※この作品はR-18です。

神楽魔法譚 ~次元世界妖怪録~   作:まさらのむひと

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さて、感想の返信で予告していたとおり、葉子が完全敗北したIFストーリーをお送りたいと思います。申し訳ありませんが、本編の続きは今しばらくお待ちください。
エロく出来たかは分りませんが、本編では超然としていた葉子を狼狽させ、性的に屈服、快楽に溺れる様子を描きました。NTRは書くのが得意なジャンルではないので成分としては軽めかもしれませんが、元旦那のアレを貶める発言はさせています。あまり期待しないでくれると有り難いです。
結末はキャラが勝手に動いたとしか言いようがありませんので、スルーしてください。書き終わって思ったのは、作者は幹也さんに希望を持たせたかったんだなということですね。


IF 葉子が快楽に負けてアーブラ・ギッシュに屈したら

 正史では語られなかったもしもの話、もしアーブラ・ギッシュが葉子からの反撃を警戒せずに、己の欲望に身を任せていたら……

―――妖怪対策本部 アーブラ・ギッシュ潜伏場所―――

 Gスポットサンダー君マークツーにより葉子を気絶させることに成功したアーブラ・ギッシュ……ここまでしなければならなかった葉子に対し、警戒を強めて雁字搦めに拘束しようとしていたが…………

 

「……ゴクッ……この女……初対面の時も思っていたが……何とソソる身体をしておるのか……危険過ぎる故に確実に拘束して身動き出来ぬようにしたかったが……もぅ辛抱堪らん……! 男として据膳(自前)を食わぬのは如何なものか……! はぁ……はぁ……極上の料理……頂くとしよう……! むほぉ……!? これはイイ……最高だ……!」

 

 なんとこの男……葉子のあまりの美しさとイケている身体に雄としての本能が刺激されたのか、警戒そっちのけで己の欲望を満たすことを優先したのである。正史では黄金水の永久機関なる狂気の産物により屈辱を味合わせることで自尊心を満足させようとしていたが、ここに来てその方針を急転換させた。一瞬で産まれたままの姿となり、奇声を発しながら極上の肢体に貪りつく。女体と違って醜いそれは、自尊心は満たせていないが、性欲は黙っていないため、気絶した葉子の未だ瑞々しい身体の隅々をその唾液で汚し尽くすのであった。

「…………うぅ……あぁっ……身体が……熱ぅ…………はっ……!? こ……これは……!?……んんっ……!?」

「れろぉ……ぐふふ……気が付いたか……呑気に気絶している間……その美しい肢体を……舐り尽くさせてもらったぞ……くくく……なんとも美味……! 儂の判断は間違いなかったなぁ……!」

「うあっ……!? まさか挿入って……!?……ああっ……!?」

「おや……どうしたというのだね……儂のような小童に責められて喘いでおるようだが……くくく……」

「い……一体何を……ただ挿入れただけでこの私がここまで感じるはずが……んんっ……ありませんわ……」

「はっはっは……舐めるなよこの化け物が……! 管理外世界の田舎で何百年暮らしていたかは知らんが、この儂が生涯をかけて研鑚(けんさん)し続けて来た技術が劣るはずがない! 逆に

舐め返してやったわ……!」

「下らない冗談を……離しなさ……んむぅ……!? ひゃめ……んんっ……!?……んんんん~~~~!!!??」

 

 本当に下らない冗談に怒りの声を上げようとした葉子であったが、その口は迫ってきた醜い顔によって塞がれてしまう。そして嫌がる葉子の口内に改造されたドリル舌が強引に侵入して来たのである。ディープキスなど数えきれない程経験してきた葉子であったが、歴戦の彼女をして、改造されたドリルの様に回転する舌によるそれを受けたことなどあるはずも無かった。さらに、分泌液に媚薬成分を含ませる改造も行なっているアーブラ・ギッシュによるドリル・ディープキスは、未知の快楽を更に上乗せしてしまう。

 

「くくく……どうした化け物……! 蜜壺の滑りが良くなったぞ……儂のキッスがそんなにも気持ちよかったか……! だがこの程度で堕ちてしまっては困る……これからが本番だぞ……はぁぁぁぁぁ…………!!!」

