※ヒトデナシシリーズに関するアンケートがありますので、ぜひ答えてください。
野原を必死に走る者が一人いた。身に着けている鎧は全身を覆っておらず、その下に厚めの衣類を着ていた。
大人にしては背が低いその傭兵の背後には、獣を模した異形――獣人が追っていた。
この世に蔓延る人間だった異形――ヒトデナシの中では珍しくないそれは、単体なら剣を持った大人一人で倒せるが、十頭以上になると歯が立たない。無惨に殺されて奴らの仲間入りだ。
傭兵が取るべき行動は逃げるしかなかったが、未だに人の形をしたケダモノに追われ続けていた。
逃げ続ける傭兵は目の前に森があることに気づいた。薄暗く不気味だが身を隠すのに好都合だ。すぐさま中に駆け込んでいく。
獣人達も逃すまいと森に入り込もうとした瞬間だった。
突如、地面から異様に長い根が飛び出し、獣人達を貫いていく。
根に串刺しされた遺体を晒される先頭の者達を見て、後方の獣人達は悲鳴を上げながら足を止める。そしてその森は格上のとある存在の縄張りだと気づき、傭兵の追跡を諦めて引き返していった。
そんな獣人達の後ろ姿を木陰で見送ったナニカは、自分の縄張りである森に逃げ込んだ傭兵の方向へ視線を移すのだった。
「逃げ切れた……のかな?」
森の中に生えている無数の木に背中を預けなから深呼吸した若い、というより幼いといえる傭兵は呟く。
彼はギルドに登録している傭兵であり、先程のような獣人を数体駆除する依頼を何度も引き受けていた。しかし、大勢の獣人達に襲われてしまい、戦いではなく逃亡を選んだ。
だが、それでもあの状況では死ぬか生きるかのどちらかしかないと思った傭兵は、生き延びれたことに安堵する。
しかし……ここも安全とはいえない
傭兵は周囲を見渡してみる。そこは鬱蒼とした木々が立ち並び、頭上には太陽が見えないほど葉っぱで覆われていた。そして足元の地面には植物に絡まった骨が散乱している。その中には人間のもあった。
それだけでここが普通ではないことが伺える。こんな所に逃げ込んだ自分を恨んだ。
とにかく、ここから離れよう。それにしてもお腹減ったな……
傭兵は自分の空腹を感じ取った。さっきまでは必死に逃げていたので気にならなかったが、今は余裕ができたことで食欲が出てきたのだ。携帯食料は逃げている時に落としてしまった。
そのため今は何も食べていない状態だ。
「何か食べ物はないのか……」
傭兵は辺りを探し始める。とはいっても、人の手で育てられていない果実やキノコは有毒だから期待できそうにないが。
すると気になるものを見つけた。一本の木に草食動物達が群がっており、そこに生えている果物を頬張っている光景だった。
普通の動物が食べれるということは、あの果物には毒がない。つまり人間である自分も口に出来るということだ。
そう判断し、すぐに果物を取りに向かった。
彼に気づいた動物達が逃げていくのを気にせず、果物を手に取る。
見た目は桃に近い形をしており、表面の色はピンクであった。傭兵はその果物を口に運ぶ。シャリッとした食感と共に口の中に甘みが広がり、疲れ切った体に染み渡るような感覚があった。もう一口齧ろうとした時だった。
突然、体中が熱くなる感覚を覚えた。
手に持っていた果物を地面に落としてしまい、咄嗟に股間を押さえてしまう。体が火照り、汗が大量に流れてくる。自分の体の異変に混乱していると今度は下半身に変化が起きた。
ズボンの中でムクムクとペニスが大きくなっていくのを感じた傭兵は目を大きく見開き、その原因を察した。先程の果物が原因だということを。恐らくあの果物の中には媚薬効果のある成分が含まれていたのだろう。得体の知れない果実を食った自分をまた恨んだ。
……我慢できそうにない。
簡素な兜を外して地面に落とす。うなじまでの金髪が露わになり、首を動かして粘りつく暑さを振り払った。
次に上半身を覆う防具の革バンドを外して、両腕の籠手、鎧を地面に置いていく。その下に着ていた汗と湿気で濡れた衣類も脱ぎ捨てた。多少筋肉が付いているが、幼い子供のような体つきをしており、汗が滴り落ちている。
下半身の鎧も同じように取り払い、股間がテント状に盛り上がっているズボンに手をかけた。
その瞬間、傭兵の少年は表情を羞恥に歪ませ、躊躇する。だがすぐに覚悟を決めて一気に下着ごと引き下ろした。
現れたのは硬く勃っている陰茎だ。先端から我慢汁が漏れ出ており、脱いだばかりの下着の内側にシミが出来ていた。
