「アカリちゃん、だいじょうぶ?」
緊張のあまり表情をこわばらせ、ベッドで仰向けになったまま手足をピンと伸ばしてしまっている少女に優しく声を掛ける。
騎士がそっと肩を抱いただけでびくんと体を震わせてしまうアカリ。
「うぇっ!? う、うんっ。だ、だだだいじょうぶですよっ!?」
どこか怯えたような不安げな様子に、騎士は今はするべきではないのでは……。と考え始めていた。
明らかに自分のために無理をしようとしている気がする。
彼女の小さな手に自分の手を重ねると、柔らかく温かいのだが、不安そうに震えている。
「無理しなくていいよ」
自分だって痛い思いがするとわかっていることをしたいとは思わないし、アカリちゃんにだってしたくない。
そう言いながらアカリの頭を優しく撫でると、安心したようにようやく表情を綻ばせる。
「んっ。えへへ、やっぱりお兄ちゃんは優しいですね。
でもね、お兄ちゃん。アカリが怖いと思ってるのは、きっと痛いからだけじゃないんです。
ちゃんと失敗せずにできるかとか……お兄ちゃんに乱暴にされちゃったらどうしよう、とか。
……でも、一番不安なのは、アカリが変な事しちゃって、お兄ちゃんに嫌われちゃうことです」
アカリは、騎士に襲われそうになったと勘違いした自分が、彼を拒絶してしまったのだと感じていた。
もし自分が処女を捧げる直前、あるいは破瓜の痛みのあまりに暴れたり、彼に酷い事を言ってしまったら……。
大好きだと思っていた人を拒絶してしまったら、嫌われてしまったら……。
一度でもそう考え始めてしまうと、恐怖と不安のあまり動けなくなってしまうのだった。
「アカリちゃんのこと大好きだし、嫌いになんてならないよ」
どこまで優しい騎士らしい言葉に、アカリは最初の一歩を踏み出す勇気をもらう。
「そ、それじゃあ、お兄ちゃん。……キス、してくれますか?」
「キス?」
「うん。……キスです」
「……キスって?」
ぽかんと呆けた表情でアカリにキスとは何なのかを尋ねる騎士。
そんな彼の様子におかしそうに笑い出すアカリ。
「ふぇっ? あ、あはは。もぅ、知ってるようで何も知らないんですね~。
キスっていうのは、く、口と口を重ね合わせることなんです。」
「……こう?」
アカリに言われた通りに自分の唇をゆっくりと少女のそれに近づけ、触れ合せてみる。
彼女の柔らかく温かな唇に振れた瞬間、その感触を意識すると同時に体が熱く火照り出すのを感じる。
「んっ。え、えへへ。お兄ちゃんとキスしちゃった。とっても優しい……アカリの初めてのキスです」
ゆっくりと顔を離して行くと、恥ずかしそうに頬を朱に染めた少女が嬉しそうに告げる。
そんな彼女の姿が一層愛しく感じられてきた。
「もっとしていい?」
「うん」
短いやり取りの後、二人は再びお互いの唇を重ね合わせ、互いの温もりを伝え合う。
お互いに唇を押し付け合っては離してと、ついばみあうようなキスを繰り返す。
それだけで体がどんどんと熱くなっていき、相手の存在を強く意識し合う。
アカリがキスの刺激に慣れ始めると、無意識にそれ以上を求めるように騎士の首に両手を絡め、さらに肌を密着させる。
「キス以外のこともしてもいいですよ、おにいちゃん♪」
折り重なるように抱き合い、自分の下にいるアカリの甘い囁きに胸がドキリと高鳴る。
それなら、今この子としたいことはただ一つだ。
「アカリちゃんのおまんこに、おちんちん入れていいの?」
「え? あ、あはは。それはまだダメですよぉ。アカリまだすっごく恥ずかしいんですからぁ」
許可をもらえずがっくりと残念そうに項垂れる騎士。
そんな彼にアカリはもう一歩、歩み寄る。
「……エッチはまだダメですけど……い、今ならアカリのおっぱい触っても怒らないですよ?」
「いいの!!」
まるで純粋な少年のように目を輝かせながら、まったく悪びれた様子もなく、自分の欲望を素直な騎士の姿がおかしく思わず笑い出すアカリ。
時折街中で何度も感じたことがある嫌らしい視線や不快な思いを一切感じていなかった。
騎士の両手が一直線に自分の膨らんだ胸に伸びてきて――
「んっ」
触れる。
そこから衣服越しに形や感触を確かめるように手の平で押し込まれたり指先が沈み込み揉まれる。
「ど、どうですか? アカリのおっぱい」
嫌悪感はないが、たまらなく恥ずかしい。
時折、故意なのか偶然なのか這い回る指がブラ越しに乳首を掠め、声を漏らしそうになる。
キスをした以上に更に体が火照り出してきているようだ。
下半身の疼きと切なさもどんどんと大きくなってきている。
(お兄ちゃんったら、夢中でアカリのおっぱい揉んでるよぉ。
恥ずかしいけど、それだけ気持ちいいってことなんだよね)
乱暴という程ではないが、ぐいぐいとこねるように揉み続けていた騎士が不意に手を止め、顔を上げて一言。
