転生して、カーディナルさえ検知できないチートを手に入れたから、ゲームクリアしてくる。 作:恭華
だめでした。
そういえば、晴明の呼び方が「ハル」で固定されそうだな?
昨日の夜はしっかり明日奈達に怒られ、搾られ、かなりカラッカラになってしまっていた。
だが、今日もまた新しく、だが忙しく、今日を生きる気力と精力とぱわーとパワーとPOWERが溢れる。
要は朝勃ち。
昨日取り忘れていたエクスキャリバーはこんな所にあったようだ。
「すぅ……」
それはそれとして、今晴明の横に眠っている金髪について説明をしよう。
彼女はフレイヤ……|葉山 焔<はやま ほむら>
世間の扱いとしては、晴明の叔母に当たるように設定してある。
両親にするとかなり面倒なことになるだろうという判断から、そういうことにした。
まぁ、そんな叔母が晴明のベッドでおっぱい丸出しの状態で横になっているという久しぶりな事態に晴明の頭がショートしかかる。
小さく息を吐き、それを収めてから、風邪ひかないようにしっかり布団をかけてやってから着替えを始める。
と言っても、また後でベッドに横になってALOへとダイブするのだから、動きやすいジャージだ。
クローゼットから適当なのを引っ張り出し、それを着込んでいく。
寝る時に邪魔になるからとバッサリ切り落としたようにしてある髪を一部長くし、ソレを三つ編みに。
小さなお下げみたいにしつつ、こんな感じで大丈夫かなと備え付けの鏡に目をやる。
黒い外ハネショートに耳の前に三つ編み。
ちょっと強気な赤目なつり目。
胸も控えめ……というかまな板。
そのため、未だに張ったままのテントが見える。
「どうすっかな……フレイヤを……?」
焔を生贄に朝勃ちを治めるか、それとも……と悩んだ結果、結局朝勃ちしたまま1階へと降りる。
「おはよ、明日奈」
「おは……おそよう、ハルくん。 もうそろそろ14時だよ?」
「あー……ごめん。 休みだと起きるのが遅くなっちゃうから……」
「あはは……まぁ、それがハルくんらしいというか……」
「ぐぬぅ ……まぁいっか。 そういえば、今日予定アリだろ?頑張って行ってきなね」
「うん、がんばってくるね」
とは言っても、何処か行く訳ではなくスリーピングナイツの面々とボス狩りに行く予定だ。
つまりベッドの上でバーサーカーになるわけだ。
……それは置いておいて、冷蔵庫の中にあった|誰かが買ってきてくれていた<ユイのですとしっかり書かれた>プリンを食べる。
「それじゃあ行ってくるね」
「あぁ、いってらっしゃい」
フリフリと軽く手を振ってリビングを出ていく明日奈を同じように手を振って見送る。
「……ぷっちんしてもよかったかもな」
カップを濯ぎ、しっかりゴミ箱に捨ててから部屋へと戻る。
この後ユイにガン泣きされるとも知らずに。
~~~~~~~~~~
第27層、ボス部屋前。
「コミケ?」
「なわけないだろ。 これからボス戦やるんだよ」
「ほぇ~?」
「てなわけだから、ここから先は今は通行止めだ」
「そっかー」
じゃあしょうがないなー、という感じでその場を後にする。
だがもちろん何もしない訳では無い。
アスナやユウキ達が来るまでに少し数を減らしておくつもりだ。
とは言っても、大掛かりな仕掛けやら何やらを用意している暇も手間も時間も無い。
やるならアサシネイト。
暗殺するならセイメイの格好……星空色の髪型や群青より深い黒の鎧などはバレやすい。
ので。
回廊を埋めつくしている多種多様な種族からなるギルド連中から離れ、誰もいない所へダッシュで行く。
(ここまでの人数が来ているなら、あと数分から十数分でアスナ達は戻ってくるだろう。 しれっと追加されてるプリセット機能をしてみるか)
いつの間にか、アバターメイクの画面にプリセット機能が追加されていた。
