迎えた土曜日は生憎の空模様となった。
午前十時前。行き交う人々を正面に捉え、俺は最寄り駅前のベンチに腰かけていた。たまに空を見上げては、変わらない曇天を目にして不満を抱く。せっかくのモカとの初デートの日なのだから、水を差さないでほしい。
思いながら、俺はポケットから携帯を取り出した。まだ待ち合わせまで時間に余裕がある。モカを待っている間、エゴサーチでもしていよう。今週、新しい歌をサイトに投稿したばかりで再生回数や高評価も多かったから、多くの人がコメントを残してくれていると思う。
「ねえ、君。ちょっといいかな?」
少しの間携帯を熱心に弄っていると、誰かに声を掛けられた。モカの声ではない。モカとはメッセージだけでなく電話でも話したから声は知っている。こんなにハキハキとした感じではなく、もっとゆったりとした話口調だ。
咄嗟に俺は帽子を目深に被り直し、伊達眼鏡を掛け直した。最近知名度が上がってきた影響で、俺を歌い手の『ゆうき』と認識して声を掛けてくる人が増えてきた。その対策として、出掛けるときはこうして変装をするようになった。
変装を整えて顔を上げた俺の前には、大学生くらいの女がいた。それも三人。
「うわ、あり得ないくらいイケメンじゃん……。アイドルとか……?」
「かなりの上玉……。味見は私がするからね……」
「いや、ふざけんなよ……。あたしが最初だって……」
俺に話しかけてきた一人の後方で、二人がひそひそと話している。
三人とも、前世であれば男に困ることがなさそうな美女だ。後方の一人は如何にも遊んでいる風貌のギャル系で、残りの二人は清楚系。だが、いずれもその後に変態という言葉が続くであろうことは、欲望を孕んだ視線でわかった。
捕まれば食い漁られる。勿論、セックスで負ける気はしないけど、軟禁などされては堪ったものじゃない。そのまま強制子作りへ直行となることは目に見えていた。
「お姉さんたち、ここら辺初めてでね。良かったら案内してほしいんだけど」
座っている俺と視線を合わせるように屈み、服から覗く豊かな胸の谷間を見せつけてくる。甘い香りがふわりと漂う。冷静さを装っているように見えるが、やはりその視線は俺を見定めるように揺れていた。
「猫被りすぎじゃない……?」
「予想以上のイケメンで舞い上がってるのが見え見え……」
後方の二人は聞こえていないと思っているようだけど、俺の耳は正確にそれらを拾っていた。何となくこういった行為に慣れていない空気が女たちから感じられる。俺の逃げ道を塞ぐわけでもなく、爪が甘い。
これなら、無理に逃げなくても諦めてくれそうだ。
「少しでいいから。ね? お願い」
そう言って、俺の手を握ろうと女が手を伸ばした。
「こんなところにいたー。探しましたよ~?」
女よりも先に、横から突然現れた少女の手が俺の手を掴んだ。
モカだ。ぼうっとした様子の可愛い面持ちは自然体で、この状況を理解しているのかどうかわからない。俺はモカに引っ張られるままベンチから立ち上がり、そのまま手を引かれて女子大生三人の横を通り抜けた。
「ちょっと、待」
女の一人が俺たちを呼び止めようとしたのを遮るようにして、
「あぁっ!?」
モカは俺の手を引いたまま走り出した。女たちとその声を置き去りにする。モカの足は止まらない。追従する俺も足を止めるわけもなく、俺たちはその場から全速力で離れることになった。
数分後、俺たちは女たちから逃げ果せた。元々、女たちは追いかけてまで俺を捕獲するつもりはなかったはずだから当然の結果だろう。俺に声を掛けたのはたまたまのようだったし。
「ふぅ。モカちゃんがいなければ、危ないところだった」
ひと仕事終えたように、腕で額を拭う仕草をして息をつくモカ。
「うん、ありがとう」
軽いナンパとはいえ、助けてもらったのは事実であるため、モカにお礼を言う。
