病ンデルその先に 作:エロ人
ちょっとメタいが前回の話で丸山と話したその翌日
「賢真君おはよ!!」
「お、おっはー丸山ちゃん」
すると
「ねぇ?聞き間違いかなぁ?なんで丸山なの?彩って呼んでって言ったよね?なのになんで丸山なの?彩って呼んでよ。ネェネェネェ」
「わわわわかったよ彩」
「うん。それでいいの♪今日も1日頑張ろうね♡」
「お、おう」
なんすか今の。ものすごい迫真に目を暗くさせ息もせずにあんな長セリフを言い放った。朝から恐怖感マシマシである。
「あ!もうチャイムなっちゃった。じゃあまた後でね!」
丸山は自分の席に戻った。それから授業中もずっとこっちを見てきて、目があった時はウィンクをしてきたりドキがムネムネになりました。でもあの顔を思い出すとやっぱり怖い。丸山とそんなに話したことないのになぜここまで距離が縮んだのか。本当に謎である。
そしてお昼休み。今度こそ友達誘って飯食おうかな。
「賢真くん!ご飯食べよー」
「え?今日も?」
「もしかしてお友達誘っちゃった?」
「いやまだだけど」
「じゃあいいよね?」
「でもたまには友達とくっちゃべって食いたいかななんて」
その時である。
「ねぇ?わたしのことそんなに嫌い?嫌いじゃなかったら一緒に食べてもいいよね?なのにどうしてこんなにわたしを拒むの?おかしいよね?ネェネェ??」
「悪かった、お前のこと嫌いじゃないから。今日も仲良く元気に食べましょ」
「うん!やっぱり賢真くんはわたしのこと好きなんだよね...」
「ん?なんと申し上げた?」
「ううん!なんでもにゃいよ?」
「はい噛んだぁ!!!」
「うぅ〜、そんなに揚げ足とらないでよぉ〜」
実は聞こえてました。俺が丸山のこと好き?いや嫌いじゃないけど、れんあいてきに好きってわけではない。もはや友達としても好きと嫌いの中間みたいな位置である。どうして丸山は俺のことをそう思い込んでいるのか。なんか俺勘違いさせるようなこと言ったのか。
「あ!そうだ。賢真くんまだリャイン交換してないよね?」
「お、そうだな」
「交換しよ?」
「あ〜^いいっすねぇ〜^」
慣れた手つきで丸山はリャインのQRコードを出してきた。それを読み取り、交換した。
「これでいつでも話せるね♪」
「ま、愚痴トークだったら付き合ってあげてもええで」
「もう!そんな話しないよ!」
「さいですか」
「賢真くんのこともっと知りたいなぁ」
「知っても得しねぇぞ?俺の知識は世界一避けたい授業と言われてるからな」
「そんなことないよ!賢真くんはわたしにとって...」
「わたしにとって?」
「わ、わたしにとって、大切な人だから...」
「ファ?」
「あ!もうお昼休みの時間が!お弁当食べなちゃ!」
「まずいですよ!!」
大切な人とは。
午後の授業はあんまり視線を感じなかった。でもたまーに見てくるので目が合うとすぐにそらしてしまう。やはり自分の言ったあの『大切な人』に何か引っかかっているのだろうか。自分から言いだしたことなのに。そんなこと考えてるうちに授業が終わった。
「彩ちゃん。一緒におトイレに行かない?」
「うん。いこ」
丸山が教室から去った時、
「おーい賢真ぁ」
「お、どしたのゴンザレス」
彼の名はゴンザレス。あだ名である。あだ名の理由は本名が権左令(ごんざれい)だからである。ちなみに違うクラスである。
「そんでどうしたのさ」
「お前ってさ、丸山彩と付き合ってるのってマ?」
「は?何を言うのです」
「いや、みんな噂してるぜ。一緒に昼食ったりして、よく二人で過ごしてることが多いって」
「それはないです」
「んー、まぁ結構噂になってるから、丸山さんと話し合ったほうがいいんじゃね」
「まぁなぁ。でもあいつの方から積極的にくるから、俺も謎でしょうがなくて」
「まじ?もしかしてお前のこと好きなんじゃね?」
「いやいや。それはないって。それにそれでもし好きだったとして付き合い始めたら、全校中の敵になりかねんし」
「まぁ実際噂でお前のこと結構妬んでたやついたなぁ。主に陰キャ」
「ありゃま」
「ま、気をつけろよ」
ゴンザレスは自分の教室に帰ってった。
「うーん噂になってるとは、困ったねぇ」
「賢真くん」
「おぅわ!びっくりしたぁ」
真横に丸山が突っ立ってた。そりゃびっくりするわ。
「ちょっと付いてきて」
「いいけどなんで?」
「いいから」
俺は荷物を持って丸山についていく。付いてきた先はあまり人の通らないような四階の廊下だった。
「んでなんでここに」
「聞いたよ。わたしたちのことが噂になってるって」
「お、おう」
「なら、ハッキリさせようよ」
「ふぇ?」
「わたしと、付き合って」
「え、それは」
「わたし、賢真くんのこと、一目惚れしたの。だから必死にアタックして、アピールして、頑張ったんだよ?賢真くんも気づいてないわけないよね?だからお願い、わたしと恋人になって」
まさか、さっき言ったことが本当になってしまった。ここでOKしてしまえば明日の学校生活、いや自分の人生が陰キャの餌食になってしまう。でもそれで断るのもクズいし。うーん...なら。
「友達からで、いいっすか?」
「え?なんで?やっぱりわたしのこと嫌いなんだ」
「だからそうじゃねぇって」
「もう、わたしの恋人になってくれないなら...えい!」
「うわ!」
丸山が押し倒してきた。
「これで逃げられないよね。わたしと気持ちよくなろ?賢真くん」
丸山の顔が近づいてくる。
「やめろい!」
「きゃッ」
なんとか押し返して丸山を退けた。
「わりぃな」
そうして俺は逃げた。
「待って!」
丸山は俺の後を必死に追いかけてくる。
「もう賢真くんしかいないの!!」
やばいやばい。俺は急いで廊下の角を曲がり、掃除ロッカーに隠れた。
「あれ?賢真くんどこいったの。すぐ見つけるからね。ケンマクンケンマクンケンマクンケンマクンケンマクン」
「もう重症やな」
丸山が遠くに行くまで、しばらく隠れ続ける。
丸山編かけたら番外編書きたいっす。