1しか知らない男が2の世界へ来てしまいフレンズに求められまくるお話(完結) 作:らんどまーく
それとオリジナル設定がどんどんムクムクします
カタカケフウチョウ、カンザシフウチョウという似た鳥のフレンズに出会った道の途中。
俺とイエイヌは彼女達の頼みで森の広場にあるダンスフロア、そこで土砂の片付けとプチライブに興じた。
その後俺はトラクターの前部に取り付けたローダーを返却するため1人簡易ピットまでトラクターで乗り付けていた。イエイヌとフウチョウ達にはまたダンスフロアに土砂が流れてこないよう土の斜面にシートを張ってもらっている。
「持って行けないのが残念だな……」
ピットのコンテナにローダーを格納しつつ(驚くことに殆ど自動だ)呟く。
重量があるアタッチメントと客車を同時に取り付けることは叶わない。速度が半減してしまうしバッテリー消費も上昇する。その都度取り外しと取り付けを行うのは面倒だし、使いたいアタッチメントが保管されたピットが近くにない可能性もあるがこればかりは仕方がないだろう。
まあパーク設計者もその辺りは考慮しているはずだ。地盤の弱い地域には今回使ったバケットなんかが設置されているだろうし、雪の多い所にならアニメのようにクローラーといった積雪地用アタッチメントがあるに違いない。
問題はラッキービーストがそれを積極的に使っているかどうか。このローダーも未使用ぴかぴかだったあたり、必要な車両がなかったか、そうでなければ海辺の時のように「人間のクルー指示待ち」とかいうアホらしい状態である可能性も。
「人間なんぞおらんでも適当にやればいいのに――」
ぼやきつつ格納されたコンテナに背を向ける。すると、
バサァッ!!
「うおっ!?」
目の前に真っ黒な何かが広がった。大きな黒い扇形には青い点が2つ、笑った口のような形の青い模様。まるで宙に浮かぶ黒いお面のようである。異様な風貌に思わず後退ってしまう。
スタタッ、スタタ、スタタタタタッ。
固まっている俺をよそに黒お面が反復横跳びの要領でステップを刻み出した。というか下半身がまるきりカタカケフウチョウのそれだ。これはいったい何の真似なのだろうか。
スタタタッ、タタタタッ。
バスケットボールの高速ディフェンスか、単に煽っているだけのようにも見える。どちらにせよそんな意味不明なことをするような性格には思えないのだが。
「……カタカケさんですよね?」
ピタッ。
ついに我慢できなくなり声をかけるとその場に根っこが生えたように停止した。黒いお面(?)の青い目と口はずっとこちらに向けられたままだが。
「その、何をしてるんです? それ」
「きゅうあいだ」
やっぱりカタカケの声である。あとその状態で声だけが聞こえてくるの怖いぞ。
それにしてもきゅうあいとは何だろう、こうして変なお面を付けて高速ステップ煽りを決めることだろうか……やはり愛を求めると書いてしまうのか? 今回はマジで発情に至るようなことはしていないはずだが。
「き、きゅうあいって言うのは新手の踊りですかね?」
「オスがメスにつがいになるように求める踊りだ。私は今はメスなので本来は逆だが気にしないでくれ」
はいいつもの。気にするとかしないとかそういう問題ではない。節操がないなどという次元をもはや軽々と越えている最近のジャパリ生活、理性ある人間としてはそろそろ自制を示さなければならない。
海辺での連続交尾で俺は反省したのだ。時限性賢者だと? 巨大な的を正確に射るのはやめないか。
「へえそうなんですねーじゃあ皆のところに戻りますか」
「待て」
自然を装い横を通り抜けようとするがぬっと黒いお面からカタカケの腕が伸びてきて俺の胴体にしがみ付く。ああやはりフレンズからは逃れられない!
