※この作品はR-18です。

性霊秘法の主――マスター・オブ・エロボン――   作:南津

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▼第四話。ルルイエ異本複製版

 

 

 

 

 エイボンの書を蒐集してまた幾多のループを経験した。

 エイボンの書はあの後、同人誌でよく見かけるドロドロ状態まで犯し尽くしてからケフィが完全に蒐集し、ケフィに捉えられる直前の状態の魔導書を複製してからウェスパシアヌス諸共、死なない程度の魔術でボロボロにして放置しておいた。エセ紳士共々俺たちのことは覚えていないだろう。

 

 何もなしに開放したのでは違和感を与えるので、爆破処理したのだ。決してそれ以外の意図は存在しないし、ケフィがノリノリでやっていたという事実も無い。

 

 もはや俺自身の記憶にも残っていない。

 

 俺の記憶はループを繰り返すうちに古い方から思い出しづらくなるので、基本的に圧縮言語にして記述を残し、ケフィの力を得てから手に入れた通称“紳世界の魔導図書館”に本として残している。ここから記述を引っ張り出すこともできるので、重宝している。

 今のところ本にして一千冊程度、数百年の記憶をまとめて一文に圧縮しているのでこれでも少ないほうだ。思い返せば凄まじい時間が経過しているが、殆ど同じ二十年を過ごすだけなら一瞬にしか感じることはなくなっている。もちろん、新しい何かがあれば時間あたりの印象は強くなり、濃く記憶に残る。

 

 そんなわけで、魔導書を蒐集し始めてはや幾百万周。最近は相手の実力も鑑みてのんびりとした蒐集になっているが、着実に蒐集は進み残りの標的も少なくなった。

 

 完全な状態の二冊。ナコト写本のエセルドレーダとネクロノミコン原典アル・アジフ。

 

 そして、今のところ接触を控えているが、大学入学の際にお世話になったシュリュズベリイ教授が持つセラエノ断章ハズキ。ブラックロッジが持つセラエノ断章のほうは既に蒐集したが、教授が持つのは自身でオリジナルから英語訳して記述したもののようで、ケフィの魔導図書に相応しい力も持っている。

 

 セラエノの大図書館にも行ってみたのだが、契約者のいない魔導書は蒐集も簡単で、一通り蒐集してすぐに退散した。ここにあったものはケフィの魔導図書とは別に分類しているようだ。

 

 ケフィはこれまでの契約者や所有者の記述が残る魔導書を特に重要視している。なかには圧縮言語による記述で記憶まで残されているものもあり、同じ記述の魔導書でも気に入ったものは六百六十六冊に選定されている。

 そして、その中には力を失っているものの、ケフィの興味の対象となった魔導書の成れの果ても幾つか存在している。ケフィの複製の力は過去の状態すら完全に復元しながら複製することが出来るため、彼女にとっては力を失った魔導書というのはページさえ揃っていれば力のある魔導書となんら変わらない。流石に無い部分は復元出来ないが。

 

 そしてそんな力を失った魔導書の一つ、キタブ・アル・アジフ。

 

 ネクロノミコンは写本も多くあるが、今のところ力を失った魔導書ではあるが、アブドル・アルハズラットが手に入れたアル・アジフの成れの果てが一番のお気に入りのようだ。このアル・アジフは本当に奇跡のような偶然で手に入れたものだ。これまでのループにおいて三度しかお目にかかったことがない。これだけでアル・アジフ蒐集は完了でいいのではと思うのだが、それでは満足せず必ず完全版を手に入れようと意気込んでいる。

 ケフィ曰く、オリジナルが現存する魔導書はオリジナルを手に入れたい、だそうだ。このあたり蒐集オタクと化してきている。

 

 ただ、彼女らには常にではないがナイアの観察の目が向いており蒐集は慎重に機会を伺っている。今のところの計画では、これまでにも何度かあった大十字九郎のTS周回にTS九郎ごと頂いてしまおうと(ただし、性的な意味で)いうことになっている。だいたい男でもTSしていれば女なので俺は問題ない。

 無理なら、ナイアの監視もなく九郎とも離れる瞬間を狙う事になる。ただ、前に述べた通り軌跡の記述は多い方が好みのようなので、結局最後の蒐集対象になるだろう。

 

 ケフィの心残りは、俺の知識の記録に残っていてケフィの命名の参考となった、デモンベイン続編に登場する魔導書を蒐集する機会がないことだが、オリジナルのネクロノミコンで我慢してもらいたい。流石に直接ナイアの手が入った魔導書をどうこうするのは避けたいのだ。

 

 よって完全版のキタブ・アル・アジフを手に入れた時、俺たちはこの世界を去る。

 

