※この作品はR-18です。

性霊秘法の主――マスター・オブ・エロボン――   作:南津

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導入につき第二話更新。

以後、不定期に更新します。


▼第二話。いいえ、ケフィ・アデス

 

 

 

 

「これで何冊目だ?」

 

 このデモンベインの世界にて、魔導書の蒐集を始めて幾度目かのループに突入した。

 

 同人誌の原稿という性質が影響したのか、様々な要素を取り込み、編集、複製する能力がケフィには備わっていた。中でも、ケフィは魔導書の蒐集と複製の能力に秀ていた。

 最初は、デモンベインの世界の魔導を習得したいという願望から魔導書を探していたのだが、ケフィの能力によって蒐集した魔導書は次周に持ち越せるということが分かり、魔導の習得の傍ら目立たないように魔導書蒐集を始めていた。ここがデモンベインの世界ならば、ナイアを筆頭とした邪神が存在し、面倒な事になることが分かりきっている。

 幸い、俺自身は最後まで無限螺旋に付き合う必要は無い様なので、基本的にアーカムシティについては今のところ不干渉としていた。魔導図書館もあるので、ある程度アーカムが発展してからは入り込む必要はでてくるが、今のところは各地に散らばる魔導書の蒐集だけでもある程度の成果は出ていた。

 

 ケフィの魔導書蒐集には欠点もあった。

 いや、今のところは欠点だが、後になればその欠点は消失し、利点となることだろう。

 

 ケフィが蒐集した魔導書はなんと、問答無用で俺の頭に情報が叩き込まれる。尤も、情報が入るのは魔導書だけではないのだが、この世界の魔導書は少し問題があった。

 

 

 

 

 始めて蒐集した魔導書の情報が頭に入ってきた瞬間、俺はSAN値直送され、発狂死した。

 

 

 

 

 ケフィという魔導書を持っているので、魂が耐えられるのではと思っていたのだが、考えてみればケフィは唯のエロ本だった。

 邪神の記述が力を持つ世界とは言え、描かれているのはこの世界からすれば唯の非実在少女達だ。邪悪な知識とは程遠い。まぁ、ある意味で邪悪ではあるのだが。

 

 そんなわけで、ごく一般的な魂しか持たない俺は、邪悪な知識によって瞬時に魂が摩耗した。

 幸い、ケフィが現れてからの特殊な事情によって消滅することはなかったが、所謂死に戻りを体験することになった。

 

 魔導書としての力が弱いものでさえ発狂死するのは予想外だったが、ここで重要な事実にも気づくことができた。それは、魂が少しづつ強化されているという事だった。

 

 初めて魔導書を蒐集したのは、事情があって三周目のときだ。事情というのはまぁケフィとひたすらまぐわっていたらいつの間にかループしていたというだけなのだが。あの時ほど自分がアホだと思ったことは無かった。

 

 ケフィはなんとなく気づいて計測していたようだが、一周目より二周目、二周目より三周目と極僅かながら、ループを重ねる度に魂が強化されていた。

 俺自身ではその辺りはわからないのだが、ケフィ曰く、およそ1%程度毎回強化されているらしい。

 

 そんなわけで、暫くは殆ど力を持たない魔導書をケフィが何処からか見つけてきて、そこから魔導を習得することでお茶を濁していた。

 そのおかげで、何十回も色んな死を経験することができた。もう随分と同人誌制作をやっていないが、趣味は完全に魔導と寝ることになってしまった。

 

「百二十一冊目です。今のところマスターが耐えられるのはこのくらいのレベルかと」

「そうか。またしばらくは魔導の鍛錬に専念することになるか」

 

 ケフィが蒐集した魔導書は任意で複製することが可能だ。これまでのループで蒐集した魔導書もそれぞれ必要な時に複製して取り出すことができる。

 蒐集した魔導書は全く同一のものを元の場所に戻している。ケフィの複製能力は優秀で、魔力やら何やら全てを再現できるため、盗難を疑われることもない。

 本人曰く、魔導書とは相性がいいのでどれだけ力を持っていても蒐集さえできれば同一のものを複製できるという事だった。

 

