階段下に広がる地下空間には、階段自体の造形を越えるの異様にして重厚な光景が広がっていた。
暗い赤紫色の証明がぼんやりと通路を照らす様は、ホラー映画に出てくる廃工場を想起させる。だが、ゴウンゴウンと重低音を響かせる、通路中を囲む臓物の如き器具が、この場所が決して廃れておらず息づいている事を物語っている。
通路の周囲は、先述した通りに不気味な器具と、要塞のような鉄板で囲まれている。証明の暗さと相まって、かなりの圧迫感で真姫を威圧してくる。
(…気持ち悪いわ…)
自らを掻き抱き、及び腰になりながら恐る恐る進む、真姫。そんな彼女を振り返る麗一は、普段通りのにこやかな笑みを浮かべる。
「そんなに警戒することはないよ。
ここは、僕が管理を任されている研究棟なんだ。
研究の性質上、こういう内装にならざるを得なくてね。女の子でなくても、初めてここに来る人はビックリするんだよ」
麗一の説明に真姫は
(医学部なのに、こんな研究棟って、変じゃない…?
工学部だとか理学部なら分かるけど…)
首を傾げながら、やはり不安の取れない足取りで歩みを進めていると…。やがて通路の両側から、はっきりとした青緑色の光が現れ、薄暗い証明の中に存在感を示す。
(何かしら…?)
真姫が近寄ってみると。光は覗き窓から漏れているもので、分厚い金属製のドアが並んでいるのだと理解する。
覗き窓は真姫の背丈より少し高い位置にある。だから真姫は、背伸びして窓の中に視線を投じた。
すると網膜に飛び込んできた光景は。青緑色の輝きを発する巨大な培養漕が幾つも並んだ部屋である。培養漕は正面以外を金属の皮膜で覆われているため、中に何が入っているか分からない。
(映画の生物兵器工場みたい…)
そんな事を思っていると。
「気になるかい?」
いきなり耳の後ろから声をかけられ、真姫はビクッと体を硬直させる。慌てて振り向くと、そこには麗一の姿がある。
「え、ええ…。
医学部ってより、理学部の生物学科の研究所みたいな光景だから…。何なんだろう、って思って…」
すると麗一は、ちょっと
「外科を目指している真姫さんだから、話そうか…。
あそこにはね、無事に生まれてこれなかった赤ちゃんが納められているんだよ」
「あ…」
真姫は悟ると同時に、覗き窓から反射的に顔を離す。
…つまり、培養漕の中には奇形児の遺体が納められている、と云うことだ。それがどのような姿をしているか、ある程度知識を持っている真姫は、不快感以上に悲哀の情を抱き、好奇心を抱いてしまった自身を責める。
「真姫さんは優しいね。
そんな顔が出来る君は、正に医療が転職だろうね」
麗一はニッコリ笑ってフォローする。
そして、自身の研究について語り出す。
「僕は産科医になって、何人もの赤ちゃんを取り上げて来たけど…ここに眠っているような、元気に生まれてこれなかった赤ちゃんにも、何度も出会ったよ。
その時に感じた、悲しさというか、悔しさというかね…そう云った感情は、とても言葉じゃ表せないよ。
僕は、そういう悲劇を少しでも減らすための研究をしているんだ」
「そうだったんですか…」
真姫がしんみりした口調で語る。
そんな湿っぽい空気を払うように、麗一はパンッ! と大きく手を叩いて鳴らすと。真姫にウインクを飛ばす。
「今から真姫さんを案内するのは、僕の研究の集大成が納められてる場所さ!
まだ学会にも発表していない秘密を、君にだけコッソリと教えちゃうよ!」
そして麗一は、真姫の手を優しく握り、通路を歩き出す。
真姫はその背中を眺め、麗一の研究だとか想いだとかを胸中で転がしながら…今一つ、疑問符が生じる。
(この広い地下の研究棟を、若い麗一さんがたった一人で管理してるなんて…。何か、コネでもあるのかしら…? それとも、純粋に天才で、その力を認められてるからかしら…?)