「ぷはっ……これ以上何を…………っ……!? ああぁぁ……!? さ……更に……大きく……なるなんて…………んああああぁぁぁぁ…………!!!??」

「ふはははは……ほんの少し動かした程度でイってしまうとは……生娘でもあるまいに……弱すぎるぞ小娘……? くくっ……」

「…………っ……!!」

 

 アーブラ・ギッシュの責めは性的な責めに留まらない……言葉責めもお手の物である。政治的な手腕はともかく、こちらの責めに関して言えば天性のモノを持っていたのか、葉子を絶句させることに成功する。先程まで小童と見下していた存在に未熟な小娘だと言われ、流石の葉子も屈辱に身を震わせ、怒りを露わにするのであった。無言で妖力を爆発させ、吹き飛ばしてやろうと身構えたその瞬間のことであった。

 

「んんんんんん~~~~~~!!!??」

「おおっと……そうはいかんぞ……もっと儂の性技を味わってもらわねば……ドリル舌と改造ペニスだけではお気に召さなかったようだからな……ローターとアナルパールも追加しようではないか……なぁに……遠慮することはない……さらに気持ちよくなるだけのこと……貴様としても……嬉しい限りだろう?……んんっ……? あぁ、すまんすまん……小娘には過ぎた責めだったか……自信がありそうだったからキツめにしてみたのだが……思ったより雑魚であったようだ……謝罪しよう」

「~~~~~~っ~~~~!!!!???」

 

 言葉責めが舌好調(ぜっこうちょう)である。あまりの侮辱に睨みつける葉子であったが、感じたことの無い快楽に遮られ、妖力を集中することが出来ないのは事実であった。葉子を未知の快楽で封殺するとは、アーブラ・ギッシュ……恐ろしい妖怪である。

 

「……っ……!? ひゃめ……しょこ……ちゅかれひゃら…………っ~~~~~~!!?」

「おっと……そう言えば黄金水の永久機関は未遂だったな……出口は塞いでおらなんだわ……くくく……その歳になってお漏らしかな? お嬢さん……?」

「~~~~っ……!!」

 

 屈辱と羞恥が葉子を襲うが、下手な発言は相手を悦ばせるだけだと何とか無言を貫くことに成功する。最も、その努力が報われているかは怪しい所である。そう、アーブラ・ギッシュは、満足げに目を細めて無言でうなずいたのだ。分かっている……皆まで言うなという精神的な余裕と優越感はさらに彼女を激昂させる。しかしながら舌好調(ぜっこうちょう)の言葉責めはこのような駆け引きも得意としているらしく、煽りつつも快楽で押さえつけるという、責められる側からすれば悪夢のような状況が繰り返されてしまう。

 

(くっ……先にイかされることだけは避けなくては……あれは小童の戯言……怒りなど……赤ん坊に暴力を振るうようなもの……寛容な心で対処しなければ…………呑まれてしまう……なんと巧妙な……今までに無かったタイプですね…………っ……!?)

「んひゃう……!?……っ……! にゃ……にゃにを…………んああ……!?」

「おやおや……分が悪くなったら無言かね……実に愚かな事よ……そのような抵抗をする女が……居なかったと思うか……! 仕置きだ……喘ぎ、感じるがいい……!」

「ひゃめ……んぁ……やぁ……何かが……這い回って…………あああっ……!?」

 

 目を閉じ、呼吸を整える葉子であったが、色々な意味で女の身体、反応を知り尽くしているアーブラ・ギッシュには通じなかった。指を背中に絶妙な角度とスピードで這わせたのである。その感触は、筆舌に尽くし難く、普段からは想像できないほどの可愛らしい声を上げてしまう葉子。自らが上げてしまった声が信じられず、羞恥に顔を真っ赤にするが、責めはまだ始まったばかり……次々と襲い来る、おぞましくもイヤらしい指責めは葉子を望まぬ絶頂へと導いて行く。

 

「くくく……良く耐える……と言いたいところだが、感じているのが丸分かりだぞ……喘ぎ声が抑えられておらぬし、腰は淫らなダンスを踊りっぱなし、ラブジュースで股間がびしょ濡れ……ははははは……これを無様と言わず、何と言う……!」

