最新話から来た方はハイスクールDDの番外編が一本あります。
四月末頃まで余裕がないので、長い話は進みません。
番外編はDDがあと二話書いてたのが残ってるので隔週くらいで載せるかと。
番外編は気が乗った時に書いていくのでバラバラで短いです。
以前あったカンピオーネリクエスト。僕が書いたらこうなりました。
DD編書いてた時に主人公に転生させたかったからこんな形で転生してもらいました……。
残念ながらエロには届かぬ。続きも未定。
悪魔もすなる転生といふものを、我もしてみむとてするなり。
そういえばマスターテリオンも転生していたな。と、唐突に頭に浮かぶ。
ケフィに相談してみたところ、実際にやってみましょうという話になり、母体探しが始まったが普通の人間ではもはや俺を宿すことができないらしい。
そこで白羽の矢が立ったのが“神”という存在だ。
マスターテリオンも半神であったこともあって、ケフィは俺を神に産ませようと画策を始めた。
誤算があったのは、ケフィが宿したらしい母体が他の神によって追い詰められているという現状だった。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
母体の腹を切り裂いて、カンピオーネの世界へ降り立つ。
どうやら肉体も人間の物とは根本的に異なっており、暫く力を馴らす必要が有りそうだ。
デモンベインの世界から抜け出して暫く、俺はもちろん眷属達も肉体年齢の操作は自由にできるようになっていた。切欠は些細なことだが、元の世界で静かに暮らすためにも必要な術だった。
母の腹から這い出しながら一気に全盛期の体まで成長させるが、先程から蚊の刺すような攻撃が鬱陶しく、元凶に向けて手をひと振りする。ハスターの力を行使して現れた風の刃で構成された突風が吹き荒れる。
「へーラー、か。なるほど、我が母君とも因縁があるようだ」
母体となった女神を追い詰めていた存在を視界に捉えてその中身を覗き見ると、ギリシア神話に登場する女神ヘーラーであった。ローマ神話においては別の神とも同一視されており、彼女もへーラーでありユーノーとしての神格も持って顕現した存在のようだ。
「……ぁ……な、なぜ……」
そして足元に転がるのは我が母体となった母君、アプロディーテ。
腹を内側から切り開かれ、呪力も失われて消えゆく存在となっていたが、呆然とした表情の彼女の美しさは失われていなかった。
女神、アプロディーテ。
我がバイブルの一つ、ウィキ先生によれば愛と美を司るギリシアの女神であり欲望をかきたてることが仕事なのだそうだ。そして、ゼウスとの間にエロスを産んだともされている。
なるほど、今の俺に相応しい母体であると言えるだろう。
彼女を母体に選んだケフィは中々趣味がいい。
古代ローマなどではアスタルト、イシュタルなどとも同一視され、彼女の神格も起源と同じくそれらの神々と混じり合って顕現しているようだった。
豊穣、多産、性欲、愛、恋、そして戦い。
見事なラインナップだが、ケフィの用意した転生の秘法によって彼女の宿した力はすべて簒奪する事ができた。お蔭で俺自身の力も、力どうしを掛け合わせたかのように増していた。
ここでアプロディーテについてさらに考釈を垂れるべきところなのかもしれないが、残念ながらギリシア神話についてはそれほど深い造詣があるわけでもないのでその辺りは本職に任せるしかないだろう。
一応、母親になっていただいたということで、後で調べてみるのもいいかもしれない。
「はははっ、母上を追い詰めたそこの女神は俺が討ち滅ぼしましょう。安心してお眠りください」
「貴様ッ……ゆる、……ん、呪っ――」
先程までとは打って変わって怒りに顔を歪めたアプロディーテは、呪詛を宣べる間も無く消え去った。
「貴女は何者ですか……」
それまで警戒しながら見ていたへーラーが声を掛けてきた。彼女の体はアプロディーテとの戦闘で負ったのか、体中に細かい摩耗の跡が見て取れ、脇腹は先ほど放ったハスターの爪により切り裂かれていた。
まつろわぬ神に呪力は耐性があり効かないと聞いていたが、邪神の力は問題なく力を発揮するようだ。
「何者、か……。そうだな――」
「……」
エロスでは芸がない。またこの身に渦巻く混沌から
かと言って本名を名乗るのも、どうやら姿かたちすら変わっているようなので避けるべきだ。
アウグストゥスやクラウディウスと名乗っている知り合いもいるので、彼らに倣ってローマ皇帝縁の名を名乗るのが良いだろう。
「――母君に因んで、
天に掲げた右手に巨大な扇状の黒い偃月刀を召喚する。
