原作アリだと以外と頑張ればいけるのか…?
それとここから大きく変わります
緊急アナウンスを聞いた私達は装備を整えて正門へと向かった。
正門へと到着するとそこで威圧感を放つモンスターに私達は思わず息を飲む。
デュラハン
死の宣告を行い、絶望を与える首なし騎士。
正門に立つ漆黒の鎧を着た騎士は己の首を抱えながらくぐもった、それでいてそこから響くような声が放たれる。
「私はこの近くの城に来た魔王軍幹部の者だ」
その声の強い敵意に後ずさる者も何名かいた、デュラハンはそのまま言葉を続ける。
「毎日我が城に爆裂魔法を撃ちこんでいる愚か者は誰だ?」
爆…裂…魔法?
デュラハンのその声に私、というか私達は一気にめぐみんさんの方を見る。
めぐみんさんは冷や汗をだらだらと流し私の隣にいるカズマさんも冷や汗をだらだらと流していた。あ、あのカズマさん。もしかして毎日めぐみんさんを連れて背負って帰っていましたがもしかして…
めぐみんさんはものすごく嫌そうな顔をすると前に向かって歩き出し冒険者達が道を開けた、二人が対峙する位置まで来たので私達はめぐみんさんの後ろに着く、一応セイクリッドウェポンは使用して私の手の中にあるが剣の腕前は精々上の下。剣のみを使う本職には敵わない、デュラハンは資料も少なく弱点もそこまで詳しくはない。どうすれば…。
「貴様がそうか、その年で爆裂魔法を使えるのは素直に感嘆するがなぜこのような嫌がらせじみたことをする? 放置しておけば毎日毎日…貴様はなんだ?」
「…っ。わ、我が名はめぐみんっ! アークウィザードにして、爆裂魔法を操る者!」
「…ほう、貴様。その名は紅魔族か。なら爆裂魔法が使えることにも納得できる。ここには調査にあの城へと滞在している。もう二度とあの城に爆裂魔法を使わないなら貴様らと敵対しない。魔に堕ちたが元は騎士だ、敵対せぬものは切らぬし約束は守ろう」
それにめぐみんさんは怒りを露にしながら叫ぶ。
「調査が何ですか!!! あなたがあの城に居座っているせいでこちとら仕事が全然ないんですよ! こちらには対アンデットのスペシャリストがいるんですからね!」
とめぐみんさんは私に丸投げする。まぁ元々そのつもりでしたが。
と私はめぐみんさんよりも前に立つ、そして構えた。するとデュラハンはまじまじと私の方を見てほう…と声を上げる。
「アークプリーストか、対策も取っているしこの街の低レベルのアークプリーストに後れを取るつもりはなかったが…これは」
「-ッ!」
不意に警戒が解け、私から少し視線を逸らした瞬間。私はデュラハンに右手を向ける。
範囲を最小限に…! 威力と濃度を上げる…!
「『セイクリッド・ターンアンデット』!!」
「むっ!」
私がそう声を上げると同時にデュラハンが大きく馬ごと体を逸らす。そしてジュッという音と共に肩に僅かながらのダメージを与えた。くっ…かすっただけですか…!
