから認められておらず、どんどん感覚を広げていってしまう。

 

 じんわり察知する箇所と、直接膣内で感じる怒張の快感。

 どこかぼやけた隔たりのあったこの二つが、徐々に繋がりを見せ始め、彼の込み上げが自らの蜜壺でも起きる快感となって、二重三重の波が押し寄せる。

 

 

「は˝うっ…」

 

 

 パスの開きを確認された。

 

 全身の毛穴が開き切り、強烈な快感に達した翔鶴は、怯える様に手でシーツを掴んだが、それがまだ序の口であるのを彼女は十分知っている。

 そして彼は、翔鶴が強く求められる事を好むのを、彼女以上に勃起で知っている。

 

 脚を抱えて持ち上げられ、身体を折るようにして覆い被さられた。

 

 

ドッチュッ! ドッチュッ! ドッチュッ……

 

 

「˝あうっ! ん˝あぁっ˝ああっ!」

 

 

 

 二つ折りにされた身体を上から容赦なく、怒張が肉壺の奥まで突き入れられて、隣で瑞鶴が眠っているのも憚らず、普段の彼女からは想像も出来ない野太い喘ぎが漏れ出てしまう。

 

 

 今夜妹の付き添いとして来ていた翔鶴は、どこか余裕を持っていたのだが、それはあっさり取り去られ、これまでは彼にイニシアティブを預けられていたに過ぎないのだと、肉壺へ叩き込まれる狂暴な快感に知らされる。

 

 もう膣内では、意図的にではなく無意識に余裕なく、彼の勃起を締め付けて蜜溜りで舐め上げてしまっている。

 

 

ドッチュッ! ドッチュ! ズパンッ!

ズッチュっ! ズッチュッ……

 

 

 一心不乱の突き下ろしを、悲鳴のような喘ぎで翔鶴は求めてく。

 

 

「˝あおっ! ˝あ˝うっ!

 ˝もっとぉ……、めちゃくちゃにぃ……˝あっ˝あっ…

 壊れるくらいっっ犯してぇぇぇ!!」

 

 

ドビュッドビュッ! ブチュッブリュッ!

 

 

 彼は、熟達した肉壺の必死の窄まりに、彼女の乳房を指の跡が付くほど掴みながら、抗う事なく無遠慮に、煮えたぎった雄の欲望をたちまち放つ。

 

 

「˝ん˝あああっこれえぇぇ!

 ˝あ˝おっ˝、あっ˝あっ˝あ˝んんんんっっ——」

 

 

 射精しながら尚打ち付けられる怒張に、翔鶴は雌の喜びに打ち震え、自らの全てを開いてそれに絶頂する。

 膣内で対流する煮えたぎった白濁に意識が飛んだと思いきや、すぐさま次の突き入れで呼び戻されて、意識は身体中で迷子になりながら、ただひたすら彼の勃起にしゃぶりつく。

 

 抱えられてた両脚が横に畳まれる。

 体勢が次へ移る事を理解した翔鶴が、彼に背中を向けようと身を捩ると、その首筋に噛み付かれ、結合部で粘着質な水音を鳴らしながら、乳首をきつくつねられる。

 

 

「はぐぅっ! ˝んはっ…˝あっ˝あっ!」

 

 

 後背位に覆い被さられた翔鶴はなんとか身体を支えるが、一突きで腕は肩まで崩れて顔が枕に沈み、腰だけを掲げたままの姿勢で、膣で必死に舐め上げ彼の勃起を請い願う。

 より動物的な体勢で、艦娘だの夢でどうだのと全く関係のない快感の中、原始的な享楽に身を窶し、彼の横暴な愛に身を堕としていく。

 

 

 

……

 

 

 

 これで良い、翔鶴はこれをずっと望んでいた。

 

 

 自身の性的趣向もあるのだが、翔鶴は交わう際にはいつもこうして、彼の奥底にあるものを吐露させようと試みる。

 瑞鶴が、優しさと愛情を通じ合わせる事で癒そうとしたもの。

 翔鶴が、全てを晒し示す事で内側から吐き出させようとするもの。

 

