転生して、カーディナルさえ検知できないチートを手に入れたから、ゲームクリアしてくる。 作:恭華
……今年も本作品をよろしくお願いします。
……そしてやっぱり番外は無いことに……
キリトが背教者ニコラスをぶち転がすのがシリカ出る前だったり、49層辺りですが、あまり気にしないでくれると幸いです。
気にする、という方は、チート使ってるせいでキリトがいる時系列的より早く進んだ、と考えてくれれば、と。
青いエフェクトを抜ければ、そこはカラフルで煌びやかな装飾が施された始まりの町だった。
最近色々やっていて今日が何日だったか、という感覚が消し飛んでいたが、どうにか今日がクリスマスだということを思い出した。
ギルド創設をする為に寄っただけだったのだが、こうもキラキラとクリスマスでござい、と喧伝されているなら、クリスマスケーキとか買わないわけには行かないだろう。
多分皆食べたがるだろうし。
サービス開始時はNPCしかやっていなかった出店が、今やプレイヤーまでもが出店し、転移門広場から少し出ただけでごちゃごちゃと渋谷や原宿みたいな有様だ。
出店があるからお祭りかな?
まぁそれはいいとして、今はギルド創設が最優先だ。
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血盟騎士団やドラゴンナイツ、そんな厨二っぽい名前を冠したギルドが最前線の中核を担っている。
原作では、アスナが副団長を務めていたが、この世界では別な美しい少女が副団長を務めているみたいだ。
キリッとしたつり目に炎を宿した瞳、薄紫色の腰まで届きそうな手入れされた長髪、スラッと長い手足、の割に大きい胸、背丈は165cm位、見た目に違わない騎士道然とした物言い。
アスナとは色々と対照的だが、団を纏めあげる才能はどこか似ている。
その少女の名前は
そんな少女がなぜか犬耳と犬しっぽを付けて俺の後ろを着いてきているんだが。
……何があったっけ?
確か、転移門から出て、ギルド創設するために歩いていたら、少しロードが入って……
……その時に暇だから『ロード明けて最初に見たプレイヤーもしくはNPCは、俺の犬になる』っていうよく分からん内容のチートを付与して……
ってバッチリそれが原因じゃねーか。
しょうがないので解除しようとしたが、堅物委員長なパーシヴァルをうちの陣営に引き入れられるならこのままでもいいかとため息を吐きつつ、犬耳&犬しっぽを付けた
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途中何度かパーシヴァルが足が痛い(パーシヴァルはヨツンヴァイン)と止まったものの、ほぼ何も無くギルド総合本部みたいな所に辿り着く。
「ギルド登録の方はこちらでーす」
良くある中世風な建物。
酒場や宿も兼ねているのか、カウンターが約3つ。
正方形を"Y字"に3等分にしたような感じで、入口は"Y"の下の部分。
左には宿のカウンターに2階へと繋がる階段。 右には酒場。 正面にギルドカウンターがある。
説明下手乙。
真正面で手を振っているウケツケジョー……ではなく、受付嬢の方へと向かい、声をかける。
「ギルド登録したいんだけど、ここで大丈夫?」
「はい、こちらで大丈夫ですよ。 では、こちらに必要事項を記入して、注意事項をよく読んでから提出してください」
メニューウィンドウが強制的に開き、アカウント作成時のような画面が現れる。
といっても、ギルド名だったり、募集文だったり……ソシャゲでギルドとか、そういった団体を作る時に出されるよくあるやつだったが。
募集文は必要ないからデフォルトの【よろしくお願いします】でいいとして、ギルド名はどうするか……
「うーん……あれでいいかな。 俺も俺でアレだし……」
あれ。
イギリスの人に分かるかと聞けば、大抵は分かると言うであろう騎士団。
アーサー王を頭に据えた、【円卓の騎士団】
厨二心がランナウェイする名前をつけてから、決定ボタンを押す。
すると今度はギルドのエンブレムを作る画面が出てきた。
数百種位ある模様を組み合せたり、自分で物を作ったり出来るみたいだ。
「苦手なんだよな、こういうやつ作るの……」
血盟騎士団は剣とその下にK.O.Bと書いてあるシンプルだが意匠の凝ったもの。
サチだけが残っている月夜の黒猫団は、月を背景に座る黒猫という名前に由来してのもの。
色々な物があるが、そこまで凝った物にしなくてもいいだろう。
盾を背景に、剣が三本。 刃の半ばで交差している。(✱←こんな感じ)
どこかで見たことがあるような感じはするが、まぁ、いいだろう。
とりあえずはこれにして作成完了のボタンを押せば
