※この作品はR-18です。

転生して、カーディナルさえ検知できないチートを手に入れたから、ゲームクリアしてくる。   作:恭華

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急展開。
以上! 閉廷! ほんじゃ解散!

……とはいきませんね。
今回も最後の方、頭おかしくなってて変な感じになってしまっていますが、暖かい目でスルーお願いします!


第40層・怒涛が氾濫

「トランス・コード・ランダム!」

 

「……む? 変わらぬな」

 

カリオストロ入りではなく、本来の姿に戻ったリセリスが、はて、と首をかしげて姿が変わらない俺に触れる。

 

「ふむ、中も外も変わっていない……」

 

「はい先生!」

 

「先生ではない……が、どうした?」

 

「俺に合う魂が無いんじゃないか?」

 

「そんなこと……あるのか……?

いや、ないとも言いきれぬな……」

 

むむむと唸りながら、俺より少し身長が高いリセリスが俺の頭を撫でている。

多分無意識だろう。

 

……なんだろう、へにゃっとなりそう。

 

「……出来ないとは思うが、何人か試してみるか……?」

 

「む……心当たりがあるのか?」

 

「や、心当たりではないけどさ……」

 

「まぁ、やってみるのは悪いことではないだろうな」

 

ぽむぽむと俺の頭を最後に撫でてから後ろへと下がり、止まる。

 

それを合図に、息を吸い、術式を吠える。

 

「……ふぅ……『トランス・コード・ゼウス』! 『トランス・コード・ルシフェル』!『トランス・コード・エミヤ』!」

 

一切変わらない。

神様だったり天使だったり、とある主人公だったり。

ポーズつけて何度もやってみているが、一切変化がない。

 

あれか、窮地に立たないと使えない感じか?

それともやっぱり魂問題?

 

「ダメそうだな……?」

 

「だめだぁ……」

 

あきらめあきらめ、と仰向けに倒れる。

仕方の無いこと、なんて言ってしまえばそこまでになってしまうが、仕方ないだろう。

 

……なんとなく、本当になんとなくだが、アテがない訳では無いとは思うが。

 

「ふむ……では、もう少し簡単な術の方が良いか……?」

 

「意外性の塊! みたいな技も使えるようになったら嬉しいけど、ある?」

 

「……」

 

あ、目ぇ逸らした……

 

んじゃまぁ、仕方ない……

頑張るか。

のそりと起き上がる。

 

「それじゃあ、もっかい試してみっ……」

 

「陛下、失礼します!」

 

「どうした」

 

厨二病ポーズを取り、もう一度試してみようとした所で、慌てた様子のシャスターが乗り込んできた。

 

「人界側、整合騎士長ベルクーリが単騎でオブシディア城へと向かってきております。 物見の報告では、かなり負傷しているとの事」

 

「は……?」

 

ベルクーリが負傷してる……?

マジで?

そんなはずない、という思いと、もしやガブリエルが……? という考えがごちゃっとしてしまっている。

 

「……とりあえず、治癒術師や回復薬など用意しろ。

ベルクーリが到着し次第、拘束してから回復してやれ。

勿論、余計な傷は付けるな」

 

シャスターへと命じる。

 

「もしかしたら、突撃が早まるかもしれない。

もしそうなったら、すぐにここに遣いを出す。 用意しておいてくれ」

 

カーディナルがうむ、と重く頷いたのを確認してから部屋を飛び出す。

 

目的地は自室のバルコニーだ。

 

 

 

