今回はスカサハ=スカディとの出張デリヘル擬似新婚プレイです。
二十四時間営業のパチンコ店といえど、丸一日ずっと台の前で齧り付いて打てるものではない。
体力的な問題と台の好不調で出玉があっさり出たり消えたりするからだ。
そんな不安定極まりない生活の最中、マスターは何度となく痛い目を見ながらも、自身に幾つかのルールを課して鉄火場をくぐり抜けていた。
その中の一つである、「待ち合わせは時間厳守」に従い、マスターは店員を呼ぶと帰り支度を始める。
携帯で時間を確かめるともうすぐ十八時、そろそろアパートに向かわなくてはならない。
「あれ、あんたもう帰るのかい? その台、譲ってもらってもいいか?」
顔なじみの常連……ヤニで煤けた顔の中年男性がマスターに話しかけてきた。
以前、外国人立ちんぼ(ジャンヌ・オルタ)を紹介したらやけに馴れ馴れしくなってきた男で、どこそこの風俗店は良いだの、あのパチ屋は良くでるだのと話をよくしてくる。
いわゆる、風俗都市では一般的な
名前は知らないが、よく出す店では顔を見かけるので、そういうところでは信用していた。
だから、ある程度の見返りも期待して台を譲り渡す。
「ああ、構わないよ、あと二~三箱は出ると思うからそれで即ヤメしたほうがいい」
「へへへ、ありがとな、これで今日の飯代を確保できるぜ……でも、なんでまだ出ると分かってて止めるんだ?」
「ああ、なにしろ今日は嫁さんが待ってるからな、急いで帰らないと」
景品を交換して駅前のパチンコ屋から撤退する。
そうして自転車で五分ほど走らせた住宅街。
その一画にある二階建てアパート(六畳一DK)にこの都市でのマスターの拠点があった。
錆びまみれの階段を上り、一番奥の部屋のカギを開ける。
薄いドアに安っぽいカギだが、中に入れば彼の城だ。
「あー、今日も寒かったなー……っと、ただいま」
日が短く、冬の入り口のような寒さはここに来てから何ヶ月経とうと変わらない、特異点による封鎖風俗都市の奇妙な気候。
だが、そんな木枯らしの寒さを歓迎するサーヴァントもいた。
「待っていたぞ小さき者……いや、お前様」
A.D200X
絶艶封俗都市NKG
第七夜
『スカサハ=スカディとラブイチャねっとりぐっちょり新婚性活♡しちゃうお話』
スカサハ=スカディ、北欧異聞帯最後の女神。
今日の出で立ちはあの濃い紫色のドレスではなく、紺色のアンクルスキニージーンズ、裸足にふわもこスリッパ。
ゆったりした薄紫色のトレーナーにヒヨコ絵柄(ワルキューレが夜なべして刺繍したらしい)がついたエプロン。
髪の毛はポニーテールにして結い上げており、色っぽいうなじからはなんともいえぬ色香が沸き立ち、マスターを見つめる茜色の瞳は優しげだった。
なんにせよそれは、完全に近所の若奥様な風貌だ(しかも間違いなく極上の)。
「待っておったぞ、ほれ、大事なことを忘れておらぬか?」
スカディは顎をあげ、目を細めると唇をつんとさせる。
靴を脱いで玄関から上がり込んだマスターは、すぐ隣の台所でそんな不思議なポーズを取っているスカディ見て、目をぱちくりとさせる。
何もしてこないマスターに焦れたのか、片目を開けたスカディは不機嫌そうに言う。
「なにをぼけっとしておる、ただいまのキスはどうした?」
「あっ! そ、そうだったね、そういうことだった……えっと、ただいま、スカディ」
そうして顔を近づけると、スカディはふふんと鼻で笑いながら目を瞑る。
高めの体温、しっとりとした柔らかい唇。
それは、神々に愛された身体……その玉体にほんの少し触れただけで身体中が熱くなりそうなほどに。
「ふ……む、今日はタバコくさいな」
「ごめん、パチンコ屋に半日ぐらいいたからさ……あ、でも今日はいっぱい勝てたしお土産もあるから」
「よい、これもお前様の匂いだと思えば、かまわぬ……夕餉の支度はすでにできておるぞ」
そうしてエプロンで手を軽く拭くと、配膳の準備を始める。
「さあさあ、お前様も手伝っておくれ」
ジャケットをハンガーに掛け、パチンコ屋で交換した景品を片付けていく。
もちろんスカディの好きなアイスを選んできた、後で食べようと声をかけておく。
「アイスを貰ってきたんだけどさ、いつ食べる?」
「風呂上がりが良いな」
六畳間の中央にはちゃぶ台が用意されており、そこに二人分の夕飯を運び込む。
「これ、夕飯時にテレビを付けるでない」
「ごめんごめん、つい癖でさ」
炊きたてのご飯、漬物に佃煮……これは近くのスーパーで買ってきたものだろう。
そしてメインとなるのは……
「今日は味噌汁というものを作ってみたのだが、どうだろうか?」
「お、すっごい美味しそう、いただきまーす!」
お椀に入っていた具は長ネギ、にんじん、じゃがいも、そしてサーモン。
白味噌の香りに牛乳のとろみ、だが意外といける。
熱いものが苦手なスカディだが、マスターのためにとしっかりと温めているのが心憎い。
「ほう、これはこれは……しっかりとにんじんの皮まで剥いて芯まで柔らかい……」
「よかった、口にあったようだな。たとえ不味いと言っても口に詰め込んだところだが……さあさあ、お代わりならいくらでもあるぞ、たんと食え」
味噌汁というよりは、サーモンシチュー味噌仕立てといったところだろうか。
これが白米に実に合って食が進むものだった。
「あの、それでお前様……」
おずおずと差し出されたスカディの味噌汁には、まだ熱気をもっているのか湯気が立っていた。
「ふぅーって吹いて、味噌汁を冷ましてくださらぬか?」
首をかしげて、そのように可愛らしくお願いしてくる妻に、年下の夫は一も二も無く答えるのだった。
夕飯を終えると、スカディが洗い物を始めた。
マスターはテレビを点けて寝転がる。
