牛込みおのお姉ちゃん観察記 作:サイバーエタニティー
ああもううっとおしい。
私の前に現れるなよ。
お前は私だ。
私の前から消えてくれよ。
私はお前だ。消えることなどできない。
頼むから出てってくれよ!
なぁ!なぁ!
そんなに拒むのならば仕方ない。私が意識を乗っ取ろう。
やめろ…やめろぉぉぉ!!
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「…っは!」
私はベッドから飛び起きた。
「ん~?みお…どうしたの…?」
りみお姉ちゃんが眠そうな声で聞いてくる。
だから私はこう答えるしかなかった。
「なんでもないよ。」
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午前10時。
今日は土曜日。
つまり学校は休みだ。
私たちはどこか行こうと計画していた。
ただ、ゆりお姉ちゃんは練習があるからといい出ていってしまった。
正直、りみお姉ちゃんとだとやる事がマンネリ化しているため、つまらない。
「あ!私チョココロネ買ってくる!」
「ちょっ…!」
あぁ、出ていってしまった。
一人だと本当につまらない。
朝飯食ってないしなんか作って食べるか…
私はテキパキと料理の支度を始めた。
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「カランカラン」とドアについたベルが鳴る。
私はチョココロネを買いに、行きつけのやまぶきベーカリーに来たんだ。
みおを置いてきたのは正直悪いと思ったけど、あの子私の体重の事ばかり言うから連れてきたくなかった。これはしょうがない。
そう割り切って、パンを選び始めた。
と、チョココロネが品切れなことに気づいた。
「うーん…ないなぁ…」
「あ、いらっしゃい。」
「あ…えっと…山吹さん?」
「あ!牛込りみさんだよね!こんなところで会うなんてね。」
「そうですね。」
「チョココロネだよね?もう少しだけ待ってて!」
「あ…」
山吹さんとは何度か面識があった。同じクラスだし、私はここに通いつめてるし。
なんだか仲良くなれそうな気がする。
「はい。チョココロネね。」
「ありがとうございます!」
「じゃあお会計かな?」
「はい。」
「432円です。」
「お願いします。」
「ちょうどいただきます。ありがとうございました!」
カランカラン
私は店をあとにした。
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「カランカラン」
小麦粉の入ったボウルが落ちる。
辺りには小麦粉が散布される。
私は立っているのがやっとだった。
あいつが…あいつが…
―――
お前の意識をもらおう。
やめろ…私はこんなとこで倒れる訳にはいかないんだ。
そういう訳には行かないんだ。
私は…まだ生きなきゃいけないんだ…
安心しろ。私の目的は君ではない。
ならば誰だ…
君の姉、友人すべてさ。
っ…!そんなことはさせない…絶対に!
しつこいねぇ…いい加減意識をよこせ。
今お前にやる訳には行かない。絶対に。
ならば仕方ない。君を滅ぼす言葉を吐こう。
ヤクソク…シタヨネ?
やめろ!やめろぉぉぉ!!
ぷつん…
私の意識は…掻き消えた。