転生して、カーディナルさえ検知できないチートを手に入れたから、ゲームクリアしてくる。 作:恭華
槍を使うキャラは1人しかおらんじゃろ?
ごふっ……こ、こんなにも沢山の方に見ていただけるなんて……
UA40000人突破、お気に入り600人突破……嬉しい……
眠い……眠いけど寝る訳には行かねぇ……
ここで寝たらユナが死ぬ……
……いやまぁ、ここを圏内に設定すれば問題ないんだろうけど、怪しまれそうだし、フィールドに圏内なんて出来ないしな……
「……じぃ……」
あー、クソ寒い。
ユナが目を開けていてガン見してきている気がするが寒すぎて幻覚が見えているんだろう。
そうだ俺は今宿屋で眠っていて夢を見ているんだこれは夢だ絶対そうだアスナとストレアとユイに囲まれて爆睡しているんだじゃなきゃこんな気持ちいい感じにならないだろ違ったら違ったらでいいけどもし本当なら朝チュンしてからしっぽり
「これ、完璧にキマってない……?」
パァン、という音と頬にくる衝撃に目を覚ます。
ハッと我に返る衝撃に目を瞬かせると、目の前には心配そうな表情のユナがそこにいた。
「大丈夫……?」
「オールオッケーとは言わないが、大丈夫だ……変にトリップしちまってた……」
ユナの一撃が無かったら、多分そのまま寝てしまっていたかもしれない。
ユナに感謝をしながら、一度主街区に戻るか、と提案してみれば、寒いから賛成、という声が返ってくる。
投げ出していたアイテム類を仕舞ってから、カリバーンを装備。 それから、ユナに今現在で手に入る武器や防具をアイテムチートで取り出してから渡していく。
ユナに渡したのは、今の吟遊詩人のような装備では無く、DTを抹殺しようとする服とレヴナント、その他軽鎧だ。
「忘れ物はないな? じゃあ行くか」
着替え終わったユナを見て、行けると判断してから、洞穴を出て外の様子を確認してみる。
吹雪はやんでいるが、まだまだ雪は降り続いている。
もこもこのコートのおかげで寒さはシャットアウト出来てはいるが、ケツが冷たい上にスースーする。
さっきまではあんまり気にしてなかったけど、女の子ってこんなに心許ないんだな……
そんな心許ない感覚を抱きながら、ユナと共に主街区方面へと歩き出していく。
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何時間か何分か分からないが、ようやく砂漠が見えてきた。
「あと少しで砂漠だから、用意だけはしといて」
と言いながら、砂漠の方へと歩いていく。
蜃気楼の様に揺らめいている砂漠へと足を踏み入れれば、先程までの寒さが嘘のように暑くなり、砂漠用の服装へとチェンジする。
……と言っても、俺はニーソを夏用に変え、ポンチョを羽織るだけ。 ユナも似たような感じのにゴーグルを付け足した程度だ。
そんな砂漠装備に着替えてから、再度行軍を開始する。
砂漠ステージ限定の状態異常に、脱水症状がある。
夏場とかによくなるアレ。
それにならないために、水入りのボトルを交互に飲み回しながら進んでいくと、どこかから悲鳴が聞こえてくる。
ユナに目を向ければ
「助けに行こう」
と言われた。
無論そのつもりだと返してはDEXをフル稼働させてその悲鳴の場所へと急行する。
無論ユナも俺についてきている。
少し遠いが、悲鳴の出処に着けば、4人男の1人女の子という逆ハーレムという感じのパーティが砂漠ナーガやマミー、その他砂漠原産のモンスターに襲われているのが見えた。
2人、3人と殺されていく姿に、自分もこうなるのでは、と震えながらも、勇敢に戦おうとする両手槍を持つ少女と他の男。
ここからだと後2人は死ぬかもしれないと思いながらも、その場所へと向かってひた走る。
その場所へ到着するなり、腰に吊り下げているカリバーンを引き抜き、片手用直剣重突進ソードスキルヴォーパル・ストライクの構えを取り深紅では無く、白銀のエフェクトを撒き散らし、自身の周囲に浮遊する複数もの剣の幻想を見る。 1人殺された。
【騎士王】専用片手用直剣重突進ソードスキル、アロンダイト・ストライク。
無意識の発動なのだが、それでも1人だけでも助けられるのならば、と無理にソードスキルを止めようとはせず、システムアシストに身を任せる。もう1人も殺された。
残った少女までの40m弱の距離を白銀を纏って飛翔。
周囲に展開していた複数の剣は、その射線上にいたモンスターを抉り切り飛ばしながら進み、俺自身も弾丸となりその少女を囲むモンスターを消し飛ばす。
群青の髪の少女の前に着地し、何も言わずにその子に背を向ける。
