転生して、カーディナルさえ検知できないチートを手に入れたから、ゲームクリアしてくる。 作:恭華
晴明くん特殊にして!
「無茶言うな!」
つるぎのまいしていいからぁ……
「それは物理だ」
Ps.なんかサブタイトルとか前のセーブデータ使われてた。
第22層・新天地へ
……なるほど、確かにこれは面白いな……
死んだら装備品がランダムドロップっていうタルコフしてるのが少し納得いかないが、それでも楽しい。
……あ、いや、チートでどんな武器でも防具でも用意出来る俺がそんなこと言っちゃダメだな……
まぁ、問題は無いな。
なんて言っている間にもう1人
対物ライフル弾を軽々しく人に向けて撃つな、と言われてしまう。
だが、これはゲームだ。
VRなタルコフだと思えばいい。
それだけで頭から殺人に対しての忌避感は消え、戦場に立つことが出来る。
息を吸い、吐き出し、止め、指を引き絞る。
軽いノックバックの後また1人、頭を弾けさせる。
流石にゲームだから脳髄が弾けたりはしない。 割と安心して撃てる。
おっとと、バレた。
流石に同じ場所で5人はやりすぎたな。
すぐさま
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「……はぁ、デス・ガン事件……」
「そう。 GGO……ガンゲイル・オンラインでの首都、グロッケンという場所のとある酒場にて、黒い襤褸衣を纏ったプレイヤーが、えぇと……ちょうど配信されていたMMOトゥモローという番組に出ていたゼクシード氏に向けて銃を発砲。 それで……」
「あぁ、いい、わかった、もういいやめて、周りの目が痛いから」
「そ、そうかい?」
銀座のお高級なお喫茶。
そこで俺たちは針のむしろになっていた。
主に俺の目の前で呑気にでけぇパフェ食ってるガリ眼鏡のせいなんだがな。
「
「今聞く? それ今聞くか普通?」
針のむしろ中でよく聞けるな。
呆れ通り越してちょい怒りの感情が湧き上がってくるのを感じる。
だがまぁ、こいつ……菊岡誠二郎は雇用主だ。
ぶっちゃけ今の俺には関係ないが、これ一つでガチャ30連位は引けるんじゃなかろうか。
そんな甘すぎ高すぎな1品をはむはむと158cm金髪縦ロールなお嬢様風な格好をした俺がそれを食べ進めながら
「絶対無理。 頭レンチンならまだしも、心臓が止まってるだけ、なんて無理」
こちらを睨みつけてくるばば……マダム達に気を使っている訳では無いが、あんまり注目されたくない勢の俺は軽い表現に留め、菊岡に返答する。
「やっぱり無理だよね……薬物反応を調べようとしても腐敗が進んじゃってなかなか調べられなくてさ……」
おいバカ
「ん゛んっ゛」
言わんこっちゃ……言ってないけど。
せめて分かりにくく”
まぁ、あきらめるか……
「それで、君にはGGOにログインして調べてみてほしいんだ」
「報酬は?」
「ケーキ代」
「話にならねぇ」
「そうか……じゃあ、サチ君の連絡さ」
「ノった」
「うん、凄まじい食いつきっぷりだね」
まぁ、そりゃあね。
サチだけまだ教えて貰っていないから、食いつくに決まっているじゃないか。
「必要な物はこっちで用意するから、君はこの病院に行って貰いたいんだ」
住所や部屋番号が書かれたメモを差し出してくる。
病院。
……あぁ、心電図とか色々見ておきたいのか。
「その必要は無いよ。 どうせ死なないし、死ねないし。 あと多分……死因は筋弛緩剤の致死量の投与だろう。 ガイシャの自宅は古いタイプの電子ロックだろ? それくらいならマスターキーでも使用すれば入れる。 シリンダー錠も上手くピッキングすればカチャ、よ。
住所なんかも……これは分からないが、大会とかなんかそこら辺の賞品とかがリアルに送られて来るんだろ。
それを背後から覗いたりスコープやら双眼鏡、単眼鏡なんかで見ながらメモすりゃ住所が取れる。
んで、標的の家にいってピッキングしてから誰も入って来れないだろーなんて呑気に考えてゲームにダイブしてるやつの静脈にぶっすりしちゃえば一撃。 タイミングなんかは時計見てたりして、何時に合わせて決行、みたいにしているんでしょ。
まぁ、その場合は2人前後で各個移動しないと間に合わなかったりするけどね」
流石に、原作知識です! なんて言えるようなものでは無いからな……
なんでそう思うのか、なんて聞かれたら流石に閉口せざるを得ないが。
「……そうか、そうか! 確かに一人暮らし相手ならそれでどうとでも出来る!
