※この作品はR-18です。

転生して、カーディナルさえ検知できないチートを手に入れたから、ゲームクリアしてくる。   作:恭華

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……やー、やめておくか。
まずキャラ覚えてねぇ……

本当ならドルフロでも巻き込むかって考えてたんだけど、数回やって辞めたせいでキャラが……
ニケも無理だったよ……
でもその代わりあのキャラに仕込んだよ!


第23層・おかいもの!

「あれ……? そういえば、貴方……所持金ってどんな感じなの?」

 

シノンの言葉にあ゜っ……と変な声で返してしまった。

 

「……その様子じゃ、あんまり持っていなさそうね……」

 

「た、たしか、デラックスパッケージ買ったので……うん、1万クレジット……」

 

指を振るい、通常のウィンドウを表示しつつ今の自分の全財産をちら、と見る。

通常エディションの初期所持金額よりは高いが、それでも1万。

安いライフルかハンドガン位しか買えないだろうな。

 

「良かったら、私が少し貸しましょうか?」

 

「ダメ、それはダメです。 返すアテがなくてずるずる引き摺るので……!」

 

「そ、そう……?」

 

「そうです! ……むー……と言ってもなぁ……」

 

お金は借りない宣言をしたが、どうするか。

チートで出せるが、それは違うし……と考えたところで、チートが使えるか確認していなかったことに気がついた。

すぐさま指を振り、メニュー欄にチートの3文字が並んでいることを確認。

ホッと一息。

どうしたの? と少し怪訝そうにしているシノンに

 

「あ、いえ、その……手っ取り早く稼げる場所はありませんか? カジノとか……」

 

「えぇ……と、そうね……近場の武器屋に一攫千金、みたいな感じのミニゲームがあるわね。

あとは、その裏路地にカジノがあるわ」

 

やっぱりゲームの世界。 色々違うなぁ……

 

「BOBの登録締切までは……1日ちょい……カジノなら稼げるかな……?」

 

「えっ、貴方、初心者なのにもうBOBでるの?」

 

「え? あ、はい、ちょっと出なきゃ行けない理由がありまして……」

 

「そう……」

 

なんかちょっと可哀想な子、というような視線に変わったように見えるんだが?

犯したろかこのやろう。 女の子だけど。

 

「なら、そうね。 カジノがちょうどいいはずよ。 時間も1日あるし。 勝てればその分景品と交換出来るし」

 

ついてきて、と手を引いてくれるシノン。

……あれ、お姉ちゃんですか?

 

「数日はバイト休みだし、シュピーゲルも今日は来ないって言ってたから……オールは出来そう。 だけど、意識持たせるために4時間は寝たいから……最大5時間ね」

 

現在23時。

 

「あ、えと、色々教えてもらった上に、そんな長い時間拘束してたら悪いですよ……」

 

「……ん、ふふっ、気にしなくて大丈夫よ。 私が好きでやっているんだもの」

 

気にする。

俺はそういう男だった。

 

「む、む……なら、カジノで大勝したらなにか奢りますね」

 

「もう、ほんとに気にしなくていいのに」

 

しょうがないなぁ、というような雰囲気を醸し出しているシノンに、ふんすと鼻息を強く出して息巻いているように見せて。

 

「ほら、ここよ」

 

「casino、ですね」

 

「何で急にネイティブに……?」

 

「そういうお年頃ですから」

 

そんな感じでシノンに連れられて入ったカジノは割と静かな場所だった。

こう……ウェスタン風味でかなり治安が悪そうな感じではあった裏路地とは違い、中はしっかりとした……言うなれば高級ホテルが運営していそうなカジノだ。

 

スロット、ルーレット、ブラックジャック、ポーカー、ダービー、大富豪(?)、丁半(??)、花札(???)などなど、凡そカジノと言えば、と言えるものから、カジノより賭場の方が似合うだろといえるものまである。

スロットに至っては、かなり大きなものや壁に埋め込まれているものまであり、壁に埋め込まれているスロットは水をぶっかけて回す仕掛けになっているようだ。

……触れると痺れて、水をかけると分裂するエイとは戦ってねぇぞ。

 

