牛込みおのお姉ちゃん観察記 作:サイバーエタニティー
「あぁ…最悪なもん見ちまったよ…」
アタシは煙草を吸いながら街を歩いていた。
道行く人たちはアタシの姿に驚いた様子だった。
それもそうだろう。
なぜなら、今の私の姿としては、顔は牛込みお。
なおかつスカジャンにダメージジーンズだ。いつものみおを知っている奴らからしたらグレたように見えるだろう。
だけどアタシはいつもの「優しいみお」じゃない。
「凶暴なみお」だ。
いわゆるドッペルゲンガーみたいなもんかな。
だけど会ったからと言って死ぬわけじゃない。
むしろみおの生存率は上がる。
今のアタシはみおの半身なんだから。
でも凶暴だから…気に入らないことがあれば煙草で紛らわすし、喧嘩を挑まれるのなら喜んで受ける。
だけどりみお姉ちゃんや、ゆりお姉ちゃんにアタシの姿を見せるわけにはいかない。
アタシの姿を見られたら「優しいみお」にも被害が及ぶ。
だからと言ってアタシがいなくなればきっと「優しいみお」は生きられないだろう。
だからアタシは…彼女達が外にいない時間しか外に出られない。
牛込姉妹が病院にいる今日は楽しませてもらおう。
せいぜい血飛沫にでもまみれてくるか。
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「うーん…なんにも覚えてないよ。」
「そう…」
お姉ちゃん達が事情を聞いてくる。
そりゃそうだろう。
愛しの妹が小麦粉まみれで倒れていたらどんなことがあったか気になるもんだ。
だけど私は何も覚えていない。
例えるなら、自分の家から病院へワープしてきた感じだ。
そしてお姉ちゃん達からの事情聴取が終了した直後。
それは来た。
「…っ!?」
「はぁ…はぁ…はぁ…」
「みお!大丈夫!?」
急に呼吸が苦しくなった。
正直死にそうだ…この苦しさは…私の半身がなにかやらかそうとしている。
止めなきゃいけないのに、身体が動かない。
呼吸すら満足に出来ない。
こういう時、自分の精神状態を恨んでしまう。
頼む…何もしないでくれ…!「凶暴な私」!
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「ここか…祭りの場所は。」
そこはかつてアタシの母親…クズが働いていたところだ。
たとえ自分の母親を殺めたとしても…アタシの復讐心は収まる気配を見せない。
むしろさらに疼き出す。
アタシは考えた。この復讐心をなんとか収める方法を。
そしてひとつの結論に行き着いたのだ。
母親をダメにした会社の人間を一人残らず駆逐する。
そうすればアタシの復讐心も少しは満たされるだろう。
「さぁ…祭りの始まりだ。」
アタシはナイフをポケットに仕込んで社内に入った。
「パスを。」
警備員が要求してくる。
だけどアタシはパスなんかない。
だから…
殺すしかないんだ。
警備員を殺して社内に入ったアタシは、部長らしき奴に呼び止められた、
「ちょっと君!こんなとこ入ってきたらダメだろう!早く出ていきなさい!」
あいにくアタシは命令されるのが大嫌いだ。
「死ね。」
だからアタシはナイフを突き立てた。
そして、オフィスは阿鼻叫喚の嵐になった。
全員殺すよ?
だって…
私達の「お姉様」の人生を壊したんだもの。
それ相応の責任は取ってもらわないとな?
アハハ…アハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ミンナコロス!
アタシタチノオネエサマノカタキ!
アハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!!!!!!
アッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
モット…オマエタチノチヲミセテ?
もうすぐおわるよ