ありがとう晴美さん、おかげで捜査が進むよ!」
あ、よかった、質問とか飛んでこなかった。
……あ、でもそうだ。
「菊岡さん、もし違った時が怖いから、私もGGOに入る。
たしか明日とか明後日にBOBとかいう大きな大会もあったはずだから」
「了解したよ。 じゃあ……場所とかはどうする? 君は3人暮らしだから問題は無いだろうけど……」
「ううーん……自分で無いって言ったくせにやっぱり怖いから……なんて理由で病院の一室借りるのってアリ?」
「あっはっは、大丈夫、アリだよ」
ならよかった、じゃあそれで、と残りのプリンやフレークを食べ終え、席を立つ。
「ご馳走様です、菊岡さん。 それでは、明日の午前10時から一室お借り致しますわ」
「あ、う、うん、わかった」
唐突に口調を変えた俺に面食らったのだろう。
フッ、と目を細めニヤリと笑ってから軽く頭を下げ、お高いお喫茶を後にする。
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さて、明日からBOBだが、どうするか。
武器もそうだけど、シノンに会うには……
銀座からの帰りの電車内で、いくつかの懸念点を挙げていく。
武器に関しては幾つかお気に入りがあるからそれを出せばいい。
弾薬も作れるらしいから、そこら辺も……
プレイヤースキルは……まぁ、実銃は撃ったことあるし前世でサバゲもやってたから……あぁ、いや、GGOとサバゲは違うから少し頭切り替えないとな……
あと……
『次は、本川越、本川越です』
考えているとあっという間に目的地へと到着してしまった。
小さく欠伸をしながら、割と目を引く金髪ドリルをたなびかせて電車を降りる。
やはり視線が痛い。
視線が痛いと嫌なので、多目的トイレに一度入り込んだ。
「いっその事目を引かないような格好にするか」
スマホを取り出し、チートを起動。
自分の名前をタップし、詳細を表示。
割とお嬢様スタイルが気に入っちゃってしまった為、今の体設定を保存し、新しい体をカスタマイズし始める。
「……黒髪ロング……いや、三つ編みもいいな……」
ちょうど洗面台に鏡が付いているため、カスタマイズしやすい。
……いやまぁ、スマホの画面でも見れるけど、それだと味気ないし、正面からしか分からない。
鏡なら傍から見たらどう見えるかがわかりやすいのだ。
とりあえず、と黒髪ツイン三つ編み。
ロングみたいな感じなのだが、こう……肩口辺りで一旦纏め、そこから下を三つ編みにしている。
顔は甘ロリ風。 タレ目にダークブラウンな瞳。
身長は150cm位で、胸はB位。 もちろん下もまぁまぁな大きさのが生えてる。
服装は流石に寒いから、上はベージュの萌え袖になるセーターで、下は黒のミニスカート。 デニールが140位の白いタイツ。 靴はヒールの高くない黒いブーツだ。
一応、この上に黒いコートを羽織って完成。
前は開けてない。 寒いし。
周りの記憶にも反映されるようにして、設定を完了。
少しだけ立ちくらみがして、反映まで済んだら多目的トイレを後にする。
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「ただいまー」
「あ、おかえりなさい、パパ!」
「おかえりー」
「おかえりなさい、セイ君」
「ん、ただい……あれ、明日奈来てたんだ」
いつものようにユイ、ストレアの声に続いて明日奈の声が聞こえた。
ただいまー、とリビングに1度顔を出せば、何だかみんなニヤニヤ笑みを浮かべている。
イッタイナニガマッテイルンダッ
とりあえず手洗いうがいを済ませ、コートを脱ぎながらリビングへと向かう。
「そいで、今日はどったのさ、明日奈」
「んー? ちょっとねー♪」
「そっすか……」
「それで、今回はどんな仕事のお話をしてきたの?」
ソファに座った俺を見て、にっこにこしてるアスナから出た言葉はこれだった。
出た瞬間ユイの顔が「また約束破りましたね、パパ」というようなガッツリ温度下げた表情になった。 約束したことないんだけど。
ストレアはストレアでニヤニヤは止めず、逃げられないように後ろから胸を中心として腕を十字に交差させるロックの仕方をしてきた。
