病ンデルその先に 作:エロ人
これは10年前の話。
「ねぇ、なんでいっちゃうの?あたしたちずっとイッショっていったじゃん」
一人の幼い少女は、一人の幼い(?)少年の前で泣きながらそう言う。
「ごめんて、泣くなよ。しょうがないじゃないか、クソ親父が会社でやらかしたから。またどっかで会えるさ」
「いつどこで?」
「40年後にどっかの婚活パーティーですれ違い程度じゃね」
「そんなのいやだ!あたしいっしょうはなさないから!!」
そう言って少女は少年に強く抱きつく。それを少年は引き離した。
「やめいやめい。しょうがねぇなぁ」
まるで某戦闘アニメの主人公のような高い声でそう言いながら、首にかけたペンダントを少女の首につけた。
「これは?」
「そんなに俺から離れたくなければ、それを俺だと思って肌身離さずつければいい」
「で、でもぉ」
「んもぉぉぉ!まだ足りんか。じゃあ約束したるよ。
10年後。必ずお前と会う」
「え?ほんとに?」
「おう。たとえ何があっても、お前のもとに帰って、また今みたいに、その、い、一緒にいようぜ」
少年は大変照れながらそう言った。
「うん!やくそくだよ!!」
少女は笑いながら、また少年に抱きついた。
「じゃあな」
「もうすこし...」
「結局こうなるんかい」
そしてなんやかんやで、少女と少年は離れ離れになった。
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賢真サイド
あれから10年。俺は今あの約束を果たすために、東京へ戻ってきた。なんと、またここで暮らすことになったのだ。
「いやぁ、まさか親父だけでなくお袋までクソになるとは」
この10年間色々ありました。親父とお袋がお互い浮気してて、最終的に離婚。お袋は俺を親父に押し付けて、男とどっかいってしまった。そして親父と毎日タイマンはりあう日々。辛かった...まぁほとんど俺が勝ってたけど。その結果親父は児童虐待の罪で逮捕。東京にいる祖父母の家で暮らすことになった。
「お、着いた着いた。...ツイッター!!(パパーん)さてと、ツイッターに写真付きで、『着いたゾなう』っと」
いやぁ、だいぶ変わったもんだ。だけれど僕らは地球人。同じふねの...おっと、危うく入り込むとこだった。しかし、
「連絡先もないのに会うとか絶望的だよな」
そう、もう一つの目的である、あの日に約束を果たすこと。東京に戻ってきたとこで早速詰みになってしまった。
「とりあえずじいちゃんばあちゃんちいくか」
家に着くと、一枚の置き手紙が。
「ん?なになに、『けんちゃんへ。ここに着く頃には、私たちはいないでしょう。「ファ!?おいおい死んだなんて『別に死んではいません。おじいちゃんたちは3年かけて世界3周旅行へ行ってきます。大丈夫3年経てば帰ってくる。お金は毎月20万は振り込むから安心しとくれ。それでは〜』
「相変わらずあの二人はぶっ飛んでる」
うちの祖父母は世界的に有名なパソコンメーカーの創業者で、それはもうクッソ大金持ち。だけど目立つことは苦手だったようで、家は豪邸でなく、普通よりちょっと大きい一軒家になっている。
「ほう。てことはわい、一人暮らしか」
もう高校生で一人暮らしとかアニメのそれ。まさか俺がそれを味わうことになるとは。賢真、感激〜!!
ピンポーン。
一人でインド人ダンスを踊っていたところ、突然インターホンが鳴った。誰か来たようだ。
「ぁーいっておっ!?」
玄関のドアを開けた瞬間、抱きつかれた。めちゃくちゃいい匂いするので女性に抱きつかれてるようだ。
「やっと、会えたね。賢真♡」
そこにはあの頃と変わらない、でもちょっと変わった、彼女の姿があった。
次回でヒロインがわかります。
ヒロインの特徴をまとめると
・幼少期の一人称は「あたし」
・異常に依存心が強い
・幼さが残ってはいるが、今では所々変わっている
さぁこの三つで誰だかわかったでしょう。次回は早めに投稿します。