※この作品はR-18です。

絶艶封俗都市NKG   作:ブラックマンバ

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レンタル彼女のマシュとひたすらにイチャラブデートしてお泊まりしちゃうお話です。



レンタル彼女マシュとイチャラブデート~朝までお泊まりコース~

 風俗都市の駅からは南北に線路が延びており、電車が絶えず行き交い客が乗降していたが、彼等がどこから来てどこに向かうのかをマスターは知らない。

 一度電車に乗ってみたが、気が付けば風俗都市に戻っており……半径10km圏内からの脱出が物理的にも精神的にも魔術的にも不可能だと分かってからは興味も無くなった。

 そんな駅前で、マスターは携帯電話をぽちぽちと弄りながらまんじりとしていた。

 愛染姉妹から軍資金を都合してもらい、ようやく勝ちの目が出続けて、懐も温かくなり……久し振りに遊ぼうと……いや、魔力供給を行おうとしていたのである。

 

「あ、もう来ていらしてたんですね」

 

 とてとてと小走りしながらやってきたのは、膝丈ワンピースにカーディガンを羽織った、いかにも清楚そうな眼鏡美少女だった。

 トートバッグを肩から掛けて、風呂敷包みを一つ持っている。

 

「先輩、おまたせしました」

 

 薄紫色の髪をボブカットにし、髪の毛で片目を隠しながらも整った顔立ちは隠し切れていない。

 髪の毛と同じ色の瞳はぱっちりと開きながら、マスターをあこがれの目で見つめる。

 吐息を漏らす唇は桃色のリップグロスが塗られて艶やかだった。

 ふわっとしたワンピースの上からでも分かる均整の取れた体付きは、少女として完成されつつあり、あと少しすれば大輪の花が咲きそうな雰囲気がある。

 マシュ・キリエライト、シールダークラスのデミサーヴァントにしてマスターとの正規契約者。

 長きに亘って共に戦ってきた、血よりもなお濃い間柄だった。

 そして、腕時計を見ながらマシュはこう告げる。

 

「ではこれより、レンタル彼女サービス、イチャラブデート朝までお泊まりコースを開始させていただきます。明日の朝九時までとなっておりますので……うふふ、本当の彼女さんだと思ってくださいね♡」

 

 

 

 A.D200X

 

 絶艶封俗都市NKG

 

 第九夜

 

『レンタル彼女マシュとイチャラブデート~朝までお泊まりコース~』

 

 

 

「えっと、それで今日は名前で呼んだ方がいいんでしょうか……え、はい、わかりました先輩、うふふ、まるであの頃を思い出しますね」

 

 そう言いながら、マシュはマスターの左腕に手慣れた感じで抱きついてくる。

 むにゅっとした柔らかい感触は、わざと押しつけているようだ。

 

「じゃあ、どこに行きましょうか、先輩」

 

 この風俗都市で遊ぶ場所には事欠かない、なにしろ風営法関係の店は全て二十四時間経営になっているのだから。

 雀荘、パチンコ、ゲームセンター、クラブ、ディスコ、ライブハウス、各種バー……いつどこに入ろうと、常に誰かがいて相手をし、飽きることはない。

 が、マスターとしては、せっかく久し振りにマシュと二人きりになったのだから、騒がしい場所に行こうとは思わなかった。

 近況をお互いに報告する……ということで駅前の喫茶店に入る。

 

「わぁ、昨日はそんなにも勝ったんですか? すごいですね、さすが先輩です」

 

 最近はかなり稼げていると伝え、いい店を発掘できて高設定台を掴めたなどと嘯く。

 少し誇張はしているが、実際にマシュを一晩貸し切りに出来るぐらいには勝てているのだから問題はない。

 

「そんなにも勝てるのなら、私もやってみようかなあ……あ、これから先輩の行きつけの店に行くっていうのはどうですか?」

 

 思わずそれだけはダメだと、マスターは全力で止めた。

 

「そんな、先輩の得意技だっていう一コマビタ押しリプレイ外しを見てみたかったのに……」

 

 そのように少し寂しげに呟かれると、ついつい前言を撤回してパチスロデートにしようかとも思ってしまうが……

 さすがにタバコの煙で充満して空気が悪く、ギラギラとしたハイエナのような目つきをした男達の群れの中に、マシュを連れこむことなどできない。

 それにマスターは、出かける前にシャワーでタバコの臭いを完全に落とし、服だって今日のデートのために新調――量販店のものとはいえ――までしてきたのだから、変な臭いを付けたくなかった。

 

「え、私の方ですか? そうですね、そこそこ人気があるらしくてお店で指名3位ぐらいなんですよ」

 

 本来なら、レンタルを思いださせるような話題はマシュとしてもタブーなのだが、マスターに聞かれたのならば素直に答えてしまう。

 

「最近、会った中で面白かったお客さんですか? いくら先輩でも、それはちょっと答えられませんね……え、ひょっとしたらそんなにも気になるんですか?」

 

 とはいえ、さすがに客のプライバシーに関することは答えられない。

 マスターは少し意地が悪かったかなと手を振って謝る。

 

「うふふ、暫く会えなかったから心配してましたけど……顔色も良さそうですし、なんだか安心しました」

 

 マシュは、頬杖をつきながらマスターを見やり、微笑を浮かべる。

 柔らかな朝の光を浴びながら髪の毛がぼんやりと光り……ブレンドを飲んでいたマスターもまるで魔法にかかったかのようにマシュを見つめてしまう。

 天使の輪が浮かび、唇がまばゆい、きめ細やかな白い肌は輝かしく、自身の心の奥底まで見通しそうな瞳はただただ深く……全幅の信頼と友愛の色が宿っていた。

 

「……あっ、もう、なにそんなに見つめてるんですか、照れちゃうじゃないですか……むむむ、マシュがあんまり綺麗だったから目が離せなかったって……もう、そんなことを言ってごまかさないでください」

 

 先に魔法を解いたのはマシュの方だった。

 唇を尖らせ、ぷいっと拗ねたフリをされると、先程の神秘的な雰囲気もどこかにかき消え……どこにでもいる眼鏡美少女になる。

 マスターは、黙ってブレンドを飲み干し……苦笑いを浮かべた。

 

「あ、そういえば、映画のチケットをもらったんですけど、見に行きませんか?」

 

 マシュがあらかじめ用意をしていたのであろう。

 バッグから出されたチケットのタイトルを見ると、なかなか興味深そうな題材だった。

 マスターは、さっそく行こうかと伝票を取り、精算を済ませるのだった。

 

 

 

