※この作品はR-18です。

神楽魔法譚 ~次元世界妖怪録~   作:まさらのむひと

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今回短いです

2022/8/4 微修正
700文字程度加筆修正。流れは変わっていないので、わざわざ確認しなくても大丈夫です。会話に少し厚みを持たせた程度なので。


水杜神社到着

「……あっ……!ピアさ~ん。こっちだよ~」

 

 飛行機を降り、ロビーでピアを見つけた初花が大げさに手を振って存在をアピールする。

 

「初花! もぉ、落ち着きがないんだから」

 

 ピアはあきれる桂香と落ち着きがない初花に苦笑を浮かべながら合流する。

 

「空の旅お疲れ様。早速神社へ……といきたいところだけど、着替えさせてね。この服の下は半裸だから……」

「そのままでもいいのに~似合ってるよピアさん」

「初花、無茶言わないの。あなただって服の下が半裸だったら落ち着かないでしょう?」

「う……そうだね。ごめんピアさん」

「ふふ……大丈夫よ。じゃあ着替えてくるからちょっと待っててね」

「ごゆっくり~」

 

 姉妹と別れて多目的トイレに入るピア。入るときに思わず誰かいないか確認してしまう。

 

(ふぅ……ちょっと神経質になりすぎてるかな……いまなら二人も近くにいるし襲われても大丈夫……だと思いたいわね。それにしても……喋る妖怪がいるなんて……知能も相当高そうだったし、あんなのが次元世界にいたら……早急に対応する必要がありそうね)

 

着替えながら考えることは飛行機で襲われた妖怪のこと、そしてそれに付随する次元世界の危うさについて。ピアは決意を新たに二人の待つロビーに向かうのだった。

 

―――水杜神社境内―――

「うあ~ようやく着いた~」

「初花……もぅ、だらしないわね。シャキっとしなさい」

「だってぇ……階段きついんだもん。そういえばピアさんは全然平気そうだね。うちの神社、階段けっこう長いのに」

「ええ。仕事上鍛えているから。このくらいなら問題ないわね」

「すごいですね……訓練方法、聞いてみようかしら」

「やめてよお姉ちゃん。そんなきつい訓練したくないよ~」

「初花! もっと体力つけないと、いざというとき動けなくなってしまうわよ」

「あらあら……面白い話をしてますわね。もしかして……訓練のお話ですか?」

「……っ!?」

 

姉妹の他愛のない会話に微笑ましく思いながら歩いていると、何者かが突然会話に割り込んできたのである。思わず身構えるピアであったが、ここまで接近に気付けなかった存在がその気であったらどうしようもないことであると思い直す。その何者かは、巫女服を着た妙齢の女性であったので警戒を一段下げたことも影響しているが。

 

(びっくりした……しかしいつの間に……私が接近を感知できないなんて……魔法を使っていないとはいえ……はぁ……これじゃぁ執務官の名が廃るわ……)

「あ、葉子さんただいま~お客さん連れてきたよ」

「葉子さん、ただいま帰りました」

 

 この女性が突然現れるのは驚くほどの事ではないのか、普通に返事を返す二人。

 

(どうやらこの方が滝峰葉子さんのようね。中々得体の知れない人物ね……)

「はい。私が滝峰葉子で間違いないですよ? ピア・ニッシモンさん? 全くもぅ……得体が知れないなんてそんな……ごくごく普通の……巫女さんですわよ?」

「っ……!!??」

 

 推察できる内容をぽつぽつと考えていたピアだったが、その内容を口に出されいつになく驚愕してしまうことになる。その驚きを感じ取ったのか、姉妹が呆れた表情をしながらも口を開く。

 

「葉子さんが普通の訳ないと思う……っていうか何で名前知ってるの……」

「確かに……葉子さん、私も初花と同じ感想です……ってそれよりも……ピアさんが驚いちゃっているじゃないですか……もっと普通に現れてください……!」

「あら、そう……。貴女たちもスルー能力が上がったわね……ふふふ……でもサプライズ成功? みたいな。おっと失礼……改めまして滝峰葉子です。よろしくね? ピアさん」

 

 悪戯が成功したと、あざといポーズをとりながら笑みをうかべつつ手を差し出す葉子にピアも慌てて手を差し出す。

 

「あ……はい。よろしくお願いします。ピア・ニッシモンです」

「はい、よろしく…………!? 初花さん、ナツ様と一緒に祭壇で待っていてもらえませんか? それと桂香さんは消毒液を用意してください」

 

葉子はピアと握手すると、突然真面目な顔になって二人にそう指示をする。

 

「は……はい。わかりました。初花、行くわよ!」

「う……うん……葉子さん、突然どうしたんだろ……?」

「わからないわ。とにかく、急ぎましょう」

「うん、わかった」

「………………えっ……? あっ……あの……私何かおかしなことしましたか……?」

 

 突然慌ただしく動き出す状況に戸惑いの声を上げるピアに、葉子は深刻そうな表情で問いかける。

 

「ピアさん、ここ最近、妖怪に襲われて精液を膣に射精されたり、飲み込んだりしましたか?」

「はい……でも飛行機内で襲われた時、初花さんに浄化してもらいましたよ?」

「なるほど……ですが、それより前に襲われたのではありませんか? それも大勢に、長い時間。そうですね……この状況ですと、何か体に異常があるかと思われるのですが……」

「……っ! はっ……はい……その……エッチな気分になりやすいというか、いろいろと我慢できなくなってしまうんです」

「えっ……!? そう……普通それほど犯されてしまったら高確率で妖怪の子を孕んでしまうのですが……。エッチな気分が残る……う~ん……やはり妖力に魔力で抗っているのかしら……? その副作用でエッチな気分に……?」

「……っ!? 魔力……えっ……?」

 

 管理外世界の地球にいるはずの葉子の口から魔力という言葉が出てきて驚くピア。聞こうかどうか迷っているところに衝撃的なひと言を葉子が発する。

 

「……ん? ああ、知っていますよ。魔法のこと。グレアムさんから聞いてます。そんなことより治療しないと困るでしょう。祭壇に急ぎましょう」

「いやそんなことって……うぅ……提督ぅ……説明不足ですよぉ……ほんともぅ……ですがまぁ、そうですね……その……このままじゃあ辛いので……よろしくお願いします」

 

 色々と目まぐるしく状況が変わる中、ピアは葉子に導かれて水杜神社の祭壇へと足を運ぶのだった。そこで更なる驚愕の事実に直面することになるとは知ることもなく……げに恐ろしきは……少数とはいえ、高レベル魔導師を輩出し、独自の生態系やルールを確立している第97番管理外世界“地球”と言ったところであろうか。どちらにせよ、ピアの受難は始まったばかりなのである。

 




葉子さん登場。一応本作最強の予定。

2022/8/4 追記
地球とは恐ろしい星ですね。戦闘民族高町家とかが自生していますからね。
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