 

 二度生き残ってしまった事で、心にこびりついてしまって離れない恐怖の記憶。

 かの男はそれ故に、それから自身を守るために、殻で覆い誰かと深く関わる事に未だ怯え続けている。

 

 

 普段も実務的な事には一応の主義主張を示すものの、とりとめのない会話になると途端にちぐはぐしてしまう。

 おかしなテンションで軽口を叩いたりセクハラしたり、本人のらしさは覗かせず、取り繕う会話が続いてしまう。

 脅威に立ち向かえる艦娘と接して過ごすうち、また何人もの嫁艦が癒し続けるうちに、やっと心の内を垣間見せるようになったものの、依然としてそれを誤魔化そうとしてしまうのだ。

 

 明日の自分、未来の自分に重きを置けない、生きる事を半ば諦めかけてる者の距離。

 何人女体を抱いたとて、その時間ですら結局の所は安らげる時間と成り得ない。

 明日は我が身と、恐怖と実感に裏打ちされたその事実が、予断を許してくれないでいる。

 

 最近はもう旅行を満喫できる位に持ち直す事が出来たとは言え、この恐怖は漠然と国中に蔓延しているものだ。

 中でも彼は、飢えや病気、治安の悪化など深海棲艦の間接的被害によるものでなく、直接的被害にあった経験を持つ、数少ない生き残りの一人だ。

 

 

 人々から多くを奪った深海棲艦が齎す恐怖ゆえに、艦娘達は化物と恐れられ、遠巻きにされてしまい、また翻って崇められてしまう。

 人外の力を秘めるそんな艦娘達を彼は希望と讃え、見る夢に涙し、気が狂れ自分を明後日の方へ置き去りにしたまま寄り添ってしまう。

 

 

 

 翔鶴は彼を解き放ちたい。

 脅威を取り去る事は勿論のこと、今いる場所にも安らぎがあるのだと。

 脅かす恐怖の対として湧き出る、ある種の狂暴性すら吐き出させ、全てを晒けた自身でそれ等を受け入れて見せ、自分はそういう相手だと、吐露してよい居場所である事を気づかせたい。

 そうして、覆う殻を内側から破る切っ掛けを与えたいでいる。

 

 

 どうにも情けなく、誰かれの事情に関わらずに、涙してしまう御人好し。

 そんな彼が見た地獄。

 

 

 軍船での任務、一度目は近海の警邏中、二度目は輸送船の護衛中と記録にはある。

 どちらも彼以外は全滅した中、何の因果か奇跡的に助かってしまう。

 彼よりも強靭で、戦うための訓練を積み誉れ高い志しを持った者たちが、為す術もなくミナゾコへと消えてしまったのだ。

 そして大井の話が一致をみるなら、彼は幼い頃にも、一度地獄を見てしまっているのだ。

 

 なぜ彼は海の傍を離れぬのだろう。

 

 絶望に逃げても誰も咎めはしないだろうに、それでも彼は希望を絶やさぬようにと、毎日せっせと準備に勤しみ、帰る場所を守り、出来うる限りで艦娘達の背中を押し、何度失敗を繰り返す事となっても、無事ならそれで良いと上辺だけでも勝ち誇る。

 

 

 

 翔鶴はそんな彼を慈しむ。

 初めて達する事を覚えた夜の、汗を拭くための小休止。

 同じ艦娘でありながら、既にこの快感を知っていた先任二人へのちょっとした嫉妬と、彼にまた求めさせるために投げかけた一言。

 なぜ自分を三番目に、空母では最初の指輪持ちに選んだのか。

 

「俺のやり方だと負けが込むのに、何度でもへこたれないで居てくれる翔鶴に、なんだか憧れてしまったんだ」

 

 下心の返答が来るものと思っていたのに、艦娘の戦力としてと言うよりも、その在り方や内面に目を向けられていた事にきょとんとなった。

 その言葉も下心で覆い隠そうとするので、今度は翔鶴から押し倒し、彼の気持ちが霞まぬように何度も何度も繋がって、そうして喜びを伝えた。

 

 

 