「ぇあ、えーとー……GGOっていうゲームのお仕事……」
「ふぅーん……? それで?」
「そ、それで……? 内部調査……って言えばいいのかな。 大会出るって……」
嘘は言ってない。
本当のことも少ししか言ってない。
言ったら言ったで私も行くってみんな言うだろうし。
「そう……それで?」
「あ、報酬の話? 報酬は、サチの居場所……」
「……随分サチさんの事気にかけてるわね」
「それはそうだろう。 同盟相手……いや、違うな。 唯一、俺がチートを使いたくないと思わせた少女だ……っていうのも違うな……うーん……」
明日奈の視線の先でうんうん唸っていると、根負けしたように息を吐いて。
「もう、わかった。 言い難いなら言わなくて大丈夫」
苦笑いを見せる明日奈に悪いな、と頭を撫でて。
でも、と頭を撫でる手を拘束され
「絶対に無事で帰って来ること!」
と釘を刺されてしまった。
もちろん、ストレア、ユイの2人も
「そーだよ。 無事じゃなかったらお姉さんいっぱい怒っちゃうからね!」
「私も、パパが無事じゃなかったら嫌です!」
なんて、強めに言われてしまった。
こうなってしまっては、無事に帰ってこないと、だな。
~~~~~~~~~~
あの後、ユイと明日奈が作ってくれた料理に舌鼓を打ち、みんなでお風呂に入った。
原作のアリスのようなロボットではなく、しっかりと生身だということを思い知らされた。
具体的には……ストレアのおっぱいと明日奈のおっぱいで前後を洗われた……
ユイはユイで湯船に入った俺のモノを両腿で挟んでずりずりしてた……
「お風呂場でのえっちはダメなんだってば……」
部屋に戻り、生乾きの髪を放置したままベッドにダイブ。
ちょっと精神的、股間的ダメージを受けながら、ナーヴギア……ではなく、アミュスフィアを手に取る。
ナーヴギア自体は回収されていないが、それを使うにはリスクが伴うため、ただの置物となってしまっている。
ぶっちゃけ俺には必要のないものだったのだが、菊岡さんが根回ししたのだろう。 何故か回収されなかった。
……まぁ、それはいいや。
アミュスフィアを頭に装着し、バイザーを下ろしてから起動の句を唱える。
「リンクスタート」
通常通り起動を果たすが、まだGGOの購入はしていない。
Ste〇mみたいなものがあるため、そこで購入をして行く。
パッケージ、デラックスセット……ダークネスフォール……?
何その闇堕ち。
とりあえずデラックスセットを購入し、毎月の通信料用のクレカを登録する。
するとすぐにダウンロードが開始され、秒で終わった。
「いいなぁこの回線! 前世でも欲しかったなぁ!」
前世の回線はかなりゴミだったから……
とりあえずダウンロードが終われば、GGOのアイコンを選択。
すぐさまゲームへのダイブが開始され、浮遊感が俺の体を包む。
『welcome to GGO!』
タイトルロゴや種族選択なんかは表示されず、名前設定だけしたあとただようこそGGOへ、というテロップのようなものが表示されて薄暗い空がネオンで飾り付けされた世界へと産み落とされた。
「……なんか、息苦しいところだなぁ……」
近未来で宇宙戦争してた、なんて設定のゲームらしいが、それが原因なんだろうか。
まぁ、多分違うだろう。
そう頭を横に振れば、ぱさりぱさりと顔に髪が掛かる。
またか。
いや、もう慣れた。
ちらりと自分の横に配置されている、向こう側が全く見通せない代わりにしっかり反射してくれるガラスに目をやる。
身長は130cmくらい、真っ白で腰あたりまであるロングヘアー、どれだけ目を見開いても半眼から開かない眠たそうなタレ目、赤と青のオッドアイ、手足は細く、胸もCくらいだろうか。
ロリコンが喜びそうなアルビノオッドアイロリだ。 属性盛りすぎ。
小さくため息をついていると、パイロット帽にゴーグルを掛けた男がこちらに走りよってきた。
「お、おおおおじょうちゃん、ちょちょ、ちょっと待ってくれぃ! あんた、そのアバター、F9900番代の超希少アバターだろ!? 俺にアカウントごと売らないか!? クレジットで6000万……いや、8000万出す!」
「いや、これは……」