「……おのれ小童が調子に乗りおって……塵にしてやろ……んんむぅ……!?……じゅぱ……ちゅっ……んもっ……んんんんん~~~~~~!!!!?」

「ちゅぽん…………ぷはぁ……くくく……無様無様…………だがそのような姿であっても尚美しい……」

「…………っ……!!!??」

「美しく極上の…………オナホールというものよ……! さぁ、機は熟した……儂の性技によって……イき果てるがいい……! そぉぉぉぉれぇぇぇいぃぃぃ…………!!!!」

「…………うああっ……さ……更に大きく……だめっ……これ以上激しく動かれたら……あっ……あっ……あっ……あっ……んんんっ……いやっ……だめえええぇぇぇ…………!!!!」

 

 慈悲は無し、死ぬが良いと妖怪としての本性を見せる葉子であったが、その瞬間に開かれた口は塞がれ、これまでとは比べ物にならない規模のドリル・ディープキスに襲われる。そう、彼はまだ、手加減していたのだ。本気のドリル・ディープキスを終えた後、息も絶え絶えの葉子に対して世迷言を垂れ流しながら、本日最大、最高速のグラインドを敢行するアーブラ・ギッシュ……まさか手加減されていたとは思っていなかった葉子は、彼の改造ペニスと性技の前にイかされてしまい、屈辱的な敗北を喫してしまうのであった。潮吹き絶頂という結果を伴って……

 

「はぁ……はぁ……はぁ……くっ……このようなことが……あってたまるもんですか……!! おのれ………………ああぁっ……やめっ……!?」

「バカめ……一度イっただけで終わりと思っていたのか……儂はまだイっておらんのだぞ……さぁて……お嬢さんは儂が射精()すまで……何回その可愛らしい姿を見せてくれるのかな……? くくく……今から愉しみでペニスがもう一段階大きくなってしまうではないか……」

「……っ……!? まだ……先があると言うの……!? んんあ……!?」

「ふははは……また締め付けが良くなったぞ……期待しておるのだろう?」

「そんなわけ……んんっ……だめっ……おおき……ああっ……!?」

「そらそらそら……! 先程の潮吹きのおかげでペニスの滑りがよくなったわい……ペースを上げさせてもらおうか……うおおおおぉぉぉぉ…………!!!」

「かはっ……!? やめっ……んあっ……こんな……程度でぇ…………ああああああぁぁぁぁぁぁっ……!?」

「くくく……またしても無様にイきおったわ……こんな程度で……何だって? はぁ~っはっはっはっは……!!」

「~~~~~~~~~~っ~~~~!!!!」

「ふはははは……まだまだイくには程遠いぞ……くくく……雑魚が……身の程を知っただろう? まぁ、手加減などしてやらんがなぁ……! さぁ、絶頂地獄の始まりだ……思う存分味わうがいい……!」

「やめっ……ああっ……こんな……んんんん~~~~!!!!??」

 アーブラ・ギッシュの恐ろしいピストン運動は続いていた。葉子が何度イこうとも、その勢いは衰える事もなく、より快楽を際立たせるように繰り返されるのである。妖力の集中など出来るはずもなく、気持ちよさの波に呑み込まれてしまう葉子。その目には既に光は無く、その姿は、まるで与えられる暴力が通り過ぎるのを待つ、か弱い女の子のようであった。

 

「……はっ……はっ……はっ……はっ……かはっ……もぅ……これ以上は…………ああっ……!?」

「ふむ……反応が鈍くなってきたな……だが締め付けは極上……! こんな名器がこの世に存在していたとは……くくく……放心しておるな……儂を満足させる至高の表情だ……より気持ちいイイ射精()し方を考えておったが……今がその時か……! さぁ、儂の高貴なる精でその淫らな蜜壺を満たしてくれるわ……!!」

「……あっ…………っ……!? やめっ……やめてっ……んんっ……んあああああぁぁぁぁぁ…………!!!!!」

 

 満を持して放たれたそれは、妖怪と化したことで、人間時代よりも遥かに濃厚で、量も多かった。そしてそれは一瞬で子宮を満たすと、入りきらなかった分が洪水の様に溢れ出し、地面に水たまりを作っていた愛液と混ざり合うのであった。

 