 下心まみれのハーレム宣言。

 翔鶴はそれを信じている。

 その軽薄な欲望の夢は、自分のそして妹の、見守る先輩達や艦娘皆の願いと同じ方角にあるはずだ。

 

 誰も失う事無く戦いを終わらせる。

 

 

 この皆の願いが叶うとき、彼の欲望もついでに叶うだろう。

 その奇跡の前に、一人の男の欲望がなんだと言うのだ。

 むしろ逆である方が痛快だ。

 欲望ついでで、海に国に人々に、平穏が訪れたのだとしたのなら、きっと笑い話にもなるだろう。

 

 その笑える未来の中に、彼が自身を勘定に入れて貰わねば、欠けた未来となってしまう。

 それは妹も悲しむ事だ。

 艦隊を見送る時、迎える時、海を見つめる彼の瞳は、ふっと身を投げ出してしまいそうな危うさだ。

 

 これからも脅威を打ち払い、きっと未来へ繋いで見せる。

 その時他の人々だけでなく、彼も心から安らげるだろう。

 

 

 

 その未来を誰より信ずる我らが筆頭は、戦い終えた後の艦娘のために、既に事を進めているのだ。

 恐るべきは、彼女は深海棲艦の行く末までもを、可能性として見据えている。

 敢えてそれ等を語らぬ事で、守るべき存在を他にも背負う大淀の、場合によっては取る手段で対立してしまう彼女から、無言の協力を引き出している。

 

 

 素知らぬ顔で協力している次席も、しれっと筆頭がいつでも動ける準備を整えてしまっているのだ。

 次席の彼女は性格上、その身を盾とするだろう。

 その時翔鶴は、空を覆う傘となるつもりでいる。

 その傍にはきっと妹が内に秘める炎を灯もらせて、先輩達や皆も一緒に居てくれるのだ。

 

 

 姉妹で嵐の矢を放ち、暗雲など何度でも吹き飛ばして見せる。

 夢で彼がしたように、その彼自身に人々に、未来への航路を示して魅せるのだ。

 

 

 

……

 

 

 

 一突き毎に襲い来る彼が発露した狂暴な絶頂は、翔鶴の喘ぐ声すら封じてしまい、息も絶え絶えに背中に玉のような汗を滲ませる。

 

 身も心も、そして股すら広げ捧げる彼女の背中に雫が落ちる。

 激しく腰を打ち付け息乱す彼の汗、だけでないのがぐずる鼻音で分かる。

 

 

 しっかりと伝わっていた。

 暴力性の発露を煽ったのに、言葉にないそこに込められた想いを、彼は確かに受け取っている。

 

 

 翔鶴は込み上げる愛しさに、腰を掲げたまま突っ伏する身体をやっとの想いで動かして、後ろに手を泳がせる。

 いつかの夢のようにがっしりと、きっと振りほどけない力が腕を掴む。

 

 そのまま腕を引かれながら、上体を反らせる様に持ち上げられる。

 膣内の蹂躙に、身体の重さを伴った乱暴な下からの突き上げが加わり、翔鶴の身体をガクガクと快楽に歪ませる。

 彼女を抱きかかえる手が顎を横へと向け、後ろから口を覆い侵入した舌が暴れ出す。

 

 あぁ、もうすぐだ。

 

 自らを組み敷く事を許した雄の、行き場の無いほど煮えたぎる欲望をこの身全てで受け取って、今夜更にまたひとつ、雌としての喜びに彼の元へと堕ちるのだ。

 

 

 更に決定的とするだろうトドメの絶頂を待つ翔鶴に、背中から布が被された。

 匂いで彼の着ていたバスローブだとすぐわかる。

 

 

 これまでも、その度雌へと堕ちてきたのに、これからまた更に堕ちるつもりでいるのに。

 この御人好しは少しでも満たそうと、こんな事をしてくれる。

 

 

 

 先に心が絶頂した翔鶴は、掴まれているのと逆の手でバスローブをぎゅっと握りしめる。

 再び抱きかかえられたが、それを身体は支えられずに、二人して前へと倒れ込んだ。

 

 それでも腰を掲げ続ける翔鶴に、怒涛の如く勃起が撃ち込まれ、彼女の尻の弾力がぷるんぷるん揺れながら、ぶっちゅぶっちゅと結合部が卑猥に鳴り響く。

 彼女の望んだ乱暴な交わりは、まもなく終わりへ向かう。

 

 

「翔鶴っ! ˝んおぉっ!!」

 

 

ビタンッ! ズッチュッ! ブチュッ……

ブビュウッ! ブビュウッ! ブビュウゥッ!