「逃がさないぞ」
「ぐあっ」
やはり細腕とは思えない程の力で引っ張られる。そしてさっきまで立っていたコンテナの壁に背中を押し付けられた。コンテナドンとでも呼ぶか……。
「ダンスをして何度メスに逃げられたことか……いや今は私がメスでお前はオスだったな……」
ばさりとマントを下ろしたカタカケの本来の顔が見上げてくる。どうやら胸元の青い飾りが口で、頭頂部の青い部分が目だったようだ。真っ黒などこに彼女の顔があったのか少し不思議である。
「私の黒は本物だからな。光さえ吸い込むのだ」
「へえ~すごい……って今心読みました?」
「そんな顔をしていたぞ。さあミレン……つがいになってくれとまでは言わない、交尾だけでいいからしようじゃないか……♡」
「どうして俺なんです?」
思わず疑問を口にしていた。発情する素振りを見せなかった彼女なら何か答えてくれるかも、と思ったのかもしれない。触れてしまった今ではもう遅いだろうが……。
「どうして? ふふっ、面白いことを言うのだな」
クスクスと笑うカタカケ。始めて見る彼女の笑顔は赤らんでいる淫らなもので以降エッチな印象が残り続けてしまいそうだ。一度付いた印象はそう簡単には戻らんぞ、お面踊りエロバードだぞ。
「ミレン……お前はオスなんだぞ。メスしか存在しないフレンズの中で唯一のオスだ。私の羽自慢なんかよりよっぽど自慢できるんだぞ?」
「意味分からん。じゃなくて分からないんですけど」
「そうだぞカタカケ。ミレンは何も知らないのだからな」
「うっ。カンザシか」
真上から突然カンザシフウチョウの声が降って来たのだ。見上げるとコンテナの上に乗った彼女がどこか非難するような目でこちらを見下ろしている。
「抜け駆けはずるいぞ。2人で踊ろうと言ったじゃないか」
「そうは言うがカンザシ、あのフロアで踊るのはやはり違うと思うぞ。これは誰かに見せる踊りではないのだから」
「綺麗に掃除した所がいいのだが……まあそれも一理あるな」
「カンザシさん何も知らないとはどういう意味で――」
渋々といった表情を浮かべたカンザシがふわりと舞い降り、空いた俺の右腕にぴとりと密着してくる。
「私も加えてもらうぞ、カタカケ」
「仕方ない。2人でゴクラクを見せてあげるとするか」
「「ふふふ……♡」」
こっちの質問は無視かい。見上げる2人の瞳に燃えるはハートマークが。完全に発情してしまっている。
「ほら♡どうだミレン……私の体は? 悪くないだろう♡?」
そう言ってカタカケがぐいぐいと左側から体を押し当ててくる。体の線を浮き上がらせるぴったりとした縦縞セーターの感触が早くも俺の貧弱な理性の壁を崩そうとしているのだ。
「私のことも忘れるな♡」
続けざまにカンザシに右手を掴まれそのままマントの下に引っぱり込まれる。ふにゅりと手の平に沈む感触は彼女の胸か、マントで見えないがかなりの大きさであることが分かる。あと今ので理性の壁がヒビだらけになった。
「オスのしるしが大きくなってるぞ。興奮してるんだな、ミレン……♡」
すりすり、と。カタカケの手がズボンの上からペニスの形をなぞり上げてくる衝撃で理性の壁が紙吹雪のように吹き飛んだ。
かっと目を見開きそれぞれの手に力を入れ彼女達の胸の形を変える。
ぐにっ、ぐにっ。
「んあっ♡!」
「ひゃん♡!」
「分かった交尾しましょう。代わりに知っていることを教えてくれますか? おふたり共
強調した言葉のところでは手をすぼめて先端の突起を弄ってやる。
「わ、わかった……ぁあっ♡!」
「じょうほうと、こうかんっ♡だな、はうっ♡!」
びくん、びくんと分かりやすく体を跳ねさせる2人。そのままそれぞれの胸の感触をじっくりと堪能する。
「あ……く、んっ♡オスに触ってもらうのが、こんなに気持ちいいとは……あっ♡」
少し低めの声をしたカタカケは余裕のある仏頂面もどこへやら。完全にメスの顔を晒しながら右胸を弄る俺の手に力なく縋りついている。
セーターの柔らかな感触が触り心地の良さを増していて癖になりそうだ。
くりっ。くりくり。
「んんっ♡! 胸の先っぽ、あんまりいじらないで……っ♡! あんっ♡」
セーターに浮かび上がった突起を摘まんでやると震えた声を上げるのが可愛らしい。感度良好。
「はあ……♡あぁ♡んんぅ♡」