それはさておき、シノンに案内されるまま換金所へとやってきた。

所持金を1000クレジット残して全てメダルへと替える。

 

ただし、ここからはチートを使わせてもらう。

と言っても、倍率をバグらせるだけだが。

チートウィンドウを表示し、俺のLUCKと倍率をはね上げる。

 

「私も少しやろうかしら」

 

付き合いで言ってくれているのか、そう言って1万を換金していた。

 

シノンも準備が出来たことだし、ちょうど2席空いているブラックジャックの席に座る。

 

「ルールは知っていますか?」

 

ディーラーNPCはこちらに問いかけるが、もちろん知っているため縦に頷く。

では、と頷き返すディーラー。

 

「それでは、ベットタイムです」

 

ディーラーの声は淡々と進行していく。

もちろん俺はオールイン。

手持ちのメダルを卓上に重ねる。

 

「……あら、かなり強気なのね?」

 

「そですね。 初めてですが、これくらいなら行けます」

 

そう……とどこか残念そうにしている白髪に濃い紫色の服を着た女性が呟く。

その横でシノンは手持ちの半分をかけていた。

 

「それでは、ベット終了です」

 

ディーラーがその言葉と共にカードを各プレイヤーとディーラーで順繰りに配置していく。

1人2枚。

ディーラー側は1枚だけ表で、もう1枚は裏側だ。 理由はー……知らない。

スペードのQだ。

他のプレイヤーは2枚とも表面で配置される。

1人目、12。 5のダイヤと7のスペード

2人目、10。4のハートと6のダイヤ

俺、21。 ブラックジャック。 スペードのAとK

白髪お姉さん、20。ハートのA、ダイヤのQ

シノン、18。 クローバーの10、スペードの8

 

「続きまして、カードの追加です」

 

俺はブラックジャックの為ゲーム自体クリアしているが、その前に周りのみんな順繰りにカードを1枚、2枚と要求していく。

 

今更だが、ブラックジャックとは、簡単に言ってしまえばカードの数字が21に近ければ近いほどいい。

21以下でディーラーよりも上の数字をだせば勝ち。

 

2~10まではそのまま数字として換算され、絵札……J、Q、Kの3枚は共に10として換算される。

Aのみ11、もしくは1として換算される。

 

ブラックジャックという役は、Aと10を初手で引ければ出来る役なのだ。

カジノによるが、当たれば1.5倍から2.5倍までの間で配当が加算される。

つまり、今の俺なら割とお金が加算される。

 

「では、ディーラー、カードオープンです」

 

ひっくり返された札はスペードのJ

 

周りから息を飲む音が、隣からは「えっ、はっ……??」という困惑の声が。

 

これも場所によって変わるルールなのだが、ディーラーとカードの柄が同じ、数字が連番、又はその両方が揃った場合も配当が上がる。

 

ストレートフラッシュ……あぁ、いや、ロイヤルストレートフラッシュか。

ポーカーみたいと言われそうだが、まぁ、そうなんだろう。 よく知らない。

 

配当は700倍。

めっちゃほくほく。

 

「あ、あなた、凄い運ね……?」

 

「そーでしょうか?」

 

白髪女性がかなり驚いているが、こちらはきょとんとした表情を見せたままだ。

チート使ってたりしないわよね……なんて言葉が聞こえてきたが、ディーラーがベットを締め切ります、と声を出したので、今度は全ベットと言って顔の向きを戻す。

 

シノンは……あ、白くなってるしメダルが出ていない。

負けたようだ。

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~

大☆勝☆利

いやまぁ、チート使ってるから勝つのは当たり前だけどね。

それはそれとして、カジノ限定のアイテム欄にしまわれているメダルにニヤニヤしながら換金所へと向かう。

もちろんだが、クレジットには換金してくれない。

お高いアイテムや武器を交換しているようだ。

それらの中で一番高い武器と弾薬など、明日以降で必要そうなものと交換し、あとは高く売れるものをシノンに聞いて貰いまくっていく。

 