「はい、これでギルドの創設は完了しました。 諸々の確認事項はヘルプ画面から見れますので、そちらをご確認下さい。
それでは、よいギルドライフを」
と受付嬢との会話が終了する。
それ以降は何もイベントが無いようで、あとは帰るだけ。
パーシヴァルを引っ張りながら、そこから出ていこうと出口に歩いていけば、左前方にある酒場からどこかで聞いたことがあるようなため息が聞こえた。
「んなぁぁぁ……今日もハズレかぁ……」
「あんまり焦っても仕方ないよ、フィリア。 気長に行こ?」
「とは言ってもなぁ……もうかれこれひと月だよ? 私はもう待ちたくない……」
「……んー……じゃあもう少しだけ探して、ダメだったら諦めよ?」
「それもやだぁ……」
声の主は、円卓に座った茶髪と赤髪の少女たちだった。
茶髪の子ははへそ出しルックに水色のシーフの様な格好。
赤髪の子は機動性と実用性に優れたメイド服をさらに改造したような格好。
ストレアと同様に、原作では出てこない2人、フィリアとレインだった。
あまり街にはいないらしいフィリアをここで見つけられたのはラッキーだ、ということでチートウィンドウを即座に出現させ、この建物内にいる俺を除くプレイヤーの脳を弄り始める。
プレイヤー一覧を見れば、フィリアやレイン、
とりあえずその3人にここで起こることは認識できない、記憶に残らない、と埋め込んでから、幼女(?)に、次に会うことがあったら、俺のことをご主人様だと認識するようにセットする。
それを終えたことを確認すれば、次はフィリアとレインだ。
フィリアは……うーん、うーん……?
何がいいんだ?
頭抱えて唸るが一切いい案が出てこない。 いつもやってるような、ご主人様と思い込む、というのが安牌だが、それだとバリエーションが貧弱すぎてコアなリピーターしか面白みが無いだろう……
そうだな……俺の事を一番のお宝だと思い込むも、周りに俺を狙っているのが複数いるから、手出しは出来ないものの擦り寄ってくる……と。
で、レインは……俺の事を雇い主だと思い込み、鍛治から奉仕まで、色々しなければならない……。
とまぁ、こんな感じでいいか。
後は、今仮拠点にしている宿の場所を2人の頭に追加してやれば、チートウィンドウを閉じる。
周りのプレイヤーが頭を上げ、辺りを見回している間に、パーシヴァルを引っ張ってそこを後にした。
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さて、次はギルドハウスを探さなきゃなんだが、いい感じのギルドハウスとか俺には分からない。
ので、オススメな物件は無いかとアルゴに頼んで調べてもらっている。
その際
「依頼されたのなラやるけド、文句は受け付けないゾ?」
と念押しされた。
あまり不動産とかの依頼はやっていないのか、自信が無いようだった。
「……さて、待ってる間、どうすっかなぁ」
数秒経たずにパーシヴァルの退団申請とかさせないとダメか、という考えが浮上してくる。
ちょっと面倒くさいものの、血盟騎士団のメンバー全員の頭を弄れば解決出来るだろう、とっととやってしまうか?
「いや、止めておこう。 無いとは思うが、あのヒースクリフだしなぁ……」
このチートを無力化出来るとは思えないが、絶対に無いとは言いきれないため、手を出すのを止める。
とりあえず、パーシヴァルに退団する様に命じれば、どうにかなるはずだろう。
よいしょ、とパーシヴァルから降りて、退団して来るように命じる。
分かったと頷くパーシヴァルだが、一向にその場を動こうとしない。
「……あ、今椅子にしてるんだった」
すぐに、頭の中は俺に対する忠誠でいっぱいな人間へと戻し、パーシヴァルを送り出す。
送り出してから数分と経たずにアルゴからメッセージが飛んできた。
『オススメは上4つ、下に行くにつれて立地が悪くなっテいく、っていう感じダ。 こんなんでいいカ?』
「ほうほう、西西中東……『おう、こんな感じで大丈夫だ。 報酬はコレに添付する。 またよろしく頼むよ』っと」
メッセージに報酬の5Mコルを付けてソレをアルゴに送りつつ、送られてきた画像を眺める。
上から、ホグワー〇城みたいなお城、西洋風な豪邸、中華建築、じゃぱにーずとらでぃしょなるBUKEYASIKI
……武家屋敷だな。
掃除とかはしなくてもいいが、ホグ〇ーツとか中華建築とか迷いそうで嫌だった。
なら西洋風な豪邸でもいいだろう、と言われるかもしれないが、日本人だもの、武家屋敷みたいなギルドハウスの方が俺としてはポイント高かった。
すぐさま転移門広場へと足を向けて歩き出した。
書き始めは12月の20日だったのに、もう2月……早い、早すぎるよっ……
間が開きすぎたせいで書き方もおかしくなってるんじゃないかな。
つらふぃん……