「む。零れ落ちますね」
少女は心なしか、少し口元をへの字へと変えながらヌメりの残るワカメを、腕の中に多めに抱え込んだ。しかし、少しずつ少女の胸元からずり落ちていく。
【【蛇口を捻ればお湯が出るということはない。お湯や熱湯が必要な場合は、エタノールで長時間加熱を行う必要がある。お手製コンロは急場の火力に乏しく、大量のお湯が必要であれば2~3時間前から火にかける必要がある。
どうしても、火力が必要な時には乾燥させた海藻や木材を投入して火力を上げるしかない。しかしこれをやると、しばらくの間ススがキッチンを覆いつくし、絶望的なまでに掃除が大変になる。
キレイ好きな駆逐棲姫の許可なくキッチンをススで汚すと、最近では飛行場姫の飛行場が半分に千切られたり、それを目撃した北方棲姫がしばらく夜泣きするなど甚大な被害が発生した。】】
「どうした、手伝うか?」
飛行場姫は、全裸で立ちすくみ涙を流す、なんだかよくわからない戦艦棲姫を横目に、遠くで動き回る黒いセーラー服を着た少女に向けて声をかけた。
「ありがとうございます」少女はトテトテと海藻と木材を持ちながらキッチンへと向かっている。少しもってもらうように胸元を向けて来る。「お願いします」
「え」
飛行場姫は思った。こいつこんな素直だっけ。おかしいな、まさかスパイか、と。訝しげにジロジロ見ていると、ちょっと怖い顔で腹に命の危険を伴う膝蹴りを食らった。うずくまって悶絶しながら少し安心する。
「ふーっ、運ぶぞ」飛行場姫は大きく息を吐きながら呼吸を整え言う。「良い、蹴りだったな」安定の悪い持ちづらそうな木材を全部持ってやる。「別に、そういうの嬉しくないですから」少女はツンツンと答える。
「なぁ、アレどうしたんだ?」ドアの入口付近に全裸でオブジェのような邪魔な奴がいる。「知りませんよ、変な魚でも食べたんじゃないですか」二人はヒョイヒョイ避けると、キッチンでコンロに海草を乗せていく。
「この前も、変な電球みたいのついてる魚捕ってきて、喜んで食べてましたし」木材を少しずつ入れると、もうもうとススが上がり始める。「光らなきゃ食べられないのに愚かですね」
「ああ。たまに泳いでるやつか」飛行場姫は赤い瞳をクリクリと見開き、血の気が引くような思いをした。「私は、見た目的に食べたいと思わない、かな?」
飛行場姫は暗い海底を優雅に遊泳していた時に、ほのかに光りながらそれが近づいて来た事があった。何かと思っていたら、ギザギザの歯がいつの間にか顔に当たっていた。嫌な記憶がフラッシュバックする。
「私もです」
「風呂でも作るのか?」飛行場姫は気を紛らわすように話題を変える。床に設置されてコンロに火を入れた。いわゆるバーベキューだ。「そうですね、流しにお湯を溜めようかと思います」
【【洗い場は錆などが起きないように、流しは石と砂をベースに固められて作られている。つい立を入れると水が溜まる仕組みだ。
大人二人くらいは入れる容量があり、海水を入れて大型の魚を一定期間入れておくことも出来る。今回は念のためエタノールで消毒をして、真水で洗浄してから、お湯を溜めていく予定だ。】】
「ということは、アレも働かせんとな」ちらりとオブジェに目をやる。石像は動かないままだ。「そうですね」そういえば、何か部屋が臭いままだなと少女は思い出した。臭いが染み付く前に早く掃除もしないといけない。
「飛行場姫さん」少女は飛行場姫の手を取ると、セーラー服のスカートを捲り、薄紫の下着の中に彼女の手を強引にねじ込ませた。「あっぃや!」少女は大きな声で悶え始めた。「ぁぁぁああ、ねぇさま!」
