※この作品はR-18です。

俺的妄想日記   作:クリスチーネ小林

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まだ1話目で、エロ描写も無いのにここまでUA数が、1000越えるとは驚きです。
エロはもう少しお待ちください。


2 衣食住の住と食

正真正銘本物の、四次元ポケットを手に入れた俺は、逸る気持ちを収え次の段階に進むべく考えをまとめていた。

 

のび太が劇場版作品で、家出する際生活する上で基本にしてもっとも大切な3つの条件を提示してたのを思い出していた。

 

それは衣食住の3つだ。正直小学生の言葉で気付かされるのは、情けない気もするがとにかく、それらに必要な秘密道具を取り出し、試してみる事にした。

 

まず住だが、俺の今住んでいる所の説明をさせてもらう。 

 

築30年以上の、木造集合住宅で、コーポと呼ばれている。

 

六畳一間ユニットバス式で、駐車場無し。少々変わっている所は、お湯は電気で沸かし、各部屋に備え付けてあるタンクに貯めるといった、風変わりなタイプだ。

 

それと何故か、自分の借りている部屋だけガスがついておらず、代わりに昭和の時代によくあった渦巻き形の熱コイルが付いており、これが実に使いづらく、代わりに自分はガスボンベ式のコンロで調理している。

 

家賃は共益費込みで3万5千円である。

 

部屋の中にある家具家電は冷蔵庫、洗濯機、オーブントースター、テレビ、録画機器、壊れかけの古いパソコン、スマホに衣服類をしまうプラスチック製の小さいタンスに、一応最初から備え付けてあるエアコンだ。

 

そして命の次に大事で、ある意味命その物と呼んでも大袈裟ではない、エロ同人誌だ。 

 

因みに本は、三段のカラーボックスに納めてあるが、年々増え続け仕方なく平置きしそのまま積み重ねた結果、立派なエロ同人誌タワーが出来上がっている。

 

ポケットに手を突っ込み、強くイメージしながらまさぐると確かな感触を感じる。

 

取り出した秘密道具は「壁紙ハウス」だ。 

 

え、そこは「キャンピングカプセル」じゃないの?っと言われそうだがしっかりと住んでいる場所がある為、わざわざ外に住む必要はない。それにこの道具はデメリットがありすぎる。

 

まず第一に、凄く目立つ。密やかに秘密道具を使って、人生をハッピーにエンジョイしたい俺には不向きなのだ。

 

第二にもし万が一、地震が起こった場合あの、決して太くない柱一本だけで耐えられるとは到底思えない。

 

第三に、一々部屋に入るのにあのアスレチックにあるような、片足だけのっけるリフトもどきでちまちま移動するのはもどかしいのだ。

 

話が長くなったが早速壁に道具を張り付ける。 

ちなみに六畳間の部屋は、家具家電に、同人誌タワーが所狭しと占領している為、短い廊下の隙間に張り付ける。

 

 

あ~~!!

 

ものすごくドキドキしてきた!

 

 

何しろこれが、初めての秘密道具体験だからだ。

だ、大丈夫だよね?只のポスターってオチじゃないよね?さっきとりだした

タケコプターも、オモチャじゃないよね?

 

壁に張り付けた壁紙ハウスに触れてみた・・すると、さっきまで紙だったのがしっかりと金属のドアノブの感触が手に伝わってくる。 

 

俺は勢いに任せて、ドアを開いた!そこには昔のテレビ放送でみたそのままの、とにかく広々とした天井の高い部屋があった・・・

 

 

うおおおおお~~~~!!!

 

 

俺はたまらず感激し、夜の時間にも関わらず吠えた! 

 

 

・・・恐る恐る足を踏みしめる。

 

 

深呼吸して部屋一面に目をやり、そのまま寝ッ転がりひたすら体を回転させた・・・

 

 

わっははははははは!!♬♪ 

 

 

俺は小学生の頃に戻ったかのように、ひたすらはしゃいだ。40歳のアラフォーという現実なんぞ無視して、ひたすらに・・・

 

 

ハア、ハア、い、いかんいかん、最初からこのテンションでは持たないぞ。

 

さ~て、ここから本格的にやっちまうぜ~!いささか真面目気味にナレーションをしてみたが、トコトン本性や、本質やら、本能全快にしてくぜ!

 

あ、その前に、今夜の派遣の仕事休む電話をいれておかねば!