 映画は、この風俗都市で上映するには似合わぬ青春もので、甘酸っぱくドキドキとさせられ、最後には男女二人は進路の違いで別れるのだが……それは軽やかで爽やかで、またいつかの再会を願わずにはいられないものだった。

 

「はぁ……とってもいい映画でしたね……」

 

 マスターは、マシュの言葉に頷き……自然と手を繋いでいた。

 突拍子もない出会いから二人の距離が少しずつ近づいていき、その気持ちが何も言わずに分かるほどまでになったからこそ、お互いを尊重して別れることになる。

 

「私、あの映画の最後で二人が振り返ることなく歩いて行くシーンが好きなんですよ」

 

 そうして別れた二人が再会するとしたら、それはどんなシチュエーションなのだろうかとさらに会話が弾み……映画の話題が一通り尽きたところで、マシュからの提案があった。

 

「あの、先輩……お弁当を作ってきたので、一緒に食べませんか?」

 

 レンタル彼女のオプションサービス、手作り弁当だった。

 手作りと言っても、店屋物を詰めたりするのが一般的なのだが、マシュの手作り弁当は本物の手作りだ。

 何しろ紅閻魔先生のヘルズキッチンの第一日の授業を初見でクリアしたのだから、自分の手で作ってしまうのは当然のことだろう。

 マスターの腹は、ぐうと大きな音を出してしまう。

 

「もう、先輩ったら、そんなにもお腹が空いてしまったのですか?」

 

 風俗都市にも、市民の憩いの場というものはある。

 街の中心部から少し外れた市民公園。なかなかの広さで、主婦や子供達が集い、散歩する者、カップルが手を繋いでいたりする。

 だが、パッと見は綺麗でも、よくよく見れば使用済みコンドームが木陰に捨ててあり、誰が履いていたのかもわからぬ下着が街路樹に引っかけられている。

 さらによく耳を澄ませば、昼間だというのに男女のあえぎ声も風に乗って聞こえてしまい……間違いなくここは風俗都市の市民公園だった。

 

「はい、それじゃお座りくださいね、先輩」

 

 そして中央の芝生広場は、比較的安心して普通に公園として利用できるところだった。

 マシュはレジャーシートを敷いて、風呂敷包みを開く。

 そこには三段重ねの豪勢な重箱があった。

 マスターも思わず呆れてしまう量だ。

 

「先輩は一人暮らしですからね、前から心配してたんです」

 

 ドン、ドン、ドンと開いていく重箱の中身はカラフルだった。

 一段目は俵型のおにぎりがいっぱいに敷き詰められており、二段目はレタスを下に敷いて卵焼き、唐揚げ、ウインナー、アスパラ巻きなどのおかず。

 そして三段目はプチトマト、枝豆、うずらの卵をベーコンで巻いたもの等々……まるで運動会のお弁当のようだった。

 

「噂を聞けば先輩ったら、何時間も座りっぱなしでパチンコを打ってる上に、食事も不規則だっていうじゃないですか……やっぱり、栄養不足の疑いがあります。だから、色々と考えて作ってみたんですよ」

 

 マシュのその心遣いに、マスターはじーんと感動する。

 確かに、打ち込んでいる時は昼飯も夕飯も、ファーストフードを十分以内で済ませていた。

 もっと酷ければゼリー飲料で十秒チャージだった。

 

「だって、先輩は私達のマスターなんですから、健康状態がとても気になります」

 

 そう言って真面目な顔になるマシュ……ああ、そんな表情を見るのはいったい……いったい何年ぶり(・・・・)だっただろうか?

 

 ……マスターの目の前に黄色いものが突き出される。

 

「それじゃあ、はい、あーん、してくださいね」

 

 ほうれん草入りの卵焼き、緑色がアクセントになっていて美味しそうだ。

 ここで「ほうれん草、いらないよ!」なんてことは口に出来ない。

 いただきますと小声で口にして大きく口を開けると、黄色い塊がそっと口の中に入ってくる。

 これもレンタル彼女弁当オプションの「あ~ん」サービスだった。

 マシュが箸を持って、マスターが食べたい物を食べさせる。望むなら最後まで箸を使わなくても良いというサービスっぷり。

 むしゃむしゃと噛みしめると、ほどよい甘みとほうれん草の味がミックスされて……非常に美味だった。

 うまい、うまいと喜べば、マシュも満面の笑顔となって「どうですか、これも美味しいんですよ」と、一品ずつ口に運ばれていく。

 

「え? はい、それじゃ私もいただきますね、ん、あ……あぁ~ん……♪」

 

 マスターも箸を取って、マシュと食べさせ合う。

 付き合いたてのいかにもなラブラブカップルだが、今のマシュはあくまでレンタル彼女だ、そういう扱いをしないといけないが、外から見れば違いなど分かるものではない。

 やがて、重箱の中身もすっかり無くなり、お腹がいっぱいになると今度は眠くなる。

 マスターがふわぁとあくびをすると、座り直したマシュが、太ももをぽんぽんと叩き……さも当然かのようにそこに頭を預けた。

 太ももの間に頭を置いた縦膝枕。

 マシュの優しい微笑みが逆さに見え、マスターもにっこりと笑みを返す。

 抜けるような青空、爽やかな風……遠くから時折聞こえてくるのは嬌声というのがいただけなかったが、街中の喧噪が嘘のような穏やかさなのは間違いない。

 ここが妖しげな特異点というのも忘れてしまいそうなぐらい優しい時間が過ぎていく。

 こうしてお腹を満たして、膝枕をしてもらい、うとうとと昼寝するのも悪くないが……

 

「ひゃうぅんっ、ど、どこ触ってるんですか先輩、あ、あ、んもう、お尻を撫でないでくださいよぉ」

 

 するりと手を伸ばして、マシュのお尻を撫で上げた。

 食欲を満たせば性欲というのは、あまりにも短絡的だが仕方がないことだろう。

 久し振りに人間らしい料理を食べれば、色々とヤル気も湧いてしまうというものなのだ。

 

「先輩ったら、本当にイタズラ好きなんですから♪」

 

 マシュのきゅっと締まった小尻はどれだけ撫でても飽き足りない。

 マスターは、お尻ぐらい良いだろと呟き、ゆっくりと擦っていった。

 ああ、この右手はなんて幸せなのだろうか、眼鏡美少女の尻を愛でて柔らかさを堪能できるのだから。

 だから左手も幸せにしてやろう……と、ばかりに両手で尻を掴んだ。

 

「はぅうっ……ん、こんなところを誰かに見られたら、は、恥ずかしいです」

 

