Fate/zero × MTG のクロスでも書こうかなと 作:栗鼠科.aka.メスガキ撲滅委員会
そろそろお昼パートも終了かなー?
ぜひとも中華料理屋で激辛マーボー食わせたいんだけどねーあの二人に
剣「ファイレクシアの油じゃないかこんなの! 食えるわけないだろ!」
槍「これは悪魔の作った物です! 今すぐ消し去りますので下がってください!」
こんなの書きたい
つーか涙目のアヴァシン様が見たいだけなんだけど
実際に顔を合わせた時、二人は、自分でも驚くほどに落ち着いていた。それは特異な状況が生んだ、感情が一週した事によるものかもしれない。または、間に子供を挿んだからかもしれない。どちらにせよ、二人は、敵同士であるというのに、決して相容れない関係であるのに、とても落ち着いていた。
「…久しぶりだな、雁夜」
「…ああ、もう…顔も見たくないって思ってたのにな」
「アーチャー、実体化してくれ」
もう残り少ない魔力だが、アーチャーはその言葉に従い、実体化する。瞬間、重たい威圧感が部屋を満たし、空気が震えた。限りなく最低のパフォーマンスでありながら、ただの実体化だけで、この迫力。反英霊ではあるが、その実力は疑うまでもない。敵に回せば、間違いなく最大の障害になる。それを肌で感じられる、強大凶悪な存在。それが、闇の
「コイツかい? 新しいマスターってのは…」
「…どういうことだ?」
開口一番、アーチャーは
それが切欠となって、話の本筋が始まる。
「手短に話す、黙って聞け、時間が無いんだ。…
「間桐の当主は俺になった、…が。見れば解るように、俺はもうダメだ。俺は聖杯戦争から降りる。そして…、
間桐の家も、俺の代で終わりだ」
「桜ちゃんを間桐に置いておく事は出来なくなった。だから、返しにきた。そしてもうひとつ、
「お前が桜ちゃんを間桐に差し出したせいでこうなったんだ、全部お前のせいだ。お前が自分の子供を捨てるなんて馬鹿な真似をしたせいで、桜ちゃんはこんな事になったし、俺も死に掛けてる。桜ちゃんを助けるために、アーチャーの力を借りて臓硯を殺したはいいが、こうなってしまっては、もうどうにもならない」
「俺は別に死んでもいい。桜ちゃんを助けられたし、臓硯を殺した事で、これから先、俺や桜ちゃんみたいな犠牲者も生まれない。どうしようもなく力の無い俺だったが、出来る限りの事はやった。だけど、もう限界だ。俺はここまでだ、後はお前が責任を取れ。お前の子だ、お前が責任持って、自分で育てろ」
「そして…、アーチャーの面倒も見てもらう。
途中何度も咳き込み、終盤は本当に辛そうにして、それでも間桐雁夜は全てを言い切った。歯に衣着せぬ一方的な話だったが、遠坂時臣は黙って、真剣な面持ちで聞いていた。そして、全てを言い切ったのを実感したのか、まるで生気が抜けたかのように、間桐雁夜の呼吸が小さくなっていた。見るだけでも痛々しい、完全な死に体であった。もしかすると、今日明日にでも死んでしまうのではないか、そんな不安が過ぎるほどに、間桐雁夜は衰弱していた。
そして、全てを聞き終わり、その言葉が真実であると理解し、遠坂時臣は涙を流した。そして一言、こう言った。
「ありがとう…、ありがとう間桐雁夜…、心から…礼を言わせていただく。ありがとう…!」
そこに、偽りは無かった。遠坂時臣は、本当に心から涙を流していた。感謝、本当の感謝。自身の目が間違いであったと自認し、真実を見きわめ直した。そして、見えたものは自身の過ち。大切なのは家族だった、魔術ではない。家族こそが最も大事な存在であると、目の前の男が教えてくれた。家族を愛する心、その尊さを、キャスターと間桐雁夜から教わった。
そして、遠坂時臣は、彼の手を握った。
「おじさん…?」
とても冷たい手だった。気が付けば、息遣いも聞こえなくなっていた。
様変わりした娘の一言で、遠坂時臣はようやく、掛け替えの無い友人を失ったのだと、知ってしまった。
まだ日の高い昼だというのに、遠坂の邸の前の電柱には、たくさんのカラスが集まって鳴いていた。
―――――
冬木の聖杯戦争は夜が本番である。そのため、朝から昼に掛けては、力を蓄え、しっかりと休むための時間となる。なので、この青年、ウェイバー・ベルベットもまた、昼食を食べ、体を休めていた。やるべき事は沢山あるが、動けないのも事実。なので、こうして休むしかないのだ。
「なーアサシン、なにか進展はあったのかよー」
ベッドで横になり、本を読みながら、とてもリラックスした格好のウェイバー。しかし、顔はリラックスしていない、不機嫌そうである。それもそのはず。ウェイバーは自分の実力を証明したいのであって、優秀なサーヴァントの上で