「やめろ、それ」飛行場姫は真顔で真っ青になった。次の瞬間背中が軋む。「・・っおま」戦艦棲姫が強烈なタックルで飛行場姫を壁に押さえつける。続いて、しなやかに踊る白い脚から命の危険を伴う回し蹴りを受けた。「むねん」
悶絶しながらお尻を突き出すように床に潰れる。飛行場姫はこの姉妹いつか締めてやると思った。彼女の小さな角ドリルが小刻みに震える。
「助かりました」少女は飛行場姫を抱き起すと、椅子に座らせた。「あの」そっと耳に口を寄せて「今度私と組んで」そっと囁く。「私で犬プレイしていいですよ」
その言葉は、時々気の強い女を捕まえたときに無理やりメス犬調教していた彼女の性癖に突き刺さった。白い水着のようなレオタードの股間部分に、湿り気が薄らと広がる。どうせなら何か着せ変えようと目論む。
飛行場姫は少し鼻を大きくしながら少女の顔を除き見て、少女は無表情のまま小さく頷いた。
「ちょっと駆逐ちゃん」彼女は全裸にハイヒール姿で浮気現場見たりと仁王立ちしている。「今エッチな約束したでしょ?」
「姉さまはいいですから」片手を追い払うように払いながら「早くあれ連れてきて下さいよ」下層で縛られている彼を持って来いと催促する。飛行場姫は黙々と想像を膨らませながら流しを清掃している。
日曜大工趣味の彼女は働きだすとこういう時には頼りになる。戦艦棲姫は居場所のなさを感じて、いじけるようにトボトボと歩いて行った。
「やっぱりダクトないとなぁ」飛行場姫はモクモクと広がる煙に、口を開け歯を見せながら唖然として言う。匂いがいつまでも溜まるという問題もある。「資材も減ってきたし、ちょっとその辺襲撃してこようかな」
「ホント姉さまには困ったものです」
飛行場姫は危ないことを言いながら、つい立で水の流れを止めると、少女は丸い石が敷き詰められて作られた流しに、熱湯を流していく。水蒸気がもうもうと上がる。空になった鉄鍋に水を入れるとまた加熱を始めさせた。
「連れてきたわよ」ややあって戦艦棲姫に抱かれて持ってこられた彼は、かなり唇が紫色になっている。また、手足にもロープの食い込んだ後があり裂傷が痛々しい。「だから早く外せと言ったのに」
飛行場姫は文句を言いながらも半分くらいに薄めたエタノールで、彼の体を消毒を始める。片手は近くに立つ少女のお尻を、なぁ?とばかりに揉み揉みと握っている。指が下着に滑り込み柔らかいお尻を直に撫ぜる。
「姉さまは先に入って下さい」
お尻から胸に舐めるように移動してきた飛行場姫の手を払いのけながら少女が言った。容量の問題もあるが、取り出す時もそのほうが楽になる。戦艦棲姫は足の指からそっと入水する。水位は少し上がったが全然足りない。
「だいぶぬるいわよ?」少ない水の中で、彼女の白くしなやかな足がパチャパチャと動く。「そうでしょうね」少女は鍋をもって近づいて来た。「お湯です」無慈悲に中へと一気に流し込む。
「ちょっと?」開く足の間にお湯が注ぎこまれる。「あつ、あつ」彼女は手足で急いでかき回した。長い髪の下半分に湯がつき、重く垂れる。白い体の、縦に揃う黒い陰毛に気泡が溜まった。「あち、あち」
「取り合えずこいつも入れとくか」彼を持ち上げると、戦艦棲姫の上にそっと乗せる。彼の背中が彼女の胸を押しつぶす。胸くらいまで水位が上がった。「まだ、足りないですね」
少女は黒いセーラー服を脱ぎ下着を降ろすと、足の艤装を外して、ゆっくりももで跨るように、彼と向かい合って風呂に入った。大ぶりな胸と、小ぶりな胸が前後から密着して彼を挟み込む。
「まだぬるいですね」少女も入ると、人肌より少し冷たいくらいの温度になる。「お願いします」飛行場姫に新しいお湯を沸かしてもらう。