「どういたしまして~」
と、柔らかく微笑むモカ。普段はのんびりとしているように見えるけど、逃げるときの動作は機敏だった。咄嗟の判断力もある。
モカの意外な行動力に驚かされていると、当の本人は辺りをきょろきょろと見回していた。
「どうかした?」
「走ったおかげで小腹が空いちゃって」
と、視線をさ迷わせるモカの眼に留まったのは、有名なファーストフード店だった。
「あそこに寄っていきませんか~?」
モカに言われ、俺は腕時計を見る。今日はショッピングモール内をぶらついてから、中にある映画館で映画を見る予定だった。その後に昼食を取る流れだったが、軽食くらいならば問題ないだろう。
「いいよ」
俺は気軽にそう返し、モカと一緒にファーストフード店に入った。
「いらっしゃいませー」
入店直後、店員の明るい声が耳に触れる。その声に誘われる形で、俺の視線がレジを担当する店員の少女二人に吸い寄せられた。髪を後ろで束ねた元気のいい少女と、穏やかな雰囲気のサイドテールの少女。店の制服や帽子を着用した二人は、いずれもかなりの美少女だった。
どうする? レジに並ぶ客の姿はなく、どちらも空いている。どちらに並ぶか、俺は迷って足を止めた。「ご注文がお決まりでしたら、こちらへどうぞ!」と積極的に接客してくる少女を選ぶか、優しく微笑む少女のほうを選ぶか。
「何にしますか~?」
悩んでいると、モカに聞かれた。
「エッグマフィンとコーヒーのコンビかな」
「りょうか~い」
モカの問いに答えると、モカは入口から見て手前側の元気のいい少女のほうに向かった。どちらのレジに並ぶか悩む必要がなくなり、俺が遅れてモカの傍へと近づくと、既に注文は始まっていた。
「こっちの人がエッグマフィンとコーヒーのコンビセットで~」
「エッグマフィンとコーヒーのコンビセットが一つ」
「あたしは、これとこれと、あとサイドメニューの~」
「え? あ、えっと、ベーコンエッグマックが一つ、フィレオフィッシュが一つ……」
片方が軽めのコンビセットならば、もう片方も軽めだろうと店員さんは思っていたのだろう。しかし、モカはバーガーとサイドメニューをそれぞれ複数注文したことで、店員さんは慌てて注文を取り始めた。
すごくよく食べる子だと、リサは言っていたが、まさかこれほどとは思わなかった。細身ではあるが、胃袋の許容量ではモカは俺よりも圧倒的に上回っているだろう。
「お待たせしました!」
会計後、揃った注文の品を受け取る。二つ並ぶお盆の上には、比べるまでもない物量差があった。圧倒されている俺の前で、モカは平然とお盆を手にして近くの空いている席へと向かっていた。
「いただきまーす」
「いただきます」
何はともあれ、席についた俺たちは向かい合って食事を始める。
「むぐむぐ……」
マフィンとコーヒーをゆっくり味わう俺の前で、モカがバーガーを頬張っていた。美味しそうだな。見ているだけでお腹がいっぱいになりそうな量を次々と平らげていくモカが、さらに可愛く見えた。
コーヒーの残りを啜る俺に遅れて、モカが食事を終えた。残すことなく、むしろまだまだいけるといった様子に戦々恐々とする。モカの胃袋はどうなっているのだろう。人間の神秘を感じた。
「映画館のポップコーン、楽しみですね~」
驚きのあまり、空いた口はすぐには塞がらなかった。
ファーストフード店を後にして、俺たちは映画館へと向かった。映画館のあるショッピングモールは駅前にあるから、逃げてきた道を戻ることになる。ナンパしてきた人たちと鉢合わせになったら気まずいなと思ったが、そんな偶然が訪れることはなく、俺たちは映画館にたどり着いた。
予約していたチケットを購入し、上映時間間近になってから入場。朝早い時間ではあるが、休日であるため場内の席はほぼ満員だった。ちょうど映画館の中心に位置する指定席に座り、上映が始まるまで待つ。