 そんなことを言いつつもマシュはただ困り眉になりながら、マスターの頭を撫でるぐらいしかできない。

 どうせ誰も気が付かないから大丈夫さと、マスターはお尻を揉み、太ももを撫でていく。

 マシュの柔らかい尻に撫で心地のよい太もも、いくら弄っていても飽きることはない。

 

 普通のレンタル彼女なら、本来はこのようなことは御法度なのだが、ここは風俗都市のレンタル彼女だ。

 レンタル彼女が望むならば、あるいはオプションを付けるのならば、お触りも性的サービスも有りだ。

 もちろん、マシュを相手にするのだからオプションは全部載せだ。

 

「はぅんっ! お、大人しく寝ててください……も、もうっ」

 

 マシュは身体を捩らせて口元に手をやり、切なそうにしながら声を我慢する。

 

「ほ、ほら、耳かき、してあげますから……ね? 私に先輩の耳かきをさせてください……んっ! あんっ!」

 

 そういえば耳かきオプションを忘れていた。

 マシュの太ももと尻があまりにも魅力的だったので、すっかり失念してしまっていたのだ。

 バッグから耳かきを急いで取り出したマシュが、むぅっと唇を尖らせる。

 

「もう、手元が狂って耳かきでごりってしちゃいますよ?」

 

 悪かった、ごめん、許して、とマスターは謝罪の言葉を述べ、柔らかい太ももに頬ずりをしながら片耳を預ける。

 

「うふふ、今日はすっごい溜まってるみたいですね……あ、ひょっとしてずっと掃除してなかったんですか? もう、仕方のない先輩ですね」

 

 ぞりぞりぞりと、耳かきが擦っていく。

 耳垢を削ってこそぎ取り、ぺりぺりと耳垢が剥がれる音がする。

 なんとも心地が良い。

 柔らかい太ももを頬にしっかりと感じ、マシュの真剣な表情に見つめられるのも良い。

 可愛い年下の彼女といちゃつきながらデートをし、手作り弁当でお腹いっぱいになったら太ももとお尻を堪能し、耳かきまでされ……まどろみの中へと落ちていく。

 ぼうっとした頭の中、掴めそうで掴めない何かが、今まさに目の前にぽんっと出て来たようで……それに手を伸ばし……

 

「ふぅーうっ」

 

 吹き飛ばされた。

 

 マシュの一吹きで、外耳に残っていた耳垢が芝生の上に吹き散らされた。

 残った細かい汚れもウェットティッシュで拭われて綺麗になると、「もう片方も見せて下さいね」と言われてごろりと反転し、マスターはふわぁとあくびをして猫のように目を細める。

 

「うふふ、こちらの方も汚れが凄いですから、やりがいがありますね」

 

 腕まくりをしたマシュは、マスターの耳かきに熱中していく。

 マスターはただ、その心地よさに身を任せ、ゆっくりと瞼を閉じていった。

 

 

 

 目が覚める。

 マスターはここはどこだと辺りを見回すと、マシュがにっこりと微笑んでいて……ようやくデートをしていたのを思い出した。

 

「おはようございます、先輩……えっと、小一時間ぐらい眠りこけていましたね……いいえ、私は寝顔を堪能してましたので、退屈することもありませんでしたよ」

 

 その言葉は本当のようで……横になって眠っていたのなら涎をこぼしていたはずなのに、マシュがハンカチで拭っていてくれたらしい。

 マスターは軽く礼を言って起き上がると、ぐっと伸びをし、膝枕昼寝サービスのおかげで気分はすっきりとなっていた。

 

「それでその……先輩……」

 

 マシュがおずおずと声をかけてくる。

 舌なめずりをして唇を濡らし、ふぅっと吐息を漏らす。

 どことなく艶めいたマシュのその仕草……彼女が何を求めているのか、マスターはよく知っている。

 マシュが膝をぎゅっと掴んで、ワンピースの布地が寄り、上目遣いになって、おねだりするかのように囁いた。

 

「もっと二人きりになれるところに……行きません……か?」

 

 マスターの腰の奧で、じわりと熱が宿る。

 頷き、立ち上がると、そそくさとその場を片付け、マシュの手を取り公園から立ち去るのだった。

 

「わあ……凄い豪華な部屋ですね……!」

 

 そして今日は、少し高めのラブホテルの部屋を選ぶ。

 いつものデリヘルを呼びつけるようなところではなく、カラオケやサウナ等の設備も充実しているところであり、しかも今回はプール付きの部屋だ。

 

「ああ、それで水着オプションも付けてきたんですね……ふふふ、今日は新作水着なんですよ、これを見せるのは先輩が初めてなんですからね♪」

 

 前に見たのは、スカート付きのワンピース水着で、マシュらしい清楚な水着姿で感嘆したものだったが……

 

「どうですか? じゃじゃーん♪」

 

 新作は、シースルーフリルの付いたビキニ姿だった(もちろん眼鏡付きである)。

 トップもボトムもカラフルなボーダーが入っており、なんとも健康的なデザインだが……ボトムには腰付きを飾るリボンと大胆な切れ込みが入っており……鼠蹊部のラインをドキリとするほどに見せつけてくる。

 さらにビキニなので、小さくて可愛いお臍に、きゅっとしまったウエストが丸見えだ。

 健康的な白い肌が、実に眩しく感じる。

 ビキニトップが大きな膨らみを包み、見せぬはずのシースルーフリルが余計に胸の存在を意識させてくる。

 とにかく、マシュがとびきり魅力的になる水着だった。

 これは海で……いや、山奥の湖で泳いだり、川遊びもいいかもしれないなと、マスターは独りごちる。

 対するマスターはオーソドックスな海パンに着替え……二人でプールに飛び込む。

 室内なので四畳半ほどの大きさで深さも腰までだが、それでもプールはプールで楽しいものだ。

 

「あはっ、あははっ! もう、先輩ったら、そんなに水を掛けてきて……えいっ! えいっ! ええーいっ!」

 

 ばしゃばしゃと水を掛けあう。

 はしゃいでさわいで、甲高い声が響く。

 高校生カップルが遊んでいるかのようなそれは、しごく健全なものであった。

 ここが市民プールや遊園地プールでならば……の話だが。

 水を掛け合いながらも二人は少しずつ……お互いに回り込むかのように近づき……先にその腕を掴んで引き寄せたはマスターの方だった。

 

「あっ……はぁ、はぁ……ん」

 

 マシュは目を瞑り、顎を上げる。

 水に濡れて柔らかそうなそれが、ぷるりと震える。

 

「んちゅ……ちゅ……んふ♡」

 

 マスターはマシュの腰を抱き、唇を重ね合わせた。

 ちゅっちゅっと音を立ててバードキスを繰り返し、背中を優しく撫でていく。

 指先で弱い脇腹をくすぐると、小さく震えながらも低く声を漏らしてきて……たまらなく愛おしく感じる。

 

