Fate/zero × MTG のクロスでも書こうかなと 作:栗鼠科.aka.メスガキ撲滅委員会
こっちの更新は止めて、R-18作品を書くと言ったな。あれは嘘だ。
夜の繁華街を、
ミラディン反攻勢力が切り札、五振りある戦術兵器のひとつ。ロクソドンの工匠によって鍛えられたその剣は、籠められた概念とマナに
「ググ…グファハハハ…!」
セイバーが秘剣である宝具を晒した。それは、この一戦で勝負を決めるという、意思表示でもある。だというのに、相対するバーサーカーは、楽しそうに笑っていた。
その剣の輝きを見れば、笑ってなどいられないハズだが。バーサーカーは、左手で足を失った人間を掴んだまま、笑っていた。
名のある
「やめろっ!!」
突如、バーサーカーの目から、胸が悪くなるような、黒い悪意が漏れた。それを察知したセイバーは、あってはならぬと、大声で叫んだ。しかし、セイバーの声は届かず、バーサーカーは左手で掴んだ頭を持ち上げた。
「やめろぉっ!!」
もう一度、セイバーは叫びながら、鋭く踏み込んだ。だが、間に合わない。バーサーカーの持つ棘だらけの大剣が、哀れな一般人の背中を貫き。その左手が、頭部を握りつぶして、粉砕した。
剣を振りかぶるセイバー。その一撃を潰さんと、バーサーカーが左手を振るおうとした。今潰したばかりの肉片と血で滴る腕を振り、それを飛ばして、目潰しをするつもりだったのだろう。しかし、セイバーの踏み込む速度と、攻性スキルが、その一手を上回った。
死角である真下から、跳ねる様に振り上げられた一閃。ステータスにおける最高数値の筋力が生み出す一撃は、見事、バーサーカーの大剣を無力化した。大剣を打ち上げられ、肩まで響く衝撃が、バーサーカーの動きを止める。
返す刀で、振り下ろしの上段が、バーサーカーを襲う。セイバーが先に踏み込んだのは右足。今度は、左足を引き寄せて、更に距離を縮めた一撃。アスファルトを踏み抜かんばかりの脚力が、膝を伝わり、腰で練られ、振り下ろす剣を加速させる。強く握られた左拳には、後悔が込められていた。剣を握る右拳には、怒りが籠められていた。
―――――
決まった。誰もがそう確信したかに見えた、一撃。双眼鏡で現場を確認していた
確かに、セイバーが振り下ろした渾身の一撃は、バーサーカーの鎧を切り裂き、その胸部を大きく抉った。バーサーカーの傷口から炎が噴き出したのは、戦争と平和の剣が持つ、誘発型能力の発動を示していた。セイバーの怒りの一撃は、確かに届いたのだ。
「ヒャハハハッ!」
しかし、予想外の横槍が入った事も、また事実であった。
突如として現れたのは、悪魔を模した兜を被り、何枚もの刃を持つ剣を握る、新たなサーヴァントの姿。現界と同時にセイバーの背を切り裂いたそのサーヴァントは、左手に持つ惨酷な形状の肉切りナイフを、セイバーの左脇腹に刺し込まんと、素早く突き出した。
だが、セイバーは、まるで怯まなかった。ファイレクシアの侵略軍との戦いで、既に、セイバー学んでいる。例え背中から斬られようと、例え懐に潜られようと、決して怯んではいけないと、セイバーは戦いの中で、体に叩き込んでいるのだ。
振りきった右腕で、セイバーは即座に反撃に出た。腰を捻り、肘を立てて、振り返りながらの肘鉄。吸い込まれるように乱入者の右頬に叩きこまれたそれは、セイバーへの攻撃を止められるかに思えた。だが、ラクドス教団の信者は、その程度では止まらなかった。
「ぐうっ!? 貴様っ…!?」
「クックック…!」
捨て身の覚悟である。やると決めたら止まらないのが、ラクドス教団である。固有スキルとして登録される程の覚悟、そして芸人魂であった。それは、鎖でも繋ぎ止める事が出来ないという意味から、
セイバーが腰を捻った結果、ライダーのナイフは、彼の右脇腹へと、想定外の方向から突き刺さった。手応えを感じたライダーは、その勢いのまま、セイバーとの距離を詰め、密着した。セイバーの右腕を、お互いの胸で挟むようにして。後ろに下がられないように、セイバーの首に右腕を回して。ライダーは完全に距離を殺した。ゼロ距離ならば、ナイフ持つ左手が自由な、ライダーの方が有利である。
セイバーは窮地に立たされる。背後には、致命傷を負ってはいるが、バーサーカーが立っているのだ。そして、剣を持つ右腕を封じられ、脇腹にはナイフが刺さったままで、乱入者との距離は完全に無い。絶対絶命のピンチ。しかし、天はセイバーに味方した。
