※この作品はR-18です。

転生して、カーディナルさえ検知できないチートを手に入れたから、ゲームクリアしてくる。   作:恭華

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ここでようやく菊さんです。
本来なら前回あたりに出そうと思ってたんですが予想以上にセイメイ君が上手く動いてくれないので、今回になってしまったという訳です。

では、本編どうぞ。


第18層・菊岡誠二郎

直葉とえっちしてから数日経ったある日、総務省職員を名乗る男、菊岡誠二郎が訪ねてきた。

 

「初めまして、晴美さん。 ……それとも、セイメイ君って言った方がいいかな?」

 

正直、帰れって言いたいところだが、シノンに会ったりセブンに会ったりアンダーワールドに行ったりする為には、菊岡と可能な限り仲良く(?)なっておかなければならない。

というわけで、仕方なく菊岡を家にあげ、居間へと通す事になった。

 

「どうぞ」

 

「やぁ、これはどうも」

 

俺と菊岡が椅子に座った所に、もこもこの薄桃色のニットに白のミニプリーツスカート、黒タイツのユイが温かいお茶を持ってきてくれた。

それを置くと、俺たちに頭を下げて部屋の外へと歩いていく。

 

「妹さんかな?」

 

「はい、そんな感じです」

 

少しぼかしつつも頷く。

菊岡が受け取ったお茶を一飲みしてから、まずは自己紹介からだね、と切り出す。

 

「僕は菊岡誠二郎、総務省の人間で、今回のSAO事件について調査を行っている者です」

 

「……私は、知って入ると思いますが、葉山 晴美(はやま はるみ)です」

 

本来の俺の名前は葉山晴明。 まぁ、今は関係ないか。

 

「それで、SAO事件についてなんですが……」

 

「その前にひとつ、敬語はやめて頂いて結構ですよ?」

 

「……分かったよ」

 

菊岡は苦笑いをしつつ、自分の本当の気持ちが見透かされたのかもという表情を隠そうとしていたが、俺はそれには気付かないふりをした。

 

 

 

 

それから数十分程SAO内でどんなことがあり、どんなことをしたのか、チートに関連することを除いて大抵のことを話した。

菊岡の質問に俺が答えたりもした。

 

そうこうしているうちに打ち解け始め、バイトしないかと持ちかけられた。

 

「ふむ、バイト……ですか?」

 

「そう。 仮想世界の中で起こる事件……というより調査かな? それをSAOをクリアした君にやってもらいたいんだ」

 

「ふむ……バイトっぽくないですね」

 

「報酬とかも用意しておくよ」

 

「ノった」

 

報酬、という言葉に弱いのかすぐにOKを出す。

まぁ、シノン達に会うためでもあるが。

 

「じゃあ、そんな感じで大丈夫かな。 ……あぁ、これ名刺ね」

 

机の上に置かれた名刺を受け取り、こちらも電話番号とLIN〇のIDを菊岡に教えて。

 

「そうそう、こちらからも必要な情報は提供するから、気になったこととかあったらいつでも連絡してくれて構わないからね」

 

眼鏡の位置を直しながら報酬に似た物を提示してくれる。 なら、とずいっと顔を菊岡に近づけ

 

「ログが残ってるなら分かるよね? 円卓の騎士団メンバー全員とその同盟である月夜の黒猫団リーダー、サチの滞在場所を教えてくれ」

 

「えーと……そういうのは出来ないんだ……」

 

「じゃあ降りようかな」

 

「わ、わかった、じゃあせめて君のとこのメンバーだけにしてくれ。 それならどうにか出来る」

 

いいだろうと少し悩んだ末に答え、円卓の騎士団の現住所と入院している場所を聞き出すことに成功。 サチは……うん、サチはまた後で会えるだろう。

 

「……それで、最初のバイト内容なんだけど……」

 

「ふむ……?」

 

神妙な顔をしてある写真をバッグから取り出す菊岡。

その写真を机の上に置き、俺の前にずずっと押してくる。

ぶれぶれで画質も荒い写真だが、栗色の髪に特徴的な顔。

 

「……この顔に見覚えは?」

 

「……アスナ」

 

「やはりそうか……」

 

ふむ……と顎に手を当て、どうしたものかと唸る菊岡に、どういう事だと問いかけて。

 

「……率直に言おう。 まだ、明日奈さんは目覚めていない」

 

「は……? いや、いやいや、ちゃんとゲームクリアしましたよ……? なんで、なんでアスナが……?」

 

分かっている。 全てわかっていての演技だが、どれだけ俺の顔が悲痛に歪んでいたのだろうか。 菊岡がなぜか申し訳なさそうに口を開く。

 

「ナーヴギアに細工がされていたのか、電波に細工されていたのかは分からない。 だが分かるのは、彼女がまだ電脳の檻に囚われているという事だけだ。

それで、なぜバイトといった形式を取ったかと言うと、明日奈さんのご両親が直々に依頼をして下さったんだ」

 

内容は省くが、と申し訳なさそうな表情に苦笑いを含めて。

 