 最近では、流入する知識を意識しないことも可能になっているが、それは自身に影響を及ぼさないものに限られる。

 

 現状、俺の力の及ばない魔導書は所在をメモしておいて次の機会に蒐集することにしている。今回蒐集した魔導書も過去に力不足から断念した魔導書だった。いっそのこと発狂死を繰り返して魔導書蒐集を行ってもいいのだが、遠いアメリカの地、アーカムが未だ発展途中である今のうちに効率よく実力をつけておいた方が良いと判断した。

 

 そのうち、ミスカトニック大学に出向く機会もあるだろう。

 

 

 

 

 俺は、かつての、若かりし日の肉体を取り戻しているのだから。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

 三十まで童貞だと魔法使いになるなどと言われるネタがあるが、俺はエロ魔導師となったらしい。

 

 俺の童貞を寝ている間に奪った少女――ケフィ・アデスは自身を魔導書だと名乗った。

 

 彼女の名前は先ほど適当に俺が付けた。逆レイプの腹いせだが、考えてみれば中々いい名前だ。俺はどうもこの手のオヤジギャグが好きらしい。

 

 ケフィについては、デモンベインの世界の魔導書を思い浮かべてくれれば良いという事だった。厳密には違うが、同じことは出来るようだ。ただ、魔導書としての力が足りないため、今のところは本来の機能が使えないらしい。

 彼女は俺が記述した魔導書で、あの“エロマンガで解るシリーズ”のエロ漫画のようだ。名称は“エイボンの書精言語版”で、鬼械神も召喚可能だという。

 他の魔導書などから記述を蒐集し、魔導書の力が高まれば元の世界へ戻ることもできるらしい。

 

 そんなわけで、これまでのループで判明したことから整理していこうと思う。

 

 まず、この世界はデモンベインの世界であり、無数にある平行世界の一つ。更には、アーカムシティは比較的初期の発展具合だと推測できるため、幾千万、幾億のループのうちの殆ど初期である。

 

 我々のループ条件は宗像紳久朗の死亡、ケフィの消滅、又はこの世界に来て丁度二十年が経過する1946年6月6日まで生存し続けること。

 俺とケフィ、どちらかの死亡で起点に戻ることが確認できた。どちらも俺の力不足が原因で実証する事態になったのだが、できれば避けたい方法だ。今のところ俺が死亡するケースが九割だ。最初の頃はケフィが庇ってくれていたが、最近は即死級の事態では庇ってくれなくなった。どちらが庇っても死に戻りになるのだから即死できるなら即死したほうが魂の強化が早く進むからといったところか。

 まぁ女の子に庇われて生き残るのは男としては情けなさ過ぎるので今のところ問題ない。むしろ死にすぎて死ぬことに慣れてきた方が問題だ。

 

 また、実質的な不老になっているようだ。肉体は若さを保ち続け、全盛期の状態に保とうとするし鍛えていけば体の動きを阻害しない筋肉の付き方をしていく。所謂細マッチョ。部屋に篭ることが多かった頃の不健康ぶりが懐かしくなる。

 

 次に魂の強化についてだが、毎回前回終了時の魂強度の1%程が次回ループ開始時に強化されているようだ。回数を重ねる事で解ったことだが、即死するほどの魔術をうけて魂が損害を受けた場合が一番増加の幅が大きく、二十年生存では成長分が加味されて増加するため並程度、普通の事故などで死ぬ場合が一番少ないらしい。

 SAN値直送による死亡は増加も大きいが、後の数ループが無駄になるのでダメらしい。

 取り敢えずの目標はアル・アジフ等の力持つ魔導書の蒐集であるため、最低でもそれに耐えられるだけの強化が必要だ。だが、ケフィの提示する目標はマスターテリオン級で、大体二千万回程ループすれば大丈夫だろうと言っていた。

