2022/8/3 改稿
タイトルも変えました。戦闘シーンに加筆、修正。あと執務官なのに管理外世界であっさりバリアジャケット展開してしまっていたので、やむを得ない状況だったと無理やり納得させるシーンを追加。これでもまだ迂闊と言わざるを得ませんが……精神的にも参っていたからということにしてください。
「水杜神社退魔巫女、音羽桂香」
「同じく音羽初花、妖怪ぬらりひょん!女の人を無理やり襲うなんて!成敗しちゃうよ!」
―――妖怪ぬらりひょん―――
家の者が忙しくしている夕方時などにどこからともなく家に入り茶を飲んだり煙草を吸ったりして自分の家のように振舞う妖怪などとされている。(諸説あり)
この妖怪、家にいることに気付かれなくする能力も持っており、ひとたびそれが女性を襲う方面に発揮されると恐ろしいことこの上ない。ピアの時もトイレに潜んで機会を伺っていたのだろう。
ピアを助け出したのはいいものの、音羽姉妹は苦戦していた。飛行機内のため、彼女ら本来の武器が持ち込めなかったのだ。仕方なく符術で対抗しようとするものの、消えては現れる変幻自在のぬらりひょんに狙いが定まらない。
「ヒッヒッヒ……どうした退魔巫女。威勢のいいのは口だけかい? ほれほれこっちだよ……当ててみせなさい」
「くっそぉ……狙いが定まらない。お姉ちゃん……あいつかなり戦い慣れてる……もしかしたら……
「そうね……これほどの戦闘力に隠密性……ほぼ間違えないわね……こんな危ない妖怪野放しになんてできないわ。なんとかして隙を突ければいいのだけど……」
「……隙なぞないわ小娘共……! おっといけない……ひっひっひ……そっちのお嬢ちゃんには出来なかったから、退魔巫女のお嬢ちゃん達はワシのこの触手で……ヒィヒィ言わせてあげようじゃないか……ほれ、来ないならこちらから行っちゃうよ?」
不穏なひと言を発すると共に見えなくなってしまうぬらりひょん。言うや否や突然目の前に現れて触手を伸ばして来るという恐ろしさ。警戒しているにも関わらずこの始末……触手が目前に迫っていた初花は、符術で障壁を作りこれを凌ぐ。かなりの衝撃が障壁を襲うが、その攻撃の隙を突いて姉の桂香が動く。威力は低いが発動の早い符術で反撃する。
「……ほっ……中々やるじゃないか……でもねぇ……そんな弱い術ではワシは倒れないよ? 呪符も残り少なくなっているんじゃないかい? ヒッヒッヒ……むっ……! 何だいこれは……前が見えないじゃないか……!?」
突然うろたえるぬらりひょん。なんと、彼の顔にブラジャーが張り付き、目隠しをしていたのだ。続いてスカートを頭からすっぽりとかぶせて完全にぬらりひょんの視界を奪ってしまう。取り外そうともがくが、まるで張り付いているかのようにびくともしないある意味鉄壁のスカート。その無様な姿に、そのブラジャーとスカート操り主であるピアは、溜飲が下がったとばかりに笑みを深める。
「……! どういう原理かは分からないけど……チャンスだよお姉ちゃん。強い術でアイツを……!」
「ええ。いくわよ! 準備はいい? 初花……!」
「大丈夫……! 同時に行こう、お姉ちゃん……! せーのぉ……!」
「「爆炎の符……!!!」」
霊力を呪符に集め、一際大きな炎を作り出しぬらりひょんに向けて放つ桂香と初花。
「……くぅ……一体何が……むっ……これは……ぐああああああぁぁぁぁ!!!…………バカな……!? この“透過”の無形が……このような所で……この……無形がぁ……!!!?」
ピアの尊厳を奪い、退魔巫女を翻弄したぬらりひょん“透過”の無形は、断末魔の声を上げながら、業火によって焼き尽くされるのであった。
「…………どうやら倒せたようね……かなり強い個体だったけど……やっぱり
「そうだね~。まさか“透過”の無形だったなんて……超大物じゃない……よくわたしたちだけで倒せたよね…………そうだ!? 襲われてた女の人は?」
「…………無事……とは言えないみたいね……もう少し早く助けに来られたらよかったのに……!」
悔しそうな声と表情をしている桂香に対して、ピアは何とか口を開く。
「あの……助けていただいて……ありがとうございます……。あのままだったらもっと酷いことになっていたでしょうから……」
「そう言っていただけるのはありがたいのですが……その……無理をなさらないでください」
「そうですよ! そんな酷い目にあったんですから! なんでもっと早く来なかったんだ~とかいくらでも言ってもらっていいんです!」
「そんな……助けていただいたのだからそのようなこと言えませんよ……!」
初花の言葉に恐縮してしまうピア。