「ねぇ駆逐ちゃん」彼女は足を器用に回して少女のお尻を抱きかかえる。「何ですか姉さま」間の不純物を潰させないように、手で彼女の足を緩めて、力の加減をしてやる。
「何だか私。幸せ」二人と一人で一つの風呂にハマっている。少女は何も言わず、彼女の額から伸びる角を優しくなでた。「入れるぞ」飛行場姫はちょっと面白くなさそうに、お湯をもって来た。
「背中側からお願いします」少女は体を丸める。「熱いの?熱いでしょ?」少し熱いお湯を受け一瞬目を細めた。立ち上る湯気は大量だが、そこまでは熱くない。「少し熱いですかね」
しばらく湯に浸ったあと、少女が彼の胸をよじ登るように斜め前へ進み、温水で温まった胸で彼の顏を抱きしめる。胸の間に彼の顔が挟み込まれた。少女の小振りな湯たんぽが、彼の顔に僅かずつ色を戻していく。
「ねぇ」戦艦棲姫が目を光らすかのごとく赤く鮮やかな瞳を輝かせる。「それ、後で私にもしてくれる?」少し鼻息荒く彼女が言う。
「ダメです」
「もう」彼女は少女の白く小ぶりな胸の、桜色の先端を両方指で小刻みに摘まんだ。「そういう事するからですよ」彼女の指を手で払いのけた。少女の小さな桜色の乳頭が固く肥大した。
「それで、こいつどうするんだ?下に戻すのか?」飛行場姫はしゃがみこみ、一応次のお湯を沸かしながら言う。「姉さまはどうしたいんですか?」彼の勃起を始めた股間を、ももで挟み込みながら少女が言う。
「そうね。もう少し躾けたら――」彼女はホホに指を当て長い黒髪を傾けて考える。「私の寝室に繋いでもいいかしらね?」この男は、自分達に抵抗はないようだし、苛められるのが大好きな良いオモチャだと予想した。
「なんだ、本気で飼う気なのかよ」面倒が起きても知らんぞと、飛行場姫は呆れたように言い返す。「まぁ、駆逐ちゃんがいれば、逃げ出すこともないでしょうし」彼の乳首に手を回し混み、黒い爪で刺激する。
エッチな夢でもみているようで、彼は少女の谷間の中から熱い鼻息を漏らして、小さく腰を回している。散々お預けさせているとはいえ、放っておけばそのまま夢精でも始めそうだ。
「何だよそれは」しかし、飛行場姫は思い出した。「ああ。これが追われていた理由か」何か聞き出したのかと、彼女の瞳が鋭くなる。「そうですね。何故ですか?」少女は未発達の谷間を両手で寄せながら言った。
「何か駆逐ちゃんのビデオ見たんだって、彼」彼女は思い出すように少し天井をみながら答えた。「はぁ?ポルノビデオか何かか?」
どうせこいつのエッチな姿でも見て、はるばる強姦でもしに来たのかと思った矢先、飛行場姫の眼前が白く変わり世界が揺れる。
「いてっ!」
屈んでコンロの様子を見ていたのが災いして、姉妹から息の合った無言のパンチを頭部にくらった。飛行場姫は床を転がって立ち上がると混乱するように膝をふらふらとさせている。
「痛いじゃない!」ゆらゆらと銀色の細く長い髪を揺らしながら。「私、泊地水鬼みたくドMじゃないんだからやめてよ!」きゃあきゃあと、吠える。
「言っていい冗談と悪い冗談があるでしょ!」戦艦棲姫は鬼の形相で睨んでいた。「まぁ別にいいですよ。別に。それで何ですか?」少し気を落としたように少女は言う。
「何かね。駆逐ちゃんが泣いててキレイで」何故か口を尖らせるように続ける。「まるで天使が泣いてるみたいと思ったんですって」彼女は、彼のちょっと良いなと思った所を話した。「それでどうなったのか気になったみたいよ」
「さすがにキモいですね」少女の瞳は濃厚な紫色になりしょんぼりとツインテールを垂らす。「ああ、キモいな」飛行場姫も口を広げ、イーッとばかりに歯を見せている。「え。私、いい話かな、って?」