「って、あれ……かなり高くて手が出ないスコープじゃない……あんなものまであるのね……」

 

というシノンの言葉に、それを一つだけ追加で交換しておいた。

後でありがとうの意味を込めて渡そう。

その時か着替え中にチート打ち込も。

 

交換終わったし、換金所から去ろうとした所で、後ろから声をかけられた。

 

「まって!」

 

なんだなんだと振り向けば、さっき横にいた白髪の女性がいた。

……よくよく見たらかなりえっちな体型をしている。

 

「はい、なにか御用ですか?」

 

ユイの性格を自分なりにトレースしつつ、くるりと振り向く。

 

「あなた……いえ、まずは自己紹介からね。 私はツェリスカ、よろしくね?」

 

「あ、はい、私はタマモです。 で、この人が……」

 

「シノンよ。 ……ツェリスカってあの、無冠の女王よね……?」

 

「えぇそうよ」

 

無冠の女王? と首を傾げるようにして見せるが、そんなことより、とツェリスカが話を先に進める。

 

「あなた、イカサマ……チートなんかはしていないのよね?」

 

「……薮からスティック……心外ですね。 ただ運が良かっただけですよ。 多分」

 

ブラックジャックしかやっていないため、レートに関しての操作は意味をなさなかったが、LUCKを上げている。 それくらいしかしてないからな!

 

などとても言えないが。

まぁ、そうか……と頭を振るツェリスカ。

 

「そうよね……チートに関してはあのハゲが血眼になるほどブロックしてるはずだものね……」

 

ハゲw

……ツェリスカの言葉がしっかり聞こえてきたが、いちいち追求はしない。

 

「ごめんなさい、私の勘違いだったわ」

 

「いえいえ、大丈夫ですよ」

 

ただし、と言葉を繋ぎながらチートウィンドウを表示。

ツェリスカの名前をタップし、横にチート一覧を表示。

《絶対服従》《強制フレンド登録》《俺のチートに関して違和感を覚えない》《脱……》いや、最後のこれはやめておこう。 シノンいるし。

 

一瞬だけ意識がどこか行っていたような表情を見せるツェリスカに困惑するシノンだが、当のツェリスカは

 

「ごめんなさい、すこしラグっ(遅延し)ちゃった」

 

と、一瞬惚けた理由を告げた。

 

「いえ、大丈夫ですよ。 それじゃあ、私達はそろそろ行きますね?」

 

「えぇ、引き止めてごめんなさいね」

 

シノンを連れて換金所から出ていく。

 

「貴方、とんでもない人に声をかけられたわね……」

 

「そうなんですか?」

 

「えぇ。 あの人……ツェリスカって言うのは、大会などには一切出ない。 その代わりなのか、PK技術や大型Mobの討伐技術はかなりの腕を持ってるなんて話もあるわ」

 

「それゆえに無冠の女王……?」

 

「……さぁね。 まぁ、大会に出ていないって言うのは本当の事なんだけど、戦闘技術に関しては噂程度のものだから」

 

戦闘技術なんかもかなり凄いのを持っているのを俺は知っている。

だが、ゲーム知識ってだけだから披露…という名の暴露はする気は無い。

 

「まぁ、それは置いておきましょ」

 

シノンは1度この話を打ち切り、ある店の前で止まる。

……質屋って書いてあるね。

 

「普通のアイテムショップでも売り買いは出来るけど、ものを売るにはこの質屋が1番よ。 ショップよりも高値で買い取ってくれるし、なんなら安値で割とレアなアイテムとか売っているから」

 

「なるほど」

 

自動ドアを潜り、店内へと入る。

細長い店内に、所狭しとと銃やグレネード、防具や服なんかが配置されている。

 

きょろきょろと銃を見たりグレネードを見たりしながら、奥のトレーダーNPCへと近づく。

 

「らっしゃせー」

 

「……売却、お願いします」

 

「あいよー」

 

NPCの言葉に続いて、売却ウィンドウが表示された。

自分のストレージに詰め込まれている要らない交換品を全て売却ウィンドウに投げ込むと……

大体32億クレジットになった。

 

