翌日。
「あ、……が……っ!」
前日の夜とは違う激しい陵辱が、美遊の肉体を弄ぶ。
流動し続ける泥が、秘部をこじ開け、内側に蓄えたいくつもの卵を強制的に子宮の奥にまで送り込み、その魔力を染み込ませることで巨大な卵にまで成長させる。腹が内側から膨らんで、びくびくと震える様は未だ凹凸のない幼き肢体でありながらも小慣れた娼婦以上の淫靡さと、生半可な芸術では敵わないほどの神秘性を醸し出していた。
「ああ、もうっ! 最悪! あんなのを見る羽目になるだなんて!」
それを成すのは連夜ではなくイリヤ。
彼女はカレイドサファイアの通信機能を利用して目撃していたクラスカードという戦力についてよりも、もう一人のカレイドの方を見てキレていた。
「まさか私がいるなんて、ねっ!」
もはや悲鳴すらあげられないほどに痛みを感じている少女を無視して、イリヤはただ泥を使って女体を犯し、壊し、己の怒りを発散する。
その言葉通り、彼女がサファイアを通じて見たのはこの世界のイリヤスフィール。
見た瞬間に魔道に関わっていないことはわかった。その理由なんて考えるまでもない。両親はイリヤが魔術に関わらないうちにアインツベルンから連れ出した。たったそれだけ。けれど父親が迎えに来なかったイリヤからすればその可能性は「どうして私のところには来なかった」という怒りにしかならない。
「……いいわ。たっぷり産みなさい」
ずるりと魔泥が秘部より這い出でて、その内側に卵だけ残す。けれど秘部を塞ぐようにして泥は残り、アナルに入り込んだ泥によって膣に入り込んだ卵をぐいぐいと押される。
泥に入り込んだ卵は全て分子レベルの大きさで、泥自体も細かすぎる一粒によって入り込んでいた関係で未だ美遊は処女のまま。本来ならありえぬ、出産とともに失う処女。
「ぃ……が……っ!」
苦痛を言葉にすることすら叶わず、血に塗れた卵がすぐに泥に沈む。
階段の上から見下ろすイリヤの耳には届かず、けれど泥の内側に半分沈みかけていた美遊の耳はその卵がひび割れ、蟲がこの世に生を受けた瞬間を確かに聞き届けた。
陰茎によく似た形をした淫蟲は泥の中を這い、泥に含まれた魔力の持つ情報から己に必要な代物だけを吸収してむくむくと成長する。通常の陰茎の二倍ほどにまで成長した淫蟲は、襤褸切れと化した魔法少女衣装ではかくし切れない股部分に殺到する。
股座を貫かれ、けれど開いた口には泥が入り込み喉奥までを塞いだことで声は漏れない。アナルも同時に貫かれ、小学生の幼き身には決して受け止めきれるはずもない痛みであろうに、されどその瞳は快楽に溺れている。淫蟲が悪性の泥の中から引き出した、「女を犯すための自分」を確立させるための快楽の属性が、そっくりそのまま美遊の体に叩きつけられている。
膣内を暴れ狂う蟲によって叩きつけられる快楽に体は反応し、乳首がその存在を主張し始める。そして、その汚れを知らない乳首を覆う泥が、さらなる絶頂の渦を巻き起こす。それによって吹き出す愛液を啜る淫蟲はさらなる進化を経て、より快楽責めに特化した次代を生みだすための精を膣内に吐き出す。
そんな泥、蟲、
「おい、何をやっているイリヤ」
だから、それを食い止めたのは助長しているイリヤではなく、この家の最後の住人。
イリヤの主人である連夜が、その惨状を目撃して冷たい声をあげた。
「あ、御主人様……」
イリヤの気勢が削がれ、イリヤの意思で動いていた泥も動きを止める。そこには確かな怯えがあり、この惨状を巻き起こした者としての責任を取らされることへの恐怖が見えていた。
「この女は聖杯だぞ。俺たちの願いを叶える本物の、な。それをお前の八つ当たりで破壊して言い訳がないだろうが」
お仕置きだなと呟くと、振り返り連夜の方を見ていたイリヤの背後から泥の触手が彼女の肉体を泥沼に引き摺り込む。同時にすでに気絶していた美遊を泥の中から回収する。
「少し頭を冷やせ。……”お前は今から蟲蔵で犯され、けれど一週間絶頂をするな”」
「え、あ、待っ……」
言葉を最後まで聞くことなく、ボロボロの衣装に身を包んだ美遊を連れて蟲蔵を出る。道中にて、イリヤの嬌声と謝罪の声、イかせて欲しいという懇願の声が狭い通路に反響するが、顔をしかめるだけで足を止める理由にはならない。たとえどんな理由があろうと聖杯を使い物にならなくしようとした行為には相応の罰を与えるのだ、と。聖杯にかける願いを思い、連夜は美遊を女体への陵辱の限りを尽くしながらも絶対に壊さないラインを選んでいた。
「美遊、そのライダーのカードの使い方を見せてくれるか?」
「はい、マスター。……サファイア」
