Fate/zero × MTG のクロスでも書こうかなと 作:栗鼠科.aka.メスガキ撲滅委員会
正直すげー眠たいので、コメントが思いつきません。
てけとーてけとー
ラヴニカにはこんな話がある、『どの文明にも縁起の悪い数字はある。1人でいるか、群衆の中か、さもなくば後ろから不意打ちされるかって都市に住んでいるなら、最悪の数字は2ってことになる』。ラヴニカはお世辞にも、治安が良いとは言えない。人攫いは重罪だが、日常的に行なわれる事であり。グルールの連中と来たら、備蓄が少なくなったら、都市を襲って略奪を始めるなんて事が毎度なのだ。治安を維持するための法律だが、その法律を定めているアゾリウスの拘引は、結構乱暴な事で有名だ。
さて、ラヴニカでの最悪の数字が2なら、5はどうなるのか。その数字の危険性を、アサシンはよく理解していた。
「…頼むから、なにも起こってくれるなよ」
完全な気配遮断。5人の内の誰一人として、その存在に気付けない。電柱の上に立つアサシンは、決して覚られないように、静かに尾行を続ける。
ラヴニカでは、5という数字はとても危険だ。その理由は、大抵の場合、決まって問題を起こす側の数字だからだ。アサシンが先程から、なにやらそわそわしつつ、十分過ぎる程に警戒して、何度も様子を窺いながら尾行しているのはそれが理由だ。この5人、どんな問題が起ころうとも、絶対に大丈夫だろうと思える5人。それが大問題なのだと、アサシンは危惧する。『3人集まれば文殊の知恵』、という諺があるが。5人も集まってしまうと、色々な面で問題が起きる。
アサシンは危惧する。5人は組み合わせも問題だった。恐らくは目晦まし。身代わりではなく、情報の食い違いを引き起こさせるための、セイバーの隣に居る白い女。上手く噛み合えば、確かにアドバンテージを生み出す作戦だろう。しかし、アサシンは知っている。セイバーの本当のマスターは、銃を持った男の方であると。そしてもう一人。ランサーのマスターが連れている、赤い髪の女。こちらも白い女と同じく、足手まといになる可能性が大だ。戦力としては期待できないし、そもそも連れて来る理由が
「無事に話を進めてくれ…。そうでなければ、こちらが動けんのだ…」
アサシンの呟きは、誰にも聞かれなかった。
―――――
5人が言峰教会の前に着いた時、セイバーとランサーが訝しく思う顔をした。残り香、空気、そして予感。奇妙な感触が残っていて、不穏な実感があったからだ。
「…どう見ますか?」
「先回り…、いや…そんな殊勝な奴じゃないな…。偶然居合わせた、と考えるのが自然か」
「では…我々の気配を察知して退散したと?」
「昨晩の事を考えると、天使殿の気配を感じて逃げるのは分かるが…。どうにも見えてこないな」
2人のサーヴァントは真剣な表情で話す。その会話の内容から、昨晩現れた乱入者のサーヴァントが近くに居ると分かると、ケイネスもアイリスフィールも、警戒心を露に気を引き締めた。
周囲には一般人の目こそ無いが、今はまだ午前10時。戦闘をする訳にはいかないし、問題を起こす訳にもいかない。可能な限り、面倒は避けたい。しかし、それにしても分からない状況だった。なぜ教会にあのサーヴァントが居るのか? 目的は? 理由は? それがまるで見えてこない。
だが、ここで引き返す事もできないので、ケイネスが指揮を取り、進行を宣言する。
「構わん、動くぞ。周囲を警戒しておけ、ランサー」
「…いいでしょう」
「セイバー、十分に注意してね。相手は真っ当な
「もちろんだ。私の
5人はゆっくりと進み、教会の扉を叩く。すると、中から監督役が顔を出す。監督役は、なぜケイネス達が警戒心を露にしているのかが分からない様子で、サーヴァントの存在に気付いていない様子だった。
奥へと通された五人、そして無断で入ってきた一人。全員が揃った所で、ようやく会議が始まる。
出された紅茶には手を付けない魔術師達を見て、
「…お話と言うのは、反英霊の事ですな?」
昨晩の事件を収拾した結果、監督役にも、あれが反英霊の仕業だと分かったのだろう。
「
「…いえ」
「既に二体も反英霊が現れている現状。このままでは、運営にも支障が生じるでしょう。そして…、これは私の
「…その根拠は?」
ケイネスの忠告には問題がある。元々、魔術協会と聖堂教会は不仲だ。監督役が邪推してしまい、『問題解決に協力するから、我々にも一枚噛ませろ』と言っているように聞こえてしまうのも、無理はない。この質問は当然だった。
ここで、当初の予定通り、ケイネスは自分のサーヴァントを使う事にする。
「それは私の呼び出したサーヴァントから語ってもらいましょう。…ランサー」
「構いませんよ」
頷いて返事をしたランサーが、その真の姿を現す。神聖な光が部屋に
「…ぉ、おお…! おおおおっ…!! まさか…そんな…! このような…!!」