中古屋で買ってきた四:三のブラウン管、モノラルスピーカーから流れるのは安っぽい音楽、最近台頭してきたデリヘル店のCM、新人嬢のコメント、「明るくて働きやすい職場です♡ 元気なお兄さんが来るのをいつでも待ってまーす♡」どこかで見覚えのあるサーヴァントだった。
さっそく電話番号をチェックする。
「まったく、こんなことまで私にさせるとは……お前様は随分と気楽なものだよな」
水の流れる音と共にそんなぼやきが聞こえてきた。
腹一杯に満たして横になっていたマスターが台所の方に目をやると、スカディの後ろ姿。
ポニーテールとエプロンの綺麗な蝶々結びを左右に揺らしながら、スポンジで洗い物をする姿。
「おっ……こいつは眼福眼福」
そして何よりも目を惹くのは、ジーンズの布地をピンと張るほどに発達したぷりっぷりのお尻だ。
食べ頃の水桃が生ったかのような形の良さ、今すぐに手でもいでむしゃぶりつきたくなる。
「ん、む……やるか」
唾を飲み込み、四つん這いになってできるだけ静かに近づいていく。
這い寄るたびにスカディの尻が、むっちりとした尻のディティールが分かる。
尻ポケットが綺麗に湾曲し、縫い目が割れ目の間に入っていき、はち切れんばかりの尻の圧力にどこまで耐えられるのかという悩ましげな皺が刻まれている。
大きな桃は、噛んだら口の中で弾けそうなほどの瑞々しさを見ているだけで覚え、口内に唾液が溢れた。
よく見ると下着のラインも見えており、まさかこの格好でスーパーに買い物に行ったのではないかと気が気でなくなり……
「こら、そこで止まれ」
鋭い警告が飛んだ、スカディは後ろに振り返りもせず。
思わず伸びていたマスターの手がそのままの形で固まる。
ひやりとした氷のような冷たい声がマスターの動きを停止させる。
「ああ、いかんいかん、私は臆病だからな、お前様に何かいたずらされてしまったら驚いた拍子に手が滑って……ほれ、包丁が落ちるところだったぞ」
カチャカチャと音がして、人差し指と中指で挟まれた包丁がこれ見よがしに掲げられて……水切りカゴに静かに置かれる。
「だから、私が良いというまで、もう少しそのままの格好で待っておれ」
こうして、二人分の洗い物が終わるまで、スカディの尻に片手を伸ばしたまま固まるという助平男の氷像がそこに出来てしまうのだった。
「ふう……」
水切りカゴに食器を全て置き、エプロンで手を拭いたところでスカディはマスターを解凍してやる。
「さあ、もう動いてよいぞ、まったく一体なんの用なのだ……」
「こ……」
「こ?」
「これ見よがしに尻を左右に振りやがって……くそっ!」
「きゃあぁっ!」
マスターは後ろから抱きつき、細い腰周りを抑えつけた。
煽られ焦らされたマスターの手は、スカディの水蜜桃をしっかりと揉み掴む。
「旦那の前でそうしてるってことは、誘ってるってことだろうがっ!」
「こ、こらっ、そんなにがっつくでないっ!」
ジーンズの上からでも分かる尻の張り。
指を立てて埋めていけば指先が甘く痺れそうなほどの柔らかさ。
それを捏ねるように揉み、撫で回していく。
「あっ、ひゃうんっ!」
ふぅふぅと興奮した吐息がスカディの耳にかかり、くすぐったくて変な声が漏れる。
食欲を満たしたら今度は性欲かと半ば呆れながらもそれを受け入れた、なぜなら……
「本当に仕方の無い旦那様だ」
スカディは身体を腕の中でくるりと反転させて、顔と顔を付き合わせた。
口元を綻ばせて、悪戯っ子に対する母親のような表情にマスターは一瞬見とれる。
「うひゃあっ」
つるりと、スカディの雪のような白い指先が首筋を撫で上げた。
ガス給湯器を使わずにそのまま水洗いしていたせいで、氷のように冷たい指先が助平旦那に情けない悲鳴をあげさせる。
少し湿った手の平が、マスターの首を左右から挟みこみ、冷静にさせていく。
「冷やっこいか? ふふ、お前様の身体は温かいな、もう少しこのままでいさせておくれ」
首筋から両頬へ、スカディの親指が頬骨を抑えてぐりぐりとマッサージしていく。
くふふ、と笑みを漏らしてゆっくりと顔を近づけていく。
「それに頬も柔らかい、食べたくなるほどに柔らかいとはこういうことか」
もう鼻と鼻が擦れ合うほどの距離、マスターの腕はその腰に回されたまま、女神に魅入られて動けない。
「ん、ふ……♡」
くちゅりと、唇が合わせられる。
柔らかくひしゃげて、ぴったりと合わさる。
「はふ……ふ……」
ぶぅうん、と蛍光灯の唸る低い音が暫く響く。
唇が吸い合う音、舌が重なり合う音、興奮した鼻息の音に、台所が支配される。
「んふ、ふ、はふ……ふ、スカディ……んっんんっ!」
「んぁ……ん、れろ、んちゅっぱっ……ふぅーっ……ぁふ♡」
熱くなった舌がスカディの口内に入り込み、前歯を軽くノックする。
今度は礼儀正しい態度。
スカディは吐息を漏らしながら受け入れた。
「あむ、んちゅっちゅっ……ちゅぱっ……ちゅうっ♡」
いつしか二人は密着して、しっかりと抱き合っていた。
身体の間でスカディの柔らかい乳房が潰れ、マスターはその心地良い感触を味わうかのように何度も強く抱きしめる。
「ん、む……ふふ、味噌の味がするぞ」
「スカディの口、美味しい、もっと、食べたい」
マスターの知能指数が限りなくゼロに近づいていく。
「ふふ、おかわりがまだ欲しいとは、お前様は相変わらず欲が深いな」
舌なめずりをしてこびりついた唾液を拭い取ると求めに応じた。
「はむ、ん、んちゅ……んふ……れろ……ぉっ」
密着した二人の身体がダンスをするかのように揺れる。
前後左右に揺れて戻るたびに深い口づけ。
唇と舌がもどかしくなるぐらいくっついては離れ……そうしているうちにまたマスターの悪戯心が膨らんでいく。
「はふ、ん、あふ……あ、ん、こ、こら、エプロンの紐を引っ張るな」
引っ張られる力に対して限りなく儚い摩擦抵抗はあっさりと敗北し、するすると紐が抜き取られていく。
緩んだエプロンの下に手が入り込み、ブラの上からでも分かる豊満な乳房を軽く掴む。
