転生して、カーディナルさえ検知できないチートを手に入れたから、ゲームクリアしてくる。 作:恭華
感想や評価などなど、色々ありがとうございます! 1文字1文字正座して読ませて頂いております感謝です!
昨日、お風呂作ろうとしたけどダメだったから不貞寝した。
それはそれとして、今日はボス戦。
時計を確認すれば、集合に行く時間よりも二時間早く起きてしまった。
周りを見渡せば、アスナはいない。 だがメッセージが来ており、それをタップすれば
『朝食を作ってきます。 起きたらここの食堂に来てね?』
と書かれていた。
いい嫁になるだろうなぁ。
朝のトイレやそういった処理が必要ないのは楽でいい。 目が覚めたらそのまま放置で問題ないからな。
ヌかないと精神的に辛い時はあるが、まぁ……どうにかなるか。
一応記録位は……あ、そう言えば。
このゲームには開始直後から使われることの無くなったNPC、メンタルヘルスカウンセリングプログラムというものがある。
読んで字のごとく、精神異常をきたしたプレイヤーのケアをするプログラムなのだが、さっき言ったように使われることがないプログラムなんだ。
それを有効活用しようとチートコマンドを開き、なにかカーディナルシステムに干渉できるものはあるかなー、とスクロールさせる。
ぶぁー……と色々MODを詰め込みすぎたMine〇raftみたいな有様が流れていく。
下の下の下にやっと目的の『カーディナルシステムの書き換え』というボタンにたどり着く。
後に何が起こっても知らない、と半ば適当にそのボタンをタップすれば、最初は数字の羅列が乱舞していたが、少し経てば、数字の羅列が文字へと変わっていく。
モンスターのポップ率とかレアアイテムのドロップ率など、自分や他人単体ではなく、ゲーム自体のバランスをいじれるようだ。
その中にMHCPと書かれたボタンを発見。 それを躊躇なくタップ。
すると名簿のようなものが出現し、上からMHCP001、MHCP002、MHCP003……と11体のメンタルヘルスカウンセリングプログラムがあるようだ。
全て非アクティブ状態になっているため、誰も稼働していない事が明らかだ。
とりあえずは001と002の非アクティブと書かれたボタンをタップしてアクティベート。 それから横に書かれた強制呼び出しボタンをタップ。
転移門のようなエフェクトが起こり、転移してこようとしているのだろう。
転移し終わる前に脳操作のボタンをタップ。
プレイヤー欄の他にNPCの欄が新たに出来ている事に気が付き、少し驚くが今はいいだろう。
プレイヤー欄にMHCP002、NPC欄にMHCP001が新たに表示され、いじることが可能になった。
それと同時に転移が終わったのか、白いワンピースに肩甲骨位までの長さをもつ黒髪の幼女と、プレイヤーの初期装備を纏った薄紫のショートカールのお姉さん(巨乳)の2人が現れ、ゆっくりと目を開け
「ポチッと」
る前に脳操作のウィンドウに出てきた2人の名前をタップ。
目を開けずに項垂れ、暗示を待つ様な状態になったのを見てから、とっとと備考欄へとスクロールしてしては、そこに『ご主人様はセイメイ』『ご主人様に言われることはカーディナルシステムより上位の命令』『死んでこい、自殺しろとかは受け付けない』『それ以外なら、自分で肉体を変化させたりして命令を完遂しなければいけない』と書き込んでから、好感度を(アスナみたいにならない程度に)上げて、脳操作のウィンドウを消去。
ゆっくりと目を開けていく2人を見守りながら、当初の目的である俺の息子の記録をつけさせるか悩んでいる。
「問おう、貴方が私のご主人様?」
「何を言っているんですか……?」
薄紫の髪の女性がアホ毛の王様みたいな事を呟き、それにツッコミを入れる幼女。
芸としては残念だが、とりあえずは「そうだ」と言っておく。
すると、幼女の方がパァッ……! と音がしそうな程嬉しそうな顔をして、女性の方が幼女にジト目を向ける。
「私はユイと言います。 こっちが妹のストレア」
ユイと名乗る黒髪の幼女は、姉にしか見えない豊満なおっぱいをもつ女性を妹と言った。
「じゃあ、ユイがMHCP001?」
「はい、そうです」
つまり番号順なわけだ。
とりあえずは2人の関係と今の俺との状態は確認した。
じゃあ次に……と言い出そうとした時に
「まだ寝てるの?」
とアスナが部屋に踏み込んできた。
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あの後、アスナに弁明をして、ユイとストレアの滞在について認めてもらった。
もちろん、ストレアはプレイヤー枠なので、狩りで稼いで、宿代は入れて、とアスナに命じられていた。
ユイは見た目幼女だから、と無条件で受け入れていたが。
そんなこんなで、迷宮区ボス部屋までの道のりを歩いている。 無論ストレア付き。
その最中、取り巻きのコボルド共の狩りに関してをアスナやストレアに教えて。
「あ、そうだディアベル!」
最後列にいる俺が、最前列にいるディアベルに声を掛ける。
なんだい、と同じような音量で返してくれるディアベルに
「ゲージが3本切った辺りから、野太刀を使うっていう情報が入った」
原作ではその通りになったため、嘘では無い。
ちゃんとクエストクリアしたらそういう情報が入った、ということも伝えた。 クエストクリアしてないけど。
「そうか……分かった。 みんな聞いての通り、HPのゲージが三本切った辺りから、武器を持ち替えて野太刀を使うらしい、コボルドロードと当たるメンバーは覚えておいて欲しい」
キバオウ辺りから、んな情報信じられへん、という声が聞こえてきたが、無視でいいだろう。
どうせ後で分かることになるんだし。
言う、ということが大事なんだ。
ディアベルを殺させずに済ます為に。
そんなこんなで迷宮区を突破し、ボス部屋の前に到着。 各々自分の武器の調子を確かめていく。
片手剣を素振りするディアベル、斧を取り出して担ぎ直すエギル、フードを被ったままで腕に抱きついているアスナ、後ろから抱きついて楽しそうにしているストレア。
……うん、後半2人は何やってんだと突っ込みたくなるがまぁ……
諦めた調子でストレージを弄り、今現在でゲット出来る武器の中堅程度の強さをもつ片手剣、アニールブレード+8と、キリトが原作で、ラグーラビットを仕留めた時に使っていた銀の爪楊枝みたいなピックを取り出す。
「2人は武器出さなくていいのか……?」
「一応、始まる時には出すよー」
「もう、用意は出来てるんだ」
との回答。 さいですか、と頷くしかないが、まぁどうとでもなるか。
「みんな、準備はいいな?