「でももう少し早く駆けつけていればそのような目に合うことはなかったのですから……あなたにはその権利があると思います」
「いえ、そんなこと……」「いえ、そんな……」
ピアも姉妹もお互いに謙遜しあって譲らない。言い合っているうちに、どちらからともなく笑みがこぼれる。
「……ふふ……なんで譲り合っているのかしら……」
「……ふふふ……そうですね」
「ほんとにね~……そうだお姉ちゃん、浄化しないと」
「そうね。初花、浄化の符はある?」
「あるよ~それじゃあ浄化するね!」
「……浄化ですか?」
聞いたことの無い単語に対して、ふと疑問に思ったピアが尋ねる。仕事柄考察や分析も行なっているため、未知の言葉には即座に反応してしまうのだ。
「……はい……妖怪に犯されると、妖怪の子供を孕んだり、妖怪になってしまう可能性があるんです。それを防ぐために浄化を行います。以前は男性の協力が必要だったのですが、技術が進んで女性でも浄化できるようになりました」
「……! そんな道具があるんですね……あの……では……どうかよろしくお願いします」
「わかりました。初花、お願い」
「わかった……浄化の符!」
柔らかな光がピアを包み込み、彼女の膣に入り込んでいた白濁液を粒子状にして分解していく。そしてその光はピアの膣だけではなく、トイレの個室も清浄な空気に変えてしまった。
「……すごい……気分が晴れやかになったわ……それに何か空気も……」
「えへへ……浄化の術は結構得意なんです」
「これで妖怪の子供を孕む心配はないと思います。手遅れになる前に間に合ってよかった……」
無事に浄化が終わって安堵の溜息をつく姉妹。ピアはまだお互いに自己紹介していないことに気付き、お礼と共に自己紹介をする。
「ありがとうございます。あの……私、ピア・ニッシモンっていいます自己紹介がまだだったなと思いまして……」
「……あっ……そうですね。音羽桂香です。よろしくおねがいします」
「……えっ!日本人だと思ってた……日本語上手だね~。音羽初花です。よろしく~」
「初花!……すみません馴れ馴れしくて……」
「ふふふ……大丈夫よ。歳も近いでしょうし、そんなに畏まらなくても」
「よろしく!ピアさん」「よろしくおねがいします。ピアさん」
「こちらこそよろしくね。初花さん、桂香さん」
「とりあえずトイレから出ようよ。妖怪も退治したことだし」
初花にそう言われて、現在地がトイレだったことを思い出すピアと桂香。
「その……外に出たいんだけどこの恰好じゃあ……」
ピアはまだ半裸だった。爆炎の符でスカートもブラジャーも妖怪ごと燃え尽きてしまったのだ。
「ごめん……! アイツ強くて加減できなかったの。ピアさん、換えの服、座席にあったりする?」
「う~ん……大荷物は預けちゃってるし………………仕方ないか……オルガノ、セットアップ」
管理外世界で魔法を使うことは始末書物の事柄ではあるが、この現状では航空機関係者にも伝え辛いだろうと判断し、仕方なくバリアジャケットを展開するピア思いつめたような顔から一転、決意するような表情になったピアの服装が突然変わったことに驚く姉妹はいたく驚いた様子だったが、初花などは、興味深々で矢継ぎ早に質問をする。
「……ええっ服装が変わった? なんで? しかも巫女服だし。ピアさんも退魔巫女だったの? すごい似合ってるよぉ……」
「こら初花! ピアさんが困ってるでしょう!……でも私も気になります。説明してもらってもいいですか?」
「いいけど……水杜神社に着いてからでもいいかしら?あなたたち、水杜神社の関係者なのでしょう? 私、滝峰葉子さんを訪ねに日本に行くところだったの」
「葉子さんに……? わかりました。では、また日本に着きましたら」
「またね~ピアさん!」
色々と思う所はあるが、あとで分かることかと納得した巫女姉妹は、ひとまずピアにあとで会いましょうと告げると、それぞれの座席に戻っていくのであった。
凌辱後の治療については、神楽黎明記紫の章では普通にセックス以外の治療法があったので浄化の符でなんとかできるようにしました。
2022/8/3 追記
このDI○がぁーーー!!! 思わず入れてしまいました。詰まらなかったらもうしわけありません。元ネタを知らない方は別に気にしないでください。ただの断末魔です。そこまで大幅な改稿ではないと思います。戦闘シーンの練習も兼ねています。最近犯されてばっかりで戦ってませんしね。
今回消し炭になったと思われているぬらりひょんは、実はまだ生きています。具体的に言えばクロスオーバー先に移動しています。次元世界ですね。色々性的な意味で活躍する妖怪ですので、今後にご期待ください。