「ふう……とりあえず先に風呂に入ってこい。私にも、ちゃんと準備をさせろ、な?」
「い・や・だ、スカディとここでしたい」
だだをこねた子供のように身体を擦りつけて、スカディの下腹部に硬いものが当ててくる。
「本当に仕方ない奴だな、お前様は……」
呆れ声を出しながら、片手をマスターの身体に這わせていく。
垢汚れのついた襟、タバコ臭いよれよれのシャツ、前を硬く膨らませたズボン……本当にこんなところばかり元気にさせてくる。
スカディは苦笑いを浮かべると、細い指と手の平を硬くなった形にぴったりと密着させ、心地良くなるように上下させていく。
「ほら、こうしてやるからもう少し大人しくして待っていろ」
いきり立つ炎の巨人を宥めるように、鼻息を荒くさせる夫をただ撫でるだけで大人しくさせようとする。
だが、そんなもので一日中新妻を抱くことを妄想していた夫をどうにかできるものではなかった。
触られているだけでは足りないと抱き寄せてさらに乳を揉みし抱く。
「んふっ、うっ、こら、力を入れすぎだ……はぁあ……まったく、私にも都合があるというのに、仕方の無い奴だ」
「あっあっあっ! スカディもやる気になってくれたっ!」
諦めたような表情になると、ファスナーを降ろして下着からそれを引きずり出した。
反り返った屹立の先端からはすでに先走りが溢れている。
それを指先で軽くくすぐるとくぐもった声が漏れ……冷たい指先がクリームを塗り伸ばすようにして全体に絡みついていき……手の平で包んでゆっくりと擦りあげていく、あえぎ声になる。
「こんなところばかり熱くさせおって、そんなにも私とまぐわいたいのか?」
「う、うん、だってずっと我慢してたんだぞ……っ!」
子供っぽいワガママ。
スカディは口元を緩ませて、すらりと伸びた足を股の間に入り込ませて押さえ込む。
流し台にマスターの身体をもたれさせてギシリと軋ませた。
「まだダメだ、どうしても我慢できぬというのなら、こうして手で満足させてやる」
はふ、と息を漏らすと、白い指の動きが段々と早くなっていく。
短く切られた爪、マニキュアもされていないそれは家事をするための指先。
それが今は夫の猛々しさを鎮めるために動いている。
「うあ、ああっ、ス、スカディ……っ! あっ、それっだめっ、気持ちいいからっ! くうっ」
「嫁の言うことはちゃんと聞いた方が良いぞ? ふふふっ、そうかそうかここで一回出しておきたいのか……本当に仕方の無いお前様だな。んくっ! ふふふっ……そうやって胸を揉むのは許してやろう」
エプロンの下に潜り込んだ両手は胸をずっと揉み続けて、暖かくなってきた手の平が性感を高めていく。
「ほれ、一度出せば頭も冷えるであろ? ふふ、可愛らしい顔をしおって……ほれ、お手々で出されたいって顔をしてきたぞ?」
囁き……耳の中にとろとろと流し込まれるウィスパーボイス。
混濁した部分のないそれは妙に浮き世離れしていて、マスターの頭の中をぐじゅりぐじゅりと蕩かしていく。目の前の嫁とまぐわいたいという欲求は、この白い手で射精させられたいという欲求に誘導されていく。
「切なそうな顔だな、そんなにも良いのか?」
「う、うんっ、うんっ!」
自身の湿った手の平で好きなようにされると、大脳の働きが鈍っていく。犬並みの知能にまで落ちこんで、口をだらしなく開けて舌を出してしまう。
「しーこ♪ しーこ♪ しーこ♪」
「あっおっおおっ、ちょっ、待ってっ、それっホントにだめっ! はやいっ! はやいよっ!」
「ふふふ、苦しそうな顔だな。可愛らしい、とても良いぞ」
ゆっくりとした言葉遣いにも関わらず悲鳴を上げてしまうのは、「しーこ♪」一つあたり「しこしこしこしこ」と四回も上下運動を繰り返していたからだった。
この愛撫ならば、洗い物の途中で襲いかかってくるような旦那様に対してはいい薬になるとスカディはほくそ笑む。
「いーつーでーるーのーかーなー?」
いつしか、スカディの胸を悪戯していたマスターの手も流し台の縁を掴み、歯を食いしばって耐えていた。
ふぅーっ、と耳に息を吹きかけられて、あえぎ声が漏れる。
「ふふふっ♪」
目の前には勝ち誇ったような笑みの新妻。
ふうふうと鼻息を荒くしていると瞳をのぞき込まれながらの素早い手コキ。
「だーんなーさーまーのー……せーえき♪ ほれ、ぴゅっぴゅっと遠慮無く出すが良い」
「うおっ、おぉっ……あぐっくぅっ!」
早く出せとせっつかれるように半身をぴったりと密着される。
さらに、射精するまで耳元で永久ループに入ったかのような「しーこしーこ♪ ぴゅぴゅっ♪」の言葉。
手の動きはさらにその倍以上の速さ。
こうして無理矢理気持ち良くさせられるのは苦痛に近い快感だった。
「なあほら、こうして
「あがっああっ、それっマジでダメだからっうっおおっおっ!」
耳がお湯のような暖かさで包まれ……熱い痛みが耳たぶに走った瞬間、先端から迸らせた。
ぐびゅるっ♡ びゅっ♡ びゅぐっ♡ びゅるぅうっ♡
腰の奥が熱くうねり、前立腺内で高まった圧力が出口を求めて尿道を駆け上がり、濃厚な精液が吹き出ていく。
そしてそのままスカディのエプロンへと……乳下から下腹部にかけてたっぷりとぶちまけてしまう。
「きゃあっ……もう、こんなにも射精しおって、よっぽどため込んでいたようだな」
夕飯後の一仕事を終えて、新妻エプロンについたものをスカディは指でぬぐっていく。
染みにならぬのように丁寧にこそぎとり、それを口に含んだ。
「お前の花嫁は逃げたりせぬ、ちゃんと湯浴みをして身体を綺麗にしてこい、良いな?」
だらしなくて淫靡な指しゃぶりは、目の前の夫にしか見せぬ姿。
身の回りの世話をするワルキューレも知らぬ姿。
荒い吐息、蛇口から水がぽたぽたと落ちる音、古い蛍光灯が鳴らす
くちゅ、くちゅ……ん、こくん。
