○○県△△市、水杜神社に退魔巫女が集結していた。
「お久しぶりやね、けーちゃん、はっちゃん」
「あの修練場以来ね。久しぶり。桂香、初花」
「う~……わたしは何で呼ばれたのでしょう……?」
「あの修練場は大変でした。果たして今日はどんな用事でしょうか?」
「う~ん……もしかして……事件!?」
「最近の妖怪関連の事件と関係しているのでしょうか?わかりませんわね」
「あの修練場を造った御仁からの招集……はて……何があるやら」
「ふふふ……私はみんなで集まれて楽しいです」
「そうですね。きっと楽しいことですよ!」
「う~ん……本当にそうだろうか……?不安だ」
「ふわ~……こんなスゴ腕の中に私が入ってもいいのかな……」
「大丈夫よ。自信持ちなさい」
。
「えっと……こんにちは!今日はよろしくおねがいします」
「すごい人達ばっかり!いろいろな話が聞けそう!」
「葉子さん……こんなに集めてどうしたんだろ……?」
「何か良くないことが起こってなければいいんだけど……」
「ふむ……確かにそれは十分に考えられますね」
「そんな不吉なことを言うのはやめようよ……」
「おお勇者よ。よく集まってくれた……歓迎しよう……」
「え……」「葉子さん……」「なになに?面白いこと?」「……はぁ……」
突然現れて冗談をぶちまける葉子に呆れる一同とワクワクする若干名。
「もぅ葉子さん、冗談はやめてください」
桂香が葉子を嗜める。
「ふふふ……そうね……では今日皆さんを集めた理由を教えましょう……皆さんには……異世界に行ってもらいます」
「「「「「……は……?」」」」」
呆気にとられる一同。
「異世界って……」「なんか面白ワード来たー!」「一体何の冗談よ……」「……はぁ…………帰ります……冗談には付き合っていられません」「澄佳ちゃん帰らないでもう少し話を聞こうよ……」
「葉子さん……いきなりそんなこと言っても誰も本気にしないって……もっと順を追って説明しないと……」
初花が葉子のあんまりな導入にツッコミを入れ、何とも言えない空気が場を支配する。
「事実を言ったまでのことです。異世界に行ってもらうことは確かなのですから」
「そうだけど……とりあえずピアさんを紹介しないと……ピアさん」
「えっ…ええ。皆さん初めまして。ピア・ニッシモンといいます。時空管理局という組織で執務官という仕事をしています。葉子さんが異世界という冗談みたいなことをおっしゃいましたが、それは事実です。証拠をお見せしましょう」
ピアはそういうと空を飛び、空中に浮かんでみせる。
「飛んだ……」「浮いてるわ……」「霊力……?」「いや……霊力は使っている様子はないわ」「すご~い」「どうなってるの……?」「不思議ですわ……」「うちも飛んでみたいわ~」
それぞれが感想を呟く中、ピアは着地して一同に向き直る。
「さて……さきほどお見せしたのは飛行魔法です。私たちは魔力を用いて魔法を使います。他には射撃、砲撃、探索、転移など様々な魔法があります。転移魔法でこの地球に来たわけですね。私が異世界から来たのはお分かりいただけたでしょうか?」
「にわかには信じがたいですが……」「でも霊力なしで飛んだわよ?」「ほかにも色々できるみたいですし……」「とりあえず聞いてみようよ」「そうやね……なんか困っとるみたいやし」
「……ありがとうございます。私がこの世界に来たのは調べものをするためでした。私たちの世界で起こっている婦女暴行事件の手掛かりを探すために」
「婦女暴行? それならわざわざ地球に来なくても良かったのではないですか?」
澄佳が尋ねる。
「いえ、それが被害者によると……私もですが、化け物に襲われたのです。地球に来てわかったのですが妖怪に」
「「「「「妖怪!?」」」」」
「ええ。私が襲われたのは餓鬼でした」
「え……? でも餓鬼ってそんなに強くないでしょ? 魔法で色々できるピアさんが負けるとは思えないよ」
疑問に思った梓紗が質問を投げかける。
「実は妖怪には魔法がほとんど効かないのです。地球に来て検証したのですが、妖力弾一発相殺するのに100発魔力弾を当てないといけないほどです」
「それは……」「ひどいね……」「そんなの無理ゲーやろ」「倒すなんて無理ね……」「うん、無理」
「妖怪による被害者は増え続けています。私たちの世界では魔法が主な攻撃、防御手段です。しかし妖怪にはそれが通用しない」
「なるほど……それでうちらが集められたわけやな……で、冒頭の異世界に行ってもらうになるわけや」
「そのとおりです。いぶきさん。花丸をあげましょう」
いきなり葉子が会話に割り込んでくる。
「というわけです。異世界で妖怪退治ですね。あなた方の修業にもなるでしょう。あちらの世界の方々に霊力の使い方を教えるという仕事もあります。どうです? 行きますか?」
「ちはちゃんどうする……?」「修業になるんでしょ? 行ってもいいかな……」「某はどうするかな……」「どうしましょう……」「異世界かぁ……」「興味深いわね……」「困っている人を見捨てるわけにはいかないよね……」
「ふむ……では……異世界に行かない人、挙手!」
葉子が決を採る。手をあげた人物は……一人もいなかった。
「ふふふ……全員参加っと……よかったですね、ピアさん」
「はい……皆さん……ありがとうございます」
「はいは~い! ピアさん、私もっと魔法見たい」「あ……それは私も」「興味深いです」「見たいですぅ~」「私は……別に……」「見たいくせに」
もみくちゃにされるピア。未知の技術に興味が行くのも無理はない。
「うぅ……ちょっと待ってください! 中継ポートの使用許可を取りますから。魔法はそれからです」
見出された希望に、もみくちゃにされながらも笑顔が浮かぶピアなのだった。
キャラ出しすぎたかもしれません……