 二千万回とか、毎回五年間生存したとして一億年。今までのループは大体十年前後が平均なのでこのままだと二億年はこの世界で無限螺旋に捕まっておく必要があるということだ。この数字を見ていたら即死回数を増やしたくなるが、まぁテリオさんよりはマシだろうと思うことにする。

 

 ケフィの能力については未だ知らない部分が多いので追々纏めていくが、俺自身の能力が最近判明した。

 

 

 

 

 それは――

 

 

 

 

 

 

 

 同一人物へ666回の膣内射精で相手の力を取り込み、魂を強化できるということだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……あほか。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

 そんなわけで、魔導書蒐集も一旦保留して魔術の鍛錬に専念することになった。

 

 何度か実証のために適当な女性とねんごろになり、六百六十六回膣内射精を繰り返してみたが、確かに俺の能力は発揮された。偶々その中に誰かの端末らしき存在もいて力を手に入れてから気づいたが、セックスしかしてないので問題は発生しなかったようだ。

 後々、俺の能力を存分に発揮する周回が来るとケフィが言っていたが、そちらは気にしない事にした。

 

 

 ケフィの力を取り込んだことによって、俺の魂には図書館のような領域が出来上がり、ケフィが蒐集した魔導書等が蓄積されていっている。そこから自在に本を取り出すこともできるし、編纂も可能。魔術の記述も自由に読み出すことができるので、鍛錬も非常に捗る。

 常に二十歳辺りの若々しい肉体に保たれているため、体の強化は程々だ。魂の強化に伴って少しずつ身体も強化されているのか、ループ初期より即死級の攻撃による被害は少なくなってきていた。これならば二千万回ループすることでマスターテリオンを超えるというケフィの目標も達成できそうだ。

 

 で、俺が何をしているかというと。

 

 

 

 

 

 

 

 

「あぁっ、……ま、ますたー。んっ……ぁ、ぅ」

「このダァホ。まだ反省が足りんな」

 

 蒐集から帰宅した翌朝。起きてみたら俺の知らない少女達が真っ裸で精液に塗れていた。

 一瞬、全く理解できなかったが、直ぐに原因がケフィだと判明した。彼女は俺の魔導書だが、多分に元となった俺のエロ本の内容に影響されたのか、可愛い女の子や綺麗な女性が大好きなのだ。下は五歳程から上は四十辺りまで、男はマスターの俺だけのようだが、女なら殆ど誰でも性の対象になるらしい。

 たまに適当に見繕ってきては女同士で乱交し、吸収した俺の精液で好き勝手ヤっているらしい。

 

 まぁ、たまに俺も混ぜてもらうのだが、中には魔術で催眠状態の少女などもいたりするのが問題だ。

 

 そして、今日のターゲットもそうだったらしく、魔術の痕跡があった。

 

 ケフィの魔術の一つにカウパの燻香を用いた儀式というものがある。元になった魔術があるようなのだが、俺はこの名前しか知らないので、元がどういったものかわからない。

 なんとこの魔術、エロ魔導書に相応しく女性であるなら例外なく発情させることができる、らしい。本人曰く、神話生物や魔導書でも発情させて操り、いろんな意味で捕食できるとのことだ。

 

 ケフィ自身は性魔術具現のような存在なので、魔導書蒐集はもちろんだが性交するほど力をつける。そのため強くは咎めることが出来ない。

 すでに俺自身の倫理観も大分ゆるくなっているので、もうどうでも良くなってきているのだが、ケフィは俺の魔導書なので一応はしっかり躾ておかなければなるまい。

 

 

 

 

 よって、今彼女は俺の魔術で亀甲縛りしてついでにM字に脚を開かせて吊るしている。

 

 

 

 

 どうも、俺は魔術の操作が段違いに上手いらしく、アトラックナチャで複雑に対象を捕縛できる。現に、ケフィを一瞬で亀甲縛りにし股間部分に微振動を与え続けることができている。

 