「姉さまも最近だいぶキモいですからね」少女のジト目が彼女の心に刺さる。「ああ。駆逐のトイレ追いかけるくらいキモいからな」そういえばこいつは、よくこそこそしてるなと、飛行場姫は思い出す。
「え。ホントですか?」少女のアメシスト色の紫の瞳が大きく広がった。「違うわよ?」彼女は頬を赤らめて、スピネルのような鮮やかな赤い瞳が大きく広がった。
「姉さまがドンドンキモくなっても」少女はすごく残念そうに彼女の赤い瞳を眺める。「別に嫌いにはならないですけど・・」困ったように少女は息を吐いた。「駆逐ちゃん・・・」彼女の瞳が揺れ動く。
しばし続く沈黙の時間。カチコチと動く時計の音が耳に付く。少女は無表情で、彼の顔を胸で挟み、口を潰して遊び始めた。
「それで」飛行場姫が火加減を調整して、立ち上がる。「なんでこいつは追われたんだ?」少女の胸に挟まれているそれを、少し羨ましそうに見ながら言う。「キモい罪か?」ケラケラと笑いながら冗談半分に先を促す。
「よくは分からないけど」彼女は少しムッとした表情で少女の胸に頭を突っ込ませている物を眺める。「色々調べて」少し苛立ちながら言葉を続けた。「駆逐ちゃんを追いかけてたからじゃないかしら?」
「まさかの」少女は押し付けている彼の頭を胸から外して、体を下げて湯船の中に浸かると顔を合わす。「ストーカーさんですか」だいぶ血色は良くなっているようだ。「変な人間ですね」
「拾って来なきゃよかったかな?」飛行場姫はポリポリと頭を掻いた。「まだ、多分。気付いてないと思うわよ?向こうは姉妹艦“設定”も多いし」三人の顔が少し幸せそうに寝ている彼の顔を眺める。
「確かに駆逐自体を知ってる奴も少なそうだからな」冷静になり、飛行場姫は目を細め状況を考え始めた。「こいつからこっちに情報を求めてくるかもわからん」先の展開に思いを巡らす。
「こっちも、最悪、姉妹艦みたいに言っとけば多分気付かないわよ?」彼女は両足で少女の腰をクワガタのように挟み込みながら言う。「姉さま、キツくされるとおちんちん入っちゃいます」
少女の大切な場所に、彼の尿道口がキスしている。彼女は咄嗟に足を話すと、少女の量腰を、足で角のように押し距離を開けさせた。少女のお尻がコツンと流しの底に着底する。
「じゃあ飛行場姫さん」首をかわいくかしげながら少女が言う。「今夜にアレしますか?」紫の髪がふわふわと動き、ツインテールが湯に伸びる。
「そうだなぁ。何処まで知っているかは気になるしなぁ」その見つめる瞳は、駆逐棲姫の体を嘗め回す様に上下させている。「ついでに逆らえないように体に躾けとこうか」
「なぁ、駆逐」言い淀むように飛行場姫は言葉を止めた。「実はだなぁ、そのぉ」飛行場姫はたどたどしく言葉を続ける。「どういうわけか奇妙なことに、偶然たまたまお前のサイズに合う・・」少し目が泳いでいる。「メイドふ」
「ダメです」
少女は少し不貞腐れたように飛行場姫の言葉を遮った。偶然掃除のときに、飛行場姫のお手製クローゼットを開けたら、なぜか“自分”サイズの服を何点か見つけたことがある。
サイズ事態は皆に知られているが、看護服だのメイド服だのと明らかに日常生活に不要なものばかり吊るされていた。どうしてここの連中は、エッチな事ばかり好きになったのかと、少女は頭を悩ませる。
「ちょっと、またエッチな約束なの?」戦艦棲姫もまた不貞腐れて頬を膨らましている。「姉さまとは無理ですよ。過保護ですから」ひんやりとした紫色の瞳が彼女に向けられる。「このプレイ、お腹蹴ったりするんですよ」
