「うおおおおおおおおおっ!!!」
金属音を鳴り響かせながらカズマはベルディアへと迫りながら剣を振るう。防がれてはいるが先ほどとは気迫が違う。ほんの僅かだがベルディアも気圧されているようだ。
「(…先ほどまでとは剣の勢いが全く違う、何がこいつを変えた?)」
「おらぁっ!」
「(…攻撃に時折『渾身』や『切り返し』が混ぜられている、ただ闇雲に突っ込んでいるわけではない…そして)」
「『パワード』『スピードゲイン』『プロテクション』…」
「(後方からこの冒険者に向かって支援魔法をかけ続けているアークプリースト、魔力の質が普通のアークプリーストとは違う…なんだ…この魔力は…これはまるで…)」
「はぁっ!」
「…っ!? チッ!」
ベルディアは眼前まで迫った剣を弾く、考え事をしていたせいで少し意識がそれたようだ。ベルディアは頭を振って思考を正す、戦いの最中にこれ以上の思考は無粋だと。
アクアはそのまま傍で膝をついているダクネスにもヒールをかけている。
めぐみんはさらに後ろでずっと気を伺っており何かを待っているようだがアクアの魔力が埋め尽くされておりめぐみんの魔力が読み取れない。
「あぁっ! 本当につえぇな! 駆け出しの俺らみたいなのが戦う相手じゃねぇな!」
だが諦めている様子は一切ない、むしろ剣戟は強くなっている。するとカズマは右手に持った剣を大きく振りかぶった。来るか、とベルディアが剣を低く構えるとカズマが叫んだ。
「アクアァッ!」
そういうとカズマは振りかぶった剣を…
「ぬっ!?」
ベルディアは虚を突かれるが流石の幹部、低い位置に構えた剣の腹を膝で蹴り上げ。切り上げるように剣を弾いた。
器用に後方に剣を飛ばし、カズマへと向き直る。
「自ら武器を捨てるとは愚かな!」
「に見えるよなぁ!?」
「『セイクリッドソウル・バスターソード』!!!!!」
「何ッ!?」
カズマはそのまま体を回転させながら両手を剣を持つように構える。するとカズマの手元が光だし巨大なバスターソードが現れた。
重そうにしているがアクアの支援魔法のおかげか持てるようで体を回転するように振り回した。
ベルディアは焦るが何とか剣を合わせるのが間に合い、剣を受け止める。カズマは押しきろうとするが純粋にレベルが足りないのか押しきれない。
「ダクネス!」
「あぁっ!」
するといつの間にかそばにいたダクネスが吹き飛ばされた剣を拾い。カズマのバスターソードに打ち付け、ダクネスの力でベルディアの剣を押しきる。
「くっ!」
二人に押されたベルディアはこのままだと剣が弾かれると思ったのか、剣を流しながら後方へと跳んだ。
するとカズマは想定通りと言ったようにニヤリと笑い、叫ぶ。
「今だめぐみんっ!」
「はいっ!」
すると後方にチリっと感じる魔力反応、ベルディアは後ろを振り向き驚愕の声を上げた。
「これはっ!?」
「熱き波濤を受けてみろ! 『エクスプロージョン』!!!」
ベルディアの背後に現れる小規模な炎球の爆破、訓練しためぐみんの小規模の爆裂魔法だ。
カズマとダクネスは後方へと下がりバスターソードを捨て新たにロングソードを生み出してもらい手に持つ。
「ぐあぁっ!?」
背中に爆裂魔法を受けるベルディア、だが範囲を絞ったことによりクリーンヒットせずベルディアの背中に大きな衝撃が走るが致命傷へは至っていない。めぐみんがダウンすると同時にカズマが走り出しベルディアの下へと剣を構える。
「ぐっ…舐…めるなァッ!」
膝をつきそうになったがベルディアだが気力で持ち直し、カズマに向かって剣を投げつけた。
カズマも流石にベルディアが剣を投げるとは思ってなかったのか顔を驚愕に染める。だが即座に覚悟を決めた顔をして左手を前に出し、迫る剣から目をそらさず。
「ガ…アァッ!」
「カズマさん!! 『セイクリッド・ハイネス・ヒール』!」
ベルディアの剣を受け止め、流したがカズマの左腕が半ば千切れかけるほどの傷を受けた。アクアの回復魔法で元には戻ったがカズマの額には汗が浮いてる。
だが足は止めずにベルディアに向かって剣を振るう。
「これ…でっ! 終わりだァッ!」
「ちぃっ! 『
ベルディアの姿がぶれ、残像のように後ろへと下がりカズマの剣が空を切る。
だがカズマの目は死んでいない。カズマは剣を中腰に突き刺すように構え踏み込み、とあるスキルを発動させた。
「『
ドンッ
という音と共にカズマが加速する。
エルーンから教わった3秒だけ高速で移動できるスキルだ。
カズマの脳裏に浮かぶのは初めてベルディアと出会った時のこと。
あの時は何も出来ず、持っていた剣を振るい簡単に避けられたあの時。
だが、あの時とは違う。カズマは剣を強く握り叫んだ。
「今度は逃がさねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」
ベルディアの胸部にカズマの剣が突き刺さった。
多分、次の次ぐらいにR話になるよ。
残業と休日出勤が辛いよ。
でも次投稿出来るように頑張るよ