「んんーっ……はぷ、んちゅ……ちゅちゅふはぁ……先輩、好き、です……♡」

 

 今回のサービスは「イチャラブデート(朝までお泊まりコース)」その名の通り、一晩中レンタル彼女とイチャイチャできるものだった。

 料金は高いが……お外でデートの末にこうしてラブホにお泊まりというのは、普通に店に行ってサービスを受けるよりも精神的に充足するもので、実に滾るものだった。

 しかもその相手がマシュならば……海パンを突き破らんほどに屹立を漲らせてしまうのも仕方のないことだろう。

 

「ん、れろぉ、れろ、れろれろぉ……はぷ、んちゅ、んれろれろ……んふぅ♡」

 

 舌を絡ませ、ねちょねちょと音を立たせながら唾液が口元からとろとろと溢れていく。

 お互いに涎を拭う余裕もなく、身体を、素肌を、擦りつけ合う。

 硬い屹立がマシュの下腹を突いて、切ない声が響く。

 そしてマシュも、自分から押しつけるようにして屹立に刺激を与えてきた。

 

「ぷはっ……はふぅ……んふぅ……あはぁ……先輩……♡」

 

 溜め息を漏らしながら口を離すと、互いの口に銀色の唾液の橋が架かり……ぷつりと切れてプールに消えていく。

 マシュは、その顔にキスの雨を降らせながら、細指を海パンの上に這わせ、硬くて熱いモノを擦っていく。

 

「ちゅっ♡ んちゅっ♡ ちゅちゅっ♡ こんなに硬くさせてしまっているんですね、ん、ん、はふ……んんっ♡ 本当にたくましくて、ああ♡ 欲しいんです♡ んふぅ♡ オチンポください♡ くださいっ♡」

 

 マスターは、マシュに対して意地悪なことを囁いていく。

 

『俺の大事な恋人は、そんなにもチンポが欲しくてしょうがないのか?』

『ひょっとしてデートをしてたときからずっとそんなことを考えていたのか?』

『マシュは本当にドスケベな後輩ちゃんだな』

 

 そんなことをされれば、マシュは「むふぅう」と熱い吐息を漏らし、濡れた瞳でマスターを見つめるしかなくなる。

 水を弾く白い肌にはじんわりと汗が浮いていた。

 細い指先は、絶えず動き続けてマスターにゆるゆるとした快感を注ぎ込み続け……舌なめずりをし、ついには我慢出来ずに音を立てて耳元にキスをした。

 

「先輩って、ホントにイヤらしい男の人ですよね♡」

 

 そして、太ももを絡ませてさらに密着し、押し倒すようにマスターをプールの縁に座らせた。

 

「んはふ、んちゅっちゅっ……んちゅっ♡ んれろっ……れろっ♡ れろれろぉ……♡」

 

 マシュは覆い被さるようにして、マスターの耳元から頬、首筋、鎖骨と、唇で何度も吸い付いては離れ、肌に赤い跡を残していく。

 逞しい胸板には特に何度も唇を落とし「ちゅぅっ♡」と音を立てる。

 柔らかい唇が乳首に吸い付けば、マスターの身体がぶるりと震えて低い声が漏れ、望外の悦びをマシュは覚えてしまう。

 

「んれろっ♡ れろっ♡ れろれろぉ♡ んちゅ、れろぉ……はふ、んっちゅ♡ ちゅぅっ♡ ちゅっちゅぅっ……はむっ♡」

 

 時には吸い付き、時には舐めあげ、時には歯を当てる。

 そのリップテクは熟練された手慣れたもので、マスターの背筋を嫉妬とも快感ともつかぬものがゾクリと走る。

 胸板から、腹、臍をぺろりと舌で穿り、下腹部をれろぉっと舌で舐め……その淫猥な口元はついに海パンに到達した。

 

「んふぅー♡ ふぅー♡ んふふぅー♡」

 

 目を細めたマシュは、その膨らみに何度も頬ずりをしてマスターを見上げる。

 海パン越しに口を当てて、興奮したようにふぅふぅと息を送り込めば……マスターの方が我慢できなくなり、海パンを引きずり降ろして投げ捨てた。

 

「はぁあ……すごい、いつ見ても、どきどきしちゃいますね、先輩♡」

 

 マシュはマスターの太ももの間に入り込み、至近距離で屹立を眺めて溜め息を漏らす。

 熱い吐息をふぅふぅと当てて、さらに興奮を煽る。

 それに対してマスターは、マシュの額にぴたぴたと屹立を当てた。

 マシュもわざと鼻をふんふんと鳴らしながら臭いを嗅ぎ、表情を蕩かしていく。

 

「んふぅっ♡ ふんっふんっ♡ んふぅうっ♡ とっても男らしい臭いで……あはぁ……先輩っ♡ んふぅ♡ ふっ♡ ふっ♡ ふぅうっ♡」

 

 ひくひくと鼻の穴を大きくしながら必死になってチン嗅ぎする後輩の姿は、胸に迫るものがある。

 マスターは興奮のままにマシュの頭を掴み、股間に押し当てると、恋人らしくして(・・)みせろと一言告げる。

 

「っ♡ はぁい♡、先輩のオチンポに愛情たっぷりのキスを、あげちゃいますね♡ ん~……ちゅっ♡」

 

 桃色の唇が、赤黒く勃起した屹立に当てられる。

 屹立の硬さに負けぬように唇をむにゅりと変形させるほどに強く押し当て……ちゅぅっと音を立てて離れる。

 

「んちゅっ♡ ちゅっんちゅっ♡ ちゅっちゅっ……んちゅっちゅぅうっ♡」

 

 水着を着たマシュ(後輩)の、無償の接吻奉仕。

 柔らかい唇が吸い付き、離れ、唇がなぞりあげ、舌で舐めあげ……絶え間ない快感を流し込んでいく。

 しかもその一つ一つが愛情がたっぷりと込められた恋人のための接吻だ。

 

「はふぅ♡ んちゅっ♡ ちゅ……んちゅぅう……はぷぅ♡ あはぁ♡」

 

 そうしてたっぷりと堪能してからマシュは口を離す。

 眼鏡の奥で切なげに目を細めながら、口を軽く開いてねっとりと唾液塗れになった舌をちろちろとさせる……そこには、快楽の坩堝があった。

 マスターがこくりと頷くと、マシュは口を大きく開いて……屹立を飲み込んでいく。

 

「んっ、んっんおぉ……んぶ、んふ、んふっ♡ ふぅーっ♡ ふぅーっ♡ ふぅーっ♡」

 