かなり稼いだなー、なんてにっこにこになりながら、売却ボタンを押す。

にへにへ、これで色んなもの買えるぞ、嬉しいな。 アレするか、ピトフーイみたいにショットガン2丁、サブマシンガン2丁、LMG2丁、マサムネとかの光剣2本とか……

今の俺のSTRなら持てる持てる。

全部LMGにしても楽しいけど、試合後に全日本マシンガンラバーズに勧誘されちゃうからやめとく。

 

よし、トリップ終わり。

ちょっと引きかけているシノンを見て咳払いをしつつ質屋から出る。

 

「そういえばシノンさん、RMT(リアルマネートレード)とかがあるって聞いたんですけど……」

 

「あるにはあるけど……貴方、お金持ちだったりする?」

 

「まぁ、それなりには」

 

「……なら、大丈夫かしら……」

 

どことなく歯切れが悪いシノン。

総督府……BOB参加受付端末のある場所まで行くと告げられる。

 

RMT取引、あんまり好きじゃないのかな。

……いやまぁ、俺も前世は好きじゃなかった。 セーブデータ取引とか何が楽しいんだか。

 

近未来な街並みを歩いている際に、ちら、とトライク……前輪が1つなのに対して、後輪が2つのバイクのようなものがレンタルされているのが目に入る。

 

「シノンさん、ちょっといいですか?」

 

「えっ?」

 

くいくいっと手を引いて、トライクの方に向かう。

 

「ちょっとドライブと洒落込みましょう♪」

 

「えっ、貴方運転できるの!?」

 

「ふふっ、運転出来ちゃうんです」

 

どやぁ、とあんまりない胸を逸らしてどやって見せながら、自分から先にシートにお尻を付ける。 ちょい冷たい。 その後シノンに手を差し伸べ、後ろに乗りやすいようにしてあげながら乗り込ませる。

 

すぐにタッチパネルに手のひらを押し付け、クレジットを払う。

現代現代では珍しくなってきたガソリン車のエンジン音を聞き、やっぱりいいよなぁ、これ……なんて感慨深くなりながらも、ブレーキペダルを軽く踏み、ぶっ飛ばない様にしながらハンドルを回してクラッチを離す。

数フレーム後にブレーキペダルを離し、トライクを発車させる。

バイクと違い、重さとかがかなり違うがそれでも割と簡単に動いてくれる。

……自分の買ったりしたらカスタマイズとか出来んのかな。

 

「かなり難しいって話なのに、凄いわね」

 

「ふふふっ、実は運転したことがあるもので」

 

「へぇ……」

 

「それじゃあ、少し飛ばしますね!」

 

「えっ……きゃぁっ!」

 

ギアを上げ、アクセルを更に回せば、どんどん速度が上がっていく。

振り落とされないように腰にしがみついてくるシノンを感じながら、まばらに進む車やバイクをすり抜けるように進んでいく。

 

「……っ、あははっ、楽しい!」

 

「ん、良かった!」

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~

総督府にはそんなにかからずに到着した。

 

このトライクの場合はスタンドがないようなので、エンジンを止めるだけに留め、バイクから降りる。

降りる時は逆に手を貸すと降りにくくなるため、シノンには手を貸さずに、こう降りるのだ、と教える。

 

しっかりそれを実践してトライクから降りては、こっちよ、と手招きしている。

 

それについて行き、総督府の中に入れば、かなり広いエントランスが出迎えてくれる。

中央には穴……? とそれに掛る十字の橋。

正面にはかなり大きめのコンソールが10台前後。

左右にはなにかの受付のようなものがある。

 

シノンは正面右側のコンソールを指さして。

 

「あれがRMTの端末、その隣にあるのがBOBやその他大会に出るのに必要な端末よ」

 

「ふむふむ。 では、左右にある受付は……?」

 

「さぁ……? 私もそこは使ったことがないから分からないわ……ごめんなさい」

 

「いえ、いえ、大丈夫ですよ。 ……後で行ってみますね」

 

「えぇ、そうして貰えると助かるわ」

 

「……それはそれとして、BOBの参加登録ってもう出来るんですか?」

 

「できるも何も、明日……もうそろそろ今日ね。 今日の12時が締切よ。

……もしかして、当日登録だと思ってた?」

 

「……」

 

スーッと目逸らし。

それに気づいたシノンはぷふっ……と小さく笑っていた。

しかたねぇだろぅい!