少女は泣いていた。 絶望もしているだろう。 死にたいのかもしれない。
だが俺は何も言わない。 何を言ったところで、俺は彼女の苦しみ、悲しみは分からない。
例えチートを持っていたとしても、1人だけ残ってしまった少女の心の傷を奪うことは出来ない。
……出来ないが、それを屈服、克服するための時間を稼ぐことは出来る。
ユナも、砂山から駆け下りてきて俺の隣に立ち、モンスター共にこの少女は触らせない、と闘気を漲らせている。
AI制御のモンスターが、一瞬怯んだように見えたのは気の所為だろう。
じりじりと間合いを詰めてくるモンスターに対し、俺はカリバーンを、ユナはレヴナントを構える。
俺たちを囲むモンスターの群れに穴はなく、逃げ道は無くなった。
だが、逃げる必要はない。 モンスター共が消えるまで殺し穿ち砕き裂き続ければいい。
四角を描くように切る、片手用直剣四連撃ソードスキルバーチカルスクエアの構えを取り、スキルを発動。
本来は青のエフェクトを放出するが、今度は黒銀のエフェクトを発するカリバーン。
【騎士王】専用片手用直剣四連撃ソードスキル、ガラティニア・スクエア。
カリバーンの鋒の延長の様に連なった剣を振るえば、ムチのようにしなることはなく、一体の剣の如く四角に敵を切り裂く。
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何体くらい倒しただろうか。
数えることも面倒くさくなってきた辺りで、青髪の少女は槍を砂の地面に突き立て、それを支えに立ち上がる。
「怖いけど、みんなの元に行きたいけど……でも、自殺なんかしたら、みんなに合わせる顔がない……だから、だから……!」
「私は……戦う!」
ようやく吹っ切れたようだ。
少女は顔を上げ、仲間を殺したモンスターへと目を向ける。 その目に涙や消しきれていない絶望、後悔はあるものの、自暴自棄や焦燥といったものはなかった。
背中を向けていた俺とユナに背中を向け
「守ってくれて、ありがとうございます……
……えっと、あんな啖呵切った後ですけど、一緒に戦って貰えませんか……?」
「あぁ、吹っ切れたらむしろこっちからお願いしようかと思ってたところだよ!」
くははっ……と獰猛な笑みを浮かべながら少女の誘いを受け入れる。
流れるようにパーティに招待すれば、それを承諾する少女。
名はサチ。
「…よろしくお願いします……!」
「あぁ、よろしく……敬語はなくて良いからな?」
「は……えっと……うん!」
「よろしくね、サチちゃん♪」
パーティを組んだ場合のよくある挨拶をお互い交わし、各々の武器を構える。
その時のモンスターは地獄を見たみたいだった。
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はふぅ……と息を吐きながら、地面へと腰を下ろす。
サチは生きており、俺達も死んではいない。
「疲れたぁ……」
サチはぐったりとしながらも、やり切った、みんなの仇は討った、とどこかスッキリしたような顔をしている。
本当なら、このまま脳を弄りたいのだが、なんかこう……違うんだよなぁ感があり、脳を弄る決心がつかない。
そこで
「サチ……もし良ければ、俺達のギルドに入らないか?」
と、ギルドリーダー含め、サチ以外のメンバーが死に、壊滅状態になったサチのギルドを統合という形でギルドを作らないかと提案する。
だが、サチは首を横に振り
「月夜の黒猫団は、ケイタが遺してくれた物だから……
申し出は嬉しいけど、ごめんなさい……
……あ、フレンドなら大丈夫だよ……っ?」
フレンドなら問題は無いが、ギルドはダメ、と断られてしまった。
ちょっと残念だな、と思いながらも、サチへとフレンド申請を送信。
すぐに承諾の通知がくる。
「……何かあったら、いつでも呼んでくれ。
辛くなった時や、悲しくなった時、パーティ組んでダンジョン攻略でも構わない」
「うん、ありがと……
……じゃあ、1つ、お願いしようかな……」
ずず……ぃ……と近寄ってくるサチに、少し後ずさるも、なんだ、と問いかけて。
「……後で、一緒に寝てほしいなっ……て……」
上目遣いで、宿で一緒に寝て欲しい、と言われた。
うーん、サチの性格が思い出せてないから、少しキャラ崩壊起こしているかも……
まぁ、それはそれとして、次回はこの階層をクリアして……
次はシリカかな?
誕生日が一緒だからか、SAOアーケードで出た星五カード、全てシリカなんですよ。 SAO時代のシリカが2枚、ALOのシリカが1枚……