第二次大戦後における科学のゴールドラッシュ時期ならば若い教授も珍しくなかったが。その時期も一段落した現在において、まだ20代の麗一が有名教授並の待遇で研究できることに、真姫は不可思議を感じたのだ。
だが、その疑問はじんわりと手を通して心に染みてくる麗一の体温と、それが生み出す興奮に掻き消されていった。
◆ ◆ ◆
「さあ、ここだよ」
麗一に誘った先は、通路の突き当たりである。
そこには培養漕の部屋と同様の分厚い扉が設置されている。違いは、覗き窓がない点だ。
麗一がカードキーでロックを解除し、中へと一歩踏み出す。
開いた扉の中からは輝かしい証明の光が溢れ出し、薄闇に慣れた真姫の眼をチクリと刺激する。
思わず眼を腕で覆った真姫が、チラリと腕の隙間から視線を覗かせると…ようやく輝きに慣れた眼が、室内の光景を露わに描画する。
そこは、通路とはうって変わり、明るく広々とした空間であった。
例えるならば、夜間に地域のスポーツ活動などで使用中の学校の体育館だ。勿論、体育館ほどの面積はない。だが、ニスで綺麗に磨かれた木製板材が敷かれて床や、青みがかった眩しい白色の照明などは、やはり体育館の設備を思わせる。
一方で、壁は体育館の印象とは余りに逸脱した代物である。通路のようにごちゃごちゃしてはいないが、細い金属製のパイプにビッシリと覆われている。パイプの内の数本からは、ケーブルともチューブとも付かない、灰色のコードが延びて部屋の中央へと集合している。
コードを集める部屋の中央には、一体何があるのか…そこには、鈍い銀色を呈した大きなカバーに覆われた"何か"がある。
正体は勿論不明だが、カバーはビクッ…ビクッ…と緩やかながら震動の大きい心臓のように鼓動を繰り返している。機械というよりは、生体を思わせる蠕動だ。
麗一は軽やかな足取りでカバーの元まで歩み寄ると、ニッコリと笑って声高に真姫に語る。
「君に見せたい僕の研究の成果とはね、これのことさ!」
バサッ! と大きな音を立ててカバーが宙に
それを見た真姫は、思わず「ヒッ…」と息を飲んだ悲鳴を上げた。
そこには、不気味な肉塊が存在していた。
"肉"とは行っても、色は緑色を呈しており、根か
繊維の間からは何が由来してのことか、ゆっくりと明滅する淡い輝きが見て取れる。
その姿は、人に――特に女性に、生理的な嫌悪を催させるものだ。
「気持ち悪いかい?
確かに、見てくれは悪いかも知れない。だけどこれが! これこそが、生まれて来たばかりの命を救うための装置なんだよ!」
麗一は熱弁しながら、真姫の方に近寄ると、その周囲を回りながら解説する。
「これはね、人間の性交渉をヴァーチャルに再現し、胎児の育成をシミュレーションするための生体装置なんだ」
「せ、性交…渉…!」
真姫が顔を赤らめる。医学を志す彼女だが、それ以前に
だが、麗一は構わず…いや、むしろ挑発するように真姫の耳元に唇を寄せ、くすぐるように言葉を続ける。
「そう、性交渉。つまりは、セックスだよ。
愛し合う男女が、肉体を交わす行為だ」
「し、知ってるわよ!」
真姫は恥ずかしさを吹き飛ばすように声を上げる。
「で、でも! それと胎児の障害と、どんな意味があるワケ!?