 長大なマスターの屹立を、喉奥まで銜え込む。

 口蓋をごりっと擦られてマシュの背筋が震える。

 鼻息を荒くしながら頭を落としていくが、その全てを飲み下すことはできない。

 プールの塩素の臭いに混じって、オスの臭いがする。

 それを感じた途端に、マシュの芯がとろりと蕩けていく。

 愛するマスターの屹立を咥えただけで、軽く絶頂を迎える。

 

「んっ♡ ふっ♡ ふぅっ♡ んふぅう……んじゅる……じゅるっ……じゅるるるるぅっ……♡」

 

 そうして、ゆっくりとしたストロークで屹立を絞り上げていく。

 唇を引き締め、舌で裏スジを、亀頭を、先端を、舐めあげていく。

 

「んふ~ぅ♡ んじゅるっ♡ じゅるっ♡ じゅるるぅっ♡ んじゅぽっ♡ じゅぽっ♡ じゅぽっじゅるるぅっ♡ じゅぽぉっ♡」

 

 眼鏡を掛けて本好きの文学系カノジョ。

 白い帽子に白いワンピースを着てやってきた清楚系カノジョ。

 ランチはパスタを頼んでニコニコと笑う上品でオシャレなJD系カノジョ。

 レンタル彼女としてそんなデートもしてきたマシュが、マスターの前では下品なフェラ音を立てながらの愛情口腔奉仕を積極的に行ってくれている。

 

「くお、お、おおお……!」

 

 マスターは、空恐ろしいほどの優越感を覚えていた。

 抽送は段々と激しくなり、じゅぽじゅぽと音を立てて屹立に吸い付く。

 頬を凹ませて唇を窄ませる。

 ここまでするほどに自分を求めていたのかと、マシュのあまりにものいじらしさに胸がいっぱいになっていく。

 

「じゅぽっじゅぽっ♡ んじゅぽっ♡ じゅるっじゅるるぅっ……んじゅるっ♡

 んちゅぽっ♡ ちゅぽっ♡ ちゅぽっんちゅぽっ♡」

 

 マシュの頭を撫でると、途端に目尻が下がり、幸せそうな顔付きになった。

 彼氏のチンポをしゃぶるのがそんなに好きかと聞けば、マシュはさも当然かのように何度も頷く。

 

「んふっ♡ ふっ♡ んふぅっ♡」

 

 気が付けばマシュは根元を優しく絞り上げるように手で扱きながら、先走りを啜り上げている。

 カリ首に唇を引っかけ、いつでも射精されてもいいように、マスターの顔を見つめている。

 

「んふっ♡ ふっ♡ ふっ♡ んふぅっ♡ んじゅるっ♡ んじゅぽっ♡ じゅぽっ♡ じゅぽっじゅじゅぽっ♡ んじゅるぅ……んっ! んっ! んふぅうーっ⁉」

 

 マスターの両足が、マシュをぐいっと抱き寄せる。

 そうして頭を抑え付け、限界だと思っていた喉奥の、さらに奧まで屹立を飲み込ませてやり……一気に弾けさせた。

 

 びゅるっ♡ びゅぐっ♡ びゅっ♡ びゅっ♡ びゅるるるるるるぅーっ♡

 

「んぉぶっ! んぶっ! んっ! んっ! んぶっ! んふっ! んふぅうううーっ!」

 

 唇が屹立の脈動を感じ、舌の上で塊が登っていくのが分かる。

 そうして喉奥にまで達した亀頭の先から、どろりとした熱いものが食道に直接流し込まれていった。

 

「んおぶっ♡ んぷぅっ♡」

 

 マシュは、まるで口そのものが性器にされたかのように錯覚した。

 唇も舌もただただ男性器を悦ばせる肉の塊で、喉奧まで支配されれば、そこも屹立を締め付けて気持ち良くさせる都合の良い場所しかないのだ。

 そしてなによりも、どろどろの熱い精液が吐き出されたではないか。自分の口は最初からマスターの屹立に捧げる性器として準備されてきたものではないかと想像するだけで口内が蕩ける。

 屹立がゆっくりと引き抜かれようとすると、あまりの切なさに唇を締め付けて「抜かないでください♡」と心の中で懇願していた。

 

 んちゅぽんっ♡

 

 そんな願いも虚しく、音を立ててあっけなく屹立は引き抜かれた。

 しかしそこはさすがというべきか、抜かれる時も唇で強く締め付け、尿道に残っていた精液を絞り出させ……マシュは、そのままお掃除フェラに移行する。

 自身の唾液と嘔吐き汁で汚れたそれを、舌で舐め取り……マスターを再起させるのだ。

 

「んれろっ♡ れろれろぉ……んれろぉ♡ もう、本当に先輩は容赦ないんですから、精液で溺れたらどうしてくれるつもりだったんですか? ん、ちゅっ♡」

 

 マスターはマシュの頭を撫でる。

 まさかホテルに入って水遊びをしていたら、チンポに吸い付かれてここまでされるとは思っていなかったよ……などとからかうような口調で労う。

 さらに、チンポで喉奥まで貫かれた時にイってしまったのだろ? などと囁けば、マシュは屹立を清めるために舌を這わせて黙っていたが、頬どころか耳まで赤くしていた。

 

 本当に嘘の吐けない娘である。

 

 

 

 

 バスルームで熱めのシャワーを浴びる。

 

 先に上がったマシュは眼鏡を取り、水着を脱いでバスタオル一枚だけの姿になっていた。

 ダブルベッドにちょこんと座って、マスターが来るのをおとなしく待つ。

 

「えっとその、今日はよろしくお願いします」

 

 三つ指を付いて挨拶してくる相変わらずの生真面目さに、マスターは思わず吹きだしそうになる。

 

「ベッドの上で優しく抱いてください♡ 先輩とイチャラブセックスしたくてたまらないんです♡」

 

 マシュのうっとりとした目つきは、マスターの下半身に集中していた。

 マスターは下半身にバスタオルを巻いていたが、その盛り上がりを隠すには全く足りない。

 

「もうそんなにも元気になってるんですね……あぁ♡」

 

 プールであれだけ出したというのに、ベッドルームでマシュが待っていると思えば、こうなるのも仕方ないことだろう。

 可愛い後輩彼女のマシュと一晩中愛し合えるのならば、休憩時間すらもったいないのだから。

 

「それでは……ん、よいしょっと……先輩どうぞ……お好きなように私を召し上がってください♡」

 