なに、なんか投稿フォームとかあんの? どこの運営だよ。 アプデ告知してよ。
頭の中でニコニコしてそうな動画のコメントが流れながら、それを開く。
ずらっっっ……と今まで……前世と今世に見てきたアニメキャラや人物の一覧が表示された。
男から女。 果ては動物まで。
ここまであるなら、彼女にしよう。
どう足掻いても暗殺に向いてなさそうな服装だけど。
セイメイはとある魔法科高校の生徒を選択する。
黒髪ドリル、赤と黒のフリフリしまくったゴスロリ、さらにフリフリしてるヘッドドレス。
羽根や耳はさすがにバレるからと、しっかりスプリガンにしてある。
「さて……」
超すごい硬いピックを数十本手に持ち、ALOでは本来起動しない魔法を自信に転写。
擬似的な瞬間移動……特定の空間同士を入れ替え、瞬間移動に見せかける魔法を行使。
知らんギルド連中の最後方の天井に張り付く形でスタンバイ。
誰もこちら側を向いていないタイミングで超すごい硬いピックをギルド連中の無防備な頭目掛けて投げつけていく。
「かっ」「こっ」「あふん」
変な声漏らしたりして消滅する変人共数人。
「……本数足りないや」
最後方の数十人を消し飛ばしただけで超すごい硬いピックは無くなってしまった。
あまりなかったため仕方なかったが。
「なんだなんだぁ? 回線落ちか?」
「と言う割には死体残ってるけどな。 おーい、聞こえてるならさっさと戻ってこいよー」
死体残るの忘れていたセイメイは頭を抱えている。
ここはSAOではないのだ。
仕方がないからと擬似瞬間移動を再度使用し、今度はちょっと離れた位置に飛んだ。
そして、誰かにメールを送っていた。
~~~~~~~~
ひとつ向こうの十字路からガヤガヤと声がする。
そろそろ来たようだ。
姿をいつもの星空色の髪の姿……いや、髪の先端から中頃まで白夜の如き白へと変えた姿に変え、ローブを被り、ギルド連中に紛れるように隊列に加わる。
周りに気づかれないようにチラチラ周りを見れば、同じような格好をしたプレイヤーが数人紛れている。
『この層は無理でも、次の層は……皆で絶対に倒そう!』
アスナの声が回廊に響く。
あぁ、その啖呵は、凄くいいな。
「……っ!」
一気に地面を踏み込み、ギルド連中の増援部隊を一息に踏み越える。
スカートだけどね。
見せパン履いてるからね!
着地の瞬間、主神の剣を地面に突き刺し、速度を殺す。
ゆっくりと星空と白夜の髪を靡かせながら立ち上がりながら。
「悪ィな、こっから先は一方通行だ」
背後から息を飲む音、セイメイの名を呼ぶ声、困惑の息遣いが聞こえる。
だが、振り向かせてはくれないのが目の前のサラマンダーだ。
「おいおい……戦神さんよ。 いくらあんたでもこの数を喰うのは無理じゃね?」
「さァ、どぉだろぉなァ? 試す事は無かったンでなァ?」
「まぁ、そりゃそうだ。 そんじゃたっぷり味わってくれ」
そう言って目の前のデコ出しサラマンダーが隊の真ん中辺にいるメイジ隊へと声を掛ける。
聞こえ始める魔法詠唱。
槍、矢、追尾弾。
魔法自体使うことは少ないセイメイだが、魔法剣士を始めたサチの詠唱を聞いているため、色々覚えてしまった。
そのため、今聞こえてくる文節を聞くだけでどんな魔法が飛んでくるか分かる。
それはそれとして遅い。
同時発動してセイメイにぶつけるつもりなのだろう。
だが遅すぎる。
『多重・高速詠唱』
さすがに待つ必要が無いと感じたセイメイが4つの魔法の同時詠唱を開始した。
セイメイが放つ魔法は斬撃、刺突、打撃、爆裂。
シレッと同時詠唱をしているが、文字、音程、強弱、指の動きの4種で魔法を起動している。
魔法ではなくSSでも良さそうだが、セイメイの癖であるなんとなくだろう。
射出される魔法にそれぞれ対応する武器を取りだし、それに魔法を付与し、迎撃させる。
爆裂のみ武器は使わず、増援の半分を消し飛ばす威力で投擲。