「ふふふ……良かったぞ……滝峰葉子……くくく……もはや必要ないとは思うが、念のため拘束させてもらうぞ。黄金水の永久機関にはしないので安心するといい」

「……!? しまっ……動け……ない」

「……っ……!? 念のためではあったが正解だったようだな…………さて……少し見て貰いたいことがあってな……付き合ってもらうぞ」

「はぁ……はぁ……何を……?……っ……!? そ……それは……!」

「くくく……貴様がこれでもかと提供してくれたラブ・ジュースに決まっているだろうが……専用の容器に集めさせてもらったぞ」

「悪趣味な……何をするつもりなのですか?」

「無論、儂が飲むのだ」

「………………は?」

「驚くその表情もイイなぁ……くくく……儂はな、貴様のような抵抗する女を快楽で屈服させた後、必ずやっている事があってな……知りたいか?」

「断っても言うのでしょう? 好きになさいな」

「ふふふ……ではお言葉に甘えて…………貴様のような状態になった女の愛液、ラブ・ジュースを、その女の目の前で堪能することにしておるのだよ。大抵はすぐに屈するために滅多にすることは無いが、今回は特別だ。光栄に思うがいい」

「~~~~~~っ~~~~!!?…………ぺっ……!」

「……っ……!?…………~~~~~~~~~~!!!」

 

 とんでもないHENTAI発言を堂々と言い切ったアーブラ・ギッシュに対して、反吐が出ると言わんばかりに、チンピラのように唾を吐きかける葉子。プルプルと怒りに震えているHENTAIに対して少しだけ溜飲を下げていたのだが……

 

「…………れろん……ちゅぱ……ちゅぱ……くふふ……屈辱の味がする……素晴らしい調味料を提供してくれて感謝する。ラブ・ジュースが更に美味くなるというものよ……では、そろそろ頂くとしようか……」

「……っ……!!!??」

 

 まさかの歓喜の震えであった。その手で付着したばかりの唾を拭い取ると、口に含みその舌で丹念に味わう。HENTAIここに極まれりである。絶句している葉子を余所に、容器の蓋を開けると、猛烈な勢いで一気に飲み干す。

 

「……ぷはぁ…………保温機能を付けていて正解だったな……これは売れるぞ……くくく……“生絞りラブ・ジュース 妖狐味”と言ったところか……実に美味……!…………んんっ……!?……こ……これは……!!? ぐおおおおぉぉぉぉ……!!!??」

(ふふふ……強すぎる妖力は同じ妖怪であっても毒となる……私との妖力差からして、後は内側から“ボン”かしら……調子に乗ってそんなことをしなければ半殺しで済んでいたものを……)

「ぐうううぅぅぅ……ぐはっ……ぐはははは……! 力が……力が溢れる……!」

「……っ……!? 馬鹿な……!?」

(そんな馬鹿な……幹也さんでもショットグラス一杯程度でダウンした私の愛液が……!? こんなこと……あってたまるもんですか……!)

「くくく……当てが外れたようだな、お嬢さん……高位の妖怪の愛液を摂取すれば妖力が高まると思っていたが、間違いなかったようだ……これで生意気なレジアス・ゲイズにも対抗できるというもの……万全を期すため、あと1瓶ほど頂くとしようか」

(……! 欲が出過ぎてしまったようね……早く飲んでしまいなさいな……今度こそ爆発四散するでしょうから…………ざまぁ……!)

「……と思ったがこれ以上はやめた方がよさそうだなぁ……? くくく……表情を隠す余裕すら失ったか……反応で丸分かりだったぞ……これ以上摂取するには、儂の妖力と馴染ませた方がよさそうだな……助かったよ……お・嬢・さ・ん? ぐわははははは……!」

(……不覚……! 私としたことが……こんな初歩的なミスを…………!?)

「んんっ……!?……な……何を……射精したばかりじゃ……!?」

「なぁに……貴様のその悔しそうなその表情が儂のペニスに血を集めただけのことよ……さぁて……予備のラブ・ジュース回収作業を開始するとしようか」

「……っ……! 作業ですって……!? 私との行為はセックスに値しないとでも……!? んあぁぁ……!?」

「ふっ……くそ雑魚雌マ○コの分際で言いおるわ……当たり前のことを抜かしおってからに……身の程をわきまえるがいい……まぁ、貴様のそれは存外にイける部類であったからなぁ……もし今後儂に奉仕するというなら、妾として有効に使ってやっても構わんぞ?」