 マシュは、スプリングのよく効いた広いベッドに上がり込むと、その中央部あたりで仰向けになって大きく両手を広げる。

 倒れた拍子にバスタオルがはだけて、白い肌が現れる。

 すでに用が終わった布きれを剥ぎ取れば、マシュの素肌が全て晒されることだろう。

 

「あ……♡」

 

 マスターは、バスタオルを床に落として屹立を晒した。

 マシュの無防備な姿を見て恋人(・・)を本格的に犯すのだと思うと、さらに滾っていくのが分かる。

 

「ふぅー……ふぅー……ふぅー……!」

 

 ぎしっとスプリングが音を立て、マスターは四つん這いになってマシュに近づく。

 少し湿った布きれ一枚に手を掛け……情け容赦なく剥いてやった。

 

「あぁんっ! ねえ、どうですか先輩、私の身体は……♡」

 

 ほんのりと上気した肌。石鹸の香りと入り交じった甘い女の匂いが鼻腔に広がる。

 興奮したマスターの熱い指先が、マシュの身体を這っていく。

 

「ひゃ、は、あんっ♡」

 

 きめ細かい肌は、ただ触っているだけで心地良い。

 小さく細い肩、骨張った部分をゆっくりとなぞり、二の腕をくすぐると鎖骨に指先を沿わせていく。

 

「んはぅんっ……ん、なんだか、変な感じです……は、あんっ♡」

 

 そして、指先をマシュの乳房に滑らせると、乳首を尖らせて歓待してくれた。

 仰向けになっても崩れない膨らんだ乳房は溜め息がでるほど美しく、張りが有るその形を確かめるように指を這わせていく。

 

「あっ♡ んっ♡ んふっ♡ ふぅっ……ふぅっ……んふううっ♡」

 

 さらに腋の下、リンパ腺のあるあたりを押し込んで血行を良くし、腋の下からバストの境目付近をゆっくりと撫でていく。

 いわゆるスペンス乳腺へのマッサージだ。

 

「はふ……ん……あ、あ、あ……んふっ……んんーっ♡」

 

 撫でれば撫でるほど切なそうな声が漏れ、マスターの屹立がさらに滾っていく。

 そうして、ゆっくりじっくりと乳腺を弄りながら、指先が乳輪周りに到達した。

 

「は♡ は♡ あっ、んっ……んんっ♡」

 

 そこをくすぐっていくと、乳首が面白いように固くなっていった。 乳輪も乳首もマシュらしい小さなピンク色で、中央部分はすぐにでも触って欲しそうにしていたが……マスターはまだそれを摘む気は無い。

 念入りに乳輪周りを愛撫して、ひたすらに焦らしていく。

 

「先輩っ♡ 今日はなんだか、すっごく優しいです……あ、ああ……はぅ……うあっ♡ あっ♡ んくぅっ♡」

 

 切ない吐息を漏らし、マシュはただただマスターの愛撫を受け入れていく。

 それはただマスターへの信頼というだけでなく、恐ろしいほど高くなった快感の波の予感を覚えて……待ちわびているものだった。

 大きく溜め息をつきながら、両手を頭の後ろにやって身体を悩ましくくねらせる。

 

「ん、はぁ……んふぅ……ふぅ、ふぅうう♡」

 

 ようやく、マスターの指が乳房から離れて左右の肋骨をくすぐる。普段ならばただ単にこそばゆいだけですむその場所は、焦らされ、熱せられつつあったマシュの身体にとっては性感帯になっており……

 

「んふっ♡ くっ♡ あ、んふぅっ♡」

 

 面白いように身体を海老反らして敏感に反応した。

 白い肌には朱色が入り、頬を紅潮させ、瞳を潤ませる。

 すっかり発情しきり、マシュは自然とその両足を広げていった。

 はしたなくも『おちんぽください♡』などと、おねだりを口にしてしまいそうなほどに昂ぶらせてしまっていた。

 

「はふぅーっ♡ はふぅーっ♡ んふぅーっ♡」

 

 もちろんマスターは、マシュのそんな状態などすでにお見通しだった。

 このまま挿入すればマシュは蕩けるような甘い声を漏らしながら絶頂し、煮立ったような熱さの蜜壺で歓待され、快楽をとことんまで味わうことができるだろう。

 だがマスターは、もっと恋人相手にしかできないようなことをしてやりたかった。

 

「んっ♡ んっ♡ んんーっ♡」

 

 肋骨周りの外腹斜筋をマッサージするかのように撫でると高い声をあげ、臍周りに指を這わせてやると、マシュは熱い溜め息をついて両足をさらに大きく開いていった。

 

「はぁあ……ああ、も、もうこれ以上は……我慢できません……んんっ♡」

 

 骨盤の出っ張り、いわゆる腰骨をついっとなぞれば、マシュは切なげに息を漏らしながら尻をあげて、淫裂を差し出してきた。

 すでにぱっくりと開いたそこから、とろとろした愛液を溢れさせて誘惑させていたが、もちろんまだそこに到達するわけにはいかない。

 下腹部から下の方に、鼠蹊部を撫でれば「あ♡ あ♡ あ♡」と期待するかのような声が漏れ聞こえる。

 とん、と内腿を軽く突くと、「はうっ♡」と可愛らしい声を漏らしながら太ももが開く。

 マスターの前に大事な部分を見せつける。

 陰毛は一本も生えておらず、充血して膨らんだ淫唇をひくひくとさせ、白い肌とは対照的なサーモンピンク色の中まで覗かせていた。

 

「はぁーっはぁーっはぁーっ……あ♡ あ♡ あ♡ ああっ♡」

 

 マスターの指先が、マシュの膝から内腿をなぞりあげていく。

 ただそれだけで太ももは、さらに大きく開いてしまう。

 こんこんと溢れ続けた愛液のせいで、バスタオルには大きなシミができていた。

 これではベッドシーツまで汚していることだろう。

 

「あきゃあぁっ♡ はうっ♡ はうっ♡ うっううううーっ♡」

 

 二度、三度と、内腿をなぞり上げれば、マシュの両足はMの字になり、大きくあえぎながら、腰をくいくいと上下させてマスターにハメ乞いをしてしまう。

 

「はふっ♡ んっ♡ んっ♡ きゃあっあぁーっ♡」

 

 そこで乳首を抓まれた。

 勃起して充血して吐息が当たるだけでもじんじんと感じてしまうそこを、指先で柔らかく丹念に捏ねられた。

 口から悦びの声が溢れて、もっと触って欲しいと胸を押しつける。 若々しい張りの有る乳房を押しつけ、もっと揉んで欲しいと懇願する。

 

「あがっ♡ はうっ♡ んっ♡ んっ♡ はうっ♡ ううっ……せん、ぱ、いっ♡ わたしっ♡ もうっ♡ だめっ♡」

 