こういう部分が、40年生きてきて染み付いている社会人としての、常識なんだよな~

 

 

仕事を休む電話をいれた俺は、部屋が余りに殺風景だと気づいた。 

 

う~ん・・・確か劇中でも、ポケットの中には普通の家具を取り出していたような?ポケットをまさぐると思った通り、品質の良さそうなテーブルに長ソファーと個人ソファーを取り出し設置した。

 

うん!これだけでもかなりいい雰囲気になったぞ♪

 

・・・グウゥ~!と、俺の腹の虫が鳴り響いた。

 

本当なら軽く食事を取り、仕事先に向かってる時間だもんな・・・

 

よし!ここで衣食住の食だ!当然取り出すのは皆が考えている、あれだ!「グルメテーブルかけ」!!大分道具の取り出しに慣れてきたぞ♪

 

最初はおっかなびっくりで、疑心暗鬼だったからな~ さあテーブルにグルメテーブルかけを広げてさて何を食べようか?

 

ここで俺の食事事情について、説明をさせて貰おう。 

 

会社が潰れ、不本意ながら次の勤め先が決まるまで、日雇い派遣となった俺の経済情勢は暗く、当然食事内容は貧しいモノとなった。

 

底辺ながら正社員時代、少ないながらボーナスがあった為、家族に焼き肉を奢る余裕はあった。 

 

しかし、非正規の賃金では牛肉はおろか、豚肉も手が出せず、特売日の挽き肉、他は定番の納豆、豆腐に近くのドラッグストアで、10円のモヤシ(店舗によって野菜等も売っている)に、これまた特番日を狙って、冷凍食品の餃子、魚はスーパーの鮮魚コーナーで、既に焼いて火を通してあるパック入りを半額になった瞬間を逃さず確保。(鮮魚の品は傷みが早いため比較的早く半額になる)色んな食材を使ったお惣菜と、揚げ物類も半額になる迄、虎視眈々と待ち構える。

 

・・・こうやって纏めてみると案外充実しているかのような錯覚に陥るがそうでもない。

 

何故なら皆揃って不景気、非正規の不安定雇用で、懐が寂しいのだ。当然同じ行動パターンになり、お目当ての食糧の確保が困難になる。

 

早い者勝ちである。 

 

最悪、品物が手に入れられなかった場合、食卓の質と品数は非常に寂しく貧しいモノになるのだ。 たまに休みの日には計り売りのお惣菜コーナーがあるスーパーで、予算500円以内でバリエーション豊かで、ささやかな少し豪華な食事をとることもあった。

 

 

・・・色々愚痴ってしまったが、今は違う!

 

 

さあ!今日は人生が生まれ変わる記念日だ。豪華で、豪快な動物性たんぱく質、焼き肉だあぁぁ~~!!

 

俺はグルメテーブルかけに焼き肉のフルコースを頼んだ!! 

 

みるみる内に、テーブルかけの上に焼き肉専用網焼き器に、皿に盛られた色ツヤのいい肉に、野菜類、キラキラ輝くホカホカの白米が出現した。

 

さあ、食うぞ~♪

 

火の付いた網焼き器の上に、野菜と肉を置いた。 ジュウジュウと香ばし匂いと音を立てて、食欲を掻き立てる。 

 

あ、いかん匂いと、煙が立ち込めてしまう。俺はポケットの中から換気扇の壁紙を取り出した。(今、特別意識せずに劇中には登場していないタイプの壁紙シリーズをだしたが後でじっくり検証しないとな)

 

う~ん♪いい感じに焼けてきたぞ!いただきます!! 

 

俺は肉を口にした瞬間、不覚にも涙が零れてしまった・・・ 

 

美味すぎて、口の中が痛いとすら感じ、何より15年ぶりの、それも今まで食べた焼き肉の中でも最上級の肉に感動し、これが現実だという喜びに満ち溢れたからだ。

 

気を取り直して俺は、追加の肉をテーブルからだした。汗だくになりながら俺は一心不乱に肉、白米、野菜、烏龍茶の順で胃に収める。

 

もぐもぐ、はふはふ、むしゃむしゃ、うおォン!俺はまるで人間火力発電所だ! 

 

いつになく大量に食べ、最後の締めに冷たいバニラアイスをとり、ひたすら今日の、そしてこれからの期待と何故だか分からないが、ほんのちょっぴりな不安感を身悶えする。

 

 

 

さあ、明日からいい意味で忙しくなるぞ!

 

 

 

俺は頭の中で色々なプランを練っていた。

 

 

 

 

 

 




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