まず一、ウェイバーは誰にも知られていない参加者である事。同じ時計塔から来ているケイネス・エルメロイ・アーチボルトであれば、それらしい情報を手にして、予想は付けているかもしれない。それにしても、確証には至っていない筈だ。聖杯戦争を始めた御三家であれば、その当主が参加者になるのは当然の事。故に情報を集めれば、誰がマスターとして参加しているかくらいは、ある程度の判断が付く。しかし、全くの無名であるため、ウェイバーは誰からも注目されていない。それが有利なのだ。
次に二、ウェイバーの居場所が割れていないという事。御三家の人間が良い例だ。御三家の人間は有名であるため、本拠地が始めから分かっており、どこを攻めればいいのか一目瞭然である。遠坂を相手にするなら遠坂邸だし、間桐を相手にするなら間桐の屋敷で、アインツベルンを相手にするなら森にある城である。もっとも、どこも強固な防衛網が
そういった事情のため、ウェイバーが表に出る事は自殺行為であり、また自ら情報を漏洩してしまう事に繋がる。なのでアサシンから強く言われているのだ、「絶対に外に出るな」と。
つまり、暇になるのである。夜になるまでは時間がある。だからこうしてウェイバーは本を読んでいるのだが、それも飽きてくるというもの。なので、ウェイバーは自分のサーヴァントに声を掛けた。本当に暇だったので、特に理由は無いが、とりあえず声を掛けた。そうすると、予想外に大きな返事が返ってきた。
「マスター…マズイことになったぞ…、間桐と遠坂が手を組んだ」
「…なっ、なんだってぇ!?」
「正確には間桐のサーヴァントと遠坂が…だな。先程からカラスがうるさい…。あの様子から見て…、まず間違いなく、間桐のマスターが死んだのだろう。状況説明は省くが、サーヴァントの気配も減っていない。恐らく、なんらかの手段で消滅を免れているのか、…最悪の場合には、…遠坂が間桐のサーヴァントを手に入れたという可能性も考えられる」
それは中々に絶望的な報告だった。いくらアサシンと言えども、二体のサーヴァントを相手に、警戒網や結界を潜り抜けて、御三家の一角を落とすのは難しい。それも、同じく御三家の一角である間桐が呼んだサーヴァントが付いているとなれば、守りも攻めも完璧になる筈だ。これでは手が出せない。
しかし、希望はある。ウェイバーは、アサシンが見守っていた、もう一組の方を尋ねる。
「じゃ、じゃあ教会の方はどうなった? あの乱入してきたサーヴァントはさっさと逃げたんだろ? 話はまとまったのか…?」
「そちらは問題無い、無事に『反英霊討伐案』は可決された。今夜、召集があるハズだ。あの5人も、先程揃って教会を出ている」
「だったら…大丈夫だよな? あいつらと協力して遠坂を倒せば…」
「そうもいかん、こちらの姿を晒す事はできんからな。今は静かに耐え忍ぶのだ…」
「なんでだよっ、協力すればいいじゃないか! チャンスだろ!?」
ここで、食い違いが発生した。ウェイバーは魔術師であるが、限りなく一般人に近い思考を持っており、その狭間に立っている。しかし、アサシンは違う。
アサシンの『秩序・悪』という属性が示す通り、自分が定めた法に従い、そして目的のためなら手段は選ばない。それがアサシンというサーヴァントの人間性だ。闇黒街の法と掟、そしてディミーア家の秩序、アサシンが守ろうとするのはこれだけである。社会的な秩序は気にしない、大事なのは自分の目的であり、そのためのディミーア家だ。それがアサシンの心情であり、決して揺らがない、確固とした信念である。そのためなら、一般人がどれだけ死のうが気にも留めないし、他人からどれだけ嫌われようが、気にしないのだ。それが
だからウェイバーとアサシンは通じ合えない。ウェイバーは目的のためであっても、一般人に犠牲者を出すのは間違っていると思うし、他人を殺してまで願いを叶えようとは思わない。必要であればそういう覚悟もするだろうが、今はそういう時ではないと思っている。一方で、アサシンは違う。アサシンは、目的のためなら殺してもいいと思っているし、自分達が有利になるためなら、誰であろうと平気で殺す。大事なのは自分達であり、他人ではないから。だからこうも食い違う。
アサシンは、「自分達の優位を崩すべきではない」、と言う。ウェイバーは、「最小の犠牲で進められる方法があるなら、それを取るべきだ」、と言う。
情報の優位性、そして秘匿。いつかはバレてしまうかもしれないが、今はこのままがいい。アサシンはそう言って、なんとかウェイバーを説得しようとする。が、ウェイバーにも譲れないところはある。
