「よっと。……ん。はぁ~。すっごいフカフカでいい気持ちだよぉ」
シズルは寝室に着くなり、さっそく大き目のダブルベッドの真ん中に飛び込むと、仰向けに寝転がり始める。
さりげなく捲れ上がってしまったスカートの裾を直すのも忘れない。
別にレオタードだし、そもそも本当の下着だとしても弟くんに見られるなら嫌なわけがない。むしろ大歓迎だ。
ただ自分から見せるのは、さすがにはしたない。
それにどうせなら彼自身の意志で捲るなり脱がすなりしてお姉ちゃんの大事な場所を見てもらいたい。
(私からじゃなくて、弟くんの方から我慢できずに来ちゃったなら、お姉ちゃんとしても受け入れてあげないわけにはいかないもんねっ)
などとシズルは先に自分が誘ったということを忘れ、騎士との既成事実を作るための作戦を練ることに没頭し始めたのだ。
「ほらほら。弟くんもおいでよ。とっても気持ちいいよ」
シズルは緊張と羞恥心で部屋の入口近くで固まってしまっている騎士を呼び寄せる。
どうしたらいいのかと、おろおろしていた彼もシズルからの手招きに誘い込まれるように、ゆっくりと近づいていく。
同じベッドにすっと腰を下ろし、顔だけシズルの方に向けると、シズルは彼を柔らかな笑顔で微笑みかける。
「お姉ちゃんを弟くんの好きなようにしていいんだよ」
両手を左右に大きく広げ、彼を受け入れる体勢になり覚悟も決めていた。
シズルは自分の言葉通り、例えどんな求められ方をしても、多少窘める程度のことはしても、決して抵抗するつもりはなかった。
しかし、待ち受けている騎士の動きがいまいち鈍いことに、逆にもどかしさを感じ始める。
ようやく自分のすぐ近くまで来てくれたかと思うと、
「どうしたらいいのかわからない」
と、一言だけ言うと動きを止めシズルの言葉を待ち始めてしまった。
「もうっ。弟くんのしたいようにしていいんだってばっ。
お姉ちゃんはそれで満足なんだからね」
「シズルお姉ちゃんに酷いことをしてしまいそうで怖くてできない」
そこでシズルは騎士が感じている不安と葛藤の正体に気づいた。
彼は、自身の胸の中で湧き上がってくるシズルに対しての劣情を何か良からぬものと思っているようだ。
シズルはその感情のままに動いていいと言ってくれているが、自分が今抱いている感情がわからない騎士は、
もしかしたら大切な人を傷つけ、悲しませてしまうもののような気がしてならなかったのだ。
「あはは。弟くんがとっても優しい子だってこと、すっかり忘れちゃってたよ。
それなのに全部弟くんに任せっきりにしちゃ、かわいそうだったよね。
よしっ。お姉ちゃんがリードしてあげるから、弟くんも自分でできそうだったら、
色々自分から動いて挑戦してみてね。
大丈夫だよ! お姉ちゃんは絶対に弟くんのこと、嫌いになんてならないからねっ」
シズルは騎士が申し訳なさそうに頷いたのを確認すると、彼の片手を取り、自分の胸に押し当てた。
騎士もこれまでに何度も背中や胸、まれに顔で感触を味わったことがあるが、手でそこに触れるのは初めてだった。
「ほら。お姉ちゃんのおっぱい、どう? 気持ちいいかな?」
衣服のスベスベした生地越しでも十分に伝わってくる柔らかさと彼女の温もり。
手の平を押し込むと、押されたままに沈み込みつつも、優しく押し返してくるような弾力。
夢中になりそうな感触に思わず、シズルの上に覆いかぶさるように前のめりになる。
空いていたもう片方の手も彼女の胸へと伸ばすと 指先の力を込め、沈め込ませるように揉み始めていく。
「とても柔らかくて気持ちいい」
次第に騎士はシズルの胸を揉むという行為に没頭し始める。
ほんのりと温かく、揉むとその分だけ面白いくらいに形を変える、どこか自分を魅了し続ける不思議な球体。
揉む動作から調べるように撫で回す動作へと触り方を変えて行くと、騎士はあることに気づいた。
見るだけでは気づかなかったが、実際に手でじっくりと触れていたことでシズルの胸の中心部に何かでっぱりの様なものがある。
そこだけ他の柔らかな部分に比べたら少しだけ硬くコリコリとした感触だけどなんだろう?