その…セ…ックスの仕方は、赤ちゃんの出来方に関係ないって聞いたわ! きょ、極端に、ヘンなのでなければ…!」
「いいや。それがね、僕の研究における統計によれば、あるんだよ」
麗一は相変わらず真姫の耳を言葉でくすぐり続ける。
「聡明な君のことだから、知っていると思うけど…人工授精による胎児発達においては、性の営みによって受精するよりも、障害が発生する可能性が高い。
それは何故か、分かるかい?」
「い、いえ…知らないわ」
「受精の際に母胎が受ける感覚。それが受精に大きな影響を与えているんだよ」
「そ、それって、非科学的じゃない?」
麗一の挑発に負けじと、真姫が反発する。
「卵子が母胎と神経で繋がっていないわ。だから、母胎が受ける感覚が、卵子に伝わるなんて考えられない…」
「確かに、君の言う通りだ。
だが、今の医学が人体の営みをすべて解明しているワケじゃない。
君が志す脳など、その典型じゃないか。未解明の領域が、まだまだ有りすぎるほどだよ。
卵子と母胎の関係にも、その事が当てはまらないとは言えないよ?」
真姫は麗一の吐息に晒されるこそばゆさと、彼の正論に押されて、唇をギュッと閉じる。
「わ、分かったわ…その点は、納得してあげる…。
そ、それで、その機械は、どんな風に使うものなの…?」
「この機械はね、どんなセックスをすることで、どんな胎児が成長するのか…それをシミュレーションするものなんだ。
今からその実践を、君と僕とでやってみるのさ」
「え…!」
真姫が声を上げた時には、麗一は真姫の背後に回り、両手を下腹部に回していた。
「大丈夫…ヴァーチャルな体験だよ」
言いながら麗一は、真姫の身につけている制服のスカートを外し始める。
「ちょ、ちょっと…何するのよ…!」
真姫は抗議の声を上げるが…。
(何で、抵抗できないの…!?)
耳元で甘く
困惑している内に、麗一は真姫のスカートをすっかりと外し、パサリと床に落とす。そして露わになったのは、真姫の純白のパンツだ。フリルとリボンが可愛くあしらわれている一品である。
麗一はこれを脱がしにかかる前に…右の親指で、パンツ越しに真姫の秘裂をグニ…と押す。
「んぁんっ!」
真姫が真っ赤な顔で、甘く艶やかな悲鳴を上げる。
一方で麗一は親指を放し、自身の鼻先に持ってくると、人差し指と
「濡れてるじゃないか。
興奮したのかい? セックスって言葉に?」
そう、真姫のパンツは秘裂から漏れ出した愛液に濡れていた。
「ち、違う…」
真姫の否定の言葉は、半分は真実だ。興奮したというのは事実だが、それは"セックス"という言葉によってではない。
麗一の甘くくすぐる吐息が、言葉が、真姫の女性を刺激して止まなかったのだ。
「まぁ、良いさ…。
とにかく、こんなに濡れてしまってるんだ。脱がなきゃ、大変だよ」
そう言って麗一がパンツの裾に手をかける。
「い、いや…」
と、真姫が声を出した頃には。麗一は一気にパンツを下ろしていた。
露わになる、真姫の秘部。それは髪と同じく赤毛の茂みに覆われている。だが、さほど毛深い方ではなく、汁を吐く秘裂が茂み越しに見て取れる程だ。
その秘部の茂みに、麗一は手を突っ込むと、汁に濡れる秘裂に指を這わせる。
「あはぅ…っ!」
桃色の吐息を吐き、ピクンと体を
そんな真姫を麗一は全身で押し、ドクドクと脈打つ緑の肉塊へと誘う。
「や、止めて…よっ!」
真姫は首を回して抗議するが、脱力した足は踏ん張れない。確実に近寄ってゆく、彼女の体――そして、秘部。
そして麗一が、耳たぶに噛みつくほど唇を寄せて、甘ったるい言葉を吐く。