このボス戦、勝って帰るぞ!」
おぉぉぉ!! と周りの声を聞きながら、おー、と軽く拳を上げるに留める。
が、ストレアがどこかの重巡洋艦的なぱんぱかしそうな手の上げ方をしたせいで、後頭部におっぱいがぶつかり、地味に痛い。
ストレアに文句を言っている間に、ディアベルがボス部屋の扉を押して中に入っていっていた。
それに続いて俺達も突入して行き、左翼に展開。
右翼は別なチームが、中央はディアベル達が担当だ。
「まーたラストアタック取ろうとしなきゃいいが……」
少し心配なのがそれだ。
レベルの高い俺達は苦もなくコボルド共がPOPした瞬間にアニールブレードを振るい、首を跳ね飛ばし、四肢を切り飛ばし、鎧をつらぬき、頭を押しつぶしているが、右翼はそうも行かない。
ちょいちょいダメージを受けながら、どうにかこうにか押し返してる感じだ。
「攻撃パターンが変わるぞ!」
コボルドを切り殺しまくり、コルをがっぽがっぽ稼いでいる最中に、やっとHPバーを三本終わらした様で、攻撃パターンが変わるとディアベルが叫ぶ。
コボルドロードが手に持っていた手斧(扱いはメイス)と盾を投げ捨て腰に取り付けてあった野太刀に手を伸ばす。
このタイミング、実は無敵タイムなわけじゃないのに、周りのみんなは動かない。
ウォークライという怯みや攻撃力アップを付与するスキルがあるが、それを使用した形跡もなし。 ちょっと見ていられなくなった俺は、周りにバレないように、腰のベルトに付けていたピックを引き抜き、コボルドロードの目ん玉に向けて投擲。
大きな悲鳴と赤い血飛沫のようなエフェクトを撒き散らしながら後退し、野太刀を振り回しながら玉座にぶつかり、腰を玉座に落として野太刀を振り回すのが止まるコボルドロード。
「俺が行く!」
それを見逃さずに突貫するディアベルとキバオウ。
ついでに、ディアベルが死にそうだなぁと思った俺。
「自分左翼任されとったやろが!」
「知るかボケェ! 死亡フラグおったてやがったディアベルに文句を言え!」
「えっ、もしかして俺知らないうちに死亡フラグ建ててたのか?」
「「この無自覚フラグ建築士めがぁっ!!」」
ディアベルを2人で虐めながらディアベルを先頭に突撃するバカ3人。
片目が潰れたコボルドロードは、迫り来るバカ3人を粉砕するために、玉座から飛び上がり、周りに設置された柱を飛び回る。
一瞬ディアベルが止まってしまい、それに合わせて背後からコボルドロードが飛び込んで来た。
だがもちろん、背後には俺とキバオウがいる。 振り抜かれた野太刀を逸らすように弾き、スイッチと叫ぶ。
「だらっしゃぁぁぁぁ!!」
その掛け声に合わせて気迫たっぷりな雄叫びを上げて野太刀をもつ右腕に切り込むキバオウ。
「ここだぁっ!」
トドメと言わんばかりに、コボルドロードの脳天に片手剣を突き刺すが、ギリギリ削りきれず、切り落とせていない左手に頭を掴まれる。
「もし俺がいなかったら、こうはなってなかっただろうな」
コボルドロードが掴んでいるディアベルの下、腰を落とし、深紅に染まるアニールブレードを構え、ロケットエンジンの様な音を出し、一気に突撃しコボルドロードの腹を容赦なく消し飛ばす。片手剣単発ソードスキル・ヴォーパルストライク。
着地するのと同時に、ディアベルを落として、ポリゴンの欠片を撒き散らし爆散するコボルドロード。
なんかもう最終決戦感を出しながら、腰にぶら下げている鞘にアニールブレードを仕舞う。 少しの沈黙の後、わぁぁぁっ!! と大歓声がボス部屋に響き渡る。
「あぁ、これがあと99層続くのかな……」
疲れた、と言いながら、ディアベルやキバオウと拳をぶつけ合う。
わーい、初4000文字。
電池きれそうだから割と焦って投稿してます。 何故こうなった。
晴明君はクール系で行こうとしたのに熱くなりそう……