さて右手にはカンザシの左胸が収まっている。すっぽりとマントに覆われているそのベールの中でひたすら俺の手が彼女の胸を弄り倒しているのだ。彼女もカタカケと同じく両手を俺の手に重ねているのだが、こちらは縋りつくというよりむしろ密着させようとしているのが分かる。
「もっと、もっと触っていいぞ♡お前に触ってもらえると綺麗になるのだ……♡」
「何じゃそりゃ……まあ触りますけど。乳首もほら、気持ちいいですよね?」
「ひゃぁんっ♡やっ♡あっ♡きもちいい……っ♡おっぱいきもちいいよぉっ♡」
カタカケよりも一層高い声を上げて鳴くカンザシ。口調も崩れていて見た目相応の少女のようだ。……それはそれでまずいと思わないこともないが。
「もっと、もっとさわって……♡ミレンにもっときもちいいことしてほしいのっ♡」
「はいよ」
「んん……っ!?」
おねだりをするカンザシの唇を奪う。深いブルーの瞳が見開かれ、彼女の胸が緊張で膨らむのが片手越しに伝わってくる。
「ん、ん、んふぅ……っ」
おどおどと引っ込む舌先を軽く弾いているとカンザシの体がもたれかかってきた。流石に体勢的に無理があるので彼女の肩を抱いてやりながら横目でカタカケに問いかける。
『ちょっと待ってもらっても?』
『構わないぞ』
アイコンタクトでそんな会話を交わし互いに頷き合う。そしてカタカケの胸から一旦手を離し、こちらの胸にもたれたままのカンザシに愛撫を集中させる。
マントの下に手を突っ込んで胸を左右交互に撫で回しながら再度彼女の唇に吸い付く。
「んふうう……っ♡! ん、ちゅる……はぁっ♡! んん♡」
少し慣れたようで舌をおずおずと絡めてくるカンザシ。彼女の頭からちょうちんのように垂れる飾り羽が震え、まるで羽はたきのように俺の肩を撫でる。
「あああ♡やっ♡ぁん♡ミ、ミレン……♡もう、もう……♡」
マントの下でカンザシの体を撫で回し続けていると何か訴えるような目を向けられた。そろそろいいだろうか。
「これ、ちょっとはだけてもいいです?」
「うん」
お許しが出たので彼女のマントを捲り上げてみると可愛らしいリボンの付いた服装が露わになった。上も下もシンプルな黒で統一されていて、特にボトムスは動きやすそうなカボチャ型。足先にかけてまでの黒タイツとレースの靴もこうして見ると踊り子そのものだ。
彼女の服装に至って真面目な感想を抱きつつもヤることは淫靡極まりない行為である。黒いカボチャパンツをするっと脱がせてやり、その下の既に濡れている黒い下着もずらして秘部を露出させる。そして挿入しやすいように片足を持ち上げようとするが、とても柔らかい股関節が止まることなく開いて行く。
「痛くないんですか?」
「うん……平気だぞ。大丈夫……」
結局、バレリーナがするようにつま先から股まで一直線に伸び切り、「人」の字がもはや完全に崩れ「ノ」という状態になってしまった。それでもカンザシは平気な様子でこちらの言葉に頷いて返してくる。すごい。こんにゃくも真っ青のしなやかさだ。
「不思議だな。動物だった頃はこんな格好はできなかったのだ……」
フレンズ化でヒトの体を得た結果か。
それにしても、カンザシのこの姿勢は非常にそそられるエロさがある。可憐なフレンズが秘部を目いっぱい見せつけているのだ。このまま腰を少し前に押し出すだけで彼女の中に入ってしまう。そう思うとズボンの下でペニスがミチミチと主張を強め出す。
「なあミレン、ちょっとはずかしくなってきたぞ……」
顔を軽く背けて恥じらうカンザシに本能が激しく煮え立ち、気付けば彼女の秘部の入り口にいきり立ったペニスの先端をあてがっていた。
ずぶっ……!
「はぁああんっ♡♡!」
きゅうきゅうと締め付けてくる膣の生暖かさがたまらない。腰を抱き寄せ、伸び切ったカンザシの右足を掴んで腰を振る。
ぱんっぱんっ、ぱん、ぱんぱんっ!
「あっ♡! あっ♡! ひゃんっ♡! こ、これっ……♡! すごいっ……はいってるっ♡! ミレンが私のなかにはいってるよぉっ♡!?」
カンザシは嬌声を上げながら、同時にひどく驚いたように結合部を凝視している。何か驚くことがあるのか。もしかして交尾がこういうことだと知らなかったのか?
「これがしたかったんでしょ?」
「ち、ちがうのっ♡こうびはっ♡わたしが知ってるのは……」
ぱんぱんぱんっ!