「え?痛くないの?大丈夫?」彼女の瞳の色が淀んでいく。「後でやわらか飛行場の脚もぎ取っとく?」気のせいか額から伸びる二本の角がちょっと大きくなった気がする。「ほら」少し残念な人を見るように少女が言った。
「北方のバカと組むと、あいつ何故か子供の思考のままでいるから」少し遠い目で飛行場姫は面白そうに続ける。「癇癪起こすと、魚にフォーク突き刺すみたいなこと始めるしな。すぐに壊されかねん」
「ホッポちゃんは潜新ちゃんから、スパイトフルとかいう飛行機の話聞いてから」彼女は片手をお湯から伸ばし、長い黒髪を揺らしてカモメのように手を動かす。「癇癪起こして荒れてるのよ」
「そういえば一時期」プニプニとした、のじゃ公を思い出しながら飛行場姫が言う。「零戦の模型ポイポイしてたな、それでか」そういえば、艦娘からカツオだか何だかが出てきた後も荒れてたなと、しみじみ思い出す。
「それで」二人に挟まれる彼を眺めながら飛行場姫が言う。「こいつはどこまで躾けたんだ?」
「姉さまの足舐めながら、気持ちよく臭い汁撒き散らすくらいはしますよ」少女が腰をわずかに揺すると潰された男の突起物から、わずかにぴくぴくと反応が返ってくる。「おっぱい噛み噛みも大好きよ?」
「ホントキモいな」じっと男の体を見る。「まぁ、私を出しに使ってスケベに仕込んだんですけどね」ここまで酷いと、もとからそうだった可能性も否定できないが。
「ああ」飛行場姫は疲れたように声を出した。「ストーカーだからそこまで引っ掛かったのか」どうでもいい合点がいったと、ため息を吐いた。「純愛じゃないの?」一人好感的に捉えた戦艦棲姫が口を挟む。
「正直」少女は太ももの先端で、コロコロと男の勃起を左右に転がす。「よく捕まった人がかかる病的な一目ぼれですのがまだよかったです」
「飼うかどうするかは今夜にでも決めればいいか」
「そうですね。処分は何時でも出来ますから」
軽い振動が響く。艦娘の定期便だ。
「もうそんな時間か」飛行場姫は疲れたように背中を擦りながらヨロヨロと歩きだす。「とりあえず掃除はしてくるよ」そのまま、石牢内の掃除へと向かった。
「よいしょっと」少女は太ももを器用に動かして、もじもじと水から上がると、艤装の足を固定した。床に立つと、白い体に薄らと生える紫の陰毛が垂れ、水が滴る。「そういえば拭く物がないですね」
少し冷えるがそのうち乾くだろうと、少女はそのままべちゃべちゃと黒いセーラー服を着た。彼をゆっくりとお湯から出すと、彼女の着ていた黒いボディコン服のようなもので、体を拭いた。
「飼うならタオルの用意と」少女は彼をテーブルの上にに寝かしながら首を傾げて考えた。「お風呂もちゃんと作りましょうか?」
「ねぇ駆逐ちゃん」彼女は白くしなやかな足をスッと踊り出させて、流しからザブッと出てきた。「ご飯どうしようかしら?」長い黒髪を両手で挟み、水を切り落とす。
「コレのですか?」首を傾げると紫のツインテールが、床の水溜まりの水を拾った。「両方ともよ」そう言いながら、彼女は裸のままで、急いで少女の髪の水を切り始めた。
【【潜水艇で、地上から持ち込んでいるパンは貴重な存在だ。普段は専ら捕まえた魚か、少女が暇潰しもかねて何となく海底農園で栽培しているイモや野菜などを食べている。
彼女らが魚を食べる分には問題ないのだが、人間の長期尋問中に与えた魚で、痙攣を起こし意図せず死なれた経験がある。それ以降捕虜には極力与えないようにしていた。】】