そうして、二人は不仲になった。もっとも、アサシンはやれやれと思っているだけで、本当に怒っているのはウェイバーだけだったが。
―――――
冬木の郊外で、奇妙な男女が言い争っているという、おかしな光景が見られた。男の方はキリスト教徒なのか、
そして、その二人は本当に言い争っていた。
「放せぇっ! もうキサマの言葉は聞かんぞ! この悪魔めがっ!!」
「悪魔だっていいじゃねぇかよぉ~、なぁー機嫌直せってー、楽しいことしようぜ~?」
「私は戻らねばならん! あの御方に裁かれねばならんのだっ! 放せっ!」
「いいからいいから…。ホラ、火ィ点けに行こうよ? な? ぜったいおもしろいから、ね? 放火しとこ? それとも
物騒な会話である。男の言葉通り、女の言うことは悪魔の甘言であり、酷く冒涜的だ。
男は涙目になりつつも、必死に女から逃れようとしている。だが、おかしなことに、女の方が力が強いのか、男は掴まれた腕を振り払う事が出来ないでいた。そればかりか、むしろ引き
「なぁー…機嫌直せって綺礼ぃー。楽しいことすればさ、また笑えるようになるからさぁ」
「やめろ…! やめてくれ…!」
「一発ハメれば解決だって! 安心しろよぉ、お前には才能があるんだからさぁ」
「はなせぇえええ!!」
「楽しみだろ~? なあ? 人をブッコロスの楽しみにしてたよなぁ~? 自分に嘘ついたってしょうがねーんだよ! 正直になれ、正直に!」
街まで後少しという所で、とうとう、男の方が泣き崩れてしまった。女はその様子を見ると、溜息を吐いて、やっと手を放した。
うずくまり、大人気無く泣きじゃくる男。女はあきれ返りつつも、軽く肩を叩いて、酷い慰めの言葉を掛けた。
「泣くなってぇ…なにを泣くことがあんだよ。別にいいじゃん、人殺しが楽しくってもさ、そんな奴いっぱいいるよ? 私が働いてたトコなんてさ、そりゃもう何百って観客が居たんだよ? みーんな血を見るのが大好きでさ、人間の解体ショーとかいつも満席だったんだぞ? お前だけじゃねーんだよ、安心しな」
物騒極まりない慰めの言葉である。それが本当の話なのが、また物騒である。
「自分に正直になれって! 別に恥ずかしいことじゃねーし悪いことじゃねーんだからさ! ホラホラ、向こうで女の子がこっち見てるよ? 声掛けよ? ちょっと
続けざまに放たれる悪魔の誘惑。逃げる事も出来ない男は、ただ泣きながら耐えるだけである。
「…なぁ、別に天使サマは怒ったりしねーよ? だってフツーの事だもん」
「普通だと…? こんな人間がっ…普通であると言うのかっ!! そんなハズがあるかぁっ!!」
ここでとうとう、男がキレた。感情が爆発してしまったのだろう、涙でぐしゃぐしゃな顔だったが、周りに構わず、大きな怒鳴り声を上げた。男の眼にあるのは怒り、そして悲しみ。前者は女に向けられたものであり、そして自分にも向けたものである。後者の悲しみは、自分の今を思うからであろう。
女の言葉の内、いくつかは本当の話である。男の本性を指したものがそうだ。だからこそ、男は、自分で自分が嫌になったのだろう。
そこで、怒鳴られた女が厭らしい笑顔で答えた。
「普通だよ、お前は」
優しい声色だった。だからこそ悪魔的で、甘美な誘惑だった。
男は声を失う。
「あのな? ひとつ教えておいてやるがな? 人間ってのは誰しもそういう一面があるんだぞ? 楽しい事が好き、そりゃ当たり前だろ。気持ち良い事が好き、そんなの当然じゃん。だからさ、別におかしくないんだよ、綺礼。楽しいことしてなにが悪いんだよ、気持ち良いことをしようとするのがおかしなことかぁ? 違うだろ! 人間なんだからそういう事したいってのは当然なんだよ! だったらさ、すればいいじゃん? ほら…思い出せよ…、昨日のコト、あのバーサーカーをよ…」
「アイツ…あんなに楽しそうに殺してただろ?」
「・・・・・・・・・」
「お前は独りじゃないんだ…、安心しな、アタシがついてる。それにさ、バーサーカーが証明してくれたじゃん? 人殺しを楽しむのは、なにもおかしなことじゃないって…」
それが、彼の方向性を決定付けた。
騎兵「ヤっちゃいますかぁ?w」
狂戦「ヤっちゃいましょうよぉ!w」
騎兵「その為の右手? あとその為の拳?」
綺礼「殺人! 暴力! 強姦!」
やったぜ。
そして、息子を心配していたのに、その息子に殺される哀れな璃正さんという未来がほぼ決定。
・・・・・、やったわ。(感高い声で)
なにかコメント等がありましたら、メッセージ機能でお願いします。
メッセージ機能で、お願いします。