毎日のように蟷螂の人外――マティスと異形の娘―ハイネに犯されていた蝶少年――ヴァネッサ。ある時、虫の人外の長といえる蟲姫に呼び出され、彼女の部屋に入っていく。
「あらあら、意外と素直に来てくれましたね。愛人と娘との行為に夢中になっているかと思いまして」
自分の部屋に入ってきたヴァネッサに気づき、蟲姫はそう声をかける。それに一切反応を示さずに俯いでいると蟲姫から近寄り、両腕と背中の四脚を回してきた。そしてヴァネッサの耳元でこう囁いた。
「言い返しする気もなくなったんですか? 私は好きでしたわ、それが。次の言葉にはどう返してくれますか……女装癖、近親相姦、女に犯されてばっかり」
「ち、ちがう……僕はそんなんじゃ……」
否定したがった。ヒトデナシに変えられて、そう呼ばれるために冒険者になったわけじゃない。しかし、女装としか思えないドレスの身体に変えられ、蟷螂と蝶をかけ合わせたような自分の娘――ハイネに性交されてしまい、蟷螂の人外――マティスとハイネだけでなく巣に住む多くの雌虫から犯されている。それが今の現実だ。
自分が発する否定の言葉に意味がないと理解しながらも、その現実を認められないヴァネッサは思わず涙が溢れそうになる。それを蟲姫が見逃すはずがなく、部屋の中心に引き寄せて彼を床に突き倒した。
仰向けのヴァネッサは突然のことに困惑する中、蟲姫は彼の顔の両側に自分の両膝をついて、体をヴァネッサの足先に向けて顔面騎乗位の体勢を取った。女性器を見せつけられたヴァネッサは声を上げた。
「こ、これは……?」
「あなたはご存知のはずですが……冗談はさておき、私もあなたは使って性欲処理しようと思います。多少の抵抗は認めますが、過剰な場合は……わかっていますよね?」
そう釘を刺した直後、腰を下ろしてヴァネッサの顔面に割れ目を押し付けた。感触に声を漏らし、前後に動かして擦り始めた。潰すように体重をかけて、大きく動かすほど快感が増していく。
顔に蟲姫の股を乗せられ、湿り気、マティスとハイネとは違う女の臭い、そして陰裂の柔らかさを不意に感じ取ったヴァネッサは恐怖と不快感、息苦しさの中、期待と快楽を高めていた。
「……あなた、本当に今まで犯されるの嫌がっていたのですか? 愛人や娘を含む雌たちのせいにして、自分は気持ちよく感じてもらっているんですか?」
蟲姫の静かな指摘にヴァネッサは何も答えられない。蟲姫の腰に顔を潰されかけていて喋れないこともあるが、喋れたとしても否定はできなかった。その証拠に勃起した陰茎が蝶の羽のスカートから出ているのがわかる。犯されることを嘆きながらも、無意識に快楽を求めていた。
突然、ペニスが何かに挟まれたのを感じた。両側交互に左右にゆっくりと擦られていき、その感触に体がのけ反っていく。背中の四脚を支えにし、両足を自由になった蟲姫がヴァネッサの顔面に腰掛けたまま、ペニスを両足で扱き始めたのだ。
「こうやって無抵抗に犯されて快感を感じる者をマゾと言うんです。あなたは異形に犯される被害者を演じながら、顔面騎乗と足コキで興奮する元人間変態マゾ虫なんですよ♪」
蟲姫の言葉に恥ずかしさを感じながらも否定の言葉が上げられないヴァネッサ。モラルと理性を保ち続けるのが不可能になった彼は自分の顔に押し付けている女陰に舌を伸ばした。突然の感触に反応する蟲姫だが好きにやらせてあげ、蟲姫の両腿を掴んで蝶が蜜を吸うように溢れる愛液を舐め取り始めた。
完全に堕ちたヴァネッサにほくそ笑み、彼のペニスを扱く両足の動きを強く、そして早める。足裏と足の甲で陰茎を挟み、激しく擦り出した。膣内、口内、手とは違う初めての快感が全身を走った。
蟲姫の両足に強く挟みつけられた瞬間、ペニスから精液がビュルビュルと射精された。蟲姫の足先とヴァネッサ自身の腰元が白く汚されていくのを見て、笑いを堪えながら腰を上げる蟲姫。ヴァネッサの仮面の顔が愛液で濡れていて、表情が蕩けていた。
「あ……うう……ぼ、僕はマゾ虫なんか……」
「射精とその顔では説得力ありませんわ。しかし、まあ……挽回の機会でも与えましょうか」
蟲姫のその言葉にヴァネッサは上半身をなんとか起こしてみると、今度は蟲姫が床に横たわっており、両足を広げて外陰唇を手で開いて見せつけている。先程までヴァネッサの顔に押し付けていた女性器がヒクヒクと動いている。その光景にペニス再び勃起していく。
蟲姫の行動を理解できず、ヴァネッサは深呼吸しながら尋ねた。
「なんだよ……それは……」
「挽回の機会と言ったでしょう。あなたがマゾ虫でないことを証明するために、今から私を襲えばいいだけですよ」
「ふ、ふさげる……な……ぼくは、ぼくは……」
……僕はいつまで耐えればいい? 人間のモラルと理性を保ち続ければいいの?