「大丈夫、心配しないで良いよ。
これから起こるのは、ヴァーチャルな体験なんだ。
君は処女を失わないし、懐妊もしない。ノーリスクで、肉体的な快楽を楽しめるだけなんだよ」
そんな言葉を聞いている内に、真姫の臀部は肉塊まで残り十数センチという距離まで近付く。
すると、肉塊は女体の接近を悟ったのか、折り重なった
麗一は真姫の背中をトン、と押し、彼女の臀部を展開の中へと放り込む。
「いや…」
その発言が終わらない内に、肉塊は非常に素早く行動を起こす。獲物に食らいつくタコのように展開した触手を閉ざし、真姫の臀部をガッシリと抱き込んだ。
肉塊と臀部で繋がった真姫は、神話に出てくる半人半獣の怪獣のようにも見える姿となる。
ドクン…ッ! 肉塊が大きく蠕動する。転瞬、真姫がビクビクッと痙攣しながら、大きく仰け反る。
「んあはぁっ!」
桜色の唇を大きく開き、唾液の銀糸を引きながら、絶叫を上げる。
女性の中心に、肉が蕩けるような灼熱が注ぎ込まれたかと思うと。胎内から外側へと広がるような刺激――性的快楽の刺激に襲われたのだ。
「フフ…その様子だと、この"ティペロ"と無事にリンクしたようだね」
麗一が口にした"ティペロ"と言う名は、この淫猥なる生体機械の名称のようだ。
ティペロは真姫を咥え込んだ部分をドクッドクッと激しく脈動させる。その度に真姫は「はぁうっ! んはぁっ!」と声を上げ、脳天にまで貫くような快楽に身をよじらせる。
灼熱の悦楽に蕩けた瞳に僅かな理性を宿らせた真姫は、首だけで――ティペロに拘束されているので、体を回すことが出来ない――背後を振り向き、唾液で濡れた唇で麗一に抗議する。
「は…あぅっ…やく、取って…ぇえんっ!
こぉ…んなの、おかし…」
しかし、真姫の言葉は途中で固まってしまう。
何せ、麗一が堂々とした手つきでベルトを解き、パンツごとズボンをずり下げると。体毛の薄い下半身を露わにしたからだ。
麗一の下半身は、面持ちに見合った美しい姿だ。ほどよく引き締まった筋肉の付いた、漫画の中で描かれる英雄のような体格をしている。
そして、股ぐらの間にそびえる、男根。そこには、うねりの少ない陰毛の茂みに覆われた、天を付く大きなイチモツがある。包皮に覆われていない見事な露茎で、雄々しい血管が幾筋も浮かび上がり、ピクピクと脈打っている。
真姫が初めて目にする、父親以外の男性の陽物。そのいきり立った姿に、脳内から快楽が忘れ去られ、生理的嫌悪に付き動かされた「ヒッ…」という悲鳴が上がる。
麗一は下半身を露出したまま、ニッコリと微笑む。その笑みは、今までは少し雰囲気の違う――いやらしさが含まれた、
「言っただろう?
僕と君とで試す、とね」
言いながら麗一は、真姫の背後へと肉薄する。
そして、ギンギンにいきり立った亀頭を、真姫の手のひらにあてがった。
「あ…!」
真姫が声を上げたのは、亀頭の熱や堅さと言った感触だけの問題ではない。その先端からヌラリと溢れるカウパーの粘性にも怯えてのことだ。
――このまま犯されるのではないか。真姫が上気しながらも怯懦の情を浮かべていると。麗一は片方の口角を釣り上げてイヤらしく挑発したかと思うと…不意に歩き出す。
そして、ティペロを挟んで真姫と向かい合う。
すると当然、ティペロは麗一の接近に反応し、触手を展開して男性の中心を待ち構える。
麗一は瞳を閉じると、笑みを消し、荘厳な聖職者のような表情を作って、静かに言葉を放つ。
「さあ――楽しみたまえ」
そして、麗一はティペロの中へと自ら進み、下半身をガッシリと取り込ませた。