確かめるつもりで胸部で最も敏感な部分を指先で摘まんでしまうと、
「んっ……あぁん……っ」
不意にシズルから艶めかしい声が漏れる。
彼女の声を耳にすると同時に驚き慌てて胸から手を離してしまった。
「ごめんなさい」
いけない事をしてしまったと思い、すぐに謝り出す騎士に、シズルはくすりと笑う。
「いちいち謝らなくてもいいんだよ。
女の子も男の子も気持ちいいと声が出ちゃうんだから。
弟くんにおっぱい触ってもらってお姉ちゃん、すごく気持ち良かったよ」
「僕もシズルお姉ちゃんのおっぱいとても気持ち良かった」
「ふふ。それじゃ、今度は直接触ってみる?」
「!?」
シズルが寝転んだまま胸元で縛っているリボンを解くと、胸をしっかりと抑えていた拘束力が失われる。
あとは彼女が体を起こすか、衣服をほんの少し下に引っ張るだけで、彼女の胸を覆い隠す物があっさりとその役目を放棄してしまう。
「はい。ここくらいはちゃんと弟くんが勇気を出さないとダメだよ」
ここまでしてあげたのだから、おっぱいが見たいのならばあとはどうすればいいかわかるだろう。
自分が手伝ってあげるのは、いったんここまでだ。
ここから先のステップに進みたいなら、ちゃんと自分で行動しないとダメだぞ。とシズルが言外に彼に伝える。
緊張した面持ちで彼が頷くとおそるおそる手を伸ばし、彼女の衣服を掴む。
そして、ゆっくりと下に引き下ろした。
直後、彼はとてつもない衝撃を受けた。
ドレスの純白以上に白く繊細な彼女の柔肌がさらに外気に晒される。
彼女の大きく形の良い双丘がその全貌を表す。
同時に先程自分がシズルのどの部分を摘まんでしまったのかを理解した。
考えてみれば当然だ。自分の胸にだって同じ物があるのだから。
しかし、騎士にとってシズルのそれと自分のを比べること自体おこがましさを感じるくらい、まるで別物のように見えた。
二つの頂点部の色鮮やかな桜色の突起を見ていると、言いようのない興奮と幸福感が湧き上がる。
騎士がその光景に魅入ってしまっていると、
「あはは、ごめん。さすがにそんなにマジマジと見られちゃうのは、お姉ちゃんもちょーっと恥ずかしいかな」
照れ笑いを浮かべた彼女に再び頭を下げてしまったが、どうやら彼の中でも徐々に心境の変化が表れ始めたようだ。
「え? お姉ちゃんを恥ずかしがらせちゃったのは申し訳ないけど、触らせて欲しいって?
うん。もちろんいいに決まってるよっ。
……あ、でもできればあんまり強くしないで優しくね。
先っぽは敏感な場所だから、あんまり強くされちゃうとお姉ちゃんびっくりしちゃうからね」
シズルからの快諾と教えられた注意点をしっかりと自分の胸の中に刻み込むと、改めて彼女の双丘に両手をそっと乗せる。
とても自分の手では包み込み切れないその柔らかな膨らみから、触れている手の平や指先から彼女の温かな体温が伝わってきた。
シズルの白く繊細や素肌の感触は先程まで触っていたスベスベとした生地とは比べ物にならないくらい手触りが良い。
「あっ……んん。お、お姉ちゃんの……おっぱい、気に入っちゃたのかな? あぁん♪」
指と指の間で挟み込んだピンク色は硬く、挟む力を強め緩めを繰り返しながらくにくにと弄る。
そのたびにシズルが可愛らしい声を上げながら、体を小刻みに揺らす。
その反応に言いようのない興奮を覚え、彼女の乳房全体を揉み抱く力も徐々に強まっていく。
自分の手にしっとりとくっついてくる乳房は掴む手の形のまま沈み込み一層柔らかさを感じる。
指先に神経を集中すると、もちもちとして大きく張りのある乳房の感触とは別に、彼女の鼓動が伝わってきた。
騎士はシズルが今の自分のように、どくんどくんと早いテンポで脈打っていることに気づく。
自分と同じくらい緊張しているのに、自分にどうすればいいかを優しく教え、導こうとしてくれていたのだ。
そのことに気づいた瞬間、彼女がたまらなく愛おしくなる。
夢中で揉んでいた胸の感触への誘惑をすっぱりと断ち切り、シズルの身体を強く抱きしめる。
「わっ。どうしたの弟くん?」
「シズルお姉ちゃん大好きだ」
「うん。お姉ちゃんも弟くんのこと大好きだよ」
「僕ももっともっと大好きだ」
シズルは甘える彼の頭を優しく撫でながら、抱き返す。
「おっぱいはもういいの?」
シズルがからかい混じりに尋ねてみると、彼女が思いもよらない答えが返ってくる。
「……え? おっぱいも大好きだけど、もっとお姉ちゃんに弟くんを好きになって欲しい?