 

「その辺は考えてなかったのね」

 

「むぐぐ……酷いですシノンさん」

 

「ふふっ、ごめんごめん」

 

いまだにくっくっと笑いをこらえるようにしているシノンをじとりと見つめて。

 

「……とりあえず、今のうちに登録しちゃいましょうか。 トレードの方はまた後で」

 

「そうね」

 

まだにやにやとし続けるシノンが登録端末のところに行ったのを見つつ、俺も端末の前に立つ。

参加登録自体は簡単に済ませられたが、次にでてきた『大会上位入賞時、物理賞品を配送致します。 住所を入力せずに次の項目に行けますが、賞品が受け取れない場合がございます』という文字をみて。

 

「あー、これだなぁ……」

 

チートウィンドウを表示。

辺にいるプレイヤーネームを表示する。

……が、今は件の死銃……ステルベン、シュピーゲルの名前は見つからなかった。

 

物的証拠が無いため、菊岡にもこの2人の事を話せない。

……いやまぁ、手口話した時点でアウトな気はしないでもないが、2人のことを話したら関与してるんじゃないかって勘違いされるかもしれないからな。

手遅れな気がしないでもないが。

 

「終わった?」

 

ひょっこりと横のブースから顔を出してくるシノン。

割とマジめにびくっ、と体震わせ、まだ、というように首を横に振る。

 

「そう……何かわからない所でもある?」

 

「あ、いえ、そのー……住所どうしようかなって悩んでまして……」

 

「あぁ、上位入賞者に贈られる賞品ね? アレ、かなりしっかりとしたモデルガンだから、もしリアルで大丈夫そうなら入力しておいても損は無いわよ」

 

「ん、ん……じゃあ、入力しちゃいます」

 

「じゃあ、後ろで待ってるから、入力し終わったら来てね」

 

はい、と頷いてから端末に顔を戻す。

……いないのは確認しているが、一応……と不可視モードに切り替えて、手早く住所を書き込む。

よしこれでおーけー!

次行こ次!

 

「シノンさーん、おわりましたー!」

 

「お疲れ様、じゃあ次はRMTね?」

 

「はい。 あの……右端でしたよね」

 

「えぇ、そうよ」

 

「じゃあ、ちょっと行ってきます!」

 

「えぇ。 ……どんな武器が良いかとか、聞いてくれたら教えてあげられるけど、大丈夫?」

 

お姉ちゃん……! こんな見た目だから母性でも出ているのだろうか。

流石に銃の種類とか知ってるから……

 

「大丈夫ですよお姉ちゃん。 私、これでもいろんな銃知ってますし」

 

ふんす、と気合を入れるようなモーションを取り、素でお姉ちゃんと言ってしまった事に気づかない。

 

「……そう……今お姉ちゃんって呼んだ?」

 

「……ぁ……」

 

にやにやしだすシノンに、割とマジめに恥ずかしいと思ってしまった俺は、後ろ向いて早足でRMT端末へと急ぐ。

 

ムスッとしたままRMT画面へアクセス。

一瞬のロードの後、すぐに大量の武器防具装備品パーツなどなどが列挙される。

……いっぱいあるぅ……

だが……だが、俺が欲しい武器はあれひとつ。

 

検索欄にて、.338 Lapua Magnumの関連銃を検索する。

幾つか候補が出てくるが……お、あったった。

『MK-18 MOD 1 Mjölnir』

ボルトアクションかと思いきや、セミオートで対物弾をばかばか撃てる変態銃だ。

と言っても、マガジンの容量が10発だから、そんなにいっぱいは撃てないけどね。

 

コレを一丁購入。

次に弾薬を100発くらいでいいだろう。 マガジンと一緒に購入。

……重量はまだまだ、かな……

サブウェポンに……軽いのがいいか……?

