※この作品はR-18です。

1しか知らない男が2の世界へ来てしまいフレンズに求められまくるお話(完結)   作:らんどまーく

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イエイヌが可愛くてエロくて可哀そうだったのでつい。


1しか知らない男が2の世界へ来てしまいフレンズに求められまくるお話

「ご主人っ♡ご主人っ♡」

 

 パン、パン、パンッ!

 甲高い声と渇いた音が暗い室内に響いている。

 

「あっ♡んっ♡あっ♡あんっ♡」

 

 嬌声の主がまるで交尾に勤しむ雌犬のように俺の跨ぐらの上で腰を振っている。

 ペニスを包み込む膣は生き物のように脈動し、上下運動に合わせて快感を止めることなく与えてくる。

 

「好きです♡ご主人だいすきっ♡」

 

 うっとりと見下ろす青と金のオッドアイが特徴的な美少女が行為が始まってから何度目かの言葉を繰り返す。

 彼女の尻から生えた犬の尻尾がバタバタと振れて俺の足に当たる。犬耳もぴこぴこ動いている。

 

「好き♡すきぃっ♡」

 

「どうもありが……とっ!」

 

 瞼を閉じて好意を叫ぶ姿に愛おしさを感じ、こちらからも腰を突き上げる。

 

 パンッ!

 

「くぅぅぅぅん♡」

 

 亀頭が子宮の入り口に当たったようでぐにゅっとした感覚とひときわ大きな快感が返ってくる。

 お相手は白い顎を逸らせびくびくとけいれんを起こしていた。

 

 

 

 ……ところで、俺はどうしてこんなことをしているのだろう。

 

 

 

 

 

 ――俺は五ツ木之未練(いつきのみれん)。若さと体力が取り柄のしがない肉体労働者だ。

 

 さて自分で言うのも馬鹿みたいだが気が付いたら全く見知らぬ土地で迷子になっていた。職場は絶対にホワイトとは言えない程度にはグレー色の強い場所だったが流石に仕事中に突然意識を失う人間が出る程ではない。というかたとえそうであっても普通は病室で目を覚ますだろう。しかし辺りにあるのは青空と雲と大地と若干ゃ草で人工物は皆無。

 

 俺は混乱を通り抜けて半ば悟りを開いたような気分になりつつ「これは現実逃避から来るやたらと現実感のある夢の中だ」と訳の分からない考えでもって納得していた。まあ納得しようがしまいが事態にはなんの変化も訪れず。試しに自分の頬を抓ってみたが普通に痛かったし、深呼吸をすれば都会の物とは比べ物にならないくらい清浄な空気が肺の隅々まで染み渡る始末。

 

 それでとりあえずは移動することにした。じっとしていても一生そのままな気がしたし、それに考え事をするには歩きながらというのが俺のモットーだ。夢ならいつ覚めるのかとか、さっき読んでいたけものフレンズのガイドブックまだ読了してねえなあとか。

 仕事? 知らんな。今となってはどうでもよい些末事。まあそうして歩く内に一つのランドマークへと辿り着いたのだ。

 

「ハリボテ染みてるな……かなりボロけてるし」

 

 出来の悪い子供用お遊戯ハウスとでも呼べばいいのか。猫耳や犬耳を模した飾りがかろうじてファンシー感を出しているそれらが密集するエリアだった。入り口に当たるであろうゲートには何か文字が書いてあったようだが掠れて読めない。まるで風化してしまった遊園地の一部だった。

 

「わああああああっ!?」

 

 誰か居るかもしれないと思いながら周囲を観察していると前方から叫び声が上がった。なんだ!? と驚愕しながらそちらを見やると今にもこちらに飛びかかろうとする何者かの姿が。

 

「また会えたっ! また会えたああ~~っ!」

 

「うわっ、な、なんだ、なにっ」

 

「この匂い! この匂いっ! ご主人っ! くんくんくんくん! ご主人~っ!」

 