それに、もっとお姉ちゃんに好きな気持ちを伝えられる方法も教えて欲しい?
ふぅん。そっか、そっかぁ~。
えへへ、やっぱ弟くんが優しい子に育ってくれて、お姉ちゃんすっごく嬉しいよ!」
ここまで来てしまった以上、あとはもう勢いだ。
流れるままに自分の全てを最愛の彼に捧げてしまおう。
そんな想いのままに行動し、しなやかな両手が騎士の頬を挟むと、
「んっ」
シズルは自分の唇をそっと重ね合わせる。
これが二人にとって初めてのキスだった。
わずかに触れ合っただけで、すぐに離れてしまうとても短いキス。
しかし、その感触は二人にお互いを強く意識させるのに十分すぎるものだった。
「すごくドキドキした」
「うん。お姉ちゃんもすごくドキドキしちゃった」
愛しい相手とのキスにより訪れた至福な時間はほんの一瞬。
直後シズルは激しい後悔と罪悪感に苛まれるのだった。
「お姉ちゃん?」
シズルが今にも泣きそうなくらいひどく辛く悲しそうな顔になり、騎士がおろおろと心配そうに声を掛ける。
「……ごめんね。何もわかってない弟くんに、急にこんな酷い事しちゃうなんて最低だよね」
何度も彼に向かって悲しい顔で「ごめんね」を呟き続けるシズル。
騎士はそんな彼女を慰めるのに、有効な方法に本能的に気づきすぐに実行した。
シズルが自分にしたのを真似るように、彼女の頬を優しく両手で挟み込むと、
知ったばかりの感触を再び求めるように自分の唇を押し当てた。
そのまま瑞々しく柔らかな感触を味わうように、彼女の唇にしゃぶりつく。
「んむっ!? ち、ちょ……ちょっと、んぅっ!」
キスというには拙くも情熱的過ぎる彼からの口撃に思わず自責の念すらも忘れ戸惑う。
仮に性に対しての関心が一気に覚醒したにしてもあまりにも突然すぎる。
「もぅ。急にどうしちゃったの、弟くん。
積極的なのは嬉しいけど、いきなりはびっくりしちゃうよ。
……え? 口をくっつけるのは嫌じゃないってことをお姉ちゃんに教えるため?