 

 

「ふぐっ…んむうううぅっ!! 」

 

 

 目元に快感の涙を浮かべながらトドメの絶頂を受け取る翔鶴は、めいっぱい脚を広げ腰を掲げ、尻を押し付け膣内を窄め、精一杯蜜壺で舐め上げて、女も雌も全てを晒し明け渡して、彼の精を絞りとる。

 

 脈動に暴れる勃起を包み込み、より奥へ、更にその奥の胎へと願い吸い付かせる。

 窄まる膣内から対流する精液が溢れても、舐め上げ絞って離さない。

 

 

 

 やがて役目を終えて、記憶の加護を脱ぎ去る時に。

 願わくば、彼の熱をこの身に宿し、笑い合える未来を新たな華で彩りたい…。

 たぶん妹も、そして皆も。

 

 

 

 それはそれは、きっと今以上に大変だ。

 

 

 

 

 動物的な体勢での交わりは、無防備に長く続いた射精で終わりを迎えた。

 いつかの未来に達してしまった翔鶴は、提督が一物を引き抜くと、ドロリと白濁を零しながら掲げてた腰をガクっと崩れさせた。

 

 目を瞑りはあぁはあぁ乱れた息で、未だ続いているのか身体を震わせている。

 一応意識はありそうなので、掴んで離さないバスローブを利用して、彼女の露出をできるだけ抑えてそっと見守る。

 

 少し落ち着いて来たのを見計らい、荒い息に乾いた喉を水で潤していると、

 

 

「わたしにも取ってー」

 

 

 布団に包まった瑞鶴が、目を覚ましてこちらを見ていた。

 手渡した水を二、三口飲んだ彼女は、がばっと布団を跳ねのけ、勢いよくベッドを降りようとして、伝う感触に思い直す。

 脚を閉じる様にそっとベッドを降りた瑞鶴は、ソファーへ向かい、置いてあるランドリーバッグの中から何やら取り出した。

 

 襟元の広い、白いニットのワンピースだ。

 

 再びそれを着る瑞鶴は、襟の内側に挟まる下ろした長い髪を、首すじから通した手でふわっと取り出して、柔らかめのヘアゴムで毛先でゆるく纏めなおす。

 

 その首すじを、後ろから抱き着いた提督の唇に吸い付かれる。

 近づいて来ているのは二重に察知していたので、それには驚かなかったのだが、、少し寝ていたのに、自らで開いた感覚が相変わらず身体を昂らせたままなので、思ったより高い声が出た事の方に驚いた。

 

「あっ!」

 

ちゅばちゅば吸い付く彼は、翔鶴が露わにした狂暴さを残しており、勃起を瑞鶴の股に挟んでそれを伝えてくる。

 

「んっ…。すぐ行くってばぁ」

 

 姉にトドメを突き入れるのを眠気まなこで眺めていた瑞鶴は、残る昂りを受け入れてやるため、秘部の具合を一頻り確認させ、振り返って口付けすると、彼の手を引いてベッドへ連れて行く。

 

 この服を褒めた彼との約束を果たすため、ベッドを乗り上げ脚を開いて誘おうとしたのだが、待ちきれない提督は瑞鶴が手を付いた所で裾を捲りだす。

 露わにされた尻の谷間を勃起が撫で付け、そのまま下へ降りて入口の様子を探られる。

 

 

クチ…ヌチュ…

 

 

 放たれ混じり合った体液と、姉との交わりで昂る彼を寝ながらでも察知してしまっていた下腹部は、未だ火照ったままであり、再び直接触れた勃起が彼女の潤いを促していて、瑞鶴の膣口は水音鳴らして勃起をヌメり光らせた。