彼は恥ずかしそうにしながらも、腰を突き出すようにしてしゃがみ込む。すると両手を使って握りしめ、剥き出しになった己の分身を上下に擦った。
「んっ……くぅ」
口から甘い声が漏れる。目を閉じて、顔を真っ赤にして自慰行為に没頭していく。
ヒトデナシに襲われてもおかしくない森の中で、全裸になってオナっている。そんな自分の姿を思い浮かべると快楽の波が大きくなっていき、絶頂を迎えようとしていた。
「あっ!……いぃ……」
全身を大きく震わせながら、少年は達した。扱かれて震えた陰茎から大量の精液が放たれて地面に飛び散っていく。
射精が終わったところで仰向けで湿った草地に倒れ込み、彼は荒くなった息を整えようと深呼吸を繰り返した。
しばらくして落ち着きを取り戻した少年は顔を起こす。股間には森の真上に向いている陰茎がまだ硬くなっているのが見え、鈴口から僅かな精液が噴き出ている。
すると、視界の端に何かを見つけた。少年が先程食べ、身体が疼き始めた原因である果実だ。
桃のようなそれは熟しており、皮の一部が裂けている。その裂け目から覗かせる果肉は鮮やかなピンク色をしていた。まるで、女性のあそこのように……
無言で手を伸ばし、掴み取った果実を見つめる少年。これから自分がする行動を考えると嫌悪感が込み上がるが、同時に興奮もしてしまう。
股間まで果実を運び、裂け目に陰茎の先端をに当てた。裂け目から果汁が滴って、少年の竿部分に垂れ落ちる。それを潤滑油代わりにして、少年は腰を上に突き出し、割れ目の中へと挿入していった。
「ああぁ! 果物にぃ、挿れちゃったぁ……!」
果実の中はとても柔らかく、瑞々しく冷たい。それに加えて、漏れ出ている果汁によって滑りが良くなっているため、簡単に根本まで入ってしまう。そして果肉の中には小さな突起物があり、それが亀頭に当たるたびに強烈な快感が生まれた。
初めての感覚に感動を覚えながらも、ゆっくりと果実を掴む手を動かす。最初はゆっくりだった動きは次第に速くなっていった。
「あぁ……んんっ! ふぅ……あんっ!!」
少年の喘ぎ声が大きくなる。口角からは唾液が流れ出て、半開きになっている目は虚ろになっていた。
やがて限界に達し、勢いよく腰を上に突き上げると同時に、果肉の中に大量の白濁とした液体を放った。裂け目から注ぎ切れなかった精液が果汁と共に漏れ出る。
全てを出し終えた後、オナホに使った果物を放り投げた少年は肩で大きく息をしながら脱力していた。今まで味わったことのない快楽により体力を奪われてしまったのだ。
仰向けのまま、しばらく休もうとした時だった。
「へんたい♡」
突然の声に驚くと、森の真上を映す視界に誰かの顔が入り込んだ。いや、両目と口が円形や三角形の穴といった木彫りの面だが、本物の顔のように感情豊かに表情を変えている。
背中まで届く緑色の髪は葉や蔓そのものであり、頭の横に大きな花が咲いている。
蔓を絡み合わせることで再現した筋肉と、それを覆う硬い樹皮で構成されている細い四肢。
実った果実そのものといえる胸を樹皮で抑え、桃と例えられる腰回りを覆う花弁のパレオ。
植物の頂点者、ガーデナーだ。
傭兵ギルドで最も危険視されている個体の一つで、選ばれた凄腕の傭兵しか討伐依頼を引き受けられないほどだ。少年が戦って勝てる相手ではない。
「なっ!?」
突如現れた頂点者に対して驚きの声を上げる少年は、すぐに起き上がって剣を取ろうとした。しかし、ガーデナーが持っていた木の枝に弾き飛ばされ、脱いでしまった鎧や衣類もどこからか伸びた蔓で取り上げられてしまった。
丸裸となった少年の四肢が別の蔓に巻き付かれ、動きを封じられてしまった。仰向けで手足の自由が利かない状態にされてしまう彼を、ガーデナーは穴の目を細めて嘲笑う。
「発情作用がある果物を不用心に食べ、全裸になってオナっただけじゃなく、果物でオナニーするなんて変態さんだー」
「ちがっ……これは……お前が仕掛けた、罠……」
「うん、そうだよ。でも、あからさまに怪しい果物を食べちゃう君も悪いんだよー?」
「くっ……このっ……放せぇっ」
必死に抵抗するが、全く動けない。そんな彼を見て、ガーデナーは笑みを浮かべる。
「拘束を解こうとしても無駄だよ。このガーデナーちゃんが育てた植物は、人間なんかが伐採できないほど強くしてあるのさー」
自慢げに語ったガーデナーは、彼がオナニーに使っていた果実を拾い上げる。