「寝言は寝ながら言うものですわよ? 反吐が出る……! 私には旦那がいますの。矮小で卑屈で最低な誘い文句、お断りです。熨斗(のし)を付けてお返ししますわ……!」

「………………言いたいことはそれだけか? くくく……そのような腰砕けな姿で、屈辱にまみれた表情で罵られても……興奮するだけだぞ? だがよかろう、旦那に遠慮しているというのなら……この儂の事しか考えられぬように、調教するしかあるまい……これからは先ほどまでの微温いセックスとは思わぬことだ。儂の性技と絶倫具合を舐めたこと……後悔させてやろう……!」

「……ひっ……やめっ……いやっ……幹也さん…………助けて……! んんむぅ……!?」

「じゅる……儂の前で他の男の名前を出すとは……仕置きしてやらねばならぬようだ……くくく……夜は長い……場所を変えてじっくりと儂の偉大さを刻み付けてやる……覚悟するがいいぞ……お嬢さん? ぐわはははははは…………!」

「んんんんんん~~~~~~~~~~!!!!???」

「…………………………葉子さん……!? しまった……遅かったか……! 胸騒ぎがして駆けつけたが……まさか君が不覚を取るなんて……くそっ……エィロスと対策を練らねば……待っていてくれ、葉子さん……!」

 

 幹也が異変を察して駆けつけたが、後の祭り……口を塞がれ、くぐもった悲鳴が静まった時、その潜伏空間には、雄と雌が居たという剥き出しの性の臭いしか残されていないのであった。存分に妖力を向上させた彼にとって、もはやこの場を脱出することなど、赤子の手を捻るようなもの……対策本部はこの日、ある意味黒幕よりも厄介な存在を在野に解き放ってしまうこととなる。次元世界の性の秩序の崩壊の始まりであった。

 葉子を連れ去り、そのラブ・ジュースを摂取し続けてきた彼は、強大な妖怪となっていた。そんな彼は有る時、今回の事件の黒幕であるレジアス・ゲイズを正面から叩き潰し、次元世界の妖怪の覇権を握ることに成功する。そしてクラナガン全域に声明を送ったのである。

 

『昨今、妖怪事件という名で貴様らを悩ませていたレジアス・ゲイズはこの儂が粛清した。これからは儂、油すましの油多が、儂による、儂の為の次元世界の在り方を構築する……性にまみれた世の中に変えていく所存だ。賛同する諸君はクラナガン地上本部前に集合してもらいたい。最高のもてなしを用意して待っているぞ』

 

 短い声明であったが、そのあとに映し出された映像が彼の本気具合を表していた。そこにはあられのない姿で乱交する男女が映し出されていたのである。エースオブエースや若手巨乳金髪執務官、若手キャリア指揮官という機動六課トップスリーを筆頭に、知名度が高く、見目麗しい男女が獣のように腰を振る様は、見る者に衝撃を与えた。そして三大欲求のひとつを大いに刺激された輩が我先にと痴情本部(誤字にあらず)に殺到する。何とそこには男性だけではなく、女性も含まれていたのは疑いようの無い事実であった。これはクラナガンに潜伏していた妖怪の築き上げた成果である。ここに、クラナガンは陥落した。妖怪の天下の始まりである。

 クラナガンが妖怪に支配されて暫く経った時のこと……今や風前の灯火となっていた人間側の勢力であるが、滝峰幹也は健在であった。奪われた妻を取り返すため、ありとあらゆる手段を使って本拠地まで攻め込んだのである……もっとも、それはアーブラ・ギッシュの掌の上であったのだが……

 

「アーブラ・ギッシュ改め油多……! 遂に追い詰めたぞ……! 葉子さんを返してもらおうか!」

「ふん……葉子の元旦那か……馬鹿め……貴様は儂を追い詰めたのではない……この場に誘い込まれたのだ……! それにそのような満身創痍ではな……儂が相手をするまでもないわ……葉子……任せたぞ」

「あぁん……もう少し可愛がってくださっても良かったのに……相変わらずイケずなお人……うふふ………………あら、お久しぶりですわね、幹也さん。道中の女の子妖怪をよくも可愛がってくれました……あんな声を上げさせて……さぞかし気持ちよかったのでしょう?」