『了解しました。ライダー、
出てきたのは手綱。単体では意味をなさないであろう代物に、ため息が漏れる。
「まあ、いいさ。美遊、このままクラスカードとやらを集め続けろ。そして全て集め終わった後の指示は追って出す」
「はい」
「とりあえず、この世界のイリヤスフィールとは仲良くしておけ。見た感じおかしくない程度にはな。それと、俺たちの情報は誰にも渡すな」
「了解しました」
「たとえどれだけの困難に陥ったとしても、イリヤスフィールを見捨てず、かつ己も殺させるな」
その命令に宿っているのはまだ見ぬイリヤスフィールや、今現在調整している美遊への慈愛などでは断じてなく、自分の知るイリヤの遊び道具としてそのイリヤスフィールを、そして聖杯としての機能を扱うために美遊を壊させぬために自愛を命じているだけである。
この世界がどの時点で分岐したのかはわからない。けれど予想程度であれば立てられる。『イリヤスフィール・フォン・アインツベルンが生まれている』ことと『魔術に関しては全く知らなかった』ことから、おそらくは生まれる前後。そこで、イリヤスフィールがアインツベルンの教育を受けなくなった何かがあるに違いない。ならば、彼女もきっと聖杯としては使えるはずだと、そういった打算も確かにあった。
「わかりました」
そこまで詳しい理屈はわかっていないが、連夜の言葉を受けて頷く美遊。
「……とりあえず、ついてこい。その蟲に犯されてドロドロの体のまま明日からの学校に行くわけにはいかないだろ」
「はい」
くちゅり、と秘部に入り込んだ指が愛液に濡れて音を立てる。掻き出すかのように蠢く指によって泥が丁寧に膣からこぼれ落ち、同時にアナルを肉棒にてかき混ぜられながらも美遊は言葉を発しない。
別に快楽を感じていないわけではないのは、ピンと立ってその存在を主張する、連夜の指によってつままれいじられている乳首と、その度に痙攣する彼女の肉体からして理解できる。
「それにしても面白くないな、ただ快楽を貪るだけになると。少しは”魔法少女”らしく抗って欲しいものだが」
ならばなぜ彼女は言葉を発しないのか。その答えは至極単純なことで喉奥にまで淫蟲が入り込んでいたから。空気を取り込み、それに淫液を霧状にした物質を混ぜ込んで、気道を通って肺に、そして最終的にはその特性を保ったまま血中に取り込まれ、全身の細胞に行き渡る。そんな力をもった淫蟲。より正確には、その淫蟲を通した物質は元の状態よりも「取り込んだ相手に快楽を与える」ことを中心とした構造に変化する。
よって、今彼女の口に飛び込み、半分ぐらいは口の中に吸い込まれた巨大な陰茎型の淫蟲。それを小さな口で受け止め、口をすぼめ、舌を絡めて扱き続けたことによって吐き出された精液も、その全てが喉を通ったことにより、子供を孕ませるものから、ただの媚薬と化す。
「……試してみるか」
パチン、と指が鳴らされる。彼女の思考から泥の影響が一時的に引いていく。泥に犯され淫蕩に耽けることを良しとすることにした思考が一度たち消え、犯される直前の本来の美遊のものに立ち返る。
「……っ!? ……っっっっ!!!!」
結果、トロンとしていた目が一気に理性を取り戻し、そのまま彼女の意識が味わったことのない絶頂の波を一気に叩き込まれて壊れんばかりの絶叫をあげる。すでに与えられる快楽を受け入れた少女ではなく、いきなり人外の法悦を叩き込まれることになったがゆえにここに至るまでの何もかもが消え失せ、体に残された快楽に、それに順応し受け入れる体に、今の状況を指し示す全てに対してパニックになり、そのパニックごと快楽によって流される。
「そういえば、お前の処女を奪ってなかったな」
ぷしゃっと噴き出し続ける愛液。絶頂と共に消えゆく意識がさらなる絶頂によって引き戻され、無間地獄と化す様ではその言葉を聞き取ることすらできない。抗おうとする姿勢すら、理性以外の部分は未だ泥に支配されたままの肉体ではかなわない。絶頂と共にすぼめられていた口が開き、肉棒型の淫蟲が口の中を蹂躙しはじめ、膣の内側からは全ての泥が愛液と共に流れ切ったことを確認して、アナルを蹂躙し続けた肉棒を抜いて、美遊の女性器にあてがって貫く用意を見せる。すでに処女でないことは連夜も知っていて、けれど美遊の人格にも明確に奪われたという事実をわからせるために、蹂躙の用意を見せて。
「お前は、もう、俺のものなんだよ……っ!」
あてがった逸物を、美遊に全てが無駄だとわからせるためだけに秘所へと突っ込む。
その日、部屋の内側から少女の声が止むことはなかった。