「尤も、これから死ぬ貴女は覚えても覚えなくても何も変わりはしないがね」
◇ ◆ ◇ ◆ ◇
へーラーを殺して解った事がある。
どうやら俺は神殺しではなく、神の側として認識されているようだ。この世界に施された儀式、神殺しによる権能の簒奪も起こらなかったし、パンドラとも会うことはなかった。
もちろん、アプロディーテとの戦闘でへーラーが多少なりとも消耗していたため認められなかった可能性もあるが、なんとなく理解できていた。
まつろわぬ神としての性質は母君のモノをそのまま所持しているだけで、俺自身としての力のごく一部程度に過ぎなかった。尤も、カンピオーネに出会ったらその一部によって、彼らの闘争心に火を付けることにだろう。
男女関係なく力を奪えるようになっておいてよかった。勿論、男とは性交などという行為は無しだ。
カンピオーネの世界に来るに当たり、ケフィと編み出した術式により魂やそれに類するモノを蒐集することで手軽に力を得ることができるようにしておいた。
女神が相手でも行使することは出来るが、神殺しによる権能の簒奪ができない以上、余裕があるようなら従来どうりの蒐集方法を実行することになるだろう。
へーラーからは特に強力な権能は奪えなかったが、どうやら少々視野が広がったように感じる。さすがは性に奔放なオリュンポス十二神の代表格、ゼウスの浮気を見つけることが出来る監視能力といったところか。
「あの女の気配を感じて顕現してみれば……そなたは何者だ」
手に入れた視野を馴染ませていると幼い少女が空を駆ってやって来た。
「アテナ……」
「ほう、妾の名を証すか。そなたからはアプロディーテーの匂いがするが、神殺しとも何やら違うようだ」
女神の縁からアテナまでがこの場に現れるとは思ってもいなかった。
ギリシア神話においてへーラーと組みアプロディーテと敵対した闘神にして智慧の女神。原作カンピオーネにも登場するまつろわぬ神だ。
呪力はそれほど高まっていないようで、目覚めてから然程時間は経っていないように見えた。
「今はカエサルと名乗っている」
「
「あまり視ない方が良い」
「そのようであるな」
表層だけとは言え、秘匿している情報をアテナは俺の中を見取ってみせた。深層は流石に覗き見ることはできないだろうが、さすがは智慧の女神だ。
表層だけでも人間ならばそれなりに影響が出る情報が詰まっているのだが。
「とはいえ、あの女に縁があるというのなら丁度いい」
そう言ってアテナは先制とばかりに石化の邪眼視を行いながら右手に死神の鎌を顕現した。
石化には完全に耐性を備えているが、周囲はそうはいかず辺りの木々や草花は石化する。こちらも鎌に対抗するためにバルザイの偃月刀を召喚し、アテナの鎌を受ける。
「なるほど、なかなか力がある。流石は神の一柱といったところか。俺の眷属達は一応人間だからここまでの相手は久しぶりだ。……が」
久しく経験していない力の篭った斬撃だが、鬼械神などに比べると子供のようなものだ。
受けた衝撃をそのままお返しするべく、偃月刀を振り抜く。
「くッ――」
「強度が足りん。十億年前の俺にも劣る」
今や生身ですらマスターテリオンさえ遥かに越えた力は、アテナ程度の軽い存在では持ちこたえる事は出来ず地面を抉りながら遥か後方に吹き飛んでいく。
即座に追い討ちを掛けるために距離を詰め、二合目を叩きつける。
流石に神器である鎌を切断こそできなかったようだが、その衝撃は地面を背にしたアテナの体を徹った。
地面はクレーターのように陥没し、その中心にいるアテナは口から赤い血を噴き出した。
「がはッ――ぐ、ぐぅッ」
唐突に光が消え去り、辺りは闇に包まれた。
バルザイの偃月刀の先から抵抗が消え、刃が地面を削り取る。アテナの気配が離れた。
「ク・ヌ・ヤンの蒼き輝き――」
闇に包まれた空にオーロラのような青い輝きが差し込めた。アテナの呪詛で訪れた闇の中でオーロラの光が地上を照らす。
青く輝くク・ヌ・ヤンの街を再現したような空間を魔術で創り上げ、距離を取ろうとするアテナを引きずり込む。
「――ン・カイの闇」
空間に捉えられたアテナの後ろ姿に向けて手を伸ばし、呪文を詠唱する。手元に現れた魔法陣から放たれた、捕縛用に調整し発動した重力結界がク・ヌ・ヤンを覆う。
流石に地面に縛り付けることはできなかったが、彼女の動きは極端に遅くなった。
飛来するフクロウをバルザイの偃月刀で切り裂きながらアテナの元へ向かう。そして、接近しながらの偃月刀の投擲。アテナは重い体を動かして攻撃を躱すが、投擲はただの牽制だ。
躱した先を狙って前方に跳躍し、素手での攻撃を仕掛ける。