 

 勃起の先で撫で付けられて、寝起きの身体がピクピク震え始め、体温が上昇していく。

 瑞鶴は乗り上げる事を諦め、ベットに手をついたまま脚を開いて腰を突き出した。

 

 

ニュルュルュ… ヌッチョ…ヌッチョヌッチョ…

 

 

「んはぁぁっ、あっあっ! あんっあんっ!」

 

 

 翔鶴が煽った昂り、その残りのやり場を求めていた提督は、言葉を交わさずとも受け入れてくれる瑞鶴を愛おしく思いながらも、荒っぽさを拭いきれないまま腰を打ち付け始める。

 

 

ピタンッ…ピタンッ、パンッ…パァンッ…

パァンッパァンッ!

 

 

「あうっ! はぁんっあぁんっあぁんっ…

 今そんな強くされたら…、あんっんぅっ…」

 

 

 ほどけかけていた二つの感覚のパスがまた繋がりをみせ、想定以上の高まり方を瑞鶴は伝えるが、提督は一考だにせず、打ち込みは激しさを増す。

 腰を掴んでいた手で、打ち込む度プルプルと震える彼女の尻の弾力を揉み上げ、尻肉を割るように撫で回しながら、平手を打つ。

 

 

バシィッ! ビタンッビタンッ…。

バシィッ! ビタンッビタンッビタンッ……

 

 

「˝あぁんっ! ˝あっ˝あんっ、は˝あぁんっ! んぐっあうぅっ

 はげっ…しぃぃ~、はあぁぁんっ! ダメっ˝あっ˝あんっ?」

 

 

 勃起を叩きこまれながら、打ち付ける腰と平手で尻を鳴らされる。

 引っ叩こうものなら絶対に怒るはずの瑞鶴は、逆に絶対に艦娘に手を挙げる事のない彼が見せる、まぐわいの際のみの行動に、被虐心と服従心が昂って尻を差し出してしまう。

 この服で尻を見せながらまぐわう約束を、彼が存分に味わっている事と、普段見せない姿を晒してくれる事に、開かれた女と感覚が絶頂へと導いていく。

 

 容赦ない突き入れに早くも天辺が近い彼女は、より奥まで勃起を受け入れるために、目いっぱい広げる脚がつま先立ちになる。

 そこを更に激しく撃ち込まれ、腕が崩れて肘で支える形になり、ずりずり前へとベッドを上らされてしまう。

 

 

「˝あうっ˝あはぁぁんっ!

˝あぁっ˝あぁんっ、イっ…ちゃうよぉ」

 

 

 ガクガクと笑い出した膝が身体を支えられず、瑞鶴はやっとの想いでベッドによじ登る。

 肘付きの四つん這いで脚を広げ、膣を晒す格好となってしまった事で、却って照準が固定されてしまう。

 

 ぜぇはぁなりつつも、ここぞとばかりに滅多打ちにする提督は、掴んで広げた瑞鶴の尻、そこに先ほど拭わなかった事で垂れ伝った、二人の体液で光る、窄まる尻穴を見つける。

 

 

 ヌルゥ…ズブッ! ビタンッ! ビタンッ! ビタンッ……

 

 

「ひゃうっ! そこはぁっ…、˝あ˝んっイクうぅぅっ——」

 

 

 一応そっちの準備もしたものの、姉ほどは経験させて貰えてない箇所をほじくられ、膣とは違う粘膜で起きる刺激が一気に彼女を昇らせた。

 

 

「˝あ˝んっ…˝イってるからっ! はあぁうぅっ!

 イってる…、˝あっ! ˝あっ!? またイっぐうぅぅっ——」

 

 

ビュルッビュルッ! ビュルルゥッ!