「美味しい?」
「いやー、なかなか」
両手で抱えるように持ったポップコーンを、モカは早速食べ始めていた。さっきあれだけ食べたのにまだ入るのか。改めて驚かされる。
「食べますか~?」
モカからポップコーンを勧められ、少しだけ頂いていると、映画が始まった。
今日見る映画は、俺が以前読んでいた小説が映画化されたもの。歌が大好きだった少女が幼少期の出来事がきっかけで歌うのが苦手になってしまったが、高校生になって仲間たちと出会ってガールズバンドを結成し、歌と音楽の楽しさを思い出す物語。
俺とモカの共通点は音楽だ。俺は一人で、モカはバンドを組んで活動している。まだ出会って日が浅いためにお互いのことを詳しくは知らないから、共通点を軸にして少しずつモカと距離を縮めていきたい。
物語は佳境に入り、やっぱり泣けるな、と思いながら隣を一瞥する。
ポップコーンを食べ切ったらしいモカは、隣で静かに涙していた。感情の起伏が人よりもわかりづらいと思っていたけど、そんなことはなさそうだ。モカよりも俺のほうが感情に乏しいほうだろう。どうにか感情豊かにしたいと前々から悩んできたが、やはりこの体は頑固だ。
俺が別の悩みを抱く中、物語は進んでいった。一人だった少女の周りに徐々に仲間と呼べる少女たちが集い、やがてそれが当たり前の日常になっていく。みんなで掲げた夢へと向かう姿は、とても羨ましかった。
俺もバンドを組んだら今よりももっと楽しくなれるだろうか。
それとも、今まで通り一人で歌っていたほうがいいだろうか。
一人で歌うにもいろいろな形がある。活動場所をサイト内に留めるか、いっそのことどこかの事務所に所属してしまうか。芸能事務所からのお誘いもあった。俺の要望を呑んでくれるとの話で、歌手でもアイドルでも、どんな形でもプロデュースしてくれるようだった。
悩みが再燃し、胸中に渦巻く。
気がつくと、スクリーンにはエンドロールが流れていた。
後半は殆ど集中できておらず、勿体ないことをした。
「行こうか」
「はーい」
場内が明るくなり、俺たちは席を立った。
「いや~、良かった良かった」
ショッピングモールを出て、外を歩きながら映画の感想を言い合う。モカは随分と気に入ってくれたらしい。この映画を勧めた俺としては嬉しい限りだが、当の俺が映画に集中できなくて申し訳なかった。
「また見に来たいですね~」
「うん」
デートはこの一回きりではない。また見に来ればいいか。
「それじゃあ」
次の予定を決めようとしたところで、鼻先に冷たい何かが当たった。
雨だ。黒雲からぽつりぽつりと降り注いできたそれは、見る見るうちに勢いを増していく。急な雨に鞄に入れていた折り畳み傘を開く余裕もなく、服を濡らしながらも近くで雨宿りのできるバス停に二人で駆け込む。
結局、文字通り水を差されることになった。
「いきなりでしたね~」
そう言うモカの服はわずかながらも濡れていた。ずぶ濡れというわけではないが、これでは風邪を引く可能性がある。
「どこかお店に行きましょうかー?」
それも手ではあるが、バスを使えば多少遠くにもいける。
「今から俺の家に来ない?」
誘った俺を見て、モカの目がわずかに見開かれた。
降り注ぐ轟音のような雨音が聴覚を支配する。雨の侵略が及ばない軒下に入った俺は、玄関の扉を開いてモカを招き入れる。
「中に入って」
「はーい、お邪魔しまーす」
モカの後に続いて俺も家に入り、扉を閉めると雨音は遠ざかった。
「いいご自宅ですねー。あ、傘はここに置いてもいいですか~?」
「うん」
そう返した後、俺は先に家に上がり、脱衣所からタオルを持ってきた。
「どうぞ」
「どうも~」
タオルを手渡すと、モカは頭に被って髪の毛を吹き始めた。
雨も滴る美少女。濡れてしまったせいで肌が透けてみえる箇所も多い。シャツ越しにブラジャーが確認できた。半ズボンから伸びる白い太股に水滴が走る様を見ただけで、喉が鳴った。