そんな中で……口の中にため込み、しっかりと咀嚼し、わざとらしく喉を鳴らして飲み込む音がやけにはっきりと聞こえていた。
頬は火照り、潤んだ瞳は猫のように細められ、舌先で唇を何度も舐め回すのを見せつける。
「ほれ、これで少しは頭も冷えたであろう? それから、エプロンも洗っておいておくれ」
その一部始終を見ていたマスターは何度も頷き、汚れたエプロンを受け取ってふらふらと浴室へと向かって行く……台所から見える窓の外はすっかり暗くなり、磨りガラスには蛍光灯の光が反射していた。
今宵もよく冷えそうだ……
浴室でしっかりと身体を洗い身体を温めてから出ると、お風呂セットを持ったスカディが交代で浴室へと入っていく。
「布団は敷いておいたからな、ゆっくりと待っていろ……ああ、もしも風呂場を覗いたら、私は鶴になって飛んで帰っていくからな。うん? なんだその顔は、そのような逸話がこの国にはあるのだろう?」
ちゃぶ台を片付けた六畳間にはスカディが敷いた布団が一枚、枕は二つ、そして0.01ミリ薄々コンドームの箱が一つ。
マスターは、敷き布団の上であぐらをかいてじっと待つ。
あれほど出したというのに、落ち着きの無い屹立は寝間着のスウェットの上からでも分かるくらい自己主張をしていた。
スカディが釘を刺していなかったらとっくに風呂場に入り込んでいたことだろう。
適当にテレビをつけて待つが、風呂場の方から聞こえるお湯を流す音が気になって仕方が無い。
気になりすぎていつもよりも時間がかかっているような気がする。
そうしてついには室内を照らしている安っぽい丸形蛍光灯から垂れ下がるスイッチ紐を相手にシャドウボクシングでもしようと思った時……ようやくスカディが風呂から上がってきた。
「待たせたか?」
磨りガラスの引き戸を開けて六畳間に入ってきたのは、女神に似つかわしい石鹸の匂いを纏ったスカディ。
そして両手には小さめのカップアイス、バニラ味。
咥えスプーンは
「よく冷えたアイスは好きだぞ、気が効くな」
「一番いいのを選んできたからね」
スカディはマスターの隣に座る。
今夜の寝間着は薄黄色のもこもこパジャマだ。
前ボタン閉じで、上から一つ目を外して肌を見せている……が、色っぽいというよりも可愛らしい雰囲気だ。
頭に巻いているひよこ柄タオルがそれをさらに助長させている。
クマをモチーフにしたアニマルアイスクリームスプーンは、スカディのアイス専用マイスプーン。
熱伝導率のよいそれは固いアイスにさくさくと突き刺さって、スカディの口の中へと次々に消えていく。
「ふむ、ふむ、ふ~む、やはり風呂上がりにはアイスが一番だな」
アイスクリーム頭痛もなんのその、満面の笑みを浮かべながら舌鼓を打つ。
「おや、もう無くなってしまったな」
「なに物欲しそうな目で見てるんですか、あげませんよ」
まだようやく半分食べたところなのにと、マスターは腕でアイスを庇う。
「まさかお前様は、嫁のほんの軽いお願いも応えてくれぬような心の狭い夫だったのか? 冷たいものが食べたいのならば自分で作った氷でも囓ってろとでも言うのか?」
「これは自分の分ですから! わあっ」
カップアイスを取り上げようと、スカディは後ろから抱きついて手を掴もうとする。
マスターは急いでアイスを大きめに掬うとそれを口に含み……アイスクリーム頭痛の鈍痛と一緒にむしゃむしゃと咀嚼していく。
「あ、こら、本当によこさぬつもりらしいな、それならば……」
「むぐぐっ!?」
マスターの顎を掴むと、顔を無理矢理振り向かせて口付けをする。
氷菓を求める貪欲な舌がつるりと入り込んで、甘味を強奪していく。
「はふぅ、
「んぐぐっ!?」
悪戯が成功したかのようなスカディの表情に毒気を抜かれて、マスターは口内に残されたアイスを飲み込む。
はしたないことをしていても、一つも悪びれない女王様に半ば呆れたような顔になってしまう。
「お前様の口の中で蕩けたアイス……ふふ、これは美味ぞ」
「そこまでして食べたいならもうあげますよ!」
「いや、食べるのならば、お前様の口移しが、良い」
口周りについた白いバニラアイスを、見せつけるようにして舐め取ったのは無意識のものだったろうか。
花嫁の、無邪気で妖艶な笑みを見てしまったら、夫は黙ってアイスを口に含むしかないだろう。
「ふ、む……」
頬を軽く指先で押さえられる。
それだけで身体がピタリと動かなくなり、スカディの顔が近づいていく。
挨拶するように鼻先同士を擦り合わせる。
口紅も塗られていないピンク色の唇がつんつんとノックしてくる。
胸が高鳴って体温が上がる。
溶けたバニラの甘味を感じて唾液が溢れ、甘い匂いが口内いっぱいに広がっていく。
「はふ、ん、あむ、ん……んちゅ……んれろっ」
唇を合わせて、スカディの舌を迎え入れた。
蕩けて唾液と混ざったバニラを舌で捧げあげて譲り渡す。
「んふぅ……ふ、ん、んく……んちゅ……んく、ぷぁは……♪」
落ち着いた鼻息と喉を鳴らして飲み込む音。
口が離れると白い唾液の橋が掛かり……ぷつんと切れて落ちる。
「ふむ、あともう一口おくれ」
甘い吐息と共に舌なめずり。
暗い茜色の瞳を潤ませながら強請られれば、相手が女神で無くとも頷くことしかできないだろう。
「ん、ふ……やはり、持つべきは良き夫だな」
最後の一口を含むと、スカディは膝の上に跨がって抱きついてきた。
夫の口内を器にして、舌をスプーンにして、アイスを掬っていく。
はふ、と冷たい吐息がスカディの頬をくすぐり、溶けたアイスを丹念に味わう。
「はむ、ん、んちゅ、んれろ……んふ、んぐっ……はふ、美味ぞ、美味ぞ」
スカディの細い腰を抱く。
胸に当たる柔らかすぎる感触は、下着をつけていないことが分かる。
背中を撫でると、ふわもこの布地が心地良く、スカディも猫のような声を出して甘えてくる。
たっぷりと五分もかけて、風呂上がりのデザートを……最後の一口を存分に味わい尽くした。
