とある怪物の手によって、カマキリのヒトデナシに変えられた村娘のマティス。
長い時間が経ち、今の自分をようやく受け入れた彼女は、自分以外がいない村を捨てて旅に出た。
人間に戻る方法を探しに。自分を人外に変えた怪物を殺しに。
――――
人気のない街の中、鎌が展開している両腕を下ろし、前方に立つモノを見つめるマティス。獣ではなく、腐っても動く死体が剣と盾を持ち、マティスを睨んでいた。
睨み合ったまま動かない二体。先に動いたのは、死体だった。剣を高く振り上げ、マティスに駆け寄ってきた。マティスは動かず、死体の接近を許している。
眼の前まで来た死体が剣を振り下ろす。それを薄緑色に染まった目で見上げ、避けるマティス。次々と斬撃を仕掛けてくるが、彼女は躱し続けた。
そして、もう一撃が来た。マティスは鎌で剣を挟み止め、隙をついて死体の首にもう片方の鎌を当て、一気に裂いた。
頭部が足元に転がり、それを切り離された死体の身体は仰向けに倒れる。マティスは鎌の先端を死体に当て、擬死をしてないかを確認した。
戦いに勝利したマティスは大きく息を吸って鎌を折りたたみ、倒れた死体の体を調べ、使えそうな物を奪っていく。
本来、村娘だった彼女は戦闘経験が全く無い。村にいた頃は他の住人の仕事を手伝うか、質素な教会で祈るくらいだ。
だが、ヒトデナシとなったマティスは多少の戦闘ができるようになった。近づく獲物の動きを察知し、鎌で仕留めるカマキリの性質が戦いに応用できるからだ。最初は襲ってきた死体や獣人に苦戦したが、なんとか生き残れた。
それを理解した彼女は例の怪物を殺すことを決意した。ただ無人の村に籠もっているより、奴を殺せば気が済む。人間として死なせてくれなかったのが、奴の失敗だ。
携わっている鞄に、死体が持っていた金銭や道具を入れたマティスは街の探索を再開する。
この街は、マティスが住んでいた村に近い場所であり、彼女もたまに来ていたこともあった。大通りには屋台や商店が並び、多くの通行人に混じって買い物をしていた。
今では血溜まりのあとがある大通り、破壊された屋台や商店から飛び散っている商品、怪物に甦れない程損傷が激しい死体があるだけだ。
マティスがここに訪れた理由は“例の怪物”の行方を知るためだ。この街も村と同じ状況なら、奴もここに来た可能性がある。まだ、ここにいるのか、それともどこに行ったかを調べるには……
……背後から足音が聞こえる。
鎌を展開し、振り返る。しかし、襲撃者の顔が見えた瞬間、押し倒されてしまった。
鎌を展開した両腕を押さえつけられ、馬乗りされたマティスは襲撃者の顔を睨む。
犬だ。犬の獣人が笑みを浮かべて見下ろしている。なんとか起き上がろうと抵抗するが、犬の方が力が勝っていて起き上がれない。
数人の足音が聞こえ、視界に映る犬の頭が増えた。牙が見える口からの涎が、薄く細い甲冑のそのものであるマティスの胸元に落ちて汚す。不快感に牙を見せるマティスだが、犬共は怯えない。
馬乗りしている犬の代わりに他の犬が両腕両足を押さえ始め、馬乗りの犬は少し下がった。疑問に感じ、顔を少し上げて行方を追うマティス。
犬の口先が自分の股に近づけているのを見て、驚きと恥ずかしさを隠せなかった。仮面と鎧を身に着けているように見えるが、これがマティスの身体そのものであり、ある意味何も纏っていない状態である。外骨格と薄い羽で出来ているスカートに鼻先を突っ込んでいる犬に、やめさせようと激しく抵抗するが、解放されない。
股を舐められる感覚に体をのけぞり、抵抗を止めるマティス。視界の端に、犬たちが股間に生えている肉棒を立たせているのが見え、ゾッとする。
彼女は未経験である。村では男に声をかけられることはあったが、穏やかに断っていた。自慰をしてなかったわけではないが、他人に抱かれることはなかった。なのに、カマキリの人外に変えられて、しかも犬の獣人が最初の相手になるとは。全く思ってもいなかった。
犬にクンニされるたび体を震わせる。割れ目の外側を舐められ、膣口に舌を突っ込まれる。最初は噛み締めていた裂けた口も快感に開いていく。他の犬たちがそれを見て、自分の陰茎を握ってオナニーをしている。自分が犬どもの性処理にされていることに、マティスは羞恥で涙が溢れた。
股を舐めていた犬が口を離していく。唾と愛液が口から垂らしながら上半身を起こし、他の犬と同じように勃起している陰茎をマティスの陰部に当てる。
彼女は首を左右に激しく動かし、やめるよう必死に懇願する。
しかし、それを人の欲望を姿に表したような存在――怪物が受け入れるはずがない。
腰を突き出され、挿れられたマティスは悲鳴を上げる。それを聞いた犬は口の橋を上げ、腰を動かす。突かれる感覚にマティスは痛みと嫌悪感を感じ、ただ無抵抗に犯されるだけだった。
犬の腰が早まるのを気づいたマティスは何をされるか理解し、それでも抵抗する力は残されていない彼女は行動を起こさず……
中に熱い何かが流し込まれている感覚に体を震わせた。同時に周りの犬も射精し、緑色の無機質なマティスの体に白濁液が降りかかる。
それでも陵辱はまだ終わらない。犬の陰茎の根本が膨らみ、マティスの膣を無理に広げようとする。予想外の痛みに彼女は堪らず声を上げた。
ようやく陰茎を引き抜かれたマティスの割れ目から精液が溢れ出る。両腕両足を解放されたマティスは立ち上がろうとするが、別の犬に抱かれ、仰向けになったその犬の上にうつ伏せにされる。
陰部に陰茎を当てられる感覚に、まだ終わってないと呆然に思った。
……
…………
……………………
街の大通りにマティスは転がっていた。
金色の髪、無機質な仮面のような顔、薄い鎧の体が白濁に汚されており、股から大量の精液がこぼれ出ていた。
なんとか立ち上がり、それでもふらつくマティスは歩き始めた。人形のような手をスカートの中に入れ、割れ目を弄るたびに仮面の顔が快楽に歪む。
当初の目的を消されたカマキリの人外は、犯されるために街を徘徊する。
……セリフが全く出てない。
カマキリって、雄を食い殺すイメージですが、彼女は例外です。