「やはあっ♡あっ♡! あっ♡! あんっ♡! だめだめぇっ♡!」
いやいやと首を振っても止めはしないが。むしろ彼女が快感に流されている様子を見たい一心である。
ぬぬぬ……。
「はううう……♡」
ペニスが膣から抜けるかどうかのぎりぎりまで腰を引いて行く。カンザシが唇を結んでぐっとこらえようとするが無駄である。
鈴口が見えるかどうかのところで腰を止め、今度は勢いよく前に突き出した。
ぱんっ!
「ああぁんっ♡!」
フレンズは程度の差こそあれ非常に感度がよい。打てば響くという表現がぴったりでついつい行為がエスカレートしてしまうのだ。まあ痛いことは絶対にしないが。それ以外は好きなだけ気持ちよくなってもらいたいと思う。
ぱんっ、ぱんっ、ぱちゅっ、ぱちゅんっ。
激しさを抑えリズミカルに膣の中を行き来させる。抽送の度に背後のコンテナに甲高い声が跳ね返り、前と後ろから淫らな音が耳を打つ。加え、時にとんとんと亀頭に当たる最奥の感触が心地よい。
「あっ♡あっ♡あぁっ♡んはあぁぁぁ♡!」
「そろそろ出そう、なんだけど……っ」
「うんっ♡ちょうだいっ♡なかに、なかにぃっ♡!」
そう言われて出さないチキンではない。ひと際大きなストロークで打ち込み、互いの股関節が触れ合うぐらいに押し込んだ状態で精を放つ。
ビュルルルルルルルルッ!! ビュルルッビュルルルッ! ビュルビュルビュルルルルルゥゥゥッ!
「ひああああああん……っ♡♡! あう……ぁ……♡♡♡! ひ、ぁ……♡♡」
物凄い量が毎回出るのだがもはやそれは気にしないことにしている。あと立ったままここまで深く繋がるのは初めての経験かもしれない。
どろどろになったペニスを引き抜いて足を下ろしてやるとカンザシはぺたんとその場にへたり込んでしまった。
「はあはあ……す、すごかった……♡」
びくびくと震えながら余韻に浸っているようだ。
「ミ、ミレン……まだできるか……♡?」
1歩離れた場所でカタカケが胸と股間に手を当てながら息を荒くしていた。どうやら我慢できずに自慰をしていたらしい。
「できますよ。ほら、おいで」
「ああ、たのむ……♡」
ととっとステップを踏んで飛び込んでくるカタカケを受け止める。すぐに青い羽飾りのマントをはだけさせ、その下のセーターを捲り上げてぶるんと乳を露出させ、下も全部ずり下げてやる。既にしとどに濡れた秘部がてらてらと淫らに光っていてなまめかしい。無意識に手を伸ばす。
くちゅ。
「んっ♡!」
「自分で弄ってたんです?」
「あ、あんなものを見せられてじっとしていられるかっ」
「それは申し訳なく」
くちゅくちゅくちゅ。
「ああぁっ♡!」
少しいじめたくなり(性的に)カタカケの肩を抱いて逃げられないようにホールドしつつ膣とクリを右手で愛撫しまくることにした。まずはイってもらいたい。
くちゅくちゅくちゅっ、くりくりくり……
「やあっ♡やっ♡だめっ♡はなしてくれっ♡ああっ♡」
どうにか俺の胸を押して離れようとするが手を少し動かしてやるだけで簡単にコントロールできる。そのまま右手の指先を細かく動かし続ける。
「あっ♡やっ♡くあぁん♡! やだっ♡て、手で……っ♡ミレンの手でおかしくなるっ♡変になっちゃうっ♡!」
泣きそうな表情で見上げてくるカタカケ。なんてエロい表情だ。
「それイクって言うんですよ。ほら、イってどうぞ」
「ああああっ♡! イ、イクっ♡ミレンの手でイクぅぅっ♡!」
トドメに激しく指を出し入れさせる。淫らな言葉を叫ぶカタカケががくがくと腕の中で震えあがった。
ぷしっ、ぷしゃぁっ。
右手に液体が降りかかった。どうやら潮を吹いたようである。
「はあ♡はうぅ……はああ♡」
息荒くぽろぽろと涙を流すカタカケ。ちょっとやりすぎたか。
俺は肩を抱いていた左手を緩めて頭を撫でてやりながら、
「ごめんなさい。……もうやめときますか?」
「こんな中途半端な状態で終わりなんて嫌だぞ……カンザシみたいに、ちゃんと最後までしてくれ……♡」
エロい微笑を浮かべられ萎えそうになっていたペニスが再びバキバキと元気を取り戻す。
さっきカンザシにしたようにカタカケの片足を持ち上げると、やはり彼女もとてもやわらかい股関節の持ち主であることが分かる。
「ふふ……♡踊っていた甲斐があったというものだな♡」
ダンスやってるからエロくなるということでもあるまい、そもそも元から柔らかいだろ。と心の中の台詞は言わずに愛液を垂らす彼女の膣穴目掛けて腰を押し出す。
くちゅ……ずぶぅっ!