 実は既にこの無限螺旋から抜けられるようなのだが、ノルマの二千万周をこなしていないので脱出もアル・アジフ蒐集も当分先の事になる。

 

 

 

 

 そして特にすることが無い今は、暇つぶしを兼ねて過去に蒐集した魔導書を複製し、それぞれを俺用に馴らす作業を続けていた。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

 魔導書ルルイエ異本を手に入れたのは比較的早い段階のループだった。といっても、精霊化する魔導書としては二十四番目だ。

 記憶には残っていないが、記録に残していた知識によるとこのルルイエ異本はデモンベイン本編にも登場する魔導書で、登場場所も把握していたが把握していたが故に急ぐ必要も無く、気付けば二十四番目という順番になっていた。

 

 契約者も居ない状態であったため、蒐集も簡単で実にあっけなく出番は終了した。

 

 そんなルルイエ異本は中二心擽ぐるオッドアイ。そういえばこれもエセ紳士が手に入れる魔導書だったなと思い出すが、複製したルルイエ異本にはそんな記録は残っていない。

 

 必要な時に複製して使用するために、今周回は彼女の調整をする。

 

 調整といっても特別なことをするわけではなく、俺を主として関係を築き魔導書の忠誠を上げていくだけの作業だ。まぁ特別なことではなくても、ヤること自体は決まっているのだが。

 

「ぁ……」

「小エン。好きに動いてみろ」

「ん……」

 

 幾度目かになるルルイエ異本の馴らしの内容は、もちろんセックスメインである。最近、というかもう二十年かける幾百万、幾千万周分の年月において、割合的にはほぼ百%幼い少女を相手にしているせいか、自分がロリコンという変態になっていることに気がついた。

 いや、もちろん大きな女性も好きなのだが、もう何千年も抱いていないような気がするのは気のせいではないだろう。

 

 このルルイエ異本の精霊――小エンと呼んでいるが、彼女は基本的に無口で情事の際も小さな喘ぎ声と喉を鳴らすような声しか発しない。

 自己主張の少ない彼女には基本的に自ら動くように促す。セックスをコミュニケーションの手段とするためだ。今も彼女を脚の上に乗せ、対面座位の格好にて挿入している。

 もう何年過ごしたかわからないほど住んでいる拠点の風呂に浸かりながら、小エンの感触とコミュニケーションを楽しむ。

 

 蒐集した魔導書を馴らした後は、基本的に魔導図書に戻しているが、当然記憶や記録も残したままにしている。使う機会は俺が生きている時間に比べれば少ないが、既にそれぞれ数百年分は共に過ごしていたりするので、彼女らの忠誠は基本的に高い。他の魔導書をライバル視している子もいるが、皆ケフィに対しては受身で従順となり、お姉様などと呼んでいる。

 

 それぞれ調整するならいっそのこと記述を纏めた魔導書を創ればいいのではと思うかもしれないが、ケフィが基本的にその状態であり、俺自身ケフィ以外の魔導書を創ろうとは思わない。

 それに、それぞれの魔導書にそれぞれの可愛さや楽しみがある。

 

「ぁ、……ん、……。……ぃ……」

「あぁ、いいぞ。……舌を出せ」

「……ぁぁ、んむ、ぢゅ」

 

 小エンの伸ばした小さな舌を唇で咥え舌で触れると、積極的に舌を絡めてくる。いつも唾液でベトベトになるのを顧みずに懸命に俺の唾液を受け取ろうと頑張る彼女は、中々に可愛らしく膣内に入っている息子も敏感に反応する。

 

 舌を絡めている間も彼女の腰は止まることはなく、意外に奥まで深い膣が勃起した男根を包み込み刺激し続ける。彼女自身は自分の感じる場所をほぼ全て把握しており、最近ではそこを攻めながらも俺を喜ばすことを覚え始めてた。

 色素の薄い髪は水に濡れ、彼女の肌に張り付き輝いている。頬の髪を指で退かし、指先で柔らかな感触を楽しみながら、口付けを交わし続ける。

 

 彼女の腰の動きに合わせて風呂の湯は波打ち、二人の体を波で揺らして挿入の動きにアクセントを与えている。

 

「ん、ぢゅ、ぢゅ……ちゅぱ、ぁ、ん……」

 

 口元とは関係なく、次第に激しくなる腰の動きによって音を立てて水面が波をたてる。体勢も密着するようになっていき、小さく可愛い胸が俺の胸板に押し付けられる。感覚だけは鋭くなっているため、二つの硬くなったポッチが手に取る様に確認できる。

 