ティペロを通して繋がる、男女の臀部。
その距離は50センチ余りも離れており、常識的には性的接合など不可能だ。
――だが。
「んはああぁぁぁっ!」
真姫が一際大きな声を上げ、出来うる限りの前屈みな姿勢を取る。
ティペロの邪魔さえ無ければ、両手で陰部を覆っていたことだろう。
何せ、突如胎内にグイグイとねじ込まれる、堅くて熱い塊を感じ取ったからだ。
「な、なんなのぉ、これぇ…っ!」
喚く真姫の唇から、唾液の糸が何本も滴り落ちる。
真姫は知識として知っている――処女を失う際、破瓜および狭い膣道への異物の挿入によって痛みが生じることを。…そのはずが、現実ときたらどういう事か。
痛みなど、針の先ほども感じない。それどころか、膣を
「フフフ…どうかな、僕のペニスの感触は?」
麗一は瞳を閉じたまま、信者を諭す司祭のような笑みをたたえて尋ねる。
「す…すごいぃ…んはぁんっ!」
些細な鈍痛さえ感じない純粋な快楽は、処女である真姫を一瞬にして虜にしてしまう。
「じゃあ、動かそうか。…フフフ」
麗一はゆっくりと、ティペロの中で腰を前後に振り始める。
ティペロは触手の塊だが、"ヌチャヌチャ"と云った音は全くしない。ただ繊維を伸び縮みさせ、麗一の腰の動きを受け入れるだけだ。
一方…真姫は両眼を見開くと共に、唾液がタラタラと漏れる口を大きく開き、嬌声を上げる。
「あはぁっ!」
麗一との距離が離れていることは、すでに述べた通りだ。しかし、真姫の膣を感じ取る――勃起したペニスが、膣の奥深くにまで侵入し、細かな襞の付いた膣壁をゴリゴリと
「あぁんっ、あぁんっ、ああぁんっ!
なにぃ、これぇ…! きもち…いぃんっ!」
痛みのない性的快楽に、真姫の思考がドロリと音を立てて蕩けた。今の彼女は、脊椎反射が求める原始的な性的欲求の塊だ。もっともっと快楽を貪ろうと、自らもティペロの中で腰を振り、ペニスの感覚を倍加させようと暴れる。
唾液の銀糸をポタポタと振りまきながら動き続ける真姫を、麗一はニンマリと口角を釣り上げながら見つめる。
「んん…素晴らしいね。この膣圧、この繊細な膣壁の感触。流石は処女の胎内だ。
僕のペニスが、更にいきり立ってしまうというものだよ」
そう彼が語った、直後。
ズンッ――真姫の胎内で、異物が太さと長さを増し、一気に子宮口へと到達した衝撃が走る。
「んはああぁぁぁんっ!」
思い切り背を仰け反らせて乱れる、真姫。同時に、彼女の理性は一片も残らず吹き飛んでしまった。
「麗一さぁん…! 麗一さん、麗一さん、もっと、もっとぉ…!」
ビクンッビクンッ…! 大きく腰を震わせ、胎内のペニスの感触を貪る、真姫。そんな彼女の言葉に応えて、麗一がティペロの中を真姫へと目掛けて進んでくる。
そして、快楽の熱で汗を帯びた真姫の額に手をおいて、そのまま頭頂まで撫で上げながら、真姫の視線を自身の方へと向けさせると。
「美しいよ、真姫。
その乱れた肢体、まだリアルに交わすことは出来ないが…これなら、問題はあるまいさ」
そう語った麗一は、唾液がグロス代わりになってテラテラ輝く唇に、自らの唇を重ねる。
チュルチュル…貪り合うような官能的な接吻は、すぐに舌同士を絡める淫靡なものへと変わる。
「ん…んふぅ…んんん…っ」
グチュグチュグチュ…頬伝いに外へと漏れる、ナメクジのような力強い粘膜のまぐわい。麗一が冷静な澄まし顔で対応している一方で、真姫は情欲に濡れた眼で麗一の口腔を舐め回す。
その最中、麗一の手が真姫の上着に延びる。そして、ゆっくりと静かに、制服のボタンを脱がせに掛かる。