 

~~~~~~~

自室へとたどり着けば、既に子供たちの湯浴みを済ませていたガヘリスがいた。

ただし、その傍にはアリス達は居ない。

 

「陛下、侵入者は中庭に墜落を確認しております」

 

「ありがとうガヘリス。 お風呂入ったあとで悪いんだけど、護衛お願い」

 

「仰せのままに」

 

俺……というより、ベクタが標準装備している剣を取りに自室へ戻っている間にガヘリスも用意を済ませたようで、戦闘メイド服(左肩のみの肩当、白の滑らかなブレストプレートという簡素な追加装甲を着けただけだが)にいくつかの剣に分裂しそうな大剣を背負い俺を待っていた。

 

「それじゃあ、中庭に……」

 

「陛下、失礼します」

 

「えっ、まさきゃぁぁぁぁ!?」

 

唐突にお姫様抱っこされ、そのままバルコニーから中庭へと飛び降りるガヘリス。

絶叫を上げてしまいながら浮かぶ感覚を味わう。

着地の瞬間には舌を噛まないように口を閉じて衝撃を待つが、重力なんて無かったかのようにふわりと着地したガヘリス。

へたり込みそうになる足を奮い立たせながらガヘリスに降ろしてもらい、顔を上げる。

 

一瞬だけ呆気に取られていたが、すぐに表情を引き締め、片膝立ちをして頭を下げるベルクーリ。

 

「貴公、面を上げよ。 まず名を名乗り、何故我が居城へと傷だらけで参ったか申せ。 あとついでに何して欲しいかも」

 

「オレ……我は整合騎士長ベルクーリ・シンセシス・ワン。 我が整合騎士団及び公理教会が外界よりの来訪者により乗っ取られた。 故に助力を乞うべくここに参った次第」

 

「傷だらけの理由は言ってないけどまぁいっか! 洗脳されたとかで攻撃できずに攻撃されまくってたみたいな感じだろう。 良かろう。 我が軍を全てをもって、整合騎士団、公理教会の奪還をしよう。

あと、貴公およびその伴竜、回復しよう」

 

トントン拍子に話が進んでしまっているからか、話を持ち掛けたベルクーリがまた呆気に取られてしまっている。

 

だがすぐに理解したのか、頭を下げてくる。

 

「助力、感謝する」

 

「なに、和平を結ぶ相手がいなくなってしまっては、こちらも寂しいからな。

 

さてガヘリス、戦の支度だ。

全軍に完全武装と非殺傷を通達しろ。

手足なら死なない程度に潰しても構わんが、降伏したりとか非戦闘員はいじめちゃだめだからねって言っておいて」

 

「かしこまりました」

 

強気なのか弱気なのか分からない通達にもガヘリスは顔色変えずに頷く。

 

「よろしい! さーてさて、どんなドレスを着ていこうかなぁ。 派手なドレスでもいいけど、せっかくだから大人っぽいのもいいよねぇ……

ふふふはははは……デートに行くような気分だよ。

戦装束は可憐でいて動きやすいのが良い。

あぁ、いっその事心意で俺の体を覆うのも……あー、いや、それは普通にだめだ。

ガヘリスが作ってくれた可愛いおべべが見せられぬ」

 

くるりくるりとベルクーリやガヘリス、その他騎士たちの姿が無くなった中庭で回る。

廻る。

囘る。

 

じわりと紅く濡る胸元、夜色に混じる彗星の如き金の髪、統一された黒に混じる水色の服。

 

不発したと思われた心装擬態(トランス・コード)は今になって効力が現れた。

その姿は、生まれながらにして根源へと繋がる少女へ寄る。

 

意識も。

 

言ノ葉も。

 

「でも」

 

だからこそ。

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~

 

 

 

 

 

「ふふふっ……凄く楽しみだわ……

ねぇ、そうでしょう?

 ︎︎ ︎︎ ︎︎ ︎︎(・・・・)?」

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~

「ガヘリス、支度はできた?」

 

「はい、全軍への通達、及び戦支度、全て整っています」

 

「よろしい。 出陣だ」

 

城下を囲う城壁の前に集う戦士たち。

彼らに聞こえるよう……なんだ、この……アニメでもガブリエルやヴァサゴが乗ってた大型の車っぽいなんかの上から命じる。

 

「「「「「「「うぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」」」」」」

 

十の氏族から発せられる多種の鬨の声。

それに合わせ、全軍の移動が開始される。

 

「目的地はセントラル・カセドラル。 だがその前に、東の大門へと向かう」

 

「全軍を一気に進行させるならそれが一番だが……」

 

「まだまだ天命は残ってて、壊せないんじゃないか、なんて思ってるのかな、ベルクーリ?」

 

「っていうわけじゃあねぇんだが……」

 

「ふふっ……さっきも言ったけど、俺に対してあんまり気を使わなくていいんだぜ?」

 

出発前ベルクーリに、普通に、いつも通りに話してくれとお願いをしていた。

 

「あ、あぁ……いや、確かに大門は壊せねぇと思っちゃいるが、それよりお前さんの変わり身の激しさだ。 そっちの方が怖ぇんだが……?」

 

はて、そんなに激しいかな。

そんな感じで首を傾げてガヘリスやディー・アイ・エルに視線を向けるが、2人とも頷いている。

 

「ヒィン……」

 

流石にショックだ。

 

 

 

 

 

 

~~~~2日経過、東の大門前~~~~

 

「さて……」

 

大門前に到着し次第、いくつかのグループに別れ、野営地を形成していく。

 

もちろん、乗り込む先であるセントラル・カセドラルはまだまだ先なのだが、今この場所で野営地を作っておかないと、人界に入ったあとが大変だ。

理由は様々あるが、1番の理由が補給路が絶たれてしまう可能性だな。

和平を結ぶ相手から略奪とかは出来ないし……

 

「陛下、野営地の設営が完了致しました」

 

「ありがとうガヘリス」

 

山車のようなものの上にある、豪華クルーザーもかくやな甲板っぽい場所にある柔らかソファーで思考に耽っていたが、ガヘリスが戻ってきたことで、俺の思考も戻ってきた。

すぐにソファーから立ち上がり、通信機となっている、備え付けの水晶ドクロで全軍へと指示を飛ばす。

 

『全軍、傾注。 ……これより3時間後より東の大門を破壊するための作業に入る。

それまでに武器防具などの整備をしておけ。 道中はかなり過酷な道程になるであろうからな』

 

そう言って水晶ドクロから離れる。

ふー……と小さく息を吐き出し、再度ソファーへと体を沈める。

 

「……あとは、3時間後まで……」

 

遠くで部隊の喧騒を聴きながら、柔らかで堕落しそうなソファーに包まれて意識を飛ばす。

 

 

 

 

 

 

「……き…ん……! おき……る…く……! 起きろ、晴明君!」

 

誰かに揺り起こされる。

まだ3時間には程遠いというのに、何を……

いやまて、晴明と言ったか?

しかもこの声は……

 

「……菊岡さん……?」

 

「あぁっ、起きたか晴明君! ダイブ明けで済まないが緊急事態だ。 すぐにSTLから降りて私に着いてきてくれ!」

 

「菊岡二佐! もうすぐ破られます、早く避難を!」

 

……あぁ、そういう事か。

アンダーワールドから現実へと戻された意味が理解出来た。

本来であるなら、来るはずの無い連中だ。

 

「それならば、俺の出番だろうに」




さぁ、晴明君に被さったのは誰だろうね。
ちょっと特殊な人です。

まぁ、そこは次回以降のネタバレになる(ようなネタなんて無い)ので、
次回以降をお楽しみに!

……来ちゃった☆
にならないといいな。

それじゃあ、また次回!





……あ、トランス・コード、漢字変えました。
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