「ぅ、いいぞ。愛いやつ。そろそろイクぞ……」

「ぁ……んむ、ぢゅ、んちゅ、ぷぁ……、ぁ、ぁ……、あ……」

 

 一層激しくなる小エンの腰の動きにつられて腰を動かしたくなるが、我慢する。今は全て彼女の好きにさせているのだ。小さく震えながらも腰を振るのをやめない小エンに、射精への感覚が高まっていく。

 

「ぁ、あ……、ん、んん――」」

「ぐ、出るぞッ」

「っ、はっ、はっ、ぁぅ……、はっ……ぁ……」

 

 一際大きな震えを感じた瞬間にこちらも限界を迎え、最後に一突きだけ大きく叩きつけて最奥目掛けて射精する。相変わらずの量の精液が短くない時間出続ける。

 湯船に白濁液が流れ出るが気にせず、痙攣する膣が求めるままに最後の一滴まで絞り出す。

 

 しばらく抱き合ったまま時が流れ、小エンを持ち上げて男根を引き抜くと彼女の眼前に晒す。すると直ぐに両の手をペニスに伸ばして捕まえ、亀頭に吸い付いて尿道に残った精液を吸い出していく。

 数度の射精では治まらないのだが、既に入浴しながら何度も射精しているので流石に長風呂のし過ぎだ。風呂の淵に腰掛けて暫しの間のお掃除フェラに身を任せる。

 

「ぢゅっ、ちゅ、ず、ずちゅ……じゅる、ぷぁ……」

「いい子だ。そろそろ上がるか?」

「ぁ……、……」

「ん、次が最後だぞ、淵に手をついて尻を突き出せ」

 

 小エンの表情から、もう一度彼女がイクまで付き合うことに決まった。

 風呂の淵に手をついて立ち上がり、お尻を突き出す格好になることで、先程まで湯に浸かっていた下半身が露わになる。膣口からは精液がこぼれ落ち、水ではない別の透明な液体が垂れている。

 

 背後から近づき、狙いを定めると接触から一気に奥まで挿入し、激しいピストン運動を開始した。

 

 

 

 

   ◇   ◆   ◇   ◆   ◇

 

 

 

 

 結局、ルルイエ異本の気力が尽きるまで寝室で情事に耽ったあと、そのまま二人で眠っているとケフィから蒐集した魔導書の記述が流入してきた。

 ケフィは基本的に俺の魔導書だがよく単独行動に出かけていく。何時でも呼び戻せるので問題はないが、彼女は出かけては魔導書やら歴史書、娯楽本や珍しい物品等を蒐集している。

 

 今回も、その活動の一つだろうと油断していると、何やら嫌な記述が見て取れた。

 

 

 

 

 どう解釈してみても、マスターテリオンと思われる主を持つ魔導書の記憶だった。

 

 

 

 

 絶望と深い闇に染まりながらも、現在から過去四〇年に及ぶ記憶が最も丁寧に纏められており、それより過去についてはおざなりになっている魔導書は、どう考えてもナコト写本。

 

 ナコト写本の本体は未蒐集で、いくつかのページのみを所持していた。大十字九郎とブラックロッジの戦いの後に手に入れたものだが、手に入れる機会が極端に少なく肝心のケフィの興味対象の部分が不完全だった。おそらく別の場所に大部分が存在していたのだろう。

 外道知識や魔導知識としては優秀だが六百六十六冊に含まれていなかった。

 

 アル・アジフのように圧縮言語の記述を重ねるループを行っていないので、一度手に入れればそれまでなのだが、なにぶんナイアの監視が強い。今でこそナイアの端末や視線を判別できるようになったが、積極的に魔導書を集めていた頃は不可能だったので無理はできなかった。

 

 

 

 

 そんなナコト写本が何故か蒐集されていた。しかも、蒐集直前の記憶にはナイアとマスターテリオンとの3Pの様子からケフィによるエセルドレーダ強姦までの記録が鮮明に残されていた。

 

 

 




ルルイエ異本の呼び名ですが、夏王朝の暴君桀の妻等からエンを貰い小エンと呼ぶことにしました。デモベ本編に(たしか)名は出てきませんが、アルのように都合のいい呼び方が無いので紳久朗に呼ばせるために名付けました。
流石にルルイエ異本と呼ぶことは無いと思いますので。
一応エイボンの書にも名前を用意しましたが、呼ぶ機会はないので登場していません。

以降の話でデモベ世界で手に入れた魔導書複製版は極まれに出す予定です。極まれに。
いろんな世界でいろんな女の子とセックスするのがこの話の方針ですのでご了承ください。



次回。

▼第五話。実録、ナコト写本レイプ
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