 むにゅり、むにゅりと手の平の中で変形する。熱を持った乳房はそうされるだけで全身に淫熱が伝って行く。

 マシュは鼻をひくひくとさせ、口元をだらしなく開き、その視線はマスターの屹立を追っていた。

 先端からとろとろと先走り汁を溢れさせて、限界まで我慢をしていると感じ……

 

「挿れてください、せんぱい……オチンポ、オチンポ欲しいんですっ♡ もう我慢できないんですぅっ♡」

 

 自身の淫唇を両手で大きく開き、自分から懇願した。

 腰をあげ、指先でくぱぁと開いたそこは、女として完成された花園だ。

 淫らな匂いをさせるそこは、マスターの獣欲を受け止めようとひくひくとさせ続ける。

 

「あっ♡ あっ♡ はい、おねがいします……私の方は、もう十分に準備できていますからっ♡」

 

 マスターはマシュの膝を抱え、中央部に屹立を当てる。

 そこを何度か擦りあげると、くちゅくちゅと淫らな水音をさせてマシュはよがり声をあげ……

 先端を合わせて腰を押し出すと、ず、ず、ずと音をたてながら中へと飲み込まれていった。

 

「んぉっ♡ おっ♡ んふぅっ♡ ぉおっ♡ おっ……んあぁああああっ♡」

 

 マシュの喉奥から声が溢れる。

 屹立を思い切り締め付けて、背筋を反り返しながら絶頂する。

 歓喜の涙が止まらない。

 

「あぁぁぁーっ♡ いっ、いっ、イきましたぁああっ♡」

 

 マスターは、マシュの中をしっかりと味わう。

 押し込めば膣襞が絡みつき、引き抜けば淫裂が強く締め付けてくる。 腰を使い、官能的な蜜壺を堪能していく。

 

「はぁぅっ♡ んっあっ♡ あふっ♡ んっ♡ んっ♡ んぐぅっ♡ あうっ♡ あふぅうーっ♡」

 

 マシュは両手でシーツを掴みながらイキ続けていた。

 顔をくしゃくしゃにして髪の毛を振り乱し、快楽に翻弄される。

 一突き一突きごとに達し、引き抜かれれば切ない声をあげながら白い喉を晒す。

 とぷとぷと溢れ続けていた愛液は、すでに白い本気汁になっていた。

 粘ついたそれはぬめり気を増し、お互いの快感をさらに増していく。

 

「あっあぁーっ♡ せんぱいっ♡ せんぱいせんぱいっ♡ わ、わたしっ♡ すごっ♡ これっ♡ ずっとっ♡ イきっぱなしなって……あ、あ、あはぁーっ♡」

 

 全身をぶるぶると震わせて、甲高い嬌声が部屋中に響く。

 おふっおふっと辛そうな吐息を漏らし、快楽に酔う。

 

「おおっ、マシュっ!」

 

 今までレンタル彼女として幾人の男達に抱かれたのか知らないが、ここまで乱れるマシュを見れるのは自分だけだと思うとさらに興奮してしまう。

 マスターは、マシュの身体だけでなく心の奥底まで自身を刻み込みたくなり……

 

「んふぅっ……せ、せんぱい……どうしたんですか……あ、んんっ」

 

 ぬぽりとマシュの中から引き抜くと、屹立には泡立った本気汁まみれとなっていた。

 マシュがどれほど快楽に浸っていたのか一目で分かるものだ。

 頬を赤く染めたままのマシュは、それを見て切なそうに喉を鳴らし……マスターに腹ばいになるように腰を叩かれる。

 

「んくっ……は、はい……う、後ろから……ですね、お、お願いします……あんっ!」

 

 マシュは緊張する。

 マスターの顔が見えない状態の体位は少し苦手だ。

 

「んふ……く、うふ、はい、大丈夫です……あ……ああっ♡」

 

 背中に体重を掛けられる。少し重いが苦しいほどではない。

 寝バックなら身体を密着させてくれるので、少しだけなら安心できる。

 そうして、長大な屹立がぱっくりと開ききっているそこに再び挿入され……

正常位とは違う角度で突き刺さり、いつもと違う感覚に思わず溜め息を漏らす。

 

「は、あ、あぁぁああ……♡」

 

 愛するマスターにのし掛かられ、体温と重さを感じながら犯されるのは、ひどくときめくものだった。

 心に思わぬ充足感が広がる。

 顔が見れなくても安心できる。

 枕を寄せて顔をそこに埋め、たっぷりといやらしい声をあげることだってできる。

 

「んふぅっ♡ んっ♡ あぁっ♡ あぁーっ♡ あぅうぉおおーっ♡」

 

 くぐもった声ではあるが、どれほど感じているのかは手に取るように分かるものだった。

 奧深くまで突き刺し、子宮口をこつんこつんと突けば、きゅっきゅっと締め付ける。

 マスターはマシュの両手を押さえつけ、腰をねちっこく使っていく。

 子宮を押しつぶすように突き刺し、手を握りしめながら好きだと囁くと、きゅんっと締め付けてくる。

 引き抜きながら大好きだ囁けば、マシュは全身をわななかせた。

 

「んぉおふっ♡ おっ♡ んおっ♡ あふっんっんっ♡ んふぅうううっ♡」

 

 マシュらしい可愛くて素直な反応だ。

 もっと躾けてやって、自分だけに敏感に反応するようにしてやりたくなる。

 

「んはぁあっ♡ んおおっ♡ おほぉおおっ♡」

 

 好きと言いながら突き上げる。

 膣襞がきゅんきゅんと絡みつく。

 子宮口に先端を突き刺しながら耳元に愛していると呟く、蜜壺全体がわなないて強く締め付ける。

 何度か抽送しながら、思いついたように好きだ、愛している、マシュが欲しい、などと囁きながら手をきゅっと握ってやる。

 

「あっ♡ あっ♡ あぁーっ♡ は、あんっ、あぁぁーっ♡」

 

 そうしているうちに、手をぎゅっと握ってやるだけで淫裂を締め付けてきた。

 

「くはぁっ♡ んおっ♡ おっ……おおおお~っ♡」

 

 とろりと本気汁を溢れさせるその反応は、本物だった。

 マスターは押し黙って奧深くまで挿入し、子宮口を押し上げる。

 そして、マシュの手をぎゅっぎゅっぎゅっと脈打つように握りしめる。

 

「んぉふっ♡ ふぅーっ♡ ふぅーっ♡ んふぅうううーっ♡」

 