「はむ、んちゅっ……ちゅっ、はぁ、あんっんむっ……んふっふぅっ!」
だが、器の中身はすでにないというのに、残った甘味を求めるかのようにスカディの舌が舐め刮ぎ取るように動き続けた。
太ももが胴体をぎゅっと挟みこみ、腕が首に巻き付く。
口の隙間から空気が漏れる。
粘度の増した唾液がかき回される音……その音に合わせて二人の身体がゆっくりと揺れる。
前後に揺れるたびに、熱くて硬いものがスカディの豊かな尻を突っつく。
そのたびに尻をもじもじとさせて男をくすぐり誘惑する。
はぁあ、とようやく離れた口から生暖かい吐息が漏れた。
少し呆れたような溜め息。
「それにしても、お前様はすぐにこんなにも硬くしてしまうのだな」
「ああっ! 今日は一日中スカディのことを考えてて、ずっとずっとしたかったんだっ! ここまできて我慢なんか絶対にしないからなっ!」
「ああっ、きゃあんっ!」
スカディの軽い身体が、一つの敷き布団に押し倒される。
「こ、こら、少し乱暴だろう……あんっ!」
頭のタオルを荒々しく取れば、高貴な夜の紫色の髪が敷き布団にばさりと広がった。
まぐわうのに相応しい、性臭がべったりと染みついた寝具に。
「あっ……んっ……こらぁ……あっ……はうっ!」
身体を捩らせて、布団に皺が寄る。
押し倒されて太ももを開いた恥ずかしい姿。
それを自覚しているのか、それとも猛々しく押し倒された悦びか、スカディの上気した顔には笑みが浮かぶ。
「ふふ、でもそこまで我慢した上にアイスを分けてくれた褒美だ……好きに抱いてもいいぞ、は、あう、んっ!」
興奮で震える指がボタンを一つずつ解いていく。
鼻息を荒くして歯を剥き出しにしているマスターの表情を嬉しそうに見ながら、スカディはされるがままだ。
「あふっ……んっ、んんっ!」
ボタンを全部外されてパジャマの前が左右に開く。
たゆん♡ と真っ白な乳房が現れた。
ブラジャーなど余計なものはつけていない。
豊満な乳房は若々しい張りを保ち、被せたお椀のような形は崩れないまま重力に従って胸の左右に零れている。
乳首はすでに固くなり、気持ち大きめのピンク色の乳輪も膨らんでいた。
「ふふふ、下の方も邪魔であろ?」
スカディはパジャマのズボンを脱ぎ捨てる。
張りのある白い太ももに付け根を覆うのは、パジャマに合わせた黄色いレース付きの下着。
溜め息が出るほどに似合っていた。
「今夜の下着はエロ可愛いよ、ああ、スカディ……っ!」
そうしてマスターの目は下腹部から乳房へ、やがてスカディの視線と絡む。
「ほれ、お前様の大好きなおっぱい……だぞ、あ、ひゃぁんっ……んふ、ふ、大丈夫だ、ちょっと……敏感になっているだけだ……ああ、しっかりと揉め、んっんっ、はっ……ああ……っ!」
誘われるままに両手が乳房を掴み、下乳から掴みあげて捏ねる。
皮膚のピンとした張りの中身は、指が易々と沈んでいく柔らかさ。
指の方が愛撫されているのではないかと思えるほどの心地よさ。
「はふ、んっ、あ、んんっ! まったく、乳房へのこんな扱いをどこで覚えてくるのやら……ふふふ」
旦那の風俗遊びに気がついていることを臭わせつつも、追求はしない。両腕を上げて胸を熱心に愛撫されるに任せる。
「あ、んふっ、そこ、くすぐったいぞ……あ、んっ、あ、ああっ!」
乳房の付け根から腋にかけての部分――スペンス乳腺――を指先でじっくりとマッサージされると、声が段々と甘いものに変わってしまう。
両手をあげて、もっと触って欲しいと身体をよじらせる。
「すんごいえっちな顔してますね、そんなにおっぱいを責められるのがいいんですか?」
とりあえず乳房を好きなように愛撫して余裕が出来てきたのか、愛する旦那はそんなことを言ってくる。
「ば、ばか、変なことを言うな……あ、あんっ! ち、乳首っ! あっ、強くしたらダメだっ……は、ああぁーっ!」
乳首を吸われる。
ちゅうっとわざとらしく音を立てられると、せつない感覚がスカディの背筋を走った。
思わず身体を反らせて小さなブリッジを作れば、まるでもっと乳首を吸って欲しいと言っているかのようなポーズになってしまう。
スペンス乳腺へのマッサージは乳房全体を熱く火照らせて、ピンと勃起した上向きの乳首が快感のスイッチとなってしまう。
ちゅうっと吸われて背中が浮き、指先でコリコリとねじ回されれば、あえぎ声と同時にシーツを掴む。
「わ、染みができちゃってますよ、先に脱いでた方が良かったかな」
気がつけば、黄色いレース付きの下着はスカディの中から溢れたもので濡れていた。
「だ、だって……お前様に見せて、いっぱい褒められたかったのだ……あ、んっ! 染みてる方が似合ってるとかそんな褒め方があるか、ばかもの……おっ……んふぅうっ」
乳房を愛撫したまま、下着の裾から手が入り込ませる。
だが、そこに違和感があった。つるりとした下腹部のなだらかな感触。
「何を驚いている? お前様が前に言った要望に応えたのだぞ……私の茂みを剃ったところを見たいなどと言うから……ふふふ、だから先程な、風呂場で……剃ってきたのだ、ふふふっ」
「うわ、ほんとだ……すっご……えっろ……」
そり跡を確かめるように撫でる。つるつるの大陰唇ごと内側に寄せて、小陰唇をきゅっと締めれば、ぬめり気が指に絡みつく。
「すっげー嬉しいよ、だから全部見せてもらうね」
「うむ、いいぞ、脱がせてみろ……ほら、腰をあげてやるから……んふう」
下着に手をかけてゆっくりと下げていく。
下着の裾を少し巻き込みながら、太もも、膝、ふくらはぎを黄色い布きれが通り抜け、足先から剥ぎ取って布団の外にぺちゃりと放り出した。
そうして太ももを広げてしっかりと押さえつける。
「うわ、すご……マジで全部丸見えじゃん……っ!」
剃毛された恥丘は、そり残しも無く綺麗なもので、溢れた愛液が蛍光灯の光を反射していた。