 一応、吊るしてあるので食い込んで痛いはずなのだが、ケフィは上級者なので実際は罰になっていなかったりする。女に対してはドSで、俺に対してはドMなのだ。この罰も既に数え切れない回数執行していたりするが、もしかしたらこの罰のために懲りずにいるのかもしれない。

 

「はっ、ぁああ。ますたぁ! ぁ、んんッ……はぁ、はぁ。んぁっ、ぅ、せつないですぅ」

「しばらくそうしていろ、あほ」

「ぁ、ぁぁあああああッ!」

「……」

「はぁ、はぁ……。……フー、フー」

 

 どうやらイったらしい。

 

 普段は真面目なのだがこういう時になると本当にダメになる魔導書だ。まぁ元が俺の十二年分の妄想が詰まったエロい記述しかない魔導書だから仕方ないか。

 彼女が誕生してから俺が結構S的な性格をしていたことが発覚した。いや、思い返せば俺がこれまで描いてきたエロ漫画も女の子がひどい目にあうモノが殆どだったな。

 まぁ、妄想か現実かの違いがあるのだが、実際そういう立場や状況になると楽しんでいる自分がいるのが恐ろしい。

 

「さて、……ユクゾッ」

「あああああッ!」

 

 股間部分の糸を操作してずらし、一気に息子を奥まで挿入すると、それだけで絶頂したのかケフィの膣壁がビクビクと締め付けてくる。

 明らかに少女の膣には大きすぎる俺の勃起したチンコが無理やり膣奥を押し上げる。普通の女なら痛みを訴えるだろうが、ケフィは痛いのも気持ちいいらしく最近は遠慮することは無い。

 

「まったく、お仕置きで感じるなよ! エロ本が!」

「あああっ、むぃ、むりィ! ですぅ! まずだのオチンチンぎもちぃでずぅ! おぐまできてまずー!」

「ふっ、まったく、淫乱な本だな! 俺の命名は間違っていなかったようだ、な!」

 

 ふん、と大きく腰を動かして勢いよくペニスを突き入れる。もう何度目になるかわからないこのお仕置きも慣れたもので、吊るし方から角度まで最適な状態を維持しており、ケフィの性感帯を容赦なく刺激する。

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛ああああ!」

 

 しばらく続けていると漫画ならば効果音が描かれるだろうと容易に想像できる感覚が俺たちを襲う。ペニスの先端の締めつけが変化した。

 

「ははっ、ケフィはよく食べるな。今もそんなにくわえ込んで」

「あ゛あ゛っ。ナカ、来てるっ。ますた、ぉ、おちんちんた、たべちゃいましたぁ」

「次は何が欲しいんだ?」

「ますたの精液ほしぃでずぅ! マスターのエロ本にいっばいだじでぐださいいぃ!」

「ダメだな」

 

 ケフィがイキそうな程昇った瞬間に腰を止める。これがお仕置きだということを忘れてはいけない。

 

「あああっ、そんなぁ。ますたぁ、ぅぅ、ほしぃです。ぁ、いがちでくだざいぃ」

「あぁ、ケフィは可愛いなぁ」

 

 泣きそうな表情でおねだりする俺だけの魔導書が愛おしい。これだけしても、どうせまた同じことをするのだろうが、馬鹿な子ほど可愛いとよく言う。

 

「っ……! ぁああああんんんんんんんんッ!」

 

 愛情をたっぷりと込めた言葉と共に射精してやると、それだけでケフィは絶頂した。

 自分で言うのもなんだが、精液の量は尋常ではない。凄まじい勢いで放出される白濁液がケフィの子宮内を泳ぐ。俺の玉の何処に詰まっていたのかというほどの精液は、全て彼女の中に吸収されていく。

 

 この精液を使ってケフィも今回のような事を色々としているのだが、それは追々語っていく事としよう。

 

「ケフィ、反省したか?」

「ぁぁ……。ぃぇす、ましゅたぁ。しぁわせでしゅ」

「……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――どうやら、まだお仕置きが足りていないようだ。

 

 

 

 




次回。

▼第三話。大事の前の小事
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