すると真姫も、慌て乱れた手つきで制服のボタンを外し始め…やがてすっかりと終わると、急いで脱いで投げ捨てる。
露わになる、真姫のかわいらしいピンク色のブラジャー。麗一は真姫の背中へと手を回すと、ホックを外して、慎ましい乳房を露わにする。
ップゥ…2人の長い淫らな接吻が一息吐くと。真姫は恥ずかしげに自身の慎ましい双丘を隠すと、呟く。
「ち、小さいでしょう…」
「別に、大きさを求めてなんか居ないよ。
無駄に肥大した脂肪より、よほど美しい造形だ」
麗一はニッコリとそう呟くと、真姫の手を優しく
麗一は真姫の首筋に唇を這わせ、そのまま乳房へと下り、乳首に達すると…コリッ、と甘噛みする。
「んはぁんっ!」
真姫が、またも仰け反って乱れる。そんな中を麗一は乳首を吸い上げつつ、空いたもう一方の乳房を掌で包んで揉みしだく。
この最中も勿論、腰遣いは忘れない。
膣と乳房。双方の性感を責められ続ける真姫は、遂に…膣内にドビュルビュルビュル、と流れ込む粘性を感ずる。男性の精の奔流だ。
その生暖かな奔流が膣の襞の一つ一つをなぶる感触を得ると…真姫は、絶頂に達した。
「んはあああぁぁぁんっ」
プシュウゥゥゥッ! ティペロ越しに聞こえた音は、真姫の秘部から盛大に吹いた潮である。
ペニスの感覚も精の放出も、すべてはヴァーチャルな出来事なのだ。彼女の胎は、何にも塞がれていない。だから彼女の膣は、絶頂時に愛液の噴出を行うことが出来たのだ。
麗一は乳首を噛むのを止め、ビクビクと痙攣しながら喚く真姫を見てニタリと嗤う。
「やはり女性のイく姿は美しいな」
その言葉が終わった直後。真姫は脱力すると、ティペロに上半身をグッタリを預け、荒い呼吸を繰り返しながら意識を失った。
…真姫が目を覚ました時。
彼女はもう、ティペロの中には居なかった。全裸で部屋の床に寝かされていたのだ。
「…あっ!」
真姫は跳ねるように上体を起こすと、自らの秘部に視線を注ぐ。
そこにはヌチャヌチャに濡れた赤毛の茂みと、未だに愛液を名残惜しく吐き出す秘裂の姿がある。
出血は見られない。とすると、破瓜が起こっていなかったのは本当のようだが…。あまりにも生々しい感触に、真姫は不安を隠せない。
――本当にヴァーチャルだったのだろうか? 実は本番の性交渉を行ってしまったのではないだろうか。
震える指先を、秘裂に延ばす。処女膜が健在かどうかを触って確かめようとしているワケだが…普段はオナニーをしない真姫は、果たしてどのような感触が正解なのか、分からない。
割れ目に指を触れたまま、困惑していると…。
「大丈夫だよ。君は処女のままだ」
不意に湧き出た言葉の方を眺めると、そこには何事も無かったように服を着た麗一が立ってこちらを見下ろしている姿がある。
真姫はハッとすると、手元に衣類がないことに恥ずかしがりながら、両腿を寄せて陰部を、両腕で胸を隠す。
そんな有様を麗一は、ハハハ、と笑い飛ばす。
「そんなに警戒しなくても良いよ。
僕は医者で、しかも産科医だ。女性の裸体は見慣れてるよ。
それに、さっきたっぷりと君の体の感覚を味わったからね。僕の寝た"子"は、すぐには起きないだろうよ」
その言葉に真姫は思わず麗一の股間を見やる。すると、なるほど、そこには勃起の気配は全く見て取れない。平穏なスラックスの姿があるだけだ。
「ところで、真姫」
ティペロによるヴァーチャルなまぐわい以前には"さん"付けだった麗一が、真姫を呼び捨てる。だが、真姫は羞恥が先に立って、そんな事は気にならない。
「な、何よ…」
「本当に処女のままで居るかどうか、確かめたいんだろう?