遮るモノの無い生まれたての姿、スカディは足の指先をまんじりと開閉させる。
「見るのはかまわんが、あ、あまりそのように熱心に……見られては……やはり、少し恥ずかしいぞ……あんっ」
観音開きにしたそこに、マスターの顔が潜り込む。
両手で大陰唇を広げると小陰唇も引っ張られて蜜壺の暗い入り口が露わになる。そこからは泡のように蜜がぷっくらと膨らんでいた。それを舌先で突っつけば、表面張力がやぶれて尻たぶの間に入り込み、敷き布団に新たな染みを作る。
マスターは太ももを押さえて広げさせたまま、上スウェットを肌着ごと脱ぎ捨てる。火照った身体が、少し冷えた室温に心地良い。
「スカディのオマンコさ、すっげー綺麗だからずっと拝んでたいよ、だからいっぱいキスするね」
「そうであろう? ふふ、ふ、丁寧に剃ったかいがあったな……あ、はうぅうんっ」
わざわざ口に出されたことを意識して、耳まで赤くしたスカディが身体をぶるりと震わせ……ふたたび中央を舐めあげられた。舌先で蜜を玩ばされて、そのまま固く凝っている淫核を皮の上から擦られる。
「はう、は、あ、んんっ、いいぞ……お前も随分と上手くなったな……あああっ!」
ずるる、と音を立てて泉の恵みを吸い上げられると、一際高い声をあげてさらに溢れさせてしまう。そこでさらに淫核を念入りにねちっこく舐めあげられて、愛液が段々と粘ついてくる。妻の
「はくっ……う、んっ……ううぅーっ……はふ、す、少し気をやってしまったぞ……」
「ふうふう、そろそろいいか?」
股の間からスカディの赤く染まった顔を見ると、こくりと頷き返された。ズボンと下着を脱げば、肉色の槍が臍まで反り返っている。女神を前に先端を濡らしていた。
「な、なあ……ゴムを使って欲しいのだが……」
ふと、スカディはそんなことを言ってきた。枕元に用意してあったゴムを一枚取り出して恥ずかしそうに目を逸らす。
「えー、今日はスカディと生でヤって孕ませるつもりだったのになー……オレの花嫁なのに、オレの子供を産んでくれないの? じゃあなんでセックスするの?」
「はぐぅっ……ううっ……そのような無体な真似は……やめよ……」
スカディは、ぴたんぴたんと下腹部を屹立で叩かれてしまう。
そうされるだけで熱を持った子宮はぐじゅりと蕩けてしまうのが分かる。
だが、この特異点を修復せぬままに子供を作ってしまうのはマズイぐらいのことはスカディは理解していた。
「それは……そ、その、ああ……」
なぜ子作りでもないセックスをするのか、なぜ夫に身体を求められたから応えたのか、それは……
「スカディは、気持ち良くなりたいからセックスしたいんでしょ? 孕んじゃってセックスお預けされちゃうよりも、まだまだ旦那様のオチンポでいっぱい楽しんでお腹の底から気持ち良くなりたいんだよね?」
「っ♡ そ、そうだ……私は、お前の花嫁だから、孕まねばならぬのにっ♡ まだ孕むわけにはいかぬからっ♡ お前様とゴムセックスをして気持ち良くなりたいのだっ……♡」
「それじゃ、気持ち良くなるためだけのゴムセックス、する~?」
好色で下世話で下品なその問いに、女神の顔が淫蕩に蕩けた。
「するぅっ♡」
たった一言で、タガが外れる。
すぅううっ、と胸いっぱいに発情したオスのフェロモンを吸い込む。
頭の中が、
「ゴムセックスをして、一緒に気持ち良く……なろうな♡」
コンドームの封を口で切って手渡すと、マスターは慣れた手つきで屹立にするすると被せ、仰向けに寝転がしたスカディに覆い被さる。
「じゃ、さっきから濡れ濡れで待ってたスカディのオマンコ、いただきまーす」
「は、はようせい……私も、ずっと待ってたのだっ……あっ♡ ああっ♡」
先程まで散々舐めあげた入り口にスムーズに入っていく。
だがしかし、0.01ミリ越しの生挿入は、膣肉の怒りを買うものだった。
「うおっ……おおっ……すっげー熱くてうねってるな、やっば……ゴムしてなかったら即射精もんだわ、これ」
膣襞がうねり、挿入された屹立を丹念に締め付けを繰り返すのは、生挿入ではないことにすぐに気が付いたからだった。
本当に欲しい物はわずか0.01ミリのポリウレタンによって阻まれている。
そのことに燃え上がるような嫉妬心を覚えていた。
膣肉の動きだけで、ゴムを破りかねないほど
「あっ♡ あっ♡ ああっ♡ 今日はおかしいっ♡ こんなにお前を求めてるなどと……くぅうっ♡」
その予期しない動きがスカディを翻弄させ、快楽の電流が頭の奥まで届く。
「お、おおっ、なんでこんなぁっ♡ あふぁ……お、んんっ♡ んくっ……くうっ♡ おっ、おおおっ♡」
「お、スカディも大分感じ入ってるなぁ」
あられもない声をあげ続け、びくんっ♡ びくんっ♡ と腰を震わせて、淫裂を何度も締め上げてしまえば、イってしまっているのは童貞にも丸わかりであろう。
「すっげー吸い付いてくるわ……今日のは一段とスカディのマンコがエロいぞ♪」
「はぐっ……うっ……んふぅーっ♡ あっああっ……♡ エロいって言うなぁ♡」
ゆっくりと腰を引いていく。
痙攣するように締め付ける淫裂が引き抜かれるままにめくりあがり、貪欲な性器であることを夫に示していた。
ゴムには粘度の増した愛液がねっとりと絡みつく。
「よっこら……しょっと!」
かけ声と同時に、腰が入る。
「あひぃいいんっ♡」
それを受け入れるようにスカディの膝が浮き、腰がくねる。
どちゅん♡ と腰がぶつかり合う音がして、今度は奧底まで貫いた。
これで、ようやく一往復。
「はぐぅうう~~~っ♡」
スカディはシーツを掴みながら、あえぎ声をあげてしまう。
夫にしか聞かせられぬ淫らな声。
全身を歓喜に震わせ、細腕で夫を抱き寄せて耳元で囁く。
「お前様のは……す、好き、だぞ……♡ 熱いのは好かぬが……お前様のは……癖になるからぁっ……あっ♡ あっ♡ あっ♡……あおぉおぉおっ♡」
「オレも、スカディのドスケベマンコが大好きだぞ」