 きゅん♡ きゅん♡ きゅん♡ と返してきた。

 蜜壺がぐにゅりとうねって屹立に膣襞が絡みついてくる。

 ふぅ、ふぅ、ふぅと動かぬままの男女の荒い吐息だけが部屋を支配する。

 時折、ぬちゅりぬちゅりと結合部から淫らな音が漏れ、マスターの両手がマシュをベッドに磔にし、思い出したかのように握りしめる。

 

「くはぁっ♡ おっ……おっ……おおおお~っ♡」

 

 途端にマシュの身体が何度も痙攣し、足の指が溺れたかのように何度も開いてはピンと伸びた。

 顔を押しつけた枕はすでに涙と涎に濡れ、熱い吐息は湿っぽくなっている。

 

「んぉふぅ♡ おっ♡ おっ♡ おぉお♡ おほぉ……♡」

 

 マスターも腰の奧がじわじわと熱くなり、我慢できないほどに圧力が高まるのを感じた。

 

「そろそろ、トドメ刺すからな、覚悟しろよ」

 

 マシュの髪の毛を掴んで枕から引き上げながら、激しい抽送を開始した。

 長大な屹立が、マシュの蜜壺を直接擦りあげていく。

 今まで蕩けるように一体になっていたそれが、強大なオスの器官だということを思い出させるように抜き差しされていく。

 

「くはぁあ♡ あぁーっ♡ あぁーっ♡ はげしっ♡ はげしすぎるんですっ♡ だめっこれだめっ♡ あぁあっ♡ 手を握られるだけでっ♡ すごい、すごい幸せだったのにっ♡ こ、こんなのっ♡ こんなのされたらっ♡ あぁーっ♡ あっ♡ あっあはあぁぁーっ♡」

 

 マシュは目を見開き、自身の中を擦りあげていくその動きに合わせて嬌声をあげ続けた。

 屹立によって無理矢理快楽を流し込まれていくというのに、ただひたすらに心の底から悦びが沸き上がる。

 高みへと昇らされていく、押し上げられていく。

 

「くふぅーっ♡ うっ♡ うぁあっ♡ あぁああーっ♡ も、もうイってるんですっ♡ さっきからずっとイきっぱなしなんですっ♡ これ以上されたらっ♡ あぁーっ♡ わ、私もうっ♡ だめっだめだめだめぇーっ♡ くひっひっ……ひぃーっ♡」

 

 すでに呂律は回らず、マスターの動きに翻弄され、頭の中がどろどろにされている、真っ白になっていく。

 両手はベッドシーツを掴んだまま、身体を大きく仰け反らせる。

 そしてマスターは、子宮口へと先端を突き立てると、欲望を一気に解放した。

 

 どびゅるっ♡ びゅるっ♡ びゅるるるるっ♡ びゅぐっ♡ びゅううううっ♡

 

「んああああああっ♡ あぉおおっ♡ おっ♡ おっ♡ おごおほぉおぉおおおお~~~っ♡」

 

 濃厚な精液を膣内に注ぎ込まれるのと同時に、マシュの口から汚声があがった。

 ケダモノのような声をあげながら両足をピンと伸ばし、この上ない絶頂へと高く舞い上がる。

 それは目の前が真っ白になって何も見えなくなるほどのものであり……意識を失い、身体をベッドへと預けた。

 そしてマスターも想像以上の射精の快感に、ふぅふぅと息を漏らし、ゆっくりと引き抜いていく。

 

「くお……おお……マシュマンコ締めすぎだろ……」

 

 引き抜いた後には淫裂はぽっかりと孔が開き、マシュが絶頂の残滓に身体を震わせるたびにこぽこぽと精液を逆流させていた。

 

「くお、うふ……お、おお……♡」

 

 マシュは中から引き抜かれたというのに、ベッドに突っ伏したまま、痙攣を繰り返している。

 

「ふう……本番はまだ、これからだからな、マシュ?」

 

 夜はまだ長い、一休みしたら愛しい彼女のマシュと、さらに深く繋がり合うことにしよう。

 冷蔵庫からジュースを取り出すと、ゆっくりと休みながらマシュが起き上がることを待つことにした。

 

 

 

 

 ――朝、すっかり満足しきった恋人達は、一緒の毛布を被りながら乳繰り合っていた。

 マスターの腕の中で、マシュは柔らかく笑う。

 犬のように鼻を擦りつけ、唇を当てて甘えてくるが、そこに性愛の気配は無い。

 時折繋いだその手をぎゅっと握ると、悩ましい声を漏らす程度には熱が残っていたが。

 

「毎日、先輩からの予約がないかチェックして、ずっと待ってたんですよ……私がこうやってレンタル彼女をやっていられるのは、先輩がいつかきっと私を呼び出してくれるからって、信じてるからなんです」

 

 特定の客を贔屓するのは御法度ではあるが、二人が店に黙っていればバレることはない。

 だからマシュも、マスターに対しては安心してそんなことが言えた。

 今回でかなりの魔力供給ができたはずだが、とマスターが聞くと、マシュは頬を擦りつけてくる。

 

「魔力供給のためとか、そんなこと言わないで下さい……私はただ、先輩の傍にもっと居たいんです……あ、んっ!」

 

 汗で湿った髪の毛を撫でられ、せつない声が漏れる。

 頭にマスターの手の温かさが伝わりマシュは惚ける、蕩けてしまう、絆されてしまう。

 本当なら「あの頃みたいに二人一緒に暮らしたい」と伝えたいのに、なぜかその言葉を口にすることができない。

 

 ああでも、あの頃って……いつの頃(・・・・)だったっけ?

 

 その時のことが霞がかって思い出せない……マシュは自身の記憶を深く探ろうと手を伸ばし……

 

 ピピピピピピピ!

 

「あっ……そろそろチェックアウトしないといけませんね」

 

 レンタル彼女終了の三十分前のアラームが鳴った。

 そろそろ帰る準備をしなければならない。

 マシュとマスターはシャワーを一緒に浴びながら別れを惜しむように抱き合い、キスをして……それでマシュはようやく心の底から満足する。

 

「えっと、時間みたいですね、レンタル彼女のご利用ありがとうございました」

 

 ホテルからチェックアウトをし、腕時計で時間を確認するとマシュはサービスの終了を告げた。

 マシュはこのまま事務所の方に顔を出してからマンションに帰るという。

 そして、またの再会――レンタル彼女としてレンタルされること――を誓って、二人は別れる。

 

「ああ、じゃあ、またな」

「はい、またいつか」

 

 マスターは、今日はどこの店で稼ごうかと携帯のメールをチェックしながら歩き出す。

 そしてマシュは名残惜しそうに、その姿が見えなくなるまで何度も振り返るのだった……

 

 

 

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