病ンデルその先に 作:エロ人
あたーらしーいーあーさがーきたーー。あさーがくるからひるがくるー。
と言う脳内BGMを出しながら目がさめる。柔らかい感触を添えて。
「またお前か。壊れるなぁ」
すぅ、すぅ、すぅ。
幼い寝顔で、静かな寝息を立て、俺の腕に抱きついて寝ている、彼女がいた。
「おい、なんでいるんだ」
「んぁ、おはよー、賢真くん」
眠そうに目をこすりながらこちらを見つめる、丸山彩の姿があった。
「おはよう、さてなぜここにいるんだ?」
「えへへ、賢真くんいつも窓の鍵開けっぱなし、いつもあたしのために開けておいてくれてるんだよね?ありがとう♡大好き♡」
そう言った後、唇にキスしてくる。またか、また閉め忘れた。いつも癖で締め忘れちゃうんだよなぁ。それで入ってくる彩もどうかと思うけど。
「閉め忘れただけだ。お前のためじゃねぇよ」
「またまたぁ?照れ隠しする賢真くんもかっこよくて好きだよ♡」
どうしてこんなことになったのか。
それは3年のクラス替えしたばかりの話。
「まだまだ新しい友達できねぇし、萎えるなぁ」
2年の時の友達と見事に全員離れ、周りには知らないやつばかり、あんまり馴染めなかった。
「おはよぉ」
「あ、彩ちゃんおはよー!」
「彩ちゃん寝癖すごいよw」
「あ!ほんとだ!ありがとう//」
一人の女子が教室に入ってきた。彼女の名は丸山彩。まさに学校のアイドルというトップカーストの持ち主。友達も多く、新しいクラスだと言うのに余裕で馴染んでる。俺とは大違いだ。
そう言う風に眺めてると、彼女と目が合う。そして優しく微笑んでくれた。さすが、ぼっちへのサービスも完璧てか。
それから授業が始まり、昼休みまで4時間フルコースで授業がお送りされた。
4時間目で限界が来て寝てしまい、気がついた時は昼休みになっていた。
「おはよ」
「あ?うわ!!なんで丸山さんが?」
「ふふ、びっくりした?気持ちよさそうに寝ていたからつい驚かそうと思って」
「びっくりさせんな漏らすとこだったゾ」
「え?ホントに!?どうしよう私のせいで、ぱ、ぱ、ぱ、」
「ファ?」
「パンチュがぁ」
「色々大丈夫?」
「え?だ、だって賢真くんが、お、おもらししたって」
「そんなの小学生レベル冗談に決まっとるやん」
「えーー!そんなぁ、騙された〜」
「乙。じゃ俺昼食いに行ってくるわ」
「あれ?ここで食べないの?」
「これから別のクラスの友達誘って飯食おうかと」
「まだ誘ってないの?それなら、私と食べない?」
「なんでやねん」
「賢真くん面白いから仲良くなりたいなぁって思って」
「まぁいいけど」
「ホント!?嬉しいなぁ。お弁当持ってくるから待ってて!」
丸山さんはすぐさま自分の席から弁当を取りに行き、こちらに戻ってきた。
「お待たせー」
「アイスティしかないけどいいかな?」
「え?くれるの?」
「俺のだからやらんよ」
「えぇ!!」
「なに俺と間接キスしたかったの?」
「い、いや、別に、そう言うわけじゃ/////」
「いただきゃーす」
「あ!ずるーい!そこは一緒にいただきますって言うとこじゃないの?」
「そんなもんポーツマス条約にどこも載ってません」
「なんでポーツマス条約?」
「察しろバーカ」
「ひっどーい!」
「そういやなんで俺と食おうと思ったん」
「だって、賢真くんみたいな人、初めてだもん。なんていうか、面白いし、一緒にいて楽しそう」
「まぁ俺イケメンだから一緒にいて楽しいのは知ってる」
「自分で言っちゃう!?」
「当たり前だよなぁ」
「っぷ。あはは。やっぱり賢真くんホントに面白い」
「ありがとナス」
こんな感じで喋りながら飯を食う。いつも友達と飯を食う時もそんな感じなのに、なんか違く感じるのは何故だろう。丸山さんのような可愛い女の子と飯を食ってるからだろうか。確かに新鮮さはある。
「そうだ!」
「んぉ?」
「ライン交換しよ?」
「えーぞ」
こうして連絡先までゲット。学校のアイドルのラインをもらうとは思わなかった。
「これで毎日連絡できるね♡」
「俺のヤツ公式アカウントだからおんなじ返事しかしないゾ」
「え?そうなの!?」
「お前ホント騙されやすいな」
「もぉ!!賢真くんのバカ」
顔を赤くして頬を膨らませて怒る丸山さん。
「可愛いなぁ」
「ふぇ?////今なんて」
あ、言っちゃった。
「可愛いなぁって言ったんだけど、耳だけおばあちゃんですか?」
「なにそれ笑笑」
きんこーんこーんこーん
「お、なったな」
「じゃ、またね!」
「じゃあな丸山さん」
「あ!忘れてた!私のこと、丸山さんじゃなくて彩って呼んで!」
「しょうがねぇなぁ。じゃあな彩。また三年後」
「三年後!?大学生になっちゃうよぉ」
もうほっといた方がいいな。にしても、どうして急に俺に接近してきたのだろうか。謎が深まるばかりだ。
回想は続きます。