「シャワー使って」
「ありがとうございま~す」
水が垂れてこない程度にモカが体を拭けたのを確認し、俺はタオルを回収してモカを脱衣所へと案内した。
「着替え用意しておくから」
「わかりました」
「何かあったら、浴室にある呼び出しボタンを押して」
「あの~」
洗濯機にタオルを突っ込み、そのまま脱衣所を後にしようとした俺を、モカが呼び止めた。なんだろう、と思って振り向いた瞬間、俺の思考はほんの一瞬だけ止まった。
「服が体に張りついちゃって上手く脱げないので、手伝ってもらえませんか?」
シャツを脱ごうとした途中の格好。ほっそりとした腹回りとへそを晒したまま、モカは立ち往生していた。白いブラジャーがチラリと覗いていて、脱ごうと思えばあと少しで脱げるのではと疑ってしまう状態だった。
「あと、一緒にお風呂に入りませんか? 裸の付き合いで仲を深めていきたいなーと思いましてー。体の相性なんかも確認できて、一石二鳥だと思うんですけど。どうですか~?」
さっきまでと変わらないゆったりとした話し方。しかし、表情は違う。隠しきれない下心が滲み出ている。俺を見つめる視線が上下に揺れ、俺の体を舐め回すように這っていくのがわかる。
「いいよ」
断る理由がなかった。自宅に誘っておいて、期待しないわけがない。モカもそうだろう。リサから俺の話は聞いていただろうし、最初からそのつもりで俺の家についてきたのだろう。
開きかけた脱衣所の扉を閉ざし、俺はモカの前に戻る。正面で向き合ってモカの衣服に手を伸ばし、上半身を中途半端に隠すそれを脱がせにかかる。
「両腕を上に挙げて?」
「はーい」
一人で風呂に入れない子供の世話をしている気分になりかけたが、シャツを脱いでブラジャー姿になったモカを前に気分が改まる。
端的に言うと、ムラムラしてきた。
「次は、下をお願いしま~す」
「うん」
モカは完全に俺に任せるつもりらしい。真っ直ぐ立ったまま俺を観察している。俺は熱視線を感じながらその場にしゃがみ、モカの半ズボンに手をかける。
ズボンのボタンを外し、チャックを下ろす。そのままズボンを引きずり下ろすと、ブラジャーと同じ純白のショーツが露わになった。
髪や肌はしっとりと濡れ、下着は十分に雨を吸っている。ほっそりとしつつ女らしい柔らかそうな曲線を描く体に手を伸ばし、気が済むまで触りまくりたい。俺の考えが知らず知らずのうちに顔に出ていたのだろうか。
「女性に対してここまで欲情してくれる男性って、本当にいるんですねー。AVとか、エロゲーの中だけだと思ってました」
モカが俺の右手を握ると、胸へと誘導した。ブラジャーに手の平を押しつけられる。濡れたブラジャーの中で、温かい膨らみが柔らかく形を変える。俺は自分の意思で乳房を揉み、モカの瞳と視線をぶつけ合う。
「これも外してもらえますかー?」
今触っているブラジャーを指差し、首を傾げるモカ。
俺はただ黙って頷き、モカの背中に両手を回した。指先でブラジャーのホックを見つけ、外す。モカの両腕からブラジャーを抜き取ると、綺麗なお椀型の乳房が視界に映った途端、俺は手を伸ばした。
むにゅっと乳房を揉む。桜色の乳輪が前へと押し出される。
「ショーツも」
段々と抑制が利かなくなってきた様子のモカに促され、ぐちゅぐちゅに濡れたモカのショーツに指を引っ掛け、膝の位置まで下ろしていく。隠れていた股間が表に出たとき、雨とは違う粘ついた体液が閉じた陰裂とショーツの間に伸びた。
「今日はまだオナニーしていないので、もう結構濡れてますね~」
片手を下腹部へ移動させ、陰唇を指先で開いてみる。まだ触ってもいないのに、後から後から透明な露が溢れ出てくる。太腿に垂れていくそれからは、男を誘うような甘い匂いを放っているような気がした。