その感動は本物だ。既に、街で待機していた処理班から、天使の出現報告を届けられていた筈だが。実際に自分の目で見るまで、流石に信じられなかったのだろう。そして今、本物の天使を目の当たりにして、言峰璃正は感動に打ち震えていた。もう千年以上も、天使の実体は確認されていなかった。それも、実体化し、形を持ち、進んで人前に姿を現してくれる天使なぞ。生涯お目に掛かる事は無いだろうと思われていた。その姿を見れば一目瞭然。その輝きに照らされれば納得。牧師としてそれなりに長く生きてきた言峰璃正でさえ、盲目的になって、平伏してしまいたくなる程の存在だった。
「顔を上げてください」
「はっはい…天使様…」
「今の私は一サーヴァントに過ぎません。天使としての役割も果たしますが、今大事なのは、これ以上の犠牲を出さない事です」
その威光に当てられ、言峰璃正が恐縮する。それも当然。その様子を見て、ケイネスがほくそ笑む。大飯食らいのサーヴァントがやっと役に立ったと、胸の中で呟きながら。そして、すぐ傍に居るアイリスフィールもまた、ランサーの威光に当てられ、感動に震えていた。
知られる事のない部外者は、ただ静かに事の成り行きを見守るだけ。
―――――
魔窟、間桐家。その庭内は今や、魑魅魍魎が死に絶える、死の庭園と化していた。
「ハァァアアア…」
庭を埋め尽くさんばかりの蟲、蟲、蟲。その上に、空中に浮かぶアーチャーの姿があった。魂食いである。人間の物ほどではないが、使い魔として利用されていた蟲である、魔力を奪い取る対象としては、悪くない選択肢だった。そして、これは
「次ィ!」
「ああ、いくぞ」
見るもおぞましい間桐の蟲達、主である
「…今ので最後だ」
「チッ…全然足りないな…。これじゃあ実体化は出来ても、宝具なんて夢のまた夢だ」
驚異的な事だが、間桐雁夜は、半日で立ち上がれるまでに回復した。未だ片足を引きずり、左腕などはほとんど動かない状態だったが、それでも一人で歩ける程度には回復していた。歩くだけでも激痛が走り、立っているのがやっとの筈だが。それでも、間桐雁夜は立ち上がった。
そんな間桐雁夜を待っていたのは、アーチャーという名の辛い現実であった。アーチャーが望むのは果て無き闘争、戦う相手が欲しいと言うのだ。そのために、間桐雁夜は、魔力を提供しなくてはならなかった。だが、今の間桐雁夜は死に体である。体力などはまともに残っておらず、魔術回路は既にズタボロであり、間桐臓硯が死んだ事で体内の蟲も同時に死んだ。間桐雁夜が産み出せる魔力は、アーチャーにとって雀の涙程度でしかない。
間桐雁夜は思考する。どうすれば現状を打破できるのか。残った蟲は全て食わせた、それでもまだまだ、まるで足りない。自分の体で作れる魔力はとても少ない、それがアーチャーの不機嫌の原因だ。追加の魔力が必要になるが、それはどこから調達すべきなのか。
間桐雁夜は長々と思考する。それでも答えは出なかったが。
「魔力が必要なんだよ、わかるよな?」
「…ああ」
「アンタがマトモに魔力も提供出来ないってんならね、魂食いでもするしかないのさ」
「…それは駄目だ。他の人を巻き込んじゃいけない」
「じゃあどうすんだよ!? テメェが代わりに食われるか!?」
「・・・・・・・・・」
アーチャーとしては、これが最大限の譲歩なのだろう。
つまるところ、アーチャーとしては、ここで間桐雁夜を殺し、新たなマスターを探しに行っても構わないのだ。間桐雁夜は死に体だ。他にもっといいマスターくらい、探せば見つかりそうなほど、間桐雁夜はマスターとして最低限の事も出来ない体なのだから。
それでも、アーチャーがこうして、選択肢を迫るだけに止まっているのは、やはり譲歩なのだろう。
間桐雁夜は決断を余儀なくされる。それを決定付けたのは、
「…雁夜おじさん、ご飯…できたよ…」
「アーチャー、ひとつだけ…方法がある…」
「へぇ…? 聞かせてもらおうか」
苦渋の決断だったのだろう、間桐雁夜は心底辛そうな顔をしていた。それでも、遠坂桜を助けるという目的があったからこそ、間桐雁夜はここまできている。だから、これはある意味、必然的な結果だったのかもしれない。
「…桜ちゃんを家に帰す。間桐はもう終わりだ…、俺一人ではどうしようもない。遠坂に委ねる」
「ほぉう?」
「桜ちゃんを捨てた奴に頼るのは
「アーチャー、新しいマスターを用意する、それでいいか?」
その言葉を聞いて、アーチャーがニヤリと笑った。
魔眼:A++やべーって思ってたらマトモに運用できなかった…
そらそうよ
んで、遠坂さん家行ってどうすんのよ? キャスターと手ぇ組むの? マジで?
そりゃあドラーナ様は手駒欲しいって思ってっけどさ、そうすんなりいくかな…
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