「少し硬い気がする」
辛口評価だった。
実際はそんなことはないのだが、すでにシズルの胸を直接揉み抱いた経験のある彼にとっては、もっと柔らかな感触を期待していたようだ。
「ぶ、ブラ付けてるんですから、しょうがないじゃないですかぁっ。アカリだって脱いだらすごいんですからねっ」
そして硬いと言いつつも、夢中で胸を揉み続けている騎士に反論するアカリ。
「そうなの?」
「当たり前じゃないですか。ちゃんと抑えておかないと弾んだり、擦れて痛いですし。形が崩れちゃったり、垂れたらイヤじゃないですか」
そう言いながら、ブラトップを外そうと衣服に手を掛けたところで、
「あの、お兄ちゃん。手をどけてくれないと、いつまでも硬いおっぱいのままですよ?」
アカリが困り顔で視線を下ろす。
釣られるように騎士も、アカリの視線を追うと、彼女の胸を鷲掴みにしている自分の両手があった。
騎士は名残惜しさを感じながら、ぽよぽよした感触から手を離すと、アカリが服を脱いでくれるのをじっと待つ。
「うぅ……女の子が服を脱ぐのをマジマジと見るのもマナー違反なんですよぉ……」
騎士の遠慮のない視線に自分の気持ちを紛らわせるように呟きながらブラを外す。
(もぅ。今度は硬いなんて言わせませんからね~)
胸を締め付けていた拘束からの解放感が自分の緊張もいくらか緩めてくれたようだ。
「……って、なんでそんなあからさまにがっかりしてるんですかぁ~~~っ!?」
「アカリちゃんは服を何枚着てるの?」
ワクワク顔から一転し残念そうな顔になりがなら、ブラを外し黒のインナーのみになった彼女に、そう尋ねる騎士。
てっきりアカリちゃんがブラを外せばおっぱいが見れる。と思い込んでいたのだった。
だが実際はブラと同じくらいの面積を黒い薄布が覆っていたため、ぱっと見、大きな双丘が黒一色になっただけの変化にしか感じられていなかった。
「あれ?」
ここで騎士はもう一つの変化に気づく。
それぞれの大きく膨らんでいる双丘の頭頂部付近が少しだけぷっくり膨らんでいた。
ブラ越しに揉んでいた時には探り当てることができなかったけど、もしかしたら?
確かめるように両手を伸ばした騎士がアカリの『それ』を摘まむ。
「ひゃうんっ!?」
突然全身に痺れるような刺激が走り、驚いたような声を出すアカリ。
記憶に新しいシズルのそれと比べて大きさや硬さが少し違いを確かめるように指先でこねまわし始める。
「これってアカリちゃんの乳首?」
何気なく呟かれた騎士の問いかけにアカリは答える余裕はなかった。
彼女のこれまでの人生の中で、他人はおろか自分ですら、ここまで自分の乳房を揉まれたことなどない。
そんな彼女に重点的に乳首を責め続けられるという初めての刺激はあまりにも強すぎたのだ。
「んぁっ……ちょ、お、おにい、ちゃ……んんっ!?」
絶えず乳首から送り続けられる電撃のような刺激に無意識に腰や下腹部が疼く。
無意識に騎士の手から逃れようと身をよじらせると、逆に摘ままれた乳首を引っ張られ、より強い刺激が生まれてしまう。
その新たな刺激に反応した体がさらに乳首を硬く大きくなり、その存在を主張するという悪循環。
(ダ、ダメっ!? 体がどんどん熱くなって、アカリ、おかしくなっちゃいそうだよぉ……。
も、もしかして、私、おにいちゃんにイかされちゃいそうなの!?
今イかされちゃったら、私、絶対に漏らしちゃうよぉ……)
すでに秘所から滲み出た淫液が下着を汚し始めているのは自覚している。
きっとイかされてしまったらもっと大変なことになってしまうと、全身から込み上げてくる『何か』の衝動に必死に耐えようと無意識に内股を締める。
しかしすでに手遅れだった。
ここに至るまでに何度も緊張と弛緩を繰り返した彼女の体や精神はとっくに限界を超えていた。
「――!? あっ、ふ、ふぁぁぁあああぁぁぁぁんっ♪」
絶頂直前の硬く尖った乳首をさらに強く指先で弄繰り回され、あえなく絶頂を迎えるのだった。
体を大きく仰け反らせビクビクと細かく痙攣させたかと思うと一気に脱力するアカリ。
股間がじっとりと濡れてしまっているが、もはやどうでもよかった。
「はぁ……はぁ……もぅ……おにいちゃんのエッチ~……」
熱っぽい吐息を吐き、絶頂の余韻に浸りながら、うわ言のように呟く。
そんな彼女の様子を騎士は嬉しそうに眺めていた。
もしかしたらシズルお姉ちゃんも自分をイかせてくれた時はこんな風な気持ちだったのかもしれない。
「アカリをこんなにしたセキニン。ちゃんととってもらいますからね……」
「もちろん」
シズルお姉ちゃんに教えてもらったように、目の前の少女にもとても気持ち良く楽しい思いをさせてあげよう。
そんな想いを伝えるように少女を優しく抱き締めるのだった。