「・・・」
デュラハンはその肩を見つめぐるりと回し何かをぶつぶつと呟く、すると肩は黒い瘴気のようなものが現れて肩の傷が治った。
「・・・不可解だ」
デュラハンは首をわずかに傾ける。
「確かに私は神聖魔法に弱い、だが魔王様の加護により神聖魔法に対して強い抵抗を持っている。だがかすっただけでこのような傷が出来た。この街のレベルでは考えられるほどの神聖さがある。貴様は何者だ? いや、この魔力…貴様は」
デュラハンはしばらく何事かぶつぶつ呟いているが先ほどのせいか警戒が解かれていない。先ほどのように魔法を撃つことは出来ないだろう。
そしてデュラハンは固まっている私達を見てニヤリと笑った気がした。
「このような神力を持つ貴様にはこれは効かぬだろうが…そうだな、貴様は仲間思いのようだ。ここは一つ、紅魔の娘を苦しめてやろう!」
「-ッ! めぐみんさん逃げて!」
「『我がベルディアの名に置いて命ずる! 汝に死の宣告を』!」
デュラハンがめぐみんさんに左手の人差し指を向ける。しかしその瞬間、ダクネスさんがめぐみんさんの襟首を掴みめぐみんさんを自身の後ろに隠した。
「なっ! ダ、ダクネス!?」
めぐみんさんが叫ぶ中ダクネスさんの体が一瞬赤黒く染まる。そして首元に黒い痣のような模様が現れた。その痣の周りには7つの文字のような跡が現れる。
「だ、ダクネス!? 大丈夫ですか!? 痛いところとかないですか!?」
「お、おい! 大丈夫か!?」
「か、体は何ともないが…」
ダクネスさんは自らの両手を握りなおしながら答える。
「多少予定が狂ったが貴様らはこのような方法が利くだろう。その女騎士は一週間後。その文字がすべて消えた時に死ぬ。その呪いを解きたければ私を倒すほかない。ブレイクスペルなどで破壊すればそいつの命すら破壊される。私は城の最上階で待っているぞ。ではさらばだ」
とデュラハンはマントを翻し去ろうとする。
「逃がすかァッ!」
その瞬間カズマさんがショートソードを抜いて、ベルディアに迫る。無理ですカズマさん! むやみに近づいては…!
「『
カズマさんがデュラハンを切ろうとするとき、デュラハンの姿がぶれ。剣が外れる。
そしてカズマさんは腕で軽く払われた。
「ぐぅっ!」
「…仲間の危機に即座に行動にうつれる勇気は認めよう。だが、貴様では実力不足だ」
そういいながら今度こそデュラハンは去っていった。
突然のことに私達は動くことは出来なかった、するとめぐみんさんが青い顔をしながらふらふらとどこかへ向かおうとする。
「おい、どこへ行く気だ。何をする気だ」
軽く痣の出来た顔をさすりながらめぐみんさんの肩を掴む、めぐみんさんはそれに抵抗するように足に力を込めながら振り向かずに言う。
「こ、今回は私の責任です。わ、私が城まで行って。あいつを倒してきます。だ、大丈夫です。爆裂魔法があればすぐに倒せますよ」
「…強がるなら足の震えを止めてからいえ…人のことは言えないが」
そういうカズマさんの手は震えていた、私の手も震えている。
恐怖、動けなかった自分自身への怒り。様々な感情が渦巻く。
「だが、行くなら俺も行く。あれが幹部の城だって気づかなかった俺もマヌケだし、お前なら雑魚に魔法を使って終わりだからな」
「…私ももちろん行きますよ。私がもう少ししっかり動けていたら今回のようなことにはならなかったかもしれません」
「ふっ、私ももちろん同行するぞ。自分のことだしな」
私達がそう結束を高めていると横から声がかかる。
「待ちな」
「お、オルガさん…?」
振り向くとオルガさんとエルーンさん、そして緑ジャケットを着た鉄華団の面々がそろっていた。
「今から行くのは危険だ。装備やアイテム、それにレベルも圧倒的に足りてない」
「で、でもオルガさん。早くいかないと」
「だが急いで行っても犬死するだけだ。あと7日はある、その間にするべきことがあるだろう?」
「するべきこと…?」
私達が声を上げるとオルガさんは二カッとした笑みを浮かべて言う
「これから四日間、一気にお前らのランクを上げる」
オルガ兄貴、まさかの師匠枠
そして物語の大型改変、ベルディアの強キャラ感アップ、カズマさんの勇者の片鱗
城への冒険。色々とどうなるのか楽しみですね。
この展開へもっていくためにブレイクスペルの対策として高ランクの死の宣告を使用したということにしました。最初アクアはブレイクスペルを忘れていたって設定にしようと思ったけどそれだとアクアが戦犯過ぎるのでこういうことに
次回は修行編からベルディアの城突入まで行けたらいいかなと