夜、爆発事件が発生し、未だ多くの行方不明者が見つかっていない都内の植物園。
事件には魔族の関与が疑われ、政府から勅命を下されたIS学園は、対魔忍シャルロットを派遣。
無人の内部を調査し続けるうちに、シャルロットは疑いが最悪の確定に変わりつつあるのを感じていた。
「う、うそ……これは……魔界の改造促進剤じゃないか……!」
端末に表示された検査結果が、対魔忍スーツ越しの背筋を凍らせていく。
真っ先に調査した爆破地点は人通りも少ない、わざわざ発破をかけるような意味を感じないエリアを普通の爆薬で破壊しており、まさかの悪寒と共に調べた次の場所こそが、この貯水タンクが置かれた一室であった。
ほぼ空なのは、間違いなく先刻の爆破で園内に多数設置されたスプリンクラーがフル稼働したため。
そして魔界で作られる改造促進剤とは普通の植物を、人間すら襲う凶悪な魔界植物へと変貌させる恐ろしい薬物だ。
つまり、そんなものがスプリンクラーで全域に散布された植物園は現状――
「もう、魔界植物の……プラントに……!?」
これはもはや、魔族による大規模なバイオテロ。
シャルロット一人でどうこう出来る問題ではない。
早急にIS学園へと帰還し、報告、緊急対策を練らねばならないだろう。
「でも、その前にサンプルを……!」
後の任務へ赴く仲間のために、魔界植物の一欠けらでも回収できれば、事前の対策をより完璧に行えるはずだ。
シャルロットは立ち上がってタンクへと背を向け、己の装備を確認し始める。
今回は偵察が目的であったため大型の魔物との戦いは想定しておらず、豊満な肢体をピッチリと防備する対魔忍スーツに、最低限のアーマー。簡素な銃火器と爆薬のみだ。
他者への献身的な行動方針は彼女の美点であり、そういった全体に貢献できる慎重さを備えているからこそ、彼女は斥候としての役割を全うできると判断された。
既に状況が、足を止めた瞬間『ソレ』に呑み込まれるほどの非常事態だと、現場も上も知らないままに……。
「よしっ、これなら一戦ぐらい――はっ!?」
コンクリートが砕ける音を耳にし、即座に銃を引き抜いて背後へと振り返るシャルロット。
尋常な怪異ならば、あとはトリガーを引くのみという見事な反応速度であったが、
(居ないっ……!?)
明らかな異音に反して、背後には先程と変わらぬ姿の空タンクがあるだけ。
僅か一秒にも満たない刹那であったが、
「しまっ――んぐぅぅ!!?」
天井を突き破って襲来した、毒々しいまだら模様の果肉筒が、獲物を捕食するには充分過ぎる隙であった。
「んんうっ!? んぐ、んんんんん~~~~!!!」
上半身をぬめりとした暗黒に呑み込まれ、腰辺りをガッチリと掴まれる。
そのまま足が地面を離れ、自分が何かに呑み込まれ、持ち上げられたことを悟ったシャルロットの下半身が全力で抵抗を試みる!
(くそっ、離せっ、離せぇぇ!)
スーツ越しにしなやかなラインを描いた御脚や、引き締まったお尻が外聞もなくジタバタと暴れ回るが、その程度では魔界植物の拘束は揺るがない。
呑まれた上半身は腕を上げたような形で、ヌメヌメとおぞましい悪臭が漂う肉でギチギチに締め上げられており、両胸が圧迫されて変形して息苦しい。
(こ、こうなったら……!)
シャルロットは握ったままのハンドガンを、内部で発砲することを決意する。
こんな閉所で銃火器を使うなど自殺行為に等しいが、何もしなければそれこそ自殺だ。
状況の変化を祈り、対魔忍はトリガーを引く。
(これで、お願いっ!)
一発、二発、三発四発五発――弾倉が空になるまで撃ち尽くし、辛うじて動く指がカチカチと弾切れを伝えた所で、発砲を止める。
(どうだっ……!?)
これで何も起きなければ、いよいよ手詰まり感が漂い始める。
希望を込めて撃ち込んだ弾丸はシャルロットの期待通り、事態を動かすことに成功する。
「ん――ぎょごぇぶっ!?」
強烈な刺激を受けた魔界植物が、分泌液を大量にシャルロットへと送り込んでくるという、逃げ場無しの絶望的な展開へと……。
「ん゛ん゛ん゛~! んごぶうううぅぅぅぅぅう!!!」
バケツをひっくり返したように中へと流し込まれた魔界植物の分泌液は、密封されていたシャルロットの口や鼻といった呼吸器をあっという間に塞いでしまう!