その役目、僕が担ってあげるよ」
「…また、変な事するつもりじゃないでしょうね…!?」
真姫がジト目で睨みつけるが、麗一は笑って軽くいなす。
「大丈夫。産科医なら誰でもやる、れっきとした医療行為だよ。
だから、ホラ…股を大きく広げてごらん」
「…!!」
真姫は羞恥と警戒で身を縮めたが。自分で処女を確かめられないのも事実。そう考えると、渋々ながら、真姫は股を広げる。
「…本番のセックスを始めたりしたら、パパに言いつけるわよ」
「僕がそんな無法者に見えるのかい?
大丈夫、ホラ、服は脱がないよ。代わりに…道具は使うけどね」
そう言いながら麗一は、股を広げて秘部を露わにした真姫に背を向けて
「ちょっと痛むかも知れないけど…出来るだけ優しくするから、我慢してほしい」
そう言いながら麗一は真姫の前にしゃがみこむと、手にしたクスコの先端を秘裂の入り口にあてがう。
ヒヤッとした金属の冷たさに真姫はピクッと体を震わすが――。
クニュ…胎内浅く侵入するクスコの感覚に、「あん…っ」と甘い息を吐く。
しかし、転瞬。グニュゥッ、と押し広げられる膣口の痛みに、真姫は「ひんっ!」と小さな悲鳴を上げた。
麗一はクスコで広げた真姫の胎内を、ニタニタしながら眺める。
「んん…なるほど、流石は処女だ。色素の沈着もない、綺麗なピンク色の粘膜をしてる。
そして、君の処女膜は…亀裂が結構大きいんだね。実際に挿入されても、さほど痛みは感じないんじゃないかな?」
そんな描写を口にされて、真姫の顔は恥辱で真っ赤になる。
「そんな事どうでも良いから…!
私のヴァージン、無事なんでしょ!? もう良いでしょ!?」
「ああ、無事だとも。
ただ、君も目で見て確かめたいだろう? 今、写真に撮るよ」
そう語った麗一は、ポケットからスマホを取り出すと、クスコの内部を撮影する。そして真姫に、イヤらしく大きく広げられた膣口を見せつける。
愛液の糸を引いたピンクの肉洞の奥に、大きめの亀裂の入った処女膜。そして亀裂の向こうには、ぼんやりとしていたが、堅くしまった子宮口まで見えている。
「…いやあぁ…」
真姫が羞恥の余り、灼熱した顔を押さえて呟いた。
さて、処女を確認した後。真姫は麗一から元着ていた服の一式を渡されると、そそくさと身に着けた。
「も、もぉ…! あんな変な事して…!
今度やったら、パパに言いつけて、許嫁でも何でも解消してやるから!」
そう抗議するものの、真姫の顔はうっすらとした赤味を帯びていて、そしてどこかソワソワとした雰囲気がある。
――正直、口では嫌悪感を露わにしているが、内心ではまんざらでもなかったのだ。
…あんな快楽があったなんて。絶対に、忘れられない――忘れるなんて出来ない。
そんな真姫の胸中を読みとったとでも言うのだろうか――麗一が、真姫に"それ"を差し出す。
「君にこれをあげるよ」
麗一の手の上に乗っていたのは、緑色の触手が絡まって出来た小さな肉塊――ちょうどティペロを小型にしたようなものだ。
「な、なに…これ…」
尋ねるものの、真姫はその正体を大体悟り、胸を高鳴らせる。思わず口角がニンマリと歪んでしまいそうだ。
「これは、ティペロを小型にしたものだよ。
妊娠のシミュレーションを行う機能はないが、性交のヴァーチャルな再現に特化したものだ。
僕のペニスの感覚を覚え込ませてある。
好きに使ってくれて、構わない」
「そ、そんなの、好きで使うワケないでしょっ!」
真姫は叫ぶ…が、麗一の手の上から、小型ティペロをしっかりともぎ取っていた。
「…まぁ、くれるなら、もらっておくけど」
「…フフフ」
麗一の笑いは、愉快そうと言うよりは、真姫の心を見透かして
◆ ◆ ◆
その後。真姫はヴァーチャルであっても犯された相手を拒絶するどころか、その誘いに乗って、当初の予定通りにディナーを楽しんだのであった。
- 続 -