「わ、わかった! 9000……いや、1億3000万だ!」
「……コンバートだから渡すことは出来ないんですの、ごめんなさいね?」
この手の物に不慣れだが、断らなければ色々と問題が起こる。
何より金なんて俺には不要なものだし。
俺のその意思が伝わったのか、男はすごい残念そうなため息を吐き出した。
「そうかあ……わかった、じゃあもしそのアカウントを売る気になったら俺に連絡してくれ……」
そう言って名刺みたいなものを押し付けて帰って行った。
……あ、フレンド登録された……
……とりあえず、通過儀礼(?)を経たので、次の用事を済ませに行く。
街中を歩きながら、武器屋、防具屋を見て回る。
もちろん、見て回るだけだ。 俺の好きな武器があるかどうかの確認。
もしなかったら残念。 売ってなかったら後でチートで取りだす。 売ってたらラッキー。 沢山あったら……弾代高いのかな? というふうに考えることにした。
その途中でシノンに会えれば僥倖、ということで足を進める。
……かなり広い。
グロッケンってかなり広いのね。
チートを使い、STRとAGIを可能な限り上げたり、面白そうな武器を眺めたりしていても全然端につかない。
もしかしたら端につかないような作りになっているのかもしれないが、もしそうなら諦めるしかない。
……というか、シノンにも会えない。
明日この辺をうろついていればシノンに会えるだろう、なんて淡い期待をしてもいいのだろうが、もし会えなかったら辛いからとチートの力を借りることにした。
チートウィンドウを表示すると、SAOの時と同じように、かなりの量と大きさのモノが表示される。
その中から人のウィンドウを表示し、その中からシノンの名前を探す。
見つけた。
グロッケンの中にいてあまり離れていない場所にいる。
この体なら警戒もされないだろう。
最初は気弱系で行くか。
ということで、シノンがショッピングしている場所へと赴き、ガチガチの初心者装備で、いかにもこのゲームは初心者ですオーラを出し始める。
と言ったところでちょうどお店から出てきた。
「んー……? ここどこぉ……?」
きょろきょろ……ウィンドウに表示されているマップと辺りの地形を噛み合せるように視線をマップと周りの景色を行ったり来たり。
うぅん、とその場で立ち止まり、マップとにらめっこしていると
「どうしたの、あなた、迷子?」
とシノンが声をかけてきてくれた。
「ひゃいっ!?」
「そんなに驚かなくても大丈夫よ、別にとって食ったりする訳じゃないし……
……貴方、初心者よね?」
「あ、えと、はい、このゲームはドが付くほど……というより、少し前に初ログインです……」
「なるほど……
……もし、貴方が良かったらなんだけど、色々とレクチャーしてあげようか?」
「はぇ……い、いいんですか?」
願ってもいない提案だ。
だが、少し不安を覚える演技をする。
「大丈夫よ、さっきも言ったように取って食うわけじゃないから。
こんな殺伐としたゲームで女の子の友達が出来るのが嬉しい……あ、ごめんなさい、出来たら嬉しいな、ね」
「そ、うですか……じゃあ、えっと……私でよければ、お願いします」
「えぇ、よろしくね。 ……私はシノン、貴方は?」
「あ、はい、タマモ、といいます!」
玉藻の前、玉藻御前、一説では妲己とも言われている九尾の妖狐。
安倍晴明が祓いきれなかった傾国の狐。
女の子アバターなのにセイメイは無いだろう、ということでこの名前にしてみた。
まだ、彼女にチートは使わない。
使うのはBOBが始まる前だ。
「それじゃいきましょ、タマモちゃん」
「はい、お願いします、シノンさん」
今は、女の子としてショッピングを楽しもう。
「……ところで、タマモ”ちゃん”でいいのよね?」
「はい、見た目こんなですから」
その場その場で考えているから、後書きなんかも色々書いていてもセーブデータを間違えると一瞬で分からなくなる。
しかも、1回睡眠とると余計に……
それはそれとして、今回のおふろ内容は後で色々しようかなって考えてます。 別の話で。
……じつは、菊岡にはアリシゼーションとは違う場所でもクズ野郎を演じて貰うつもりです。