「モカちゃんは準備万端でーす。いつでもどうぞ~」
欲望の籠った微笑みを見せつけ、頬を紅潮させる少女。俺を受け入れる気満々の姿を見て我慢できるわけもなく、俺のズボンの中で肉棒が大きく勃起した。
早く外に出してほしい。その想いが通じたのか、モカの手が俺の股間に触れた。
「あぁ、すごい……」
ズボン越しに揉みしだき、モカは吐息をつく。
「リサさんから、ノーハンドディープフェラで勇希さんの精液を延々と搾り取るリサさんの動画を貰ったんですけど、あんなに大きくなるんですか~。いやー、実物をこの目で見てみないと信じられないですね~」
動画を送るとリサは言っていたが、まさかそれとは。確か、三十分くらいリサがジュポジュポと肉棒をしゃぶり続け、精液を飲み干してはまたすぐ高速フェラを始める動画だったはずだ。
「脱がしていいよ?」
「わーい」
最初からそのつもりだったのだろうが、俺から許可を貰ってモカは堂々とズボンのチャックを指先で摘まんだ。俺の手の平に胸を任せながら、モカはズボンを下ろす作業に集中している。
ジジジ、とチャックが下ろされた。ベルトも緩められ、ボタンを外し、ズボンに手を掛ける。太股から膝、足元へとズボンがずれる。片足ずつズボンから取り出し、下半身は下着だけとなった。
「おぉー、下着の上からでもこんなに……」
先ほどよりもはっきりと手の熱を感じる。指先の動きが肉棒に鮮明に伝わり、下着の中で暴れ回る。窮屈そうに震えるそれを確認した直後には、モカの手は下着の中に滑り込んでいた。
「お互いぐちょぐちょの濡れ濡れですね」
手の平で直接包まれ、可愛がられる。尿道から我慢汁が漏れてしまっていたようで、モカの手が動くたびにぬちゅっと音を立てていた。
「硬さも想像以上で、んっ……」
俺がモカの乳首を摘まむと、モカは敏感に反応した。それが可愛くて、立て続けに乳首を弄りまわす。親指と人差し指の間に乳首を挟み、ぎゅっと軽く押す。「んひぃっ……」とさっきよりも激しく仰け反った。
「乳首弱い?」
「まさか、いきなり攻めてくるとは……。やりますね~……っ……!」
普段通りの平静を装うモカの乳首に追撃を加え、調子を崩しにかかる。体勢を崩して倒れそうになったモカを支えようと乳首から手を離し、両手で細い肩を掴む。ついでに体の触り心地を堪能しようと、肩を撫でてみた。
「はっ、あっ……」
モカは具合がいい。体を触っただけでも、股の中心から愛液の流出が止まらない。
俺を見る目がますます妖しくなる。右手をモカの下腹部に向け、指の腹で濡れた陰部を一撫ですると、モカの顔は綻んだ。「それ、もっと……」とねだられたため、親指と小指を除く三本の指で激しく擦った。
「ぉっ、あぁっ、おぉっ……」
「すごい声出てるよ?」
「激しく、された、からぁ……」
「自分で求めてきたんでしょ?」
「んあっ……!?」
皮を被った陰核にまで手を出すと、ビクンッとモカが震えた。遂には俺の肉棒から手を離し、両手で俺の腰を掴んだ。自力で立っていられなくなるほど、足腰に影響が出てきたようだ。
「続きは中でしよう?」
モカの耳元で囁くと、モカは俯いたまま首を縦に振った。
俺は帽子や伊達眼鏡、衣服を全て脱ぎ、全裸になった。ふらつくモカの肩を抱いて共に歩き、浴室への扉を潜る。
浴槽の中は湯が張られていないが、暖房のおかげで温かい。モカを椅子に座らせた俺はシャワーを出して温度を確認した後、「掛けるよ?」と断りを入れてからモカの頭にシャワーを浴びせた。
「ふぅ~。生き返る~」
冷えていた体を温められ、モカが緩んだ表情を見せた。乱れた髪を整え、体中にお湯を広げていく。俺もそれを手伝ってあげようと、シャワーを掛けてあげながら太股を撫で、下乳を持ち上げるように触った。
お返しとばかりに、顔を赤らめたままモカが俺の股間に右手を伸ばす。
「生おチンポー」