「セイメイ君!?」
「あぶなっ!!」
「あ、ごめーん!」
数人の女の子の声が、増援の後ろから聞こえてくる。
少し層が薄く、手伝いに来てくれた数人に被害が行きそうだった。
「ハルくん……みんな……」
「ここは俺たちが抑える。 最短で、最速で、真っ直ぐに! 決めてこい、アスナ!!」
「……うん!」
背後で細剣を抜剣する音が響く。
だが、セイメイはそちらを向くことなく主神の剣を構える。
「《招来》グングニル!」
単一式句を唱え、左手に
すっぽりと収まる細枝のような槍は、見た目に反してかなり重い。
STR値が足りない訳では無い。
ゲーム的な力が働いているのだろう。
ソレをサイドスローでぶん投げ、同様に主神の剣もやり投げの要領でかっ飛ばす。
何故か? こうするためだ。
近場にいる、縦を構えたままのタンクサラマンダーに脚力のみで接近し、頭と肩を掴み引き裂く。
すぐさま近場にいた別なタンクに掴みかかり、首をへし折る。
ベクトル反転ー、とかやってみたいが、この世界では難しいだろう。
出来なくはないだろうが。
背後で扉が閉まるような音がする。
「……」
へし折った首を投げ捨てる。
そのまま伸ばした右手親指を立て、アスナ達の武運を祈る。
ごごん……と音を立てて扉が閉まりきった。
「さて……サチ、フィリア、レイン、あとクライン! 死ぬ準備はいいか!」
「「「やだ!」」」
「ですよね! ……んじゃあ、こいつら殲滅して、アスナ達に笑顔でピースしてやろうぜ」
「それならまぁ……?」
「ま、死なないなら安いんじゃねぇか?」
「あのゲームじゃないから、死んでも実際に死ぬわけじゃないし……」
「でもデスペナがね……」
各々がギルド連中を挟んでのんびり会話している。
それを黙って聞いている奴らでは無いが、それでも軽々処理されていく。
サチは飛びかかって来ようとするサラマンダー、シルフ、スプリガンをまとめて薙ぎ払い、返す刀(薙刀……? 槍……?)でその後ろにいたウンディーネを串刺しに。
レインはOSS、千刀流、サウザンド・レインで後方の敵を縦裂きにしている。
フィリアはちょこまか動き、敵に毒ナイフで麻痺や毒の状態異常にしていき、麻痺が切れそうになったら追加で麻痺を入れている。 麻痺ハメは普通に害悪戦法。
クラインは一人一人的確に斬り殺しているようだ。
ならば、とセイメイは、投げたら必ず戻ってくる槍とそれを使い無理やりひっぱりもどしてきた剣を掴み、目の前で狼狽えている増援部隊にのデコ出しサラマンダーの頭を切り飛ばすために飛びかかり、しっかり切り飛ばしつつ盾を構え突撃してきたノームの喉を槍で抉り飛ばす。
「49人ってこんなに多かったっけ?」
「あー……多分後から後から……逐次投入とかリスポーンしてるんじゃねぇか?」
「あぁ……」
クラインがこちらへと回ってきた為、愚痴……というか思ったことを零す。
「まぁ、ここまでやってるんだ。 相手方も相当御冠だろうさ」
「はぁ……ゾッとしねぇな」
「確蟹」
その蟹、食えたらいいんだけどなぁと軽口を叩きながら、迫るノームを叩き斬る。
「クライン、可愛い子とか女の子とかもしっかり斬るんだぞ」
「わ、わぁってるっての!」
「ならよし」
とは言いつつこちらに流れてくる敵の比率は男4に女6。
対してクラインは男7に女3。 しかも筋肉モリモリな女が多い。
「だぁぁ! やっぱり斬りにくいんだよぉ!!」
「草」
「あぁっ! セイメイてめっ、今笑いやがったな!?」
「ほれ、前向け前。 ファイヤーボールきたぞ」
「んぇっ!? だ、わっ、んげぇっ!?」
顔面クリティカル。
しっかり4分の1体力を減らしたクラインにヒールポーションを叩きつけてから、お返しにとグングニルを投擲。
ファイヤーボールをぶつけた魔術師モドキは逃げ出すが、グングニルは必中の槍。