精液と果汁が漏れ出ている裂け目に指を突っ込み、何かを搔き出そうとしている。しばらくすると、果実から何かを取り出したガーデナー。
彼女の指先には果汁と白濁液に濡れた種が摘まれていた。その種を少年に見せつけながら説明する。
「植物ってさ水と日光も必要不可欠なんだけど、肥料も重要なんだよね。その肥料ってさ……何からできるのかな?」
少年は質問の意味が分からず、黙り込む。そんな彼にガーデナーはニヤリと笑いかけた。
「馬糞とかのフンだよー。つまり、それが溜まっているお尻の穴にこの種を押し込んじゃえば、君を苗床として植物を成長させることができるのさ!」
「ひっ!」
恐怖に怯える少年。だが、ガーデナーは全く気にせず、彼の下半身側に移動する。そして、両足を持ち上げて開脚させた。
勃っている陰茎と菊門という恥ずかしい部分を露わにした少年は顔を真っ赤にして足を閉じようとするが、金属に匹敵する硬さの蔓に縛られてはどうすることもできなかった。
「い、いやだ! やめろ! それだけは……お願いだから……許して……」
「やーだよ」
涙を流して懇願する少年だったが、無慈悲にもガーデナーは肛門に種を押し込んだ。アナルに異物を挿れられる感覚に、少年の絶叫が森中に響き渡る。
「ひぎゃあああ!!」
「あっはは! マンドラゴラみたいなすごい悲鳴だね! でもうるさいから黙ってくんない?」
「あぐっ!」
口に太い蔓を噛まされ、声を出すことができなくなってしまった。塞いでいるそれを外そうとするが、両手を拘束されて使えないためそれも叶わない。
「その蔓は時々栄養のある汁を出すから飢えと渇きの心配はしないでね。ガーデナーちゃんはちょっと用事があるから離れるよー」
そう言い残し、ガーデナーは森の中へと消えていった。残された少年は自分の身体がどうなるのか絶望するしかなかった。
それから数時間後、体内で芽生えた種の根が全身に張り巡らされ、少年の体内は完全に植物と同化していた。
口を塞ぐ蔓からは水分が絶えず分泌されており、喉の乾きに苦しむことはない。また、排泄物や汗などの体液を吸い取ることで養分を摂取するため、空腹感に襲われることもない。
しかし、代わりに常に快楽に襲われている状態であり、特に陰茎と肛門の刺激には敏感になっていた。
そして傭兵であった少年の外見が変化していく。
まず、肌に葉緑体が出来ていき、全身が緑色に染まっていく。両腕や両足が硬い樹皮に覆われ、腰回りには前掛けやスカートを模した葉が生え揃っていく。
金色だった髪が緑に変わり、指先が枝のように鋭く尖った形状に変化していく。
目元から上の頭が花弁に覆われていき、変わらぬ鼻と口だけを残した顔になったところで変化が終わった。
少年は完全に植物のヒトデナシと化してしまったのだ。
「あぁ……あぁ……」
塞いでいた蔓が剥がれ落ちた口から漏れ出るのは言葉ではなく、ただの鳴き声。人の形をしている歪な植物と化した彼はもう人間ではない。
そんな彼の元にガーデナーが戻ってきた。少年を拘束している蔓を緩め、地面に落とす。立ち上がる様子がない彼の上半身を抱き起こし、自分の胸に押し当てるように引き寄せた。
「ふぅ、やっと終わったんだね。お疲れ様」
ガーデナーは労いの言葉をかけ、優しく抱きしめた。すると、少年は口角を上げて嬉しそうな表情を作り、自らガーデナーの胸に抱き着いた。
胸を覆う樹皮を剥がして露わになった乳房を掴む。柔らかさと弾力があり、心地よい触り心地に少年は満足げに笑みを浮かべる。
「あはっ、甘えん坊さんだねぇ」
「あむっ、ちゅぱっ……」
ベリーのような乳首を口に含み、母乳を求める赤ん坊のように吸う。舌の上で転がすように舐めると、甘い味がした。
少年は夢中になって乳首を吸い続ける中、ガーデナーもそんな彼の頭を撫でていた。
別に母性が刺激されたわけではない。まだまだ使えそうなおもちゃに愛着が湧いているだけだ。木彫りの顔に笑みを浮かべながら少年に囁くのだった。
「これからもたくさん可愛がってあげるから、しっかり育ってちょうだいねー」
こうして無力な傭兵だった少年は、ガーデナーによって植物の異形と化し、永遠に彼女の玩具として生きることになったのだった。
以前「童話の赤い靴を元にした話を書く」と伝えましたが、書いてみて内容がイマイチだったのでボツにしました。
・アンケート
モブ的な人間が殺されて戦闘員ポジな異形として生まれ変わる(初期の作風)
or
ゼノノアの手で直接、幹部級の異形として生まれ変わる(最近の作風)
どっちが好みですか?