 がっしりとこちらの首の後ろに両手を回し首筋に顔を埋めているようだった。声と体格からして少女なのは分かったがそういったことをされる意味も理由も分からず俺はただ焦る。

 

「これ多分絵面がヤバいから落ち着けおい、こらっ離れろ!」

 

「ひゃいっ!? ご、ごめんなさいっ!」

 

 相手は思ったより潔く。跳ねるように離れてくれた。そこでようやく俺は相手の姿をし視界に収めた。

 灰色の印象を受けるショートヘアーや可愛らしい服装はともかく、頭の上の犬耳と両足の間に挟まった尻尾のようなふさふさの物体。ぱっと見は美少女がコスプレをしているように見えるがそれにしてもクオリティが高すぎるのではないだろうか。

 

「き、君は?」

 

「え、えと、イエイヌです……ごご、ごめんなさい急に飛び付いて」

 

「ああいや、別に怪我はしてないしいいんだ。あ、俺は五ツ木之未練」

 

「は、はい、イツキノミ……」

 

「ミレンでいいよ」

 

 イエイヌと名乗った少女は綺麗なオッドアイの瞳を申し訳なさそうに伏せている…………待て、イエイヌ?

 

 その時、俺の頭を読みかけの「けもフレガイドブック」がよぎった。

 

 がっつり読んでいなかった為に「イエイヌってこんな見た目だっけ」という疑問も同時に湧いたが。

 

 

 

 

 

「ど、どうぞ……」

 

「ども、ありがとう」

 

 その後成り行きで少女……イエイヌの「おうち」とやらに案内された。暖かいお茶で素敵なおもてなしをされているのだ。

 それにしても、この子の耳と尻尾が本物にしか見えん。耳はずっと垂れ下がったまま。よくできたコスプレなのか?

 

「あの……ごめんなさい。さっきのこと怒ってますよね……?」

 

「え? いや違う違う。ちょっと考え事をしてただけだよ」

 

 いかん。ただでさえ黙っていたら同僚にやべー奴呼ばわりされる面構えだ。眉間に皺を寄せて見つめていたら怯えさせてしまう。俺は努めて朗らかな表情を務めた。

 

「そ、そうなんです?」

 

「ああ。君の耳と尻尾が本物なのかなって」

 

「よければ触ってみますか?」

 

 そう言って少女はためらいなく近寄ってきて頭をこちらに近づける。こちらはためらったが柔らかそうな犬耳がぴこぴこと動く様子に我慢できず、そっと手を伸ばした。

 

「では失礼……」

 

 ふにゃ。

 

「んっ」

 

「おお……付け耳、じゃないのか……本物か……ふむ……」

 

 こりゃマジでけもフレの世界に転生だか転移でもしたのか、それとも俺が幸せな夢にどっぷり浸かっているかの二択か。しかし触り心地ええやん……。

 ふにゃふにゃ、なでなで。

 

「んふ、くぅん……んっ」

 

「おっと、ごめん」

 

「あ……」

 

 さっと手を離す。そんなはずはないと思うが眉を下げて残念がってるような表情のイエイヌはくすぐったがってるというか、妙に色っぽい声だった。

 

「なあちょっと聞きたいんだけど、もしかして君ってフレンズってやつかい?」

 

「え、あ、はい。そうです。わたしはイエイヌのフレンズですよ」

 

 こりゃもう確定でいいか。万歳けもフレ。願わくばこれが一夜の夢でないことを。

 

 ……しかしこの子はアニメ未登場だよな。タイリクオオカミ先生の御友人? もしアニメ以前のアプリとか漫画とかだったら何も分かんねえぞ、けどまあ尊いしかわいいし最高だから別に構わんが。

 

「あのっ」

 

 あれこれと考え込んでしまうのが僕の悪い癖。

 何やら物欲しげな目をしたイエイヌに向き直る。

 

「なんでしょう」

 

「その、よ、よければわたしと遊んでくれませんか?」

 

 きらきらと輝く瞳で見つめられて断る奴おらんやろ。

 

「もちろんさ!」

 