肉竿に手を掛け、シコシコと扱く。ぎこちなさはあったものの、触るごとにコツを掴んでいるのか、動きが良くなっていく。「確か、エロゲーだと……」と呟きながら、肉棒をフル勃起状態まで成長させてくれた。
腹まで反り返る肉棒。裏筋をモカに見せつけ、ビクッと痙攣している。
「顔もトップクラスで、おチンポも最高とは。女の夢を体現したような感じで、蘭たちが知ったら羨ましがるだろうな~」
金玉を指先で持ち上げ、モカは笑みを広げた。
お互いにシャワーを浴び、体はひとまず温まった。
シャワーを止めると、モカが椅子から立ち上がった。いったい何をする気なのか。見守る俺の前で、モカは浴槽の縁に尻を置いて座り、あろうことか大股を大胆に開いて股の中心を俺に見せてきた。
「見えますか? あたしのおマンコ」
両手の指で、くぱぁと陰裂が開かれ、露わになったピンク色。尿道口も膣口も、はっきりと見える。膣がひくひくと動いていて、相も変わらず愛液を涎のように垂れ流していた。
「リサさんの動画を見た時から、ずっと我慢できなくて。学校でも休み時間のたびに勇希さんとおチンポを妄想しながら、トイレでオナニーしてましたー。そのせいで、勇希さんの顔を見ただけで、エッチなおつゆが止まらなくてぇー」
とろり、と愛液が床に落ちる。学校のトイレで発情したように自慰に励むモカを妄想し、肉棒に力が入る。分厚い肉の表面には無数の血管が浮かび、体の血を集めてドクンッ、ドクンッと震えた。
「もしよければ、このだらしのない穴に、栓をしてもらえませんか~」
モカの誘惑の後、一瞬間を置き、俺は口を開く。
「いいよ」
モカへと身を寄せ、竿を左手で握ったまま腰を屈める。
亀頭の向き先を膣へ変え、そのまま腰を前に押し出す。
モカの股の中心に肉棒が突きつけられ、膣口に亀頭が触れた。モカの顔が期待に満ち溢れる。まるで、美少女で童貞を卒業することができる思春期の少年のように、口元は緩み切って、荒い呼吸を繰り返していた。
モカの太股を右手で握り、そこを支えに股間を前に動かした。
全貌を晒していた肉棒が、亀頭から少しずつ膣穴に埋まっていく。きつく、侵入を拒むような歓迎を受けた。亀頭に引っ掛かる、処女の膜。それを亀頭の進行で引き裂き、張ったカリ首までしっかりと肉穴に収まる。
ツー、と膣から垂れる破瓜の血。モカが大人の女になった喜びで表情を染める中、俺は熱と愛液に満ちた穴へと肉棒全てをねじ込む。さすがに狭い。初物特有の容赦のない圧迫感に怯むことなく、中を俺専用に変えるために躾けていく。
ズプンッ、とモカの最奥まで性器を嵌め合わせると、モカが盛大に背を反らした。後ろに倒れてしまわないよう、モカの背中に両手を回す。男女として一つになって、抱き締めて温もりを共有する。
「やったぁ~……、処女、卒業~……、っ、んっ……!?」
ギチギチと絡みつく膣肉を押し返そうと俺が動くと、モカが声を跳ね上げる。中の具合もやはりいい。湯船に浸かっているかのように肉棒が熱で包まれながら、襲い来る膣圧。自然と俺の顔に笑みが描かれた。
「う、わぁ~……、その顔、まずいですよ~……」
モカの口角がさらに吊り上がる。そんなに変な笑顔をしていただろうか。気がついて浴室の鏡に視線を送っても、意識したせいで無表情に戻ったいつも通りの俺しかいなかった。
俺の笑顔を見たというモカは、明らかに興奮していた。
「これでもう離れない~……」
モカが俺の体を抱き締め返す。背中に回った両手は組み合わされており、用が済むまで解放してくれなさそうだ。至近距離でモカと見つめ合うことになり、熱い吐息が俺の頬に吹きかかる。
こそばゆさを感じながらも、俺は腰を揺すり始めた。
纏わりつく膣肉。肉竿の表面を吸いつかれるような刺激が襲い、心が蕩ける。ぬぷっ、ぬぷっと肉穴に肉棒を嵌め込む動作を繰り返していくと、強すぎた締めつけが徐々に緩んでいく。あたかも、俺の反応を見てモカが膣圧を調整しているかのように、使い心地が俺専用に最適化されていく。