「んんんんっ♡♡!」
先ほどとは違い密着した状態で腰を振る。激しさを抑え、カタカケの腰を支えて労わるようなストロークを与える。こちらも腕に力を入れながらなので連続で激しいセックスはキツいのだ。
ぬちゅ、ぬちゅ、ぬちゅ。
「はあ♡はあ♡はあ♡んっ♡ふぅ♡」
カタカケも一度手マンで達した後だからか少し余裕を持って快感を楽しんでいるようである。
「んっ♡はぅ……♡こんな、に……ヒトの交尾が、幸せだとは♡うわさに、なるわけだ……♡はあっ♡」
そういえば交尾の噂で有名になってる可能性があるんだっけか……。交尾の意味を知っているフレンズが噂をどう思うのかは謎だが、少なくともこのフウチョウコンビに関しては好意的だった。となると交尾目当てで寄ってくるフレンズが出ないとも限らない訳で。
「はあっ♡あっ♡はあっ♡ミレンっ……ミレン♡すきだ……♡」
もはや詰んでいるような気もしないでもないが今は目の前の行為を楽しもう。現実逃避と言う単語がよぎるが無視。
ピストンを更に緩やかにして顔を寄せる。意図を察したカタカケは目を閉じて唇を差し出してくる。
「ん……♡」
ついばむようなバードキスを落として雰囲気を楽しむ。
お互いの呼吸が落ち着くと周囲の音がよく聞こえるようになる。野生の鳥の鳴き声や風に揺らされた木々の葉擦れの音。太陽の日差しは木陰模様に彩られ、目の前のカタカケの青い羽がキラキラと輝いておりとても美しい。
「ちゅる、ちゅ……♡んんっ……あっ♡はあっ♡んああっ♡!」
ぬちゅ、ぬちゅ、ぬちゅ、ぬちゅっ。
キスはどちらからともなく唇を離して終わり、またピストンを再開した。ぬらぬらとうごめく膣に包まれていたペニスは既に発射寸前で、少しの前後運動で簡単に堤防が決壊する。
ビュルルルルルル……ビュルルルルルルルルルルルルルッ……!
くっ……やはりゆっくりと高めた後の射精の方が量が多い。
快感で腰が砕けそうになるのをぐっとこらえつつ、カタカケの子宮に長く続く精を流し込む。
「ふあああああああ……っ♡♡♡!!」
耳に心地良い穏やかな嬌声を聞きながら、しばらくそのままの姿勢で彼女の膣の感触を味わい続けた。
「そういえばさっきの話なんですけど……」
身だしなみを整えた後、トラクターの客車にもたれながら先程の話の続きを求めることにした。俺の対フレンズ発情体質のことについて何かしら情報が得られるかもしれない。まあ知ったところでどうしようもない可能性もあるが……。
「いいぞ。お礼に何でも知っていることを教えてやろう」
フウチョウコンビはどちらも出会った当初の自然体に戻っており、意味深な微笑みを貼り付けたカタカケが言った。まずはフレンズが俺に惹かれる理由について質問してみる。
「まずお前がオスであること。そして我々はメス。オスに生殖本能が刺激されるのは何ら不思議なことではない。単に本能のままだ」
「生き続けていれば子孫を残したくなるものだ。食べて寝るのと変わらない。フレンズ化してもそれは同じだぞ。それにお前は特別なのだからな」
お芝居のように交互に喋る2人。それとカンザシの言葉には引っかかるものが。
「特別?」
「サンドスターだ」
「我々の生きる源、お前はそれを大量に持っているだろう。……見ろ、この輝きを」
途端、虹色の粒子が目の前を埋め尽くす。視界が晴れるとそこには大きくマントを広げたカタカケの姿が。
「噂は本当だったという訳だ」
「フレンズはサンドスターを常に欲している。お前はさながらじゃぱりまんの超豪華特別版だな」
「じ、じゃぱりまん……」
「じゅるり、ということだ」
2人は俺を見つめて口元をニヤリと歪める。背筋に寒気が走った俺は慌てて話題を変えようと口を開いた。
「うん。俺のことはもういいです。かばんさんについて知っていることがあれば――」
「いいやつだ」
