転生して、カーディナルさえ検知できないチートを手に入れたから、ゲームクリアしてくる。 作:恭華
私の文章量じゃたかが知れてるだろうし……
UA28000名、お気に入り549件、その他もろもろ、ありがとうございます!
電車の中なのに構わず叫びだしそうになってます!
ストレアを主街区の宿屋に帰しながら、アルゴへ
『あの台座に嵌っていた剣のクエスト、クリアした。
詳細とかはなんもわかんないけど、台座は消滅したし、クエストログも無くなっている。
その代わり、その剣とユニークスキルが手に入った』
まぁこんなものでいいだろう、とメッセージを送信する。
さてスキル検証がてら迷宮区にでも、と教会から出ようとした所でアルゴから返信が来た。
『なんだっテ!? おいセー坊、ガセネタじゃないんだよナ!?
……マァ、セー坊は嘘はつかないカ……分かっタ、名前とかは出さずに手に入れたヤツがいるって情報、流していいカ?』
チートをアルゴに使っていないから、嘘をつかないと信じてくれているということは純粋に嬉しい。
とりあえずOKの返事と情報料払って、という冗談をメッセージにしたためて送信。
『またこんどナ』
と返ってきたメッセージを閉じながら、その教会を立ち去る。
そこからの迷宮区までの道のりは長く、砂漠と雪山という全く逆の環境が横たわっている。
踏破する程度には問題ないが、キャンプ狩りしたりするには精神が持たない。
まぁ、俺やアスナ達のレベリングはチート使ってるから、キャンプ狩りとかする必要が無い。 うは、BANされそう。
という訳で、俺達は安全マージンを15は軽く飛び越えている。
まぁ、経験値ブーストしているだけだから、前線にいられるんだけどね。
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「さっむい……」
踏破するくらいなら、と大見得を切っていたが、踏破するだけでもどちゃくそ寒い。
コート・オブ・ミッドナイトは耐熱耐氷耐雷その他色々耐性あるはずなのだが、鍛え方が違うのだろうか……
さすがにさっみい、という事でアイテムチートのウィンドウを呼び出す。 耐寒コートとか何かないかなとこの層まで限定で検索してみれば、ちょいモコモコしたコートが検索に引っかかった。
それを物質化してみれば、ちょいモコモコしていて暖かったのだが、女用なのである。 流石に男の俺が着るには小さいというか恥ずかしいというか……
それをストレージにしまいながら、迷宮区へと向かう。
……だがまだまだ塔は見えてこない。 というか、吹雪のせいで前が見えない
「寒い! 寒すぎる!」
もう耐えられないとばかりに近くにあった洞穴へと飛び込み、周りに人がいないことを確認してからアバターリメイカーを開く。
男がダメなら女になればいいという暴論を振りかざしながら、自分のアバターデータをセーブ。
このまま女になってもいいが、見た目クール系で筋肉質な俺がそのまま女になれば、クールビューティではなく、クーズブーティーになってしまう。
だからまずはストレアのデータをロード。
胸と股間以外はストレアと全く同じのアバターになる。 それをいじり、髪はカール無しの肩甲骨までのロング、目は深緑、身長は152位に変更して。
顔の形をユイと俺とアスナを足して3で割った感じにして貼り付ければ、素体の完成。
性別を変えれば、体、というか頭に少し負荷がかかり、頭が痛くなる。 だがそれも少しの間だけで問題は無く。
女の子の体へと変化すれば、性器の形も変更出来るため、胸をストレアに、おまんこはユイに、だがクリトリスは俺の、つまり息子を取り付ける。
チートだからこそできるふたなりと言うやつだ。
それで完成。
終わったぁ、とアバターリメイカーを終了すれば、装備していた服は全て脱げてしまい、更に寒い事になってしまうという誤算はあったが、暖かい装備を着ることができ一安心。
身体が暖かくなるホットココアのような物の素、普通のポット、焚き火替わりになる燃えるけど燃えない木材、コップ、最後に牛乳の5種類のアイテムを取り出し、ポットに牛乳を入れて、燃えるけど燃えない木材の上で温め始める。
パチパチと木の燃える音を聞きながら、アイテムチートのウィンドウ、しかも女物の装備を眺めており。
やはり女の子になったのだから、汚い格好より、可愛らしい格好がいいだろう、という事だ。
あまり派手すぎるのは嫌いだから、落ち着いた感じがいいと贅沢を言いながらスクロールして行く。
……この層までの服で、可愛らしいものはあまり無かった。
とりあえずは、膝上、ニーソ履いた時に絶対領域が出来るくらいの短さの黒地に赤チェックのプリーツスカート。
中は薄紫のキャミソールだが、その上にやっぱり黒地に、右胸を交差点にした赤い十字のセーター。 その上にブレストプレートを装着し、さっきのもふもふコートを着る。 寒いから今はこれでいいと言い聞かせながら、温まっている牛乳へと手を伸ばし……空をきる。
「あー……温まるぅ……」
空を切った手を引き戻しながら、声の主へと目をやる。
そこには、水色の吟遊詩人のような格好をした、茶髪の少女が俺のココアを飲んでいた。
「ご馳走様でした♪」
「おいこらてめぇ俺のココア返しやがれ……!」
見た目可愛いが中身ちょっと図々しい感じの少女。
前線域のフィールドに出ることは無いはずの歌姫。
中層ではシリカとは別のアイドル、歌姫として名を轟かせる。 名をユナ。
「あー……えっと、ごめんなさい……♪
お礼……というかお詫びに、1曲、貴方の為だけに……っていうのはダメかな……?」
「ダメです」
「うぅ……」
歌で身体が暖まるか、という意味を込めて言ったのだが、本気で落ち込むユナ。
「あ、そうだ」と自己紹介を始めるユナに、自分の名前を教えようとするが、今この見た目だし……と頭を一瞬抱えそうになるが、まぁいいか、と頭を振り、セイメイ、と自己紹介をして。
「セイメイって男らしい名前……もしかして、男の人のアバター使ってたのかな……?」
1人で勝手に想像を始めるユナをジト目で見つめながら、脳操作チートを使用。
周りにはユナの名前しかないのを確認してからユナを脳操作状態にして。
かくん、と目に光がなくなり、体全体をだらんとさせた状態になったのを確認してから、『セイメイが言った事は常識』『皆に歌を送り続けるが、セイメイには愛を送り続ける』『セイメイの嫁候補の1人として恥ずかしくない振る舞いを』と暗示のように脳に刻み込む。
ついでにステータスとかも死なないようにしなければ、とステータス改変を開き、アスナたちと全く同じステータス上昇値に。
蛇足で、アバターリメイカーを使って胸を大きくし、乳首を常時勃たせた状態にして。
これでOK、と開いていたウィンドウを閉じれば、ビクンっ、と肩を揺らし目を覚ますユナ。
「あ、あれ……寝ちゃってた……?」
「あー、寒いから寝ちゃうのか……転移結晶使って帰るか?」
「……ううん、勿体ないし、吹雪が止むまで待とう?」
ユナはぷるるっ…と肩を震わせ、両手に吐息を吹きかける動きをしている。
見ているこっちが寒くなってきたので、今俺が着ているコートをアイテムチートを使ってアイテム化してからユナに被せて。
いいの? と聞かれれば、寒そうにしている子に渡さないのも酷いやつだと思うし、と目を逸らしながら返す。
「ありがとう……」
その言葉を残して、眠りに落ちるユナ。
結局眠かったのかと苦笑いしながら、新しいココアを作るための材料を出し始めて。