「あぁ~、んんっ、これがセックス、あっ、やばい~……あぁっ、ん、くっ……!」
モカは喘ぎながらも俺を食い入るように見つめている。俺に触られただけで極端に感じていた少女とは同一人物とは思えない。計り知れない成長速度の速さ。性器が触れ合うごとに、セックスの仕方を学んでいる。初めてのタイプだ。
膣で肉棒にむしゃぶりつき、俺の顔を眺めることに夢中になっているモカ。俺は見守られながらせっせと腰を前後に揺らし、膣の敏感な部分を探して責め立てる。モカの場合、表情がすぐに蕩けてくれるから、感じやすい場所を探すのは簡単だった。
「おぉっ、あ~、んっ、あっ、あぁああー、はぁっ、あぁあっ、んんっ……!?」
遠慮なく喘ぐモカに顔を近づけ、唇を奪った。モカの眠たげな眼が見開かれるのを見ながら、口内に舌を押し込む。モカの舌にぬるりと舌を絡ませ、唾液を流し入れる。動揺を示すモカが完全に適応する前に、先ほど見つけた膣奥の敏感の場所へと何度も亀頭を押しつけてみせた。
「ぅっ、ぐぢゅるっ、くちゅっ、ぬちゅっ、ぢゅぶっ、ぬちぁあっ……」
唾液たっぷりのベロチュー。一方で、下では男と女の大事な部分が離れては密着し、互いの体液で互いの性器を汚し合っている。摩擦によって体液が白く泡立ち、浴室のタイルに落ちて白く染める。
肌がぶつかり、蜜でいっぱいの肉壺を掻き回す音が反響する。そこにモカの喘ぎが混ざって俺の鼓膜を震わせ、股間に快感を与える。
むくむくとさらに成長を遂げる肉棒。迫る膣壁を押し退け、男の味や臭いを刻み付けていく。この穴は俺の物。隅々まで初物マンコにマーキングをした後、モカが生まれてからこれまで汚されることのなかった子宮に、熱い子種汁を注ぎ入れた。
びゅるるーっ、どびゅーっ、どびゅーっ、びゅるっ、びゅるるっ、びゅくっ、どぷんっ!
「んっ!? ぢゅるっ、ぐちゅっ、くちゅっ、んんっ!?」
モカの口内で舌を激しく絡ませながら、子宮口に亀頭で蓋をして密着射精。噴出する勢いで放たれた精液を子宮の底に叩きつけ、中に広げていく。モカが小刻みに体を動かし、これまで見たこともない反応を見せてくれた。
俺の背中に回わされていた両手が強く抱き締めてくる。より密着したことで、モカの震えが段々と激しくなっているのがわかった。俺はそれを感じながら射精の快感を味わい、モカを強く抱擁し返した。
そんな中、モカは絶頂に至ったようだ。ぎゅうっと膣が引き締まり、何度も盛大に痙攣する。視線も定まらなくなっていて、俺と口づけを楽しむモカの口から呻くような声が漏れた。
頂点に達した感情は、徐々に時間を掛けて解けていく。
どぷんっ、どぷんっ、と子宮に精液が注がれ続ける中、モカの両手から力が抜けた。
「ん……」
モカとの口づけをやめ、俺は自分の舌を取り出した。
唾液に塗れた口内。口の端から唾液の糸を垂らし、普段とは違う熱に浮かされたようなぼうっとした眼差しでモカは俺の顔を瞳に映す。
モカの細い喉がごくりと音を立てた。口に溜まった唾液を飲み、口周りを汚していた唾液すらも舌を伸ばして舐め取る。瞬間、モカの顔が笑みに彩られ、俺に対して強い欲望を叩きつけてきた。
「もっと」
「ん?」
「勇希さんの唾液と、精液、もっと味わわせてくださ~い……。全部、モカちゃんのお口とおマンコで受け止めてあげます……。何でもしますから、お願い……。あたしの体を使ってくれませんか~……?」
モカの誘いに、俺が返事をする前に肉棒が反応した。水風船のように精液を包み込んでいるだろう子宮の口を塞ぎつつ、新しい精子の補充を済ませていく。すぐに再開できる。数発どころではなく、数十発。精力溢れる雄の肉体は、目の前の雌の願いを叶えるために、本格的な活動を始めた。