※この作品はR-18です。

転生して、カーディナルさえ検知できないチートを手に入れたから、ゲームクリアしてくる。   作:恭華

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いい加減、オルタナティブと大罪を書けって聞こえる。


アインクラッド攻略編
第1層・キリトなんていなかった。


あ、これ、俺死んだな。

 

学校帰りの通学路、俺は信号無視スピード超過過積載のトラックに轢き殺された。

体の潰れる感覚ってこんな感じなんだな。

そんな馬鹿みたいな思いを抱きながら、この世に未練も思い残しもない。 だから安らかに逝けるかなと考えていたのだが、どうやら神様はそう簡単に死なせてたまるか、という神様だったようだ。

 

 

 

風の音、豚のような鳴き声で目を覚ます。

 

目の前にあるのは、青色の体毛に覆われた、機械的な赤い瞳を持つぶ……イノシシ。 その体の上には黄色いダイヤの様なものと、フレンジーボアの文字。

視界左上には自分の名前の別読であるSeimei。 本名はハルアキ。その右には緑色した謎のバー。 多分HPだろう。

そのほかにも色々とあるが、とりあえずは目の前のイノシシからどうにかしよう。 完璧こちらをロックオンしている。

 

三十六計なんとやら。 全力ダッシュを決め込み、フレンジーボアというイノシシから逃走を計る。

幸いにも、イノシシはこちらを追うことはせず、群れの方へと戻って行ってくれた。

 

そこでようやっと休憩することが出来、ゆっくり周りを見渡す余裕が生まれた。

とぎれとぎれになってはいるものの、緑萌ゆる草原。

その上で走り回るフレンジーボアの群れ。

とぎれとぎれになっている理由の浮島。

浮島の上空にある三日月と太陽が合わさったような物体。

 

こんなにわかりやすい物が沢山あるのに気が付かない方がおかしいと言えるだろう。

ここは浮遊城アインクラッド。

ここはVRMMOの世界。

ここは、ソードアート・オンライン。

 

「あの事故で、世界線を移動でもしたのかな……」

 

苦笑いじみた声を上げながら、自分の体を見回す。

武器は本物みたいだが、映画やアニメなどで、名前のない兵士Aさんが持っていそうな業物でもなんでもない片手用直剣。

特筆することの無い皮の胸当。

麻の服(上下)

バリバリの初期装備と言うやつだ。

 

どうしようもないな、と思いつつも、ここがSAOならば、こうすればメニューが開けるはずだよな、と人差し指中指を揃えて右手を振る。

すると、鈴のような音がなり、メニューウィンドウが表示される。

メニューをスクロールしていけば、歯車のマークが出てくる。

本編であれば、茅場晶彦以外のプレイヤーは、ログアウトボタンが消失している。

俺も例外ではないようで、ログアウトボタンは無くなっている。

 

まぁ分かってはいた。 実際、そんな予感もしていたし。

諦めて再度死ぬか、この世界でゲームクリアを目指すか。 どちらにしても、この後少ししたら茅場晶彦の演説が始まる。 それを聞いてからでもいいだろう、そう思いながらメニューをスクロールさせて行く。

 

「……チートコマンド?」

 

メニューウィンドウの真ん中、装備と書かれた項目の下にチートコマンドなる項目がある。

ここがちゃんとしたSAOなら、カーディナルに処される様な項目が、何故か俺のメニューウィンドウに出現している。

うーむ、と腕組ながら開くか悩んでいたが、結果的にはその項目をタップしてツリーを開いてみれば、ステータス改変、アイテム改変、アバターリメイカーなどなど、本来であればあるはずのない物が次々にウィンドウに表示された。

試しに、とステータス改変の項目をタップしようとした時、空が紅く染まり、EMERGENCYの文字で埋め尽くされ、次の瞬間には、視界が青白く染まり、始まりの街転移門の前に強制転移させられていた。

 

 

長ったらしい茅場のオープニングセレモニーが始まる。 SAOがデスゲームになったこと、既に何人も死んでいること、100層にいる茅場を倒せばゲームクリアだということ。

なら、俺は、このチートを使って希望と欲望に溢れたゲームライフを送ろう。

それを楽しみ終わったら、ゲームクリアしてもいいだろう。

 

これからの毎日が楽しみだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~

あの(俺以外の)絶望の日から2ヶ月が経った。

経験値ブーストチート以外は使わず地道にレベリングに勤しみ、今では安全マージンを大幅に飛び越える、レベル35になった。

装備等はこの層で集められる最強の装備、ベーターやチーターだと思われる可能性があるが、まぁチーターだから何も言わない。

 

それはいいとして、今日はボス討伐会議だ。

そのため、俺はトールバーナに来ている。

 

「はぁー……人がいっぱいだなぁ……」

 

最前線の街なのに、こんなに人がいっぱい居るとは思っていなかった。

野外コンサート会場みたいなところが会議場らしいため、そこに行き、階段状になっている石に座る。 位置はキリトが座るはずだった席。

俺の横にはフードを被ったアスナが座る。 それを見計らってか、青髪の青年が現れ

 

「それじゃあ始めさしていただきまーす!

俺は、ディアベル。 気持ち的に、ナイトやってます!」

 

ジョブシステムなんてないだろー、と最前列からヤジが飛ぶが、ディアベルは笑ってそれを受け流す。

それからは原作と同じように進んでいき、キバオウがちょぉまってんかーをして、それにエギルが食いつく。

 

それを欠伸混じりに見ながら、俺はメニューウィンドウを開く。

無論、開く物はチートコマンド。 他人に向けて使ったことは無いが、今のアスナなら、誰にも告げ口したりとかはないだろう。

そんな甘い考えを抱きながら、脳操作と書かれた場所をタップ。

対象を選択してくださいと表示された一覧を見れば、周りにいるPCが表示される。

迷わず俺はアスナを選ぶ。 その際に、ユナやサチといった名前が見受けられたが、今はいいだろう。

 

横目でアスナを見れば

 

「あっ……」

 

と声を漏らして項垂れ、倒れかける。

それをやさしく受け止めてやってから、表示されたウィンドウを見れば、発情値、興奮値等、感情から習慣、記憶まで、グラフやタップすれば変えられるボタンで表示されていた。

手始めに感情を見てみる。

絶望などの負の感情はそれなりにあるが、負けない、という思いもあるようだ。

手始めに、絶望などの負の感情のグラフを下げ、恋愛感情、愛情? と書かれたグラフを最大に引き上げる。

引き上げれば備考欄が表示された。 そこに、最初にみたプレイヤーを好きになる、と書き込んでから、一度チートコマンドを閉じる。

 

アスナは直ぐに目を覚まし

 

「あれ……寝ちゃってた……?」

 

と呟いてから目の前に座っている俺の方を見る。

すると、好き、と言って俺に抱きついて来た。




久しぶりだから書き方がわからない……
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