「
一度だけこの身で経験した、とある従者の渾身の一撃。アッパーでは無くなってしまったがそのくらいは些細な問題だ。
アテナの心臓目掛けて放った右の拳はアテナの骨を粉砕し、臓物を破裂させる。人外の力で放ったため、たとえ神の肉体でも多大なるダメージを与えただろう。
尤も、アテナには不死性があるのでこのままでは死にはしない。
ブーメランのように戻ってきた偃月刀を消し、自ら鍛えた杖、ガンバンテイン――いや、
吹き飛んだアテナに追いすがり、杖先で掌を穿ち地面に縫い付ける。
アテナの体からは呪力が失われ、身体も見た目相応の力しか感じられなくなった。どうやらこの世界のまつろわぬ神にも俺の鍛えた武具は効力を発揮するようだ。
オーディンが巨人のフレーバルズに与えられ、後にスキルニルが使用したとされるあらゆる魔法を無効化する力を持つ杖、ガンバンテイン。その名に肖ってつけたカンバンテインの杖がアテナの力をすべて封じる。
ついでに付けた選定の呪いにより、杖の主にしか引き抜くことができないようになっていたりする。
これでアテナはこの場所から逃げることも、此方を害することも出来ない。
「ごほっ、がぼ……な、なにを――」
「なにって、ナニを?」
殺してしまってもいいが、折角なので従来通りの蒐集をすることに決めた。
原作では学生服のような物を身に纏っていたが、まだその様な時代ではないのだろう。神話の登場人物が纏っているような簡素な衣装を力任せに剥ぎ取り、アテナの肢体を晒す。
「なッ――!」
自身の血に染まった顔を羞恥に染めて、アテナが此方を睨む。さすがは処女女神といったところか。確りと貞操観念は持っているようだ。戦闘中ならばアテナも気にしないだろうが現在は既に決着はついている。
性に奔放な神々が多い神話の登場人物だが、処女性を失った女神がどうなるか、興味が尽きない。
処女神としてはアルテミスも有名だが、あちらはそのまま純潔を司る女神なので処女ではなくなったら力を失ってしまうのだろうか。
どうやら完全体ではないようで、原作のように少女の姿をしているアテナ。戦闘をしていた先程までの姿より幼く見えるのは、戦闘状態を解除したためだろう。
右手に突き立った杖を抜こうと、唯一自由な左手で頑張っていたが、服を剥ぎ取られたため、眼下に晒された肢体を隠すように手を股間に充てている。
神話の人物の彫刻や絵画などで胸を晒す女性が多いが、この世界ではそのあたりも関係しているのだろうか。俺は神話に詳しくないが、昔は胸を晒すことは羞恥を掻き立てるものではなかったのかもしれない。
まぁ、どうでもいいことか。
相手の気持ちを全く考えないレイプは久しぶりかも知れない。そもそも女性と戦闘する機会が少ないため武力制圧からの強姦自体滅多にある機会ではない。
さすがに何もしていない一般の女性をレイプする趣味は無い。
アテナに乗りかかり肢体を隠す左手を取り、地面に突き立ったカンバンテインに魔法の紐で括りつけた。
「げほ、げほッ……あ、ぁ、まさか……」
「お察しの通り」
内蔵を破壊したため、アテナは血を吐きながら認めたくないだろう現状を理解し、言葉を詰まらせる。
もちろん、ここまでして開放するという選択肢は欠片も存在しない。たとえ開放するにしてもアテナの力を簒奪するための術式の被検体第二号となるだろう。
「あなたは――」
「母君に誘われ俺に出会い、貴女が仕掛けて俺が下した。神話でもよくある話だろう。実力で勝った俺が実力に劣ったアテナを手に入れる。ただ、それだけだ」
「む――んむぅ……ちゅ、はむ……」
無防備となったアテナの唇を唇で塞ぐ。
何やら呪いを発動させようとしたようだが、呪力を封じたためただ口付けを受け入れるしかないまつろわぬアテナ。
逆に此方の呪いを送り込むと、たちまち色素の薄い肌を朱に染めた。
空間内の時の流れが外の世界とズレ始める。
ここから先、アテナの権能を簒奪するその瞬間まで俺の情欲は決して止まらない。
・ク・ヌ・ヤンの輝き
紳久朗のオリジナル。基本的に青い空の薄暗い結界を作り上げる魔術。昼間でも夜でも青空姦。なんつって。
エロは書いていない。
神話にはあまり詳しくないので基本的にネット情報です。ご了承を。
カンピオーネは途中で買わなくなったので詳しくないです。
数年前に引っ越した時のダンボールの中に何冊か入っている程度。
アテナはこんなに弱くないという意見が出そうですが、このチート主人公はエロメインなため基本的に苦戦させないのでご了承を。
世界、消し飛ばせます。
四月中頃にはどれか本編書けると思います。劣等生とかも、きっと。