詰まるところ、菊岡にアスナを助け出してくれと両親が頼み込み、自分には無理だからとアスナと長い間居た俺に白羽の矢が立ったという訳だ。

 

「君に利益しかないと思うんだけど、受けてくれるかい?」

 

「……わかりました、その話、乗ります」

 

交渉成立、と笑みを浮かべながら菊岡が俺に差し出したのは、アルヴヘイム・オンラインという妖精主体のゲームだった。

 

 

 

 

「それじゃあ僕はそろそろ」

 

「あ、はい、色々ありがとうございました」

 

「こちらこそだよ。 ……吉報、期待しているからね」

 

椅子から立ち上がり、部屋から出ていこうとする菊岡を追い、玄関先まで見送った。

 

 

 

 

~~~~~~~~~

「ユイ、ストレア、ダイブするから用意して」

 

「わかりました、アスナさんを助けに行くんですね?」

 

「あぁ」

 

了解です! と元気よく敬礼してくる2人の頭を撫でてやってから、一度2人を部屋に帰す。

それを見送ってから自室へと入り込み、ナーヴギアを手に取ってから菊岡から受け取ったアルヴヘイム・オンラインのカセットを入れて頭に被り、ベッドへと身体を投げ出す。

 

「リンク・スタート!」

 

ナーヴギアの音声認識の起動コマンドを言い、虹彩の向こう側へと向かって。

 

 

welcome to ALOの文字が表示され、一番最初にあるプロフィールを設定する場所に召喚(?)される。

目の前にはキーボードのようなコンソールがあり、そこで名前を打ち込むようだ。

SAOの時のようにセイメイにしようとしたのだがこの体も脳波も女だ。 心機一転女の子な名前にしよう。

 

「……サニー?」

 

ぽちぽちっと打ち込んでいくが、どことなく違和感。

 

「……ザーニッヒ……?」

 

たしかドイツ語だったはず。 だが女の子女の子していない。

 

「……やん……」

 

中国語は無理だわ。 読めないし話せない。

 

仕方ない、セイメイでいいや。

ぽちぽちっと慣れた手つきで名前を打ち込んで種族選択ボタンをタップ。

ALOではアバター制作がなく自動生成みたいだ。

 

すらぁ……と種族を流し見して行けば、ランダムとはまた違った『アンノウン』といういかにも特殊そうな真っ黒なシルエットだけのアバターが配置されている。

それに心惹かれ、アンノウンのボタンをタップ。 その下にあった完了のボタンを押せば、即座に暗転し自由落下を開始……した瞬間には地面とキスをしていた。

 

「あーもー! どんなバグだよちくしょう!」

 

顔面泥だらけ、土の味はあまりしないが、口の中になんかじゃりじゃりした感覚があるため、ぺっぺと口の中の異物を吐き出す。

 

うぇー……と舌を出して指の腹で舌に付いた土を払っていたが、周りの景色に気が付き、それどころではないかもしれない、と頭を横に振る。

 

「なんじゃぁ、ここはぁ……!」

 

ぽろりとおかしな言葉が出たが、気にならないほどの巨大で七色の光が辺りを照らす水晶。

それがいくつもいくつも辺りに配置されている。

 

ほわぁ……と息を吐き出しながら、そういえばと自分のステータスを確認しなければという考えが浮かぶ。

 

すぐさま左手の人差し指と中指を揃えてウィンドウを表示……出来なかった。

あっれぇ……? と首傾げたが、そういえば右手だったという事を思い出して事なきを得た。

 

ステータス・どこかで見たことがあるような。

アイテム・文字化け

装備・主神の紐 主神の紐 主神の剣《レーヴァンティーン》

種族・オーディン ウォーデン オティヌス おでん

 

「……は?」

 

いや、種族欄のおでんはまだマシだろう。 紐ってなんだよ紐って。 レベル1の勇者だって皮か麻の服だぞ? 9の主人公は皮でも麻でもなかったぞいい加減にしろ。

 

ぐちぐちと頭の中で文句垂れ流しながらステータスなどを見ていたが、ふと肌寒いと思い視線を下に向ける。

たわわに実った果実の先っぽを隠すように赤の紐がしっかりとガード。 同じようにおまたの辺りに手をやれば、こちらもしっかりマメを隠すように紐がガードしているようだ。

 

「……いい加減にしろ……!」




うーん……現実の導入が雑ですねー。
どうしようか悩んでいたら菊さんが変な方向にかってに進んでいったり、晴美がふざけたり、おでんだったり……
とりあえず、今回はここでストップでお願いします。


~~~~~~~~~~~
「で、弁明は?」
腕の靭帯痛めたり、足の指折ったり、APEXのチャンピオンになったり、黄昏の森で金貨さがして頑張ったりしてたらこんな時期になっちゃいました。
「成程。 で?」
あ、次回予告?
次回は……うーん、もしかしたらセブンが出るかもしれないし出ないかもしれない。
「違うそうじゃn」(ばつん)
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