 俺はお茶を一気飲みし、自分でも気持ち悪いほどのハイテンションでサムズアップを決めながら立ち上がった。

 

 

 

 

 

 その後俺はイエイヌと共に思いつく限りの遊びに興じることにした。

 

「じゃあ私に何か命令してみてください! なんでもどうぞ!」

 

「ん、今なんでもって……いやいいや、じゃあ手をこんな風に広げてこの場所の名前を言って続けて元気に自己紹介してみて」

 

「え、はい。ええと……ここはジャパリパーク。わたしはイエイヌですよ!」

 

「素晴らしいありがとうございます本当にありがとうございます」

 

「えっ、えっ、なんで泣いてるんですかご主人、わたし何か悪いことしちゃいましたか?」

 

 アニメの場面を真似してもらったり。

 

 

 

「えー、気乗りしないが……おすわり」

 

「はい!」

 

「お手」

 

「はい!」

 

「空中で回転できる?」

 

「はい!」

 

「うっわすげえな」

 

 3回転のバク中を見せてもらったり。

 

 

 

「フリスビー投げまーす」

 

「取りました!」

 

「スローした瞬間に取るのヤバない? もうちょい離れて投げてみますか」

 

 凄まじい反射神経と運動能力を見せるイエイヌにフリスビーを投げたり。

 

 

 

「あそこの門まで全力疾走で競争しよう。321ではいドン!」

 

「わーい!」

 

「はっや嘘やろ俺100メートル12秒台やぞ」

 

 フェイントも虚しくかけっこで追い抜かれたり。

 

 

 

「じゃあ長距離な長距離。この辺一帯を20周で勝負ね」

 

「いいですよー!」

 

「ぜえぜえ……強い……勝てない……俺……弱い……」

 

 フルマラソン3時間切りが自慢の体力も叶わず、5周遅れぐらいにされてボロ負けしたりした。

 

 

 

 

「ハァハァ……」

 

 仰向けにぶっ倒れ、夕空を見上げながら肺に空気を送り込む敗北者。別に勝負が目的じゃないが体力に自信があったのと俺が男なのとでダブルで敗北者気分だ。

 

「ご主人~お水を持ってきました~♪」

 

「ありがてえ……」

 

 こんなに無邪気になって体を動かす遊びをしたのは何時ぶりだろうか。鬱屈とした現実の中で蓄積された穢れが綺麗に洗い流されたようだ。

 

「楽しかったよ。本当にありがとう」

 

「えへへへ♪」

 

 水の入ったコップを受け取りながら元気に尻尾を振っているイエイヌの頭を撫でると目を細めて嬉しがる。あれだけ走ったのに俺と違ってさらさらとした髪の毛のままだ。ふにゃふにゃとイヌミミの触り心地が良くずっと撫でまわしていたくなる。

 

「ん、ん……んっ♡」

 

 ……最初も思ったけどやっぱイエイヌの声変じゃね?

 

「あぁごめんごめ――」

 

「ご主人っ♡!」

 

「ヒエッ」

 

 本能でそれを感じ取った俺は慌てて手を離し身を引こうとしたが、相手が胸に飛び込んでくることで失敗した。

 

「すぅぅぅぅ♡ はぁぁぁ♡」

 

 イエイヌが汗だくのシャツに顔を埋めて深い呼吸を繰り返す。何度も何度も深呼吸している。

 

「な、なあ落ち着こうイエイヌ」

 

「……あはっ♡」

 

 にへらと笑う彼女の顔は熱に浮かされたようになっていた。

 まさか発情期などと――

 

「うおっ!?」

 

 次の瞬間俺の体は宙に浮かんでいた。身長差を物ともせず軽々と。流石フレンズ……って感心してる場合じゃねえ!

 

「まあ待て君、話せば分かる。そういうことはもっと相応しい相手とだな」

 

「ごめんなさい♡我慢できないです♡ご主人と交尾したいです♡」

 

 会話による説得は失敗。というかあかん、これもう家の中入ってるやん!

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