 

 

「かはっ!? ˝ぁ˝ぁ˝ぅ……。イくッ……ぃぅ……」

 

 

 開かれた感覚を激しく、絶え間なく突き崩され、また狙い撃ちされ気をやってしまった瑞鶴から、元栓も蛇口も諸々部品を吹っ飛ばした勃起を引き抜く。

 

 そのまま、被せられたネイビーのバスローブに袖を通して水を飲んでいた翔鶴へ、ベッドをのしのし膝歩きして押し倒し、汗を滲ませる身体で掛け布団と一緒に覆いかぶさる。

 

 翔鶴は汗ばんだ匂いで蒸れる布団の中、すぐに腕を首に絡めて脚を開く。

 ずぶりと埋め込まれた勃起とむせ返る匂いに、首筋に吸い付きながら喘いで受け入れる。

 

 提督は、今度は激しく打ち鳴らす事はせず、喜びしゃぶりついてきた膣内の、奥にある入口を勃起で捏ね繰り回し、装填と発射のプロセスをすっ飛ばして注ぎ込む。

 

 

「はぁあんっ! あぁ…ああぁっ……

 んああぁぁぁっ! あはぁぁぁぁっ——」

 

 

 少し収まったはずの雌の喜びを呼び起こされた翔鶴は、抉じ開ける様にグリグリ押し付けられながら注がれる雄の本懐に、たちまち昇り堕ちていく。

 

 胸を揉みしだきながらしばらく注ぎ込んでいると、布団ごと提督を引っぺがした瑞鶴が後ろ向きに跨り始め、卑猥に鳴る結合部と尻を見せながら、彼の腰の上で跳ね出した。

 そこへ、諸々好き放題した彼へ逆襲とばかりに、翔鶴が加わり彼の上半身をしゃぶり始め、また姉妹の息の合った連携で絞り取りにかかる。

 

 どびゅどびゅ溢れ出る白濁を、姉妹は達する前に交代しながら蜜壺で咥え、喉奥で飲み込み、胸や尻の谷間で擦り上げ、提督の反抗に気をやりながら、全身で浴びるのも構わず、夢中になって淫れ交わり続けた。

 

 

 

……

 

 

 

 汗まみれ体液まみれの体をシャワーで流した三人は、いい加減くたびれた彼を寝かしつけ、川の字になって眠りに就く。

 

 

 

 夜半過ぎだろうか。

 唇をついばむ感触に目を開けた提督は、潤んだ瞳の瑞鶴に招かれて、彼女の大好きな対面でのまぐわいから、そのまま押し倒した体勢で、静かな、腰を吸い付かせるだけの繋がりで通じ合う。

 

 淋しかったのか嬉しかったのか、再び指輪への口付けをねだられて、それに精一杯優しく応えてやると、彼女もまたそぉっと唇を押し当てて、涙を浮かべながら静かに達し、そのまま寝息を立ててしまう。

 

 

 射精せず半端に昂ったままの提督だったが、安心したように眠る瑞鶴にそれ以上の事はせず、自分の枕へと戻っていく。

 そこには、まどろんだ雰囲気で優し気に微笑む翔鶴が見つめていて、横になった彼に彼女は布団と共に跨った。

 ゆっくりと、吸い付かせた腰を回す様にして一物を蜜でくるむ翔鶴は、優しく蜜だまりで舐め上げて、最後の一滴までしっかり吐精させてくれた。

 

「お慕いしています提督。ずっとあなたの御傍に…」

 

 耳元でそう呟いた翔鶴は、さすがに限界だったのか、一物を内にしまい込んだまま、胸の上で抱かれたままで、彼と二人一緒にまどろんでいった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

——

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 やばっ!

 

 

 布団を跳ねのけ、がばっと起き上がる。

 見——慣れない部屋だけど、季節毎の改装でも大体家具の配置は一緒なので、時計の位置はすぐわかる。

 

 六時半過ぎ。

 

 遅刻だ、秘書艦当番ならもっとだ。

 も~なんで提督さん起こしてくれなかったの?

 って思ったけど、まだ休暇中なのを思い出した。

 

 ばふんとベッドに横たわる。

 うっそ、寝相も行儀の良い翔鶴ねぇが、口を開けたままうつ伏せでノビてる。

 ちょっと可愛い…。

 

 写メ…はやめとこう、絶対やり返される。

 あの位置で寝てるって事は、あの後したんだろうな、わたしもだけど…。

 

 布団を跳ねのけちゃったので、掛けなおしてあげる。

 提督さん居ないけど、二度寝しよう。

 

 

 あんだけしたのに、いつも通り早起きな提督さんて、おちんちんだけ人間じゃないんじゃないの?