「葉子さん……!? 何を言って……それにその姿は一体……!?」

「くくく……葉子は儂に屈したのだ。貴様のソレでは物足りなかったようでな……毎晩濃厚なプレイを愉しませてもらったぞ……こんな風になぁ……!」

「ああっ……良かった、まだイき足りないところだったのです……さぁ、貴方の逞しいソレを私のお○んこにぶち込んでくださいませ……もっと私達の愛を見せ付けて差し上げなければ……うふふふ……」

「……くっ……オノれアーブラ・ギッシュゥゥゥ~~~~!!!」

「あら、貴方のお相手は私よ? 葉子が相手をするまでもないわ……ふふふ……久しぶりね、幹也?」

「ゆ……結女……どいてくれ……俺はアイツを……!」

「だぁめ……やっと私の目的が達成できるのだから、ここは譲れないわぁ……」

「何を言って…………まさか……!?」

「色々話し合ってこの場を設けて貰ったのよ。もう葉子はアイツのモノだから、不要になった元旦那を貰っちゃおうかと思って……ね?」

「…………っ……!!!」

「ふははは……これは見ものだな、葉子よ……じっくりと結果を観察しようではないか……快楽を貪りながらなぁ……!」

「ああっ……激しい……! んっ……結女さん、私はもう、この人のモノだがら、好きにしていいですよ? うふふ……セックスは気持ち良くてなんぼ……というものですわ……私、もぅ、幹也さんのモノでは満足出来ませんの……あぁん……」

「そんな……馬鹿な……オレは……何のために今まで…………うあぁ……!? ゆ……結女……!?」

「じゅぽ……じゅるるる……ちゅぱ……れろ……れろ……んぁむ……ぷぁ……うふふ……諦めなさい、幹也……所詮あの女狐は下半身だけの女だったってことよ……こぉんな素敵な旦那様が居るのに浮気に走る女なんて……なんて可愛そうな幹也……ふふっ……この私の身体であんな女の事なんて忘れさせてあげるわ」

「あら酷い……この人の魅力が理解からないなんて……あぁっ……やぁん……もぅ……お喋りしている最中はやめてって言っているのに……仕方なない人ねぇ……ふふふ……」

「…………そうか……それが君の選択なんだね……わかった……もう俺は、俺の道を行くことにするよ……今まで楽しかった…………ありがとう……」

「あら、そうですか。どうぞご勝手に……私もこれからはこの人と生きていきますので……さようなら? ふふふ……あははははは…………!」

「ぐははは……儂の勝ちのようだな……! 今日は気分がいい……! たっぷりと濃厚な夜を過ごそうではないか……ふわぁ~~はっはっはっは……!!」

 

 渾身の襲撃は全て仕組まれた罠であった。実質的に人類の敗北となってしまったこの戦いの後、幹也の行方を知る者は一部を除いて存在しない。葉子の奪還に失敗し、手酷い裏切りにあった幹也は、その喪失感を埋めるように、敗北の一因となったはずの結女を激しく求めたという……

 時は巡る……妖怪によって辛うじて管理されているこの次元世界は、小競り合いの絶えない戦乱の世の中となっていた。人間は妖怪の子を産む奴隷階級の存在と化して久しく、希望などありはしない。トップも葉子を擁する油多の陣営の勢力が独占しており、今後変わることは無いだろうと言われていた。

 だがそこに異を唱える集団が現れたのである。その存在のトップは“冬将軍”と名乗る強大な妖力を誇る雪男で、油多の陣営に宣戦布告をした。冬将軍は、人間と見分けが付かないほど妖怪らしくない姿をしているが、精悍で力強く、何より油多と比べて大層なイケメンと評判だ。そしてその傍らには冬の化身とも言える凄まじい気配を(たた)えた雪女が控えていたという……

 新暦改め妖怪歴45年……主戦力の雪女と妖狐の激突が頻繁に起きたことから、後の世で雪狐戦役と呼ばれる闘いの火蓋が切って落とされた……その結末は、神ですら分からない……諸君らの想像にお任せすることにしよう……

 




似非戦記の冒頭のようなエンディングになってしまい、申し訳ございません。登場した結女という雪女は、本編で八神はやてを犯した二つ名持ちネームド妖怪です。何故か登場してしまいました。NTRを書くつもりが、逆NTRの要素も含めてしまいました。しかしながら、この結末は作者的に満足しています。
戦記の続きは、まぁ、無いとは思いますが、リクエスト次第です。
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