「ば、ばかものぉ♡ そんなことを言ったら♡ どんな手段を取ってでもお前をいきり立たせて、精根果てるまで吸い尽くしてしまいたくなるではないかぁ……あはあっ♡」
「あー、いいねそれ、スカディになら吸い尽くされたいな……それじゃ頑張ってスカディで気持ち良くなるから、ドスケベマンコしっかり締めてよね」
ずん♡ ずん♡ ずん♡ と、早いストロークで突き上げる。
膣肉がひしゃげて熱くなった子宮が堪えきれなくなるのが分かる。
じわりと染みだしていた本気汁が、溢れていく。
「はひゅっ♡ んひゅっ♡ は、あっ……あぅううーっ♡ 締めるっ♡ 締め付けるからぁーっ♡ もっとお前様のをくだされっ♡ あっああっ♡」
「ほらほら、ちゃんといつものようにオチンポって言えよ、もう上品ぶらなくていいんだからさ」
スカディの膝裏を押さえつけて、荒々しく腰を使う。
女神の玉体を好きなように貪ることができる幸福を、骨の髄まで味わうかのような抱き方。
降りてきた子宮口が先端とゴム越しのキスをする。
胎の底から欲しかったオスの体液が与えられない……子宮は渇望で熱くなり、乾き、子宮口を開かせていく。
だが無情にも0.01ミリの分厚い壁に遮られ、怒りでさらに熱くさせる。
「あおっ……おっ……おおっ♡ お、オチンポっ♡ オチンポ欲しいっ♡ オチンポが欲しいっ♡ そ、そのままっ♡ 子宮口を潰してっ♡ お腹の奧底にまで響くようにっ♡ オチンポをねじ込んで欲しいのだぁっ♡ あっあっああぁーっ♡」
「あー、スカディマジで可愛いわ、ホント、オレの最高の嫁さんだわ」
「んっんっ♡ んぁああっ♡ 嬉しいっ♡ 嬉しいぞっ♡ お前様こそっ♡ 私の夫に相応しいっ♡ あっあっあぁーっ♡」
蕩けるような濁りのない声が部屋中に響いた。
あまりにも心地の良い声に、思わず射精してしまいそうになり……歯を食いしばり耐え、ストロークを早くしていく。
快楽の極致で果てるために、我慢を重ねていった。
「はぐぅうっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ は、はげしっ♡ あっああっ♡ おっきいのが来てしまうっ♡ あっやっだめっ♡ 怖いっ♡ ああっ♡ こ、こんなのっ♡ うぅーっ♡ あっああぁーっ♡」
「ほら、そういうときはなんて言うんだっけっ!」
開いた子宮口にゴムを被せた先端が何度も何度も突き上げられる。
子宮はいくら奉仕をしてもゴムに阻まれて先走りすら与えられぬことに気がついておかしくなりそうなほどに熱くなっていた。
灼熱のような渇望の快楽が背筋を駆け抜けて……スカディの頭の中を、理性を、桃色に蕩かしていく。
「あっ♡ あっあぁーっ♡ イ、イくのっ♡ オチンポでっ♡ お前様のオチンポでっ♡ イっ♡ イくっ♡ イかされるっ♡ あっあっああっオマンコイくっ♡ オマンコイくっ♡ ああぁーっ♡ オチンポでイかされるっ♡ イくっ♡ イくぅうっ♡」
「ふうっふうっ、お、オレも……スカディのマンコでイくからっ!」
屹立が震える、射精寸前になって膨らむのが分かる。
「っ♡ っ♡ っ♡ あ、ああっ♡ あはぁ~っ♡」
どくんっ♡ どくんっ♡ どくんっ♡ と子宮が震える。
熱い精液が貰えると期待に打ち震えて白く粘った本気汁を溢れさせる。
ぱっくりと子宮口を開けて旦那様の濃厚精子を待ちわびる。
どぐっ♡ どぶるっ♡ びゅぐっ♡ びゅっびゅっびゅるるるぅっ♡
太ももを抱えるようにして射精した。
頭の奥が真っ白になって焼き付きそうなほどの快楽射精。
女神を妻として抱き、女として果てさせる悦びに充実感が満ちあふれてくる。
だが、女神の子宮は狂った。
極薄0.01ミリの向こう側に、法悦へと導いてくれる熱いオスの白濁液が踊り狂っているというのに、一滴どころか精子一匹たりとも与えられない。
女神の理性はイキ狂って至上の幸福を味わっているというのに、
せめてゴムだけでも剥がそうと膣襞が絡みついてくるが……健闘虚しく、ゴム入りザーメンは蜜壺からずるりと抜き取られてしまった。
「はぁ……はぁはぁ……あー……すっげえ出た、やっぱりスカディのオマンコは最高だな」
「ふ、ふふ……当然であろ♡ ここは旦那様専用の……二人で一緒に気持ち良くなる場所なのだからな……♡」
「ドスケベマンコだろ、スカディ」
「あ、は、い……二人でイキ狂うのにぴったりな、ドスケベマンコ♡ お前様専用のセックス穴だっ♡」
その言葉に偽りなく、イキ狂わされたというのに子宮がまだ熱い。
子作り目的でなく、快楽目的のセックスはこんなにも気持ち良く、目の前の夫を求めすぎてしまうぐらい求めてしまうものなのだ。
だから、スカディは気がついていない。
本当に子宮が欲しがっているものがなんなのかを、女神としての理性が見向きもしないそれが解放されたらどうなってしまうのかを……子宮の飢えと渇きを、自身の快楽と欲望だと思い込んだままだった。
「ほら見ろよ、精液出しすぎてこんなにも膨らんでるぞ」
若干柔らかくなった屹立から使用済みゴムを取り出すと、口を縛って畳に放り捨てる。
ゴムに溜まった白いものを物欲しそうに見つめていたスカディの口からは小さな悲鳴が漏れる。
「……ああっ!」
「それにしても一ダース箱を買ってきたの? どんだけゴムセックスしたかったのさ」
「だ、だって……セールで、安かったから……その……」
「ふうん……で、まだしたいの?」
「う、うん……っ♡」
頬を赤らめて、恥ずかしそうにそっぽを向く。
あれほど乱れていたというのに、まるで少女のような仕草にマスターの屹立も節操なく回復していった。
枕元からゴムを一枚取りだし、スカディの頬にぺちぺちと当てる。
「それじゃあ、旦那様がヤル気になるように、おねだりしてみろよ」
普段ならば、そのようなお願いなど死んでも聞かぬスカディも、未だに硬い屹立に装着されていくコンドームを見て、生唾をごくりと飲み込む。