 艦娘特効とかありそうだしなぁ、あのおちんちん。

 

 まぁいいや、寝よう。

 

 多分朝ごはんを作ってくれてる提督さんが、そのうち起こしに来てくれる。

 以前、貧しい暮らしをしていた彼は、美味しいご飯が大好きで、鳳翔さんに少し教わってるので、大げさな物でないなら日常的に自炊する。

 

 悔しいけど結構美味しい。

 

 しかも、いつもはセクハラばかりなのに、朝起こす時だけは変に粋な真似をする。

 コーヒー紅茶、お味噌汁やスープを少しカップに入れて、開けた窓から入る朝の空気と一緒に美味しそうな香りで誘うので、お腹が鳴って思わず起きちゃう。

 

 ここで夜を過ごした娘は皆、提督さんの朝ごはんで一日を始める。

 まだ休暇中だし、今日は三人ゆっくり過ごそう。

 

 

 んへへっ、今朝のメニューはなんだろう……

 

 

 

……

 

 

 

 コーヒーの香りで起こされた二人は、彼と休暇の最後の一日を過ごす。

 

 朝食後、諸々片づけなどを済ませ、書斎で幾つか提督の仕事を手伝ってから、納戸に置きっぱなしの私物から着る物を見繕うと、花見予定の公園へ散歩に出掛ける。

 

 のんびりと過ごして戻ってまた肌を重ね、夕飯は彼の自炊の師匠の元へ。

 やっぱりと言うか、案の定というか。

 同じ日程で休暇中の、ここの常連である一、二航戦が既に出来上がっており、さっそく瑞鶴が標的となる。

 

 

「ほう! れん! そう!」

「ほうこくっ! れんらくっ! 総・攻・撃っ!!」

 

「モゴモゴ…ンガっ!? 上手くいったみたいですねっ」

「……一航戦、歌います」

 

 

 妹より、戦闘以外はひょいひょい立ち回りの上手い姉が躱す中、奢らされそうになる瑞鶴に、提督は助け舟を出した。

 一応領収書を切ってもらった彼は、その金額に驚くが。

 

 帰り際、これ以上は敵わんと、提督を送り届ける口実で先輩達から逃げた姉妹に、

「楽しそうな皆と過ごせたんだから、安いもんだよな」と呟いた。

 

 顔を綻ばせた姉妹は、無事に彼を送り届ける。

 さすがに今夜は付き合わなかった二人だが、

 

 

「スッキリした?」

「えっ? 何それエッチ…」

 

「もうっ、気は済んだの?って事よっ」

「あぁ、そーゆーね」

 

「うん、スッキリしたよ。色んな意味で…

 でも何だろ、まだまだこれからって感じ」

「ふふっ、だと思ったわ」

 

 

「負けないよ、翔鶴ねぇ」

「私もよ、瑞鶴」

 

 

 二人は並んで歩く。

 間に挟まる彼が今は不在だが、腕を絡ませ足取り軽く。

 下心満載の未来の待つ日常へと、姉妹は帰ってゆく。

 

 

 

 

 

 

  鶴姉妹編  おしまい

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 

  あとがきっぽい?


 ここまでお付き合い頂いた方々、ありがとうございます。
 また、評価くださった方、そうでない方、敢えて何も言わないでくれた方、皆さまに感謝いたします。

 思い付きで始めた結果、想像の3倍くらいの文字数となりました。
 色々迷う所もありましたが、一区切りとなります。

 今後は、違うキャラクターでの話を、できれば1話完結で作りたいと思ってますが、五航戦姉妹は何かにつけて登場すると思います。
 同じ鎮守府、同じ提督との絡みですので、へんてこな話になる事が確実です。


 また、そちらでもお付き合い頂ければ幸いです。


                     新十二





  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。