「積極的にフレンズと関わろうとはしないがな。いつもひとりだ」
「え? 1人ですって?」
「それに物知りだ。お前の知らない、
「そろそろイエイヌが待ちくたびれている頃だと思うぞ。我々は先に戻って待っている」
「ぷれぜんとを用意しないといけないしな」
「あ、おいちょっと!」
会話を強引に終わらせ2人は飛んで行った。俺は首を傾げつつ運転席に乗り込む。
「かばんちゃんがいつもひとり? ……そんな馬鹿な」
いつだって隣に彼女が居るはずだろうに――。
小さくない疑問を抱きながら、アクセルを無駄にふかしそうになる心を落ち着かせ広場に戻った。
「ごしゅじんー!」
「ヒエーッ!」
ダンスフロアのある広場に戻ると待ちくたびれたイエイヌにじゃれつかれた(ほぼ突進)。
一緒に居たはずのオグロヌー、トムソンガゼルの両名は水飲み場に出かけたらしく1人だったとか。すまない。
ひとしきりの謝罪と共にわしゃわしゃと頭を撫でると最初は喜びだけだったイエイヌの顔が徐々に真顔になって行く。
「交尾しましたね?」
「はい」
犬の嗅覚はヒトのうんたら倍というやつだ。フウチョウコンビとヤった後の芳香がまだ当然残っていたと。
「あとでわたしにもしてください」
「はい。……えっ?」
「わーい!」
謝罪を無意識に決めたのがあだになった。尻尾を振って抱きついてくるイエイヌに対してはもはや前言撤回もできそうにない。ノーと言えない日本人だと? やかましいわ育ちは外国だよこちとら。
「楽しそうだな」
「もう出発するのだろう? お礼になるかは分からんがこれを受け取ってくれ。ぷれぜんとだ」
「おふたりさん……」
「あ、カタカケさんにカンザシさん!」
いつの間にか背後に立っていたカタカケとカンザシが黒い包みを差し出してくる。先程の会話について問いただそうと思ったが出鼻を挫かれた。とりあえず差し出されたものを素直に受け取る。
「ありがとうございます。これは……?」
「広げてみろ」
言われた通りにすると薄い化学繊維のシートがばさりと垂れる。上部にフードのある貫頭衣、というよりポンチョだろうか。両肩には青い羽と黄色い羽が貼り付けられており、光を反射するそれはどうやら彼女達自身の物であるようだった。
「てい、ていっ」
「ああこらこらやめなさいイエイヌくん。これは着る物なんだよ、破れたらまずいって」
「わふぅっ、ていていっ!」
「くっ、なかなかやる……!」
「楽しそうだな」
ぺしぺしと叩こうとするイエイヌからポンチョを離す。しかし負けじと迫ってくるイエイヌと謎の闘牛もどき遊びをしているとカタカケが苦笑を漏らしたので中断。失礼した。
「黒い雨が降ったら気を付けろ。もし外に居たらそれを必ず身に着けるのだ」
突然脈絡のない言葉の意味が掴めず。振り向くとフウチョウコンビが真剣な表情をしており俺は思わず背筋を正した。
「黒い……雨ですか?」
「そうだ。文字通りの黒い雨だ」
「最近は雨が多い。塔の機嫌次第ではフローが起きてしまうかもしれん。だからセルリアンにも注意しろ」
「ち、ちょっと待ってください。何の話をしてるんです?」
冗談の類でないことだけが分かる。カタカケとカンザシの声が本気なのだ。
そして焦る俺とぽかんとするイエイヌに、矢継ぎ早に意味深な言葉が注がれる。
「ミレン。塔のご機嫌には注意しろ」
「空から黒い雨が降ったならば急いで雨宿りをするのだ。そうしないとこの島のフレンズのようになるぞ」
「だから何を。あなた達はいったい……」
「私はカタカケフウチョウ」
「私はカンザシフウチョウ」
「「
「昔はこの島の長とも呼ばれていたな」
「とっくに忘れられてしまったがな」
静かに舞い上がる青と金の羽。固まった俺の手の中の黒と、目の前の呟くような声の主達との間には同じ光が宿っていた。
おーん? 遊園地なんざねえ! 別のエリアだよここはあ!