(もっと♡ もっとあの立派なオチンポで胎の奧底まで貫かれたいっ♡ 子宮が熱い♡ もっと欲しいっ♡ もっともっと気持ち良くなりたいっ♡ ううん、絶対に気持ち良くなるっ♡ イき狂って酷い顔を晒してしまうっ♡ 子宮が熱いっ♡ オチンポを受け入れたらこの疼きも絶対に収まるからっ♡ だからもっと抱かれたいっ♡)
新妻は先程までたっぷりと挿し穿たれ、真っ白な本気汁を溢れさせて開いているそこに両手を当てる。
愛情たっぷりハートの形にして夫を誘惑する。
「ああ……お前様の……お、オチンポが……ほ、欲しいのだ……っ♡ 私の……お前様のオチンポに恋をして、絆されてしまったオマンコに……挿入して……欲しいのだ♡」
首をかしげて、そのように可愛らしくお願いしてくる妻に、年下の夫は一も二も無く答えた。
正常位、後背位、対面座位、騎乗位、愛しあえるパターンを幾つもためしながら、ついにマスターは果てきった。
使用済みゴムが敷き布団の周りに半ダースほど散らばっている。
「少し、汗を流してくる」
敷き布団の上で大の字になって、さすがにバテているマスターに一言告げると、スカディは浴室へと向かう。
熱く火照りきった身体を冷ますために、冷水シャワーをそのまま浴びる。
それが情事が終わった後のスカディのいつもの行いだった。
「ああ、熱いのはイヤなのに……身体が、子宮が勝手にそうなってしまうのだ……早く、早く冷やさねば……」
しかし、身体を重ねれば重ねるほどあの者を求める気持ちが強くなって子宮が熱くなってしまう。
ゴム有りセックスの快感で子宮が焦らされて焼き付いている……まだ、熱い……
冷水を下腹部に強く押し当てて洗い流したのは、真っ白になった本気汁がたっぷりと溢れてしまったせいだと、スカディはそう思い込んだ。
「お前様も身体中が汗でベトベトだぞ、早く入ってこい。さもないと、一緒の布団で寝てやらんからな」
しっかりとパジャマを着直したスカディが、冷えた指でマスターの頬を擦る。
起きてはいるだろうが、目を瞑ったまま全裸で寝転がるマスターはぼそりと呟いた。
「それは、困るなあ……布団は一枚しかないし……寒いし……」
マスターは返事もそこそこにのっそりと起き上がると、浴室へと入っていった。
何時間にも亘る営みのせいで、すでに深夜は零時を回っており、そろそろ寝ないと明日の活動に差し障りがあることだろう。
マスターはあくびをしながら温水シャワーでざっと汗を流し、スウェットを着直して部屋に戻る。
丸形蛍光灯は消されて、常夜灯の暗いオレンジ色の灯りだけがついていた。
「ほれ、早く入ってこい、お前様は寒いのが苦手なのだろう?」
目をこらすと、スカディが布団をあけて誘っている。
カマクラの中の女神、夫は急いでそこに潜り込む。
「明日も早いのであろう? しっかりと眠るがいい……ふふ、良いぞ、そうやって胸に顔を擦りつけてくるとは……可愛いものだな」
暗い布団の中では、どんな表情をしているのかは分からないが、夫の顔はきっと満面の笑みになっているに違いないとスカディは思った。
胸のあたりにもぞもぞとした感覚。案の定、パジャマのボタンを外してその中身へと頬を擦りつけてきた。
スカディはするときと寝るときはブラなどしない女神だ。
「こうしないと眠れないとは本当に仕方の無い旦那様だな……ふふふ」
冷水を浴びて冷えた乳房に、暖かい頬が擦りつけられる。
かいぐりされるたびに鼻の頭や固い頬骨が撫でてきてくすぐったい。
「んっ……あんっ!」
パジャマの間からまろび出た乳房に吸い付かれる、むず痒い感覚。
「ああ、好きに吸ってみるがよい……くふぅ、まるで本当のややこのようだな♡」
こうなると、スカディも優しい母のような気持ちになって、腕枕にしながらその頭を抱く。
ちゅっちゅっと音を立てて吸い付いてくるが、性的なものではなくただ甘えてくる行為にどこか心の中が満たされていく。
「もしや、こうやって私の乳を独り占めしたいから子作りをしないとは言わぬよな……んっ、こら、歯を立てるでない! やはりおっきな赤ん坊だな、お前様は!」
反撃にぎゅうっ、と抱きしめてやると、ばたばたと暴れるがやがて大人しくなり、こくりと頷いた感覚が伝わってくる。
「だが、お前様とこうしてつがいになるのは、イヤではないぞ、まるで春が来たような気分に――」
スカディがそうして頭を撫でてくるのを感じながら、マスターの意識は段々と遠くなっていく。
肌の暖かさと春の匂いに包まれて、心地良い眠りへと誘われる――
「おはよう、お前様。相変わらず寝ぼすけだが……朝餉を用意しておいた、温めて食するがよい」
翌朝、スカディはスキニージーンズとトレーナー、厚手のコートを着て玄関に立っていた。
腕時計を確認し、時間が来たことを確認する。
「それでは、出張デリヘル『スリュムヘイム』の一晩新婚サービスはこれで終了となる。全オプション込み込みでの料金を早く支払え、マスター」
「うん、今回も最高のサービスだったよ、さすがはスカディだ」
昨日パチンコで勝った大五枚がそのまま、スカディのハンドバッグの中にしまい込まれる。
そうして、呆れたような溜め息をつかれた。
「まったく……私の
そういえば――汚したエプロンはちゃんと洗って用意しておいてくれたら、また着てやるぞ――そう言おうと思った時、ぶちまけられた精液の匂いを思い出してお腹の底が
「――なあ、今度は裏オプションを追加してみないか? ゴム無し生射精オプションだ。ああ、これは個人的なサービスで料金はいらんからな、遠慮無く選ぶが良いぞ……♡」
その時、スカディはどのような顔をしていたのだろうか、目を丸くするマスターを尻目に頬を赤くしながらすぐさま立ち去った。
マスターが、好色女神の本気子作りの誘いに乗るのは、それから数日後のことだった……