「んぶううぅううう!!! んぎゅぐううううううぅううぅぅぅぅ!!!!?」
窒息の苦悶や驚愕に、先程以上にシャルロットの下半身が全力の抵抗を試みてバタつくが、無駄な体力を消耗し、無様な姿を晒す以上の収穫は得られない。
「がっ、がぷっ、おぶげっ!!?」
息を止めるのにも当然限界があり、ドロりとした分泌液を飲み込んでしまうシャルロット。
それが、更なる事態の悪化へと連鎖的に繋がっていく。
「おっ、おごっ、お――ぶぴいいぃぃいいぃいぃぃぃぃぃいぃ♡♡♡」
ぶしゃあと、開いたスーツ越しガニ股から、痙攣して大失禁!
尿と潮を同時に地面へとぶちまけ、ガチイキしてしまうシャルロット!
魔界植物の分泌液は、人間には危険な媚毒!
サキュバスですら加工して使うその原液を、大量に飲み込んだシャルロットの身体は、即座に異常な発情を迎え、ガクガクと痙攣してしまう!
「ぴいいぃいぃ♡ んびいいぃぃ♡♡ んっぎいいいぃぃいいぃぃぃいぃ♡♡♡」
潮吹きと放尿が終わった後も、シャルロットの蒸れた下半身はガニ股を開いたままヘコヘコと男を求めて腰を振り、フル勃起したクリトリスや開きっぱなしになった発情マンコがスーツの上からでもクッキリと浮かび上がっている。
「おぶっ♡ ごぶっ、ごきゅっ♡ お゛っ、ごっ、ごっ……♡♡♡」
もはや見せられたものではないマジイキアヘ顔を晒して、ケダモノのように吠えてしまえば、原液は更にシャルロットの内臓を犯していくが、それを食い止める手段など何処にも無い。
みるみるうちに、内臓の全てが媚毒で満たされてイき――
「え゛っ、げっ、ご――ゴブオオォォォオオオォォォオオォォォォオオォ♡♡♡♡♡」
ひと際甲高い下品イキ声を上げると同時に、アナルから白濁した媚毒を噴射!
モリモリモリモリと脱糞したかのように、スーツを内側からこんもりと押し上げていく!
「お゛――ごぷ、ぷぷぷ……ごぺぇ……っ♡☆♪」
人体の許容範囲を完全にオーバーした凶悦を詰め込まれ、窒息したシャルロットの意識はブツリとコンセントを引っこ抜いたように消え、底なしの暗闇に堕ちていく。
だが、意識と引き離されてなお、ヤク漬けになったイキ肉は止まらない絶頂に悶え狂う。
魔界植物はそんな無様な獲物を丸呑みにすると、女性型に膨らんだ捕食ツタを天井へと引き上げていった……。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
ヨミハラに潜入中の、とある事件を追っていた諜報員からIS学園上層部に連絡が入った。
それは一月前、都内の植物園で発生した大規模バイオテロの最中で、遺体すら見つからず行方不明になった対魔忍の行方が、僅かながら掴めたという内容であった。
同時に送られてきた、一枚の写真。
魔族を相手に外法な商品を降ろしているバイヤーから押収したというソレは、とある闇の卸売市場の光景だと言う。
バイヤーは入荷を検討したため、撮影したという『新商品』の写真には――その事件で行方が分からなくなっていた若い対魔忍の、無惨な姿が映っていた。
――いやぁ、ありゃ袋。肉袋でしたね。中にはギッシリと植物性の媚毒が詰まっていやして……。
眼帯以外に衣服と呼んでいい物は着せられておらず、大きくマンぐり返しで頭上まで運ばれた足首と手首を同じ縄で一つに縛り、吊し上げられた腹部は破裂しそうなほどに膨張。
口と尻には、中身が溢れ出さないように栓が打ち込まれており、どちらの穴も限界まで押し広げられた状態。
更にクリトリスに開けられたピアスから釣り下がる看板には値段が書かれ、ボテ腹にはバーコードが焼き鏝で押し付けられている。
商品――真っ当な感性を持っている人間でも、この対魔忍の姿はもう、そのように表現する事しかできない。
――写真撮って迷ってる間に、サキュバスの嬢ちゃんに先越されて買われちゃいましてねぇ。その後? さぁ、知らない奴さんでしたし、人様に買われた商品の事なんざ、あたしの知ったこっちゃありませんので……ヒヒッ。
ここから先の足取りを追うことは、困難を極めるだろう。
現場の士気を損なう危険性があるため、対魔忍シャルロットの所属IDは今後も任務中行方不明扱いのままを維持。
上層部は、彼女の捜索を打ち切る決定を下した……。