うーむ……Mk-18……ちょい重いな……

あ、Vector行ってみるか。

 

9×19mm弾を使用するVector(ベクター) 改造次第じゃかなりのロングバレルになるが、今回はサブウェポンだ。

腰から吊り下げやすいカスタマイズにしよう。

……腰から……???

 

カスタマイズ用のパーツやら何やらを買い終え、ホクホク顔でシノンの元に戻る。

 

「おかえりなさい。 その顔は、目当てのものを買えたって顔ね?」

 

「はい、 Mk-18を買いました♪」

 

「ぶっ……とんでもない化け物銃買ったわね……

……銃に関しては人のこと言えないけど……」

 

へカートIIも似たようなものだもんなー、なんてニコニコしながら考える。

両方とも括りとしては対物ライフルに分類される。

弾薬に関してはどっちの方がいいかと問われたらわかんね、としか言えないが、とりあえず両方とも化け物弾薬を使っている。

 

「それじゃあ、この後狩りに出る?」

 

「……いえ、今日はこのまま落ちようと思います」

 

「そう。 じゃあ、また明日……かしら?」

 

「はい! ……あ、シノンさん!」

 

ベンチから立ち上がり、ウィンドウを表示したシノンを呼び止める。

 

「今日はありがとうございました。 ……それで、えっと……これ、良かったら……」

 

シノンに、ラッピングされたアイテムを差し出す。

ちょっと困惑げに受け取るシノンに、開けてみてください、と促す。

ラッピングを開けると、中からドックタグを付けるような細いチェーンネックレスが出てきた。

 

「これ……」

 

「ちょっと味気ないですけど、お礼のドックタグネックレスです。 とんでもない効果つきなんですよ?」

 

リロード速度上昇、弾薬消費を確率でなしにする、目視した敵からの攻撃をどんな弾薬でも1度だけキャンセルする。

 

「……こんなの渡して、私と当たったらどうするのよ?」

 

「2発目を期待します!」

 

「なによそれ……」

 

苦笑いを見せるシノンが、ありがと、と笑みを俺に見せてくれた。

 

それに笑みで返して、それでは、明日また決勝で! とGGOからログアウトした。

 

……スコープは、また今度渡す。

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~

……変な子。

 

「また明日、か……」

 

タマモが去ったのを見届け、私は装備画面を開いた。

彼女から貰ったドックタグネックレスを、今使っているものと入れ替える。

劇的な変化などは無いが、明日明後日、かなりお世話になるかもしれない。

 

「そういえば、フレンド登録してなかったわね……」

 

はた、と装備を変えている途中で気が付き、明日また、会えたら交換したいな。 なんて思う。

 

……私もそろそろ落ちて寝よう。 明日……というよりもう今日になったBOBに向けて英気を養わないと……

 

「明日、決勝で会えるといいわね」

 

 




はてはてさて、今回はちょっとおかいものしたりcasino(ねいてぃぶ)行ったりしました。
自己解釈な部分があるせいでルールとかあっちゃこっちゃ行ったりしていますがそこは……目を瞑っていただけると……

それで、Mk-18について。
タルコフ民なら大体わかるであろう変態銃。
ゲーム内最強と言われている.338ラプアマグナムを打ち出せる唯二無三の銃です。
数シーズン前の知識しかないけど、当たれば大体1発で相手が死ぬ銃です。
銃が分からない人は1発どこかに当たれば死ぬ銃だって覚えて帰ってね!

記憶頼りに書いているから色々わからなくなってます。
ので、SAOIIのアニメ見直してます。
後で小説見なきゃなぁ……
時間ないなぁ……時間欲しい。

ほなまた!




……ゼクシードの中身の重村とユナが知りあいだったら発狂しそう。

それはそれとして、黒星ってがっつりスライド握られてても撃てるものなんかね。 無理ではないか……? いやぁ……???
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