「ガ…ガあ、ごコ…!」
バーサーカーの霊体化である。元々、マスターである
バーサーカーは無念の中で、実体が解けて霊体へと変わっていった。恐らくはもう、現界を保つ事すらできないだろう。
「フフフ…! 近くでよく見れば、中々イイ男じゃないのさ。どうする? 二人きりになったけど、このまま楽しむかい?」
完全に密着し、顔と顔が突き合わさった状態で、ライダーは楽しそうに言った。先ほどの肘鉄で、口の中はズタズタだろうに。口元から血が垂れるのも構わず、ライダーは軽口を叩いた。そして、セイバーの返事を聞く前に、ライダーはナイフを動かして、彼の腹を抉った。
「グあっ!? こ、この…!」
「あぁっ、いい顔だねぇ~。もっと聞かせてちょうだいよぉ…、その悲鳴をさァ!」
すぐさま殺そうとする訳でもなく、足止めが目的でもないのに、ライダーは、今の現状を楽しんでいる。これが、これこそが、ラクドスの血魔女の所業である。拷問、解体、殺戮。血で血を洗うかのような残虐ショーは、
奥の手を用いるか。セイバーが、衛宮切嗣が、意を決した。そのとき。
目が眩む程の光と共に、強く、厳格な声が響いた。
―――――
「そこまでです! お
まるで太陽の光。知る者ぞ知る、神聖な光。そこに居るだけで心が癒され、白のマナが生まれる、希望の光。天より舞い落ちるのは、白き羽根。波動の如く響くのは、全ての悪を祓う神聖なる息吹。純白の翼を持ち、白銀の髪を持つ、イニストラードの大天使。希望の化身、
「チッ…、邪魔が入ったね。また遊んでおくれよ? 男前サン」
ライダーはそう言って、ナイフを引き抜きながら、セイバーから離れた。
ここで逃がすは恥。セイバーは自由になった右腕を振るい、ライダーの顔めがめて、横薙ぎの一閃を放った。しかし、散々横腹を抉られた痛みによる弊害か、体勢を整える間もなく放ったのが原因か。セイバーの剣は、ライダーの鼻先を掠めるだけに
無念からか、苦痛からか、それとも敗北感からか、セイバーは荒い息を吐いて、膝をついた。
光り輝く天使が、アスファルトの地面へと舞い降りる。ライダーの霊体の気配が消えた事を確認した二人は、ここでようやく、言葉を交わす。
「すぐに駆けつけられず、申し訳ありません。犠牲者を最小限に抑え、罪無き大勢の市民を救ってくださったこと、感謝のしようもありません。ありがとうございます」
「いや…、助かった。あのままでは…、やられはせずとも、無事では済まなかっただろう。互いにサーヴァント、いずれ戦う運命であるとも…。今は、救っていただいた事に感謝いたす、天使殿」
目と目を合わせ、互いに確認し合った。二人は確信した。お互いに、正義のために戦う者であると。
目で見るまでもなく、セイバーは理解した。ミラディンで出会ったどの天使よりも格上の、最上位の天使であると、肌で感じたのだ。敬意を表するのは当然。感謝を表すのは当然。尊敬に値する相手だと、即座に理解した。
その男の眼を見た時、ランサーは理解した。優しさ、思いやり、そして覚悟と決意。その全てが、男の目から見てとれた。その剣を見て、ランサーは確信した。『黄金夜の刃』の天使達と同じ属性を持つその剣を見て、正しき理由の為に戦う戦士だと、理解した。これほどの剣ならば、使い手を選んで当然。ならば、この剣が力を貸しているのなら、信用に値する者に違いないと、ランサーは悟った。
ランサーが、手負いのセイバーに、手を差し出す。差し出された左手を握り返し、セイバーが立ち上がる。
最後には、剣を交える運命にある。それがサーヴァントだ。それでも、今は喜ばずにはいられない。目的は違えど、理由は違えども、二人は、正義の為に戦う同士なのだ。
強く握手を交わし、二人は出会いを喜ぶ。
その空気に水を注す事になるが、衛宮切嗣は、分かっていて
ジョーさん、そこ代わって。俺もイクサヴァ姉貴におっぱい押し付けられたい。
ラクドス教団の催しってアレだよね、絶対ああいう事してるよね、SMショーとか乱交パーティーとかしてるよね。
ラヴニカに行かなきゃ(使命感)
2/24 加筆修正
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