もっともっと口を重ねたり、お姉ちゃんを抱きしめたいって
……って、えぇぇぇぇええぇぇっ!?」」
シズルは自分が思わず衝動的にとってしまった求愛行動を後悔していたというのに、
あろうことか騎士の方からより情熱的に返されてしまったのだ。
*
シズルから向けられる好意を自身も同じように返すことで、騎士は徐々に異性への関心を強めていた。
それはシズルもまた同じだった。
「お姉ちゃんのおっぱい見せてあげたんだから、お……弟くんも、お姉ちゃんに見せて欲しいな」
「別にいいけど」
特に気にした様子もなく上着を脱ぎ始める。
彼からしても別に自分の体をシズルに見せること自体はなんでもないことだと思っていた。
シズルの胸を見たり触らせてもらった時は、彼女の反応も含めて全てがドキドキすることばかりだった。
しかし、自分の胸はシズルとは違って全然大きくもなく、柔らかくもない。
そんな自分の胸を触ったところで何にもならないだろうに。と彼は思っていた。
「ふふ。やっぱ弟くんも、もう男の体なんだよね。
とっても逞しくて……お姉ちゃん、すごくドキドキしてる」
そんなことを言いながら自分の姿を見つめているシズルに悪い気はしないのだが……。
実際に上半身が裸になったところで、やはり特に何も感じる物はない。
むしろ今ベッドで仰向けになって自分と見つめ合っているシズルの胸の方がとてもいい物のように彼は感じていた。
「え? 自分のゴツゴツした体よりも、お姉ちゃんの体の方が柔らかくて温かくて気持ちがいいと思う。
あはは、当然だよ。
女の子の体は、男の子をいっぱい気持ち良くしてあげることができるんだから」
シズルは体を起こすと、大きな乳房をプルプル揺らしながら、騎士のズボンへと手を掛ける。
騎士はその光景に目を奪われつつ、シズルが何かすごいことをしてくれるという漠然とした期待を胸に抱き始める。
「弟くんの事、いっぱい気持ちよくしてあげるね」
シズルも騎士に自分の胸を触らせていた時からすでに気づいていた。
彼の男の象徴が、これ以上ないくらい主張し熱く硬くなっていた事を。
騎士自身は初めての体験ばかりで、自分の変化に気づいていなかったが、
シズルの胸を揉んでいる間も、硬く膨張させた陰茎を無意識に彼女の太腿にぐいぐいと押し付けていたのだ。
(大丈夫。だって弟くんのだもん)
シズルは自分にそう言い聞かせながら、ぎこちない手つきでベルトの留め具を外し、ファスナーを下ろす。
下半身の拘束が一段階緩み、ズボンの隙間から下着を押し上げ盛り上がる陰茎が一層強調される。
わずかに感じ取っていた騎士から発せられている男の臭いも強まったように感じられた。
(脱がすときに引っかかって弟くんに痛い思いをさせないように気をつけないと……)
下着の両端に指を掛け少し横に引っ張り、ゆっくりと丁寧に下ろして行き、
「わぁ……お、弟くんのって、こんな風になってるんだね……」
シズルも初めて男のそれと対面した瞬間だった。
勃起したそれは大きく反り返っており、騎士自身の緊張に呼応するようにビクビクと蠢いている。
シズルはその様子に息を飲みながらも、無意識に手を伸ばし触れる。
その瞬間、騎士が記憶を失って以来、初めて感じる強い刺激が彼の全身を駆け巡る。
「!?」
たまらず騎士の体がびくんと大きく跳ねた。
「ごめん!? 痛かった? 大丈夫、弟くん」
彼のあまりの驚きようにシズルも大きく動揺するが、陰茎を掴む力は緩めても完全に離すことはなかった。
シズルの手の中で騎士の肉棒が熱く、まるで心臓のように一定のリズムでドクドクと動いている。
「え? ちょっと驚いただけ? そっか。それなら良かったよ。
ふふ。弟くんも自分のおちんちんがこんな風になっちゃったのって初めてだったんだね」
初めての勃起経験で不安そうにしている騎士には悪いと思いつつも、シズルは胸の中で独占欲が湧き上がるのを感じていた。
(弟くんのほとんどをコッコロちゃんが、全部持ってっちゃったけど……せめて、せめてこれだけは!!)
