牛込みおのお姉ちゃん観察記 作:サイバーエタニティー
「あはははははは!!殺しって楽しいなぁ!」
また一人の人間から血飛沫が飛ぶ。それはアタシの身体にまとわりつき、生臭い匂いを放っていた。
そうして会社の人間を殺し終わったアタシは…殺人の快楽に呑まれていた。
自分でも分かってる。意志が弱いんだろうなって。
だけどアタシは、この快楽に呑まれるしかない。
だって…アタシは「牛込みお」であり、「殺人鬼」なのだから。
さぁ…最後の仕事だ。
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「はぁ…はぁ…はぁ…」
呼吸が苦しい。身体が燃えるように熱い。
心臓が今までにないくらい激しく血液を動かす。
まるで…私が今から死ぬかのように。
否、殺されるかのように。
「お姉ちゃん…帰っていいよ…」
私はかすれた声でそう言った。
お姉ちゃん達は当然困惑していた。
それもそうだ。顔色は真っ赤。呼吸は荒く、身体は今まで見た事がないくらい震えているのだから。
「嫌だ。」
口を開いたのは…りみお姉ちゃんだった。
「お姉ちゃん…」
「みおがこんなに苦しんでいるのに、私たちだけ帰るなんて…人間として…姉として出来るわけないじゃん!」
「うん。私たちを頼ってよ。家族だし、みおは妹でしょ?」
ゆりお姉ちゃんも口を開いた。
正直、見直した。
ずっとポンコツな姉たちだと思っていたから。
私のことを心配してくれるのが、何より嬉しい。
だけど…私はその言葉を受け入れられない。
ごめんね…
「いいから早く帰れよ!鬱陶しいんだよ!!!どいつもこいつもよぉ!!」
それは…私が思っている感情とまるで異なる言葉だった。
「みお…」
「…わかった。帰ろう?りみ。」
「えっ?でも…」
「いいから行くよ。」
「嫌!みお!みおぉぉぉぉ!!」
ゆりお姉ちゃんは私の意図を察してくれたらしい。
りみお姉ちゃんを連れて帰ってくれた。
だけど…その目は、今までに見た事がないくらい、涙に濡れていた。
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「やっぱ私のとこくるんだ。」
「あぁ。」
「…復讐…成し遂げたぞ。」
「…ありがとう。」
違う。私はもうそんなことを望んでなんかいない。
私は…ただ…
"幸せになりたかった"
ただ…それだけ。
「うっ!ぐっ!」
私の腹に、胸に、ナイフが突き立てられる。
私の生み出した歪んだ感情は、皮肉なことに、自分自身を滅ぼした。
ごめんなさい。
「あはは!!アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!」
「ぐっ!んっ!あぁっ!」
私の首から…血が流れた。
そして、首が落ちた。
こうして私、「牛込みお」の人生は幕を閉じた。
これで…終わりだ。
ごめん。お姉ちゃん…私…
死んじゃった。