「…え?あれ?」
ふと気が付くと私は謎の空間にいた。周りを見てみるとチェス盤のような白黒の市松模様の床が広がり、壁も天井も無いように見える薄暗い空、私が座っているのは玉座のような大きな椅子、なんだこれと思ったと同時に気づく
「私の手じゃない…?」
びっくりするぐらい綺麗な白い肌、コスプレのような青い服に視界の端に見える青色の髪
というかスカート短い…!恥ずかしい…!
なんで私この姿になってるんだろう…だ、誰かいないのかな…?
やたらお菓子の袋やら漫画本が散乱しているので椅子から降りて軽く片付けてから辺りを見渡してみると椅子の裏手に扉があったのでゆっくりと開けてみる。
開けてみると必死に何かの書類を整理している白髪の少女がいた、とてつもない美少女だ。
その少女は半泣きになりながら必死に手を動かしており私に気がつくとこちらへと駆け寄ってきた。
「アクア先輩!もう私に仕事を押し付けるのは止めてください!女神ならちゃんと仕事してください!」
アクア…?それが私の名前?というか…
「私が女神…ですか?」
「…へ?」
私がおかしいことに気づいたらしいこの子と向かい合って情報をまとめることにした。
「えっと…とりあえず私はアクアという水を司る女神でありあなたは運を司る女神エリス。そしてあなたは私の後輩にあたると…」
「えっと…はい…」
「どうかしましたか?」
小首をかしげるとエリス(変な感じがするので呼び捨てでいいと言われた)は困ったような顔をする。
「いえ、えっと…本来のアクア先輩の性格とだいぶ違うので違和感が…」
「え…あの…本来の私ってどうだったんでしょうか…?」
話を聞いてみるとあまりにもあまりな話を聞いて頭を抱える
とんでもない穀潰しではないか…自分は楽なことばかりして仕事はほとんどエリスに押し付けるなんて…
と私はエリスが必死に整理していた書類を手に取る元々の知能も有しているのかこの何かの記号にしか見えない文字も読むことが出来る。
「すみません、どのようなことをするのか教えていただいてもいいですか?正直なぜこんな姿になったのか分かりませんが…出来る限り自分の仕事を行います。」
約数か月間、エリスから仕事を学び転生の導きを行う
いままでの分を返すぞ!と意気込んで働いていたらエリスにワーカホリックになっているので休んでください!!!と言われてしまった。この転生の導きが終わったら休むから...
「ではこの魔剣グラムを授けます。しかしこれは与えられた力でありあなたの力ではありません。欲望のままに力を振るってはいけません。ミツルギキョウヤさん、そのことをゆめゆめお忘れなきよう」
「はい!女神様!」
主人公のような人を送りほっと息をつく御剣響夜って凄い名前だね。本名なんだ
人の話を少し聞かない節がありそうだったから忠告しておいたけど大丈夫だろうか
あのヤクザみたいな白髪にダークレッドのスーツ来た人も怖かったなぁ身長も二m近くあったのにまだ未成年とは、とりあえず何もいらねぇって言ってたけど持ってた拳銃を無限弾にしたっけ。まさか出会い頭に銃向けられるとは思ってなかった。えっとオ、オル...しまった名前ド忘れしちゃった。
「アクア先輩!」
「ひゃいっ!」
考え事をしていると後ろにエリスが立っていた。腰に手を当ててご立腹のようである。
「今日こそは休んでもらいますからね!三ヶ月もずっと働きっぱなしなんですから!休みの日も勝手に出てきてましたし!」
「え、で、でもいままでの分を取り返そうと...」
「それにしても働きすぎです!もう一ヶ月先の仕事まで終わってます!!」
といわれて職場から叩き出されてしまった。
エリスも仕事がほとんどないらしく私の休暇に付き合ってくれるらしい。そういえばと私はガラスに映る自分の姿を見る。
働くことにしてから私は姿をかなり変えた。よくわからなかった髪形はハーフアップと呼ばれる髪形へと変わりスカートも膝下5cmほどへと変わっている。だって凄く短かったし...
スカートのヒラヒラもなくなってプリーツスカートのようだ。肩も長袖の服に変わってるし大分イメージと違うだろう。エリスも凄い清楚ですと褒めてくれた。
「...休みって、何をしたらいいのでしょう」
「その台詞が出てる時点でもうだめだと思います」
エリスはため息を吐きながら喫茶店へと行くことにしてくれた。歩いていると扉がいくつも並んでいる通路に着いてしまい通路の真ん中には机があり、一人の男性が新聞を広げて座っていた。
「あ、紫さんこんにちは。アクア先輩、こちらは紫さんです。会ったことはなかったですよね」
「・・・(片手をあげる)」
「あ、こんにちは...ってエリス、道間違えてませんか?」
そういうとエリスはてへへと笑い来た道を戻り出す。どうやら本当に間違えたようだ。
次はちゃんと間違えずに喫茶店へと到着し席に座る。
「所でそろそろ何か思い出せましたか?」
「...いえ、まだ何も」
エリスの言葉に私は顔を曇らせた。
【アクア】ではなく【私】の記憶のことである。
いまわかっていることは
・地球の人間の女であったこと
・少なくとも高校生以上であったこと
・学力的には秀才であったこと
・きちんとした人間であったこと
ぐらいである、いわゆる意味記憶と呼ばれるものはあるのだがエピソード記憶がほとんどないのだ。
エリスや私の権限で調べても【私】と思われる人物はなし、【私】は一体なんなんだろうか
「それに【私】が【アクア】さんという方の体を乗っ取っているのもあれですし…」
「それは別に問題ないです」
え、体のっとっているのに?
確かにこの体のアクアって人だいぶあれでしたけど、部屋お菓子のゴミと漫画本だらけでしたけど
そういえば部屋は丸ごと掃除しました、いまでは普通の女の子の部屋とエリスに言われました。
「そういえばアクア先輩またスタイル良くなっていません?」
「え?そうですかね…?生活習慣は確かに変わりましたが…」
仕事はいっぱいしてるけど定時になると仕事場からたたき出されるのですぐにストレッチして寝ている。
食べるものも普通に健康的な料理を食べているので体付きもだいぶ変わったかもしれない、女神だから体が不調になることは少ないと言われているけど。
そのまま雑談を続けているとエリスと二人で転生者を送っている世界についての話になった。
お金の単位はエリスとなっているとか、1エリスが1円という単位とか一万エリスのお札を見せてもらったり
午後からはまたエリスはお仕事に戻るそうだけど。
「ねぇエリス、その書類もうしばらくしたら閉め切りではありませんでしたか…?」
「え…あぁっ!?」
エリスは急いで書類を確認するがそれと同時に転生の間へ人が来る連絡が来た
「あわわわわわっ!」
「…ふぅ、エリス。転生の間には私が行きます。エリスは書類を片付けてください」
「で、でも…」
「構いませんよ、そんなに時間はかかりませんし」
私が受けることにすると手元に書類が届く、えっと…
「年齢は16歳で…名前は佐藤和真さんですか」
ちょこっとだけ混ざるクロスオーバーのような登場キャラ
・オルガ・イツカ(鉄血のオルフェンズ)
ダークレッドのスーツの転生者、多分冒険者してる
・紫さん(ドリフターズ)
同業者、二人の先輩にあたる
次も思いついたら書く