女装したような蝶の人外に変えられて虫たちの巣に囚われ、マティスや多くの雌たちに性玩具として扱われて、マティスに異形を産ませて、その異形の娘と体を重ねて……こうして蟲姫にいいように弄ばれ誘惑されている……
もう、どうでもいいや……虫に成り下がれば楽だ……
ヴァネッサは疲れに耐えて立ち上がり、ふらつきながら蟲姫の元へ向かっていく。彼女の下半身にたどり着き、腰を下ろして彼女の両脇を掴んで陰茎の先端を割れ目に定めた。
そして、ゆっくりと奥に挿入していく。ヴァネッサは今までとは異なる締めつけ感に、蟲姫は下腹部が挿れられる感覚にお互い声を漏らした。
「人間ではなくなった元凶に誘惑されて腰を振るとはね……背徳感や後悔が背筋を伝わってきませんか♪」
第三者から見れば女装の蝶に犯されている側にも関わらず、蟲姫は余裕を持ってそう囁いた。ヴァネッサは何も返さなかったが、彼女が言う感覚が癖になっているのだ。前後に腰を動かし、膣内を掻いては子宮口を突いていくたびに蟲姫から喘ぎ声が漏れていく。二人の陰部は体液で濡れていき、声と共に水音が混じっていく。
高まる快感につれ動きを激しくしたヴァネッサは抑えきれずに思いっきり腰を突きつけた。下腹部で熱い何かが流れ込まれている感覚に蟲姫は快楽によるのを含む嘲り笑いをした。
「メス虫に犯されて、実の娘に中出し、そして今、あなたを虫に成り下げたヒトデナシの私にその姿で中出し……本当に、変態虫ですね♪」
蟲姫の部屋から立ち去り、他の虫共に嘲笑いとからかいを受けながら自分の部屋に戻った。そこにはカマキリの人外――マティスと蟷螂と蝶の異形の娘――ハイネが待っていた。親子でありながらヴァネッサが来るまでにお互いの恥部を弄っていた二人はヴァネッサに駆け寄っていく。
「あなた、お帰り。早くしましょう、ヴァネッサが来るまで我慢できなかったの。さあ、早く♡」
「ハイネも我慢できなかったの。パパとセックスしたがったの。早くやろう♡」
交尾を求める二人の様子にヴァネッサは口の端を上げる。部屋に入ってから勃起が治まらなかった。
ヴァネッサが蟲姫と交尾したことは巣の全体に伝わった。蟲姫が「過剰な制裁は控えるように」と警告したが、納得できないオス虫共はヴァネッサに見せつけるようにマティスとハイネを輪姦するだけでなく、中には男であるヴァネッサの身体を狙うオスも現れた。メス虫共の方は精液を完全に搾り取ろうと過激になり、マティスとハイネに見せつける形でヴァネッサを輪姦し始めた。
それでもカマキリ娘と蝶少年、その娘は幸せだと歪んでいると知らずに感じていた。