「弟くん。お姉ちゃんも、その……初めてなんだけど
いっぱいがんばるから。弟くんが気持ちよくなれるよう、がんばるから。
だから、ちょっとだけお姉ちゃんに、弟くんのおちんちん……さわらせてくれる?」
騎士はどんどん腫れるように大きく硬くなっていく陰茎が怖かった。
普段見慣れた姿とは全然違う変わり果ててしまっている。
このまま自分のおちんちんがどうなってしまうのか。と不安でいっぱいだった。
そんな時に救いの女神が文字通り手を差し伸べてくれた。
大好きなシズルお姉ちゃんならきっとなんとかしてくれる。
自分の大きくなってしまったおちんちんを元通りにしてくれるに違いない。
「痛くても我慢するから、シズルお姉ちゃんの好きにしていいよ」
無条件の彼女への絶対的な信頼のまま、騎士は反射的に答えた。
その様子にシズルは思わず柔らかな笑みを零してしまった。
「ふふ。痛かったら我慢なんてしなくていいってば。
弟くんのおちんちんがこんなに大きく立派になってるのは、男の証なんだよ。
男の子が、好きな女の子を見てドキドキ興奮しちゃったら、こうなっちゃうんだよ」
シズルは優しく騎士に男の生理現象について軽く説明したところで、一拍置いた。
「……これからお姉ちゃん、弟くんにすごくはしたないことしちゃうけど…………
…………どうか嫌いにならないでね」
騎士からの答えを待たずに、シズルは一気に肉棒を頬張る。
わずかに先端部から零れていたカウパー液は、苦く生臭さを感じる物ではあったが、決して嫌悪感を感じさせるものでなかった。
むしろ彼女にとって最愛の男の味と臭いが、一層彼女の雌としての興奮を引き上げるものとなっていく。
一方で騎士もまた突然自身の固く反り返った肉棒をシズルが咥え込んでいる様を目の当たりにし、思考が停止していた。
シズルの熱くヌメっている口腔内で亀頭部を丁寧に舐め上げられる度に、股間から電流の様に鋭い快感が脳まで一気に駆け抜ける。
性的な知識が乏しい彼にとっても、今シズルが舐めている部位は排尿器官であることは理解している。
そんな場所を大好きなお姉ちゃんが一心不乱にしゃぶりつく様に丁寧に舐め上げている。という状況に、背徳感と興奮を感じ始めていた。
もっとして欲しい。
そんな欲望が、騎士に無意識にシズルの頭を押さえつけるに手を伸ばしてしまっていた。
次第にシズルに陰茎を咥えて『もらっている』から、自分がシズルに咥え『させている』という思考へと変化していく。
腰を一突きすると、それを彼からねだられていると感じ取ったシズルがより深く陰茎を飲み込み、さらに激しく舌を這わせる。
「んっ……ちゅ……ちゅぅぅぅ~…………んくっ」
裏筋を、カリ首を、鈴口を舌先や舌全体で、そして吸い上げるように、彼が望むままに刺激を与え続けて行く。
時折鈴口から滲み出るように溢れてきたカウパー汁も丁寧に舐め取っていく。
(弟くんのおちんちん、また大きくなってきちゃった。きっとそろそろってことだよね?
うん。大丈夫。お姉ちゃん、がんばって弟くんの、全部飲んで見せるからね)
そうしているとシズルは直感的に騎士の限界が近い事を悟り、いつその時が来てもいいように気構える。
「――!? シズルお姉ちゃんっ。離れて!!」
射精直前になって、騎士は突然感じた強い尿意を射精とは知らずに排尿だと思い込み、必死にシズルから離れようとする。
いくら気持ちいいからと言って、そのまま大切なシズルの口の中でおしっこをすることも、かけることさえ絶対にしてはいけない。
そんな強い想いで騎士は自身の性欲を一気に断ち切り行為中断した甲斐もあって、射精を止めることができ安堵していた。
ほっと息をついたの束の間、視線をシズルに向けると、なぜか彼女に恨めしそうに見られ、びくりとする。
……もしかしたら、舐めてもらってる間に少しだけ我慢できずに何度か漏らしてしまったのがバレてしまったのだろうか?
それが、まだ性的に無知に等しい騎士にとって唯一の心当たりだったのだが、実際にシズルが不機嫌になった理由とはまるで正反対だった。
「もうっ。せっかくもう少しで弟くんをイかせてあげられそうだったのにぃ……どうして急に抵抗しちゃったの?
え? おしっこが出そうだったから?