「彼にはパンとお芋さんを煮て冷やしたスープでも与えましょうか」少し濡れた髪を戦艦棲姫に指でとがれる。「お魚食べさすと怖いから仕方ないわね」自分と同じように人間に物を与えると、多くの場合良くない結果が訪れる。
「姉さまは適当に泳いで食べてきて下さいね」紫の澄んだ瞳が彼女をマジマジと見据える。「ちょっと。私、クジラじゃないわよ?!」彼女は二本の角が少し垂れるように答えた。「冗談ですよ。バカな姉さまですね」
「ソ級さんが捕ってきてくれた、お魚さんを茹でておきますから」少女は悪びれもなく無表情で続けた。「最近、駆逐ちゃんがイジワルだ・・・」彼女は角が垂れているかのようにシュンとしていく。
「なんですか、もう」少女は軽く絞った黒いボディコン服を、彼女にグイグイと着せながら言う。「だって、絶対この後飛行場姫とエッチな事してくるんだもん」ついにイジケ始めた。
彼女は膝を抱えながら冷たい床にしゃがみ込んでいる。幽霊のように黒い髪がブワブワと床に這う。こうなるとしばらくめんどくさい。農園に置いとけばキノコが生えるかもしれない。
「もう」少女は彼女の耳にそっと口を近づけた。「そんなにイジケてると、今夜、姉さまだけのエッチな抱き枕になってあげませんよ?」
「え?」表情を明るくすると、勢いよく抱き着いた「ちょっと、姉さま、ハウス、ハウスです!」壁に押さえつけられて、股間をグイグイと体に擦りつけられる。黒い長髪から飛沫が床に広がる。
「コレは本当に酷いな」飛行場姫は掃除を終えて戻ってくると、発情したメス鬼に出くわした。あきれ果てて様子を見つめている。「まぁ、人相手だと簡単にイケないから溜まるのも仕方ないのかな」
「冷静に言ってないで姉さまを剥がしてくださいよ」少女は両手で体を押し戻している。「メイド服着てくれたら」飛行場姫はポツリと呟いた。
「え?」しかし飛行場姫の期待とは裏腹に反応したのは戦艦棲姫だった。飛行場姫はすぐさま羽交い絞めにされ壁に制圧された。後頭部には鋭く尖った角が押し付けられている。「その話、詳しく聞かせてもらえるかしら」
彼女の鋭い仕事の目が光る。もはや、やわらか飛行場の命運は誰の目にも明らかだった。
「私は、彼を連れて行きますので」難を逃れた少女は、裸の彼を抱きながら、ゆっくり下層へと足を向ける。「服くらい着ますから」少女は浅くため息を吐く。「仲良くしてください」鋭く黄色い瞳が二人に突き刺さる。
恐竜同士の戦いのように、ギャウギャウといがみ合っていた両者は、取り繕ったような笑顔で少女を見送った。
「コレが来てから何だか騒がしいですね」石牢にある茶褐色の重い木のテーブルに彼を寝かせると、静かに呟いた。手首、足首に赤い線が何本か見えるが、出血はしていないらしい。「困ったストーカーさんです」
少女は軽く額にキスをすると
電気を点けたまま石牢を後にした。
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つ´・ω・`) ヒロインだろと 思う子
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駆逐ちゃん
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戦艦棲姫
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飛行場姫
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提督さん
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その他