どこぞのケルトの英雄が持つ一投一殺の魔槍とは違う。
アレ、投げ返せちゃうからね。
グングニルはよく心臓を外す槍とは違い、掴まれて投げ返されようが、狙った相手を確実に仕留める。
逃げた魔術師モドキを貫き殺し、セイメイの手元に戻ってくる。
「次だ」
~~~~~~~~~~~~
「……打ち止めか?」
さすがにゾンビアタック等をする余裕も装備も無くなったのだろう。
最後は呆気なくサチの一撃でこの戦闘の幕が降ろされた。
「お疲れ様、皆」
「「つかれたー……」」
「この借しは後で酒でも奢ってもらわにゃぁな!」
「今日のお夕飯はセイメイにも手伝ってもらわないと」
「っ、おいハルの字よぉ! おめぇマジでサチちゃんと同じ屋根の下なのかよ!?」
「あぁ。 言ってなかったっけ?」
「聞いてねぇよォ!?
……はぁ、ったくよぉ……アスナっていうキレーでカワイー奥さんがいるってのに、ほかの女の子にも手を出してるってのかよぉ……
これだからモテ男……いやモテ女……? ま、どっちにせようらやまけしからん。
1人くらい分けてくれよぉ……」
「いつかいい人見つかるよ。 知らんけど」
「「いや知らんのかい」」
クラインとフィリアのツッコミに笑っていると、唐突にポーン、という音がした。
ボス部屋のロックが解除された様だ。
4人を引き連れ急いでボス部屋を開ける。
「……あはは、本当に7人でクリアしたんだね」
セイメイの言葉に、激戦を戦い抜いた戦士たちがにっこにこしながらピースサインを見せてくれた。
「悪ィな、こっから先は一方通行だ」
「まさか、一方通行(アクセラレータ)!?」
「違います」
とりあえず、27層クリアです。
スリーピングナイツメンバーの取り入れはユウキだけですが、スリーピングナイツのリーダーなので攻略参加とかの強制はしないつもりです。
まぁ、もしかしたらスリーピングナイツ全員ログハウスに入り浸ってたりするかもだけど。
ニミュエなど大人組元NPCは社会人しているので、基本居ません。
クライン? あいつは年末年始配送の仕事ねぇだろ。 エギルは自営業なので論外。
ニミュエは何故か残業マシマシ休みナシナシなBLACKな企業。
フレイヤは何故か残業ナシナシ休みマシマシ給料大盛りな超ホワイト企業。
おかしいなぁ……?
という感じなので、もっと大人組と絡みが欲しい、みたいな意見がない限り、偶にえっちしに出てくるくらい、ですかね。
それでは、また次回お会いしましょう。
Ps.ネタが多すぎかどうか、皆さんの意見が知りたいため、アンケート設置致しました。
良ければ投票お願い致します。
結果によって、増やしたり減らしたりします。
Ps2. 後書きもルビ振れない……
次回はどうしようかな。
いっその事闇キリト君でも出す?
「スタァバァストストリィムゥ」
とかいうエロ漫画先生に一瞬でたキリト君。
ほらあれ……
「打倒角○文庫!」
達○「ふっ」
ホ○「わっちかや?」
キリ○「スタァバァストストリィムゥ」
ネタが多すぎて見づらいですか? 大丈夫ですか?
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たりない、もっと寄越せ
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少し足りないかなぁ?
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ちょうどいい感じ。 安定感が違いますよ!
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おなかいっぱい。 でも腹八分目。
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もういい、わかった! もう十分だ!