すごく気持ち良かったけど、お姉ちゃんの口の中でおしっこは出しちゃいけないと思ったし、
漏らしちゃったら、絶対にお姉ちゃんに怒られると思った。って、ふふ。あはは。
大丈夫だよ。弟くんからしたら、おしっこみたいなものだと思っちゃうかもしれないけどね。
弟くんが漏らしちゃいそうになったのは、おしっこじゃないんだよ」
「そうなの!?」
自身の感覚だと尿意だと感じていたものが、シズルからおしっこではないとはっきり断言され、驚きを隠せない騎士。
「うん。弟くんが今出しちゃいそうになってたのは精液って言ってね。
男の子が気持ち良くなると出ちゃうものなんだよ。
……女の子はね。好きな男の子にそれを出してもらうと、すごく嬉しいし、幸せになれるんだよ」
「本当に? シズルお姉ちゃんも嬉しくなれるの?」
「うん。もう一回続きするから、今度は逃げないで、我慢しないでいっぱい出して……ね?」
騎士もまだシズルの言葉には半信半疑ではあったが、再び自分のおちんちんをしゃぶってもらえる。という甘い誘惑を断る理由がない。
シズルは騎士が頷いたのを確認すると、フェラを再開する。
程なくして騎士が再び強い尿意の様なものを感じ、反射的に腰を引こうとするが、
(また逃げようとしてる。ダメだよ。ちゃーんとお姉ちゃんの口の中で気持ち良く射精してね♪)
それをシズルが阻止する事に成功した。
片手で騎士の腰をしっかりと抑え、お返しとばかりに暴発寸前の亀頭部を重点的に責め立てる。
「!?」
込み上げてきた射精感を必死に抑えようとしていた状況で、敏感な部位に強い刺激を受けると、
腰を一度びくんと大きく跳ねさせると同時に、
ついに溜めこんでいたものをシズルの口腔内に大量放出させた。
「んん!? ん、んくっ……ん、ん、、こくっ……………んんっ……ごくっ」
いきなり勢い良く流し込まれた苦い粘液に、一瞬顔を顰めるも、すぐに喉へと流し込み始める。
確かに美味しいとは思えないけど、それでも嫌悪感を感じる物でもなければ、飲めないものでもない。
放出が終わった後も、尿道に残ってる物を吸い上げつつ、口腔内や陰茎に付着しているものも残らずしっかり舐めとる。
それらをしっかりと飲み込んだところで、シズルはようやく騎士の肉棒から口を離し解放すると、
騎士は射精直後の疲労感からベッドに仰向けに倒れ込む。
自分では特に動いていないはずなのに、妙な疲労感を感じるが、同時にとても清々しい気分になっていた。
「ふぅ……。えへへ、やったぁ~。お姉ちゃん、弟くんのちゃんと零さず全部飲めたよ♪」
(ふふ~ん。これはもう誰がどうみたって、お姉ちゃんが正真正銘、弟くんのお姉ちゃんだって証明になるわよね)
騎士がどこか困惑の表情を浮かべているのだが、満面の笑みを浮かべているシズルは気づかず、自身のフェラの完遂に諸手を上げて喜んでいる。
騎士にとってはまだ射精ではなくおしっこのような気がしてならず、そんなものをシズルに飲ませてしまい、当の本人はそれを飲んで喜んでいる。という異様な光景に思えてならない。
しかし、その状況でありながらも自分は変な高揚感があり、いっぱいお漏らししてしまったというのに、何故かもっと出したいという不思議な感覚があった。
「ふふ。おちんちんまだおっきいままだね。もう一回してあげるね」
どうやら射精することにまだ抵抗がある様子の騎士に対して、本番前にもう少し射精することに慣れてもらった方がいいだろうと提案する。
仰向けに倒れ込んでいる騎士の下半身にシズルが覆いかぶさるように顔を近づけて行くが、
途中で騎士の手によってシズルの行動が遮られ、やんわりと断られてしまうのだった。
「え? お姉ちゃんの口でいっぱい舐めてもらえたのは気持ち良かったけど、
お姉ちゃんに飲ませちゃうのは、なんだかお姉ちゃんを汚してしまってる気がしてイヤだ?
ありがとう、弟くん。だけどね、お姉ちゃん、弟くんのなら全然汚いものだなんて思ってないよ。
でも、そうだね。弟くんがイヤだっていうなら、お口でするのは止めるね」
シズルから送られた魅惑的な視線に騎士はドキリとすると同時に悟る。
自分とシズルは、もう引き返